東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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プラセボとは(同一化の法則)⑨

2025.11.09

 

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こんばんは 謝敷です。
 
 
 
 
 
 
こたつを出そうか迷う日々。
一昨年こたつを購入したのですが、
こたつを出すと、その中でPC作業をするようになり、かなり肩が凝りました。
去年はそこまで寒い!と思わなかったのですが、
今年は、10月から、こたつ出しちゃう?が頭をよぎっています。。。笑
 
 
 
 
 
さて、かなり長丁場となっていますが、
プラセボとは何か!!!という点について、
アメリカで”統合いりょの父”と称されている
Andrew Weilが共著のレポートを見ています。
(過去投稿)
 
 
 
 
前回は、著者グループが提案する
「プラセボの機序は、同一化にある」という点の説明として、
同一化とは、
①被験者の無力感×②被験者の依存感/③他者に対し知恵感じる不確実性
の法則で説明できる、というところまで読み進めて参りました。
 
 
 
 
今日は続きを見ていきます。
 
 
 
 
このレポートでは、上記の「同一化の法則」が、
プラセボ(またはノセボ)について、より正確に説明できるとしたら、
この法則は、
・より広い範囲の現象について説明可能であり
・理論の一貫性が高く
・予測力も有する必要がある、
として、その一つずつを仮説しています。
 
 
 
 
 
今日は1つめの「適用範囲」についての解説を見ます。
 
 
 
 
 
プラセボとは、知的介入(noetic intervention)であるとし、
これは、被験者が同一化した権威者から
明示的または暗黙的に
もしXを受ければ(または行えば)、
Y(利益またはリスク)が生じる
という形で伝えられると説明しています。
 
 
 
 
 
 
そして、このXは、
砂糖錠や偽手術といった物質的なものでも、
説明等の非物質的なものでも問題ありません。
 
 
 
 
 
 
この法則に従えば、
プラセボに関する臨床試験は、そのデザインに事態に問題があることが分かります。
 
 
 
 
それは、プラセボ群に対応する群を
「無介入群」や「待機群」としてみなす点です。
 
 
 
 
 
これは権威者からの知的介入を全く受けていないため、
そもそもプラセボの介入が存在しない、
つまり、「自然経過群」であり、
プラセボの対照群としては適切ではない。
理想の対照群とは、
同じ権威者が同じ知的介入を実験群と対照群の双方に与え、
これによるプラセボとノセボの効果が両群に生じるかを
比較することである、と提言しています。
 
 
 
 
 
 
さらに、「プラセボには”騙し”が必要」という従来のプラセボの解釈に対し、
この法則は、誤りであることを説明できます。
 
 
 
 
 
 
この「騙し」の作用については、
偽薬であることを被験者に伝えたうえで投与し、
その効果を検討するオープンラベル・プラセボ試験でも
プラセボの有効性が証明されたことで、
かなり解消された点ではあります。
 
 
 
 
 
 
つまり、実際のオープンラベル試験では、
参加者の多くは、”この研究はばかげているという疑念を持ち、
期待感はなかったことが明らかになっており、
プラセボ=騙しによる期待、ではないことを証明しています。
 
 
 
 
 
 
しかし、同一化の法則でこのオープンラベル試験を見てみると、
権威者が
「これは砂糖の錠剤だが、
あなたのような状態の多くがこれでたすけられている。
ゆえにあなたも助けられるかもしれない」として処方しており、
法則における
「Xを用いたら、Yのようになるかもしれない」を満たしていることが分かります。
 
 
 
 
 
 
 
最後に、ほとんどの治療場面では、
この法則の構成要素である
「被験者・権威者・関係・情報」が全て存在しており、
医療現場でなくとも、催眠治療や宗教的・文化的な治療までも
同じ法則で、その変化を説明できるとしています。
 
 
 
 
 
さらには、従来はプラセボとは異なると考えられてきた
催眠療法や宗教的癒しなどの現象も、
この同一化の法則により共通の構造で説明できると示しています。
 
 
 
 
 
<参考文献>
Bierman SF, Weil A, Dahmer S. Placebo and the law of identification. Front Psychiatry. 2024 Dec 6;15:1474558. doi: 10.3389/fpsyt.2024.1474558. PMID: 39713767; PMCID: PMC11659211.
 
 
 
 
 
 
 
 

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