お電話
03-6300-0763
10:00~21:00(完全予約制)
2024.01.21
清明院では現在、求人募集しております。
募集内容の詳細はこちら。
**********************************************************************************************
↑↑↑ ↑↑↑
こちらを、1日1回クリックに是非ご協力下さい!<m(__)m>
クリックしていただくと、ランキングポイントが上がります!!
**********************************************************************************************
こんばんは謝敷です^^
今回も先週に続き線維筋痛症に対する鍼灸治療のCochranレビューを見ていきます。
▽無治療との比較
電気鍼・トリガーポイントへの鍼治療を鍼治療なし群と比較した場合、
痛みの度合いは、鍼をした方が、統計学的に有意に下がったと報告されています。
(最大の痛みを100とした場合、痛みの減少した点数の平均の差は22.4点)
その他、全般的な健康感や疲労の軽減についても、鍼をした方が向上しましたが、
睡眠については無治療群と鍼治療群では統計学的な差は見られませんでした。
▽偽鍼治療との比較
痛みの度合いや全般的な健康感、睡眠の状況、倦怠感、こわばり、圧痛については、
電気鍼を行った場合、偽の電気鍼よりも統計学的に有意に改善したと報告されています。
(最大の痛みを100とした場合、痛みの減少した値点数の平均の差は13点)
介護者から見た全体的な健康状態についても、電気鍼治療をした群では有意に良い結果となったようです。
一方、電気を通さない鍼と偽鍼の間には有意な違いは認められませんでした。
治療後1か月の身体機能では、むしろ偽鍼の方が優れていたという報告もあります。
▽西洋薬(アミトリプチリン:抗うつ薬)との比較
痛みの度合いは、鍼治療群において、統計的に有意に低下したと報告されています。
(最大の痛みを100とした場合、痛みの減少した値点数の平均の差は17.3点)
圧痛点の箇所についても、鍼治療群の方が有意に減少しています。
また鍼治療に三環系抗うつ薬と運動を併せて行った場合と、服薬のみを比較した場合も
痛みの度合いや圧痛は、鍼治療群にて有意に減少し、
6か月の治療経過観察においても、効果は鍼治療を実施た方が優れていたと報告されています。
▽刺激(得気)のある鍼治療と刺激(得気)のない鍼治療との比較
鍼治療では、「得気」といって、特有の響きを生じることがあります。
同じ鍼治療でも「得気」の有無によって効果の差があるのかといった検討も行われていました。
結果、痛みの度合い、身体機能、疲労感について、両者に優位な差は見られなかったようです。
今回参照された研究の中には、日本人が報告したものもあります。
これまでシステマティックレビューと呼ばれる、複数の論文を統合した結果を見て参りましたが、
次回は少し、具体的な論文として、今回のCochranレビューで参照された日本の論文内容をご紹介したいと思います!
ご参考:記事概要
9つの試験(365名)
データベース等にて、2名の評価者が論文要約をスクリーニングし、
2011年12月までに発表された米国、スイス、ブラジル、日本、中国での研究を採用。
【対象者】米国リウマチ学会の線維筋痛症分類基準にて線維筋痛症と診断れた18歳以上
【介入方法】鍼灸治療(経皮電気刺激療法、赤外線、レーザー、デジタル圧力、刺さない鍼は除外)
【比較対象】偽鍼、認知行動療法、薬物、運動療法
【評価項目】主要評価 痛みの強さ、身体機能、幸福度、睡眠、疲労、朝のこわばり、有害事象
副次的評価 圧痛、精神的な健康、鎮痛剤の使用、症状変化、介護者による全体的な健康状態
<参考文献>
・Cochranレビュー 線維筋痛症
https://www.cochranelibrary.com/cdsr/doi/10.1002/14651858.CD007070.pub2/full#CD007070-abs-0001
2013.09.12
2013.11.14
2016.07.20
2016.06.08
2012.02.10
2012.08.24
2016.07.02
2016.04.30
2016.09.13
2016.09.05
2025.08.11
秋突入2025.08.10
論文を見ること、出すこと(後編)2025.08.09
気象発病学説⑨2025.08.08
再試験2025.08.07
第5回《腎》根のない空間、沈む日々2025.08.06
問診に関して㊶(二便の問診⑦)2025.08.05
神昏(しんこん)とは①2025.08.04
血の病⑰2025.08.03
論文を見ること、出すこと(前編)2025.08.02
気象発病学説⑧2025.08.01
体力づくり2025.07.31
第4回《心》落ち着かない部屋、乱れるリズム2025.07.30
問診に関して㊵(二便の問診⑥)2025.07.29
畏悪風寒(いおふうかん)とは⑤2025.07.28
血の病⑯2025.07.27
線維筋痛症に対する伝統鍼灸の症例報告④2025.07.26
気象発病学説⑦2025.07.25
試験返却2025.07.24
第3回《肺》境界をまもり、境界をひらく2025.07.23
問診に関して㊴(二便の問診⑤)2025.07.22
畏悪風寒(いおふうかん)とは④2025.07.21
2025年夏 参議院選挙2025.07.20
線維筋痛症に対する伝統鍼灸の症例報告③2025.07.19
気象発病学説⑥2025.07.18
ほどよい疲労感2025.07.17
第2回《肝》停滞する部屋、動けない自分2025.07.16
問診に関して㊳(二便の問診④)2025.07.15
畏悪寒風(いおふうかん)とは③2025.07.14
血の病⑮2025.07.13
線維筋痛症に対する伝統鍼灸の症例報告②2025.07.12
梅雨明け2025.07.11
茅の輪2025.07.10
第1回《脾》 整わない部屋、調えられない心2025.07.09
問診に関して㊲(二便の問診③)2025.07.08
畏悪風寒(いおふうかん)とは②2025.07.07
令和7年7月7日2025.07.06
症例報告:線維筋痛症に対する伝統鍼灸①2025.07.05
梅雨明け間近2025.07.04
言葉の奥深さ2025.07.03
整えることは、調えること2025.07.02
問診に関して㊱(二便の問診②)2025.07.01
畏悪風寒(いおふうかん)とは①2025.06.30
日本の夏はこれ2025.06.29
CONSORT声明2025⑨2025.06.28
気象発病学説⑤2025.06.27
ワクワク感2025.06.25
問診に関して㉟(二便の問診①)2025.06.24
癇(かん)とは④2025.06.23
インターホンと病因病理2025.06.22
CONSORT声明2025⑧