お電話
03-6300-0763
10:00~21:00(完全予約制)
清明院では現在、院内診療、訪問診療ともに多忙のため、
募集内容の詳細はこちら!!
**********************************************************************************************
↑↑↑ ↑↑↑
こちらを、1日1回クリックに是非ご協力下さい!<m(__)m>
クリックしていただくと、ランキングポイントが上がります!!
**********************************************************************************************
こんばんは。齋藤です。
前回の続きです。
前回の話はコチラ。
この「井穴から始まる」という解釈に対して、歴代の医家達は以下の様に見解を述べています。
楊玄操は「臓腑はすべて井をもって始まる。井とは谷の泉のことであり、掘って作った井戸ではない。谷間で泉水が流れ始める所を井と名付けている。井には出るという意味がある」と述べています。
徐霊台は「霊枢の本輸編では、臓の井はすべて木に属し、腑の井はすべて金に属す」と述べています。
また、「五臓六腑すべて木に属すと解釈するのであれば、医学経典の語に反するものであり、難経の下文とも互いに矛盾する。もしも、ただ臓の井だけが木に属し、腑の井は木に属さないとすると、腑もまたその始めは井であるが、木に属していないという事になるであろう。その道理はどこにあるのか。下文はおろそかの至りである。」と述べています。
陰経は井(木)、榮(火)、輸(土)、経(金)、合(水)という事になっていますが、陽経は、井(金)、榮(水)、輸(木)、経(火)、合(土)という流れになっています。
ここで、「井穴は木に属し、東方と春を象徴している。春は万物が芽生え始める頃で、生物は活発に活動し、虫類も活動を始める。つまり全ての生物が新しい生活を始めるのである。」なので、井木穴が全ての始まりという事にしてしまうと、陽経の場合は、井金穴から始まってしまうから、おかしくない?と徐霊台先生は説いているのだと思います。
また、「したがって春は一年の頭とし、甲は日数の始まりとされ、経穴も木に属する井穴を始まりとしているのである。」の部分ですが、四季の順序も春から始まって夏、秋冬と数えられ、日の十干の数も、甲乙の木から始まって、丙丁(火)、戊巳(土)、庚辛(金)、壬癸(水)と数えられます。
だから、経穴も木に属する井穴から始まると考えますよと、十干の考え方を使用し説明しています。
この井木穴、井金穴の関係に関して、次の六十四難で説明しています。
続く
参考文献
『難経解説』 南京中医学院=編 戸川芳郎=監訳 浅川要・井垣清明・石田秀実・勝田正泰・砂岡和子・兵頭明=訳 (東洋学術出版)
『難経の研究』 本間祥白=著 井上理恵=校閲 (医道の日本社)
『難経鉄鑑』 伴尚志=訳 広岡蘇仙=著 (たにぐち書店)
『ハイブリット難経』 割石務文=著 (六然社)
読者の皆様、1日1回、こちらをそれぞれ1クリックお願いします!!
清明院では現在、院内診療、訪問診療ともに多忙のため、
募集内容の詳細はこちら!!
**********************************************************************************************
↑↑↑ ↑↑↑
こちらを、1日1回クリックに是非ご協力下さい!<m(__)m>
クリックしていただくと、ランキングポイントが上がります!!
************************************************************************************
こんばんは。齋藤です。
9月も中旬に入りましたね。
気温も少しずつ低下してきて、徐々に陽も短くなり、だいぶ秋めいてきましたね。
今回は、秋の養生法について簡単ではありますが、書いていこうと思います。 養生法については、東洋医学のバイブル黄帝内経にもしっかり記載されています。
この時代から、こういった養生を大事にしていたことを考えると、歴代の先生達は本当にすごいですね!
黄帝内経素問の『四気調神大論篇』に、養生法に関しての記載があります。 『四気調神大論篇』の四気とは、春温、夏熱、秋涼、冬寒の四季の気候を指しており、四季の養生法と疾病予防に関して記載されています。
その中で秋の養生法に関しては以下の様に記載されています。
『秋三月 此謂容平 天氣以急 地氣以明 早臥早起 與鶏倶興 使志安寧 以緩秋刑 收斂神氣 使秋氣平 無外其志 使肺氣清 此秋氣之應 養收之道也 逆之則傷肺 冬爲食泄 奉藏者少』
以下、簡単ではありますが訳になります。
秋の三カ月を容平と言い、万物が実を結ぶときです。全てが引き締まり、収納される時期です。当然陽気も体内深くへ収納されます。鶏と同じように、夜明と共に起き、空が暗くなったら眠り、心を安らかに静かにしましょう。
あれもやりたいとなどとイライラせず、活動的になってはいけません。この時期に活動しすぎて肺気を損傷すると、肺が弱り冬になり食物を消化しきれないで、下痢になってしまいます。
続く。
参考文献
現代語訳 黄帝内経素問 上巻 南京中医学院編 石田秀実監訳 (東洋学術出版)
意釈黄帝内經素問 小曽戸丈夫+浜田善利共著 (築地出版)
初めて読む人のための素問ハンドブック 池田政一 (医道の日本社)
読者の皆様、1日1回、こちらをそれぞれ1クリックお願いします!!
2013.09.12
2013.11.14
2016.07.20
2016.06.08
2012.02.10
2012.08.24
2016.07.02
2016.04.30
2016.09.13
2016.09.05
2024.05.18
風邪⑫2024.05.18
乳がんの内分泌療法によるホットフラッシュ・関節痛と鍼灸①2024.05.17
苦慮する2024.05.16
煩躁(はんそう)とは⑤2024.05.15
腰痛とは⑭2024.05.14
煩躁(はんそう)とは④2024.05.13
そろそろ梅雨2024.05.12
大学院の生活2024.05.11
風邪⑪2024.05.10
癒しの時間2024.05.09
煩躁(はんそう)とは③2024.05.08
腰痛⑬2024.05.07
明日より診療を再開いたします2024.05.06
ゴールデンウィーク2024.05.05
非がん性呼吸疾患と鍼灸③2024.05.04
風邪⑩2024.05.03
久しぶり2024.05.02
煩躁(はんそう)とは②2024.05.01
腰痛⑫2024.04.30
煩躁(はんそう)とは①2024.04.29
気の病㉛2024.04.28
非がん性呼吸疾患と鍼灸②2024.04.27
風邪⑨2024.04.26
基礎から考える2024.04.25
発狂(はっきょう)とは②2024.04.24
腰痛とは⑪2024.04.23
発狂(はっきょう)とは①2024.04.22
気の病㉚2024.04.21
非がん性呼吸疾患と鍼灸①2024.04.20
穀雨2024.04.19
思い出す2024.04.18
語言錯乱(ごげんさくらん)とは③2024.04.17
腰痛とは⑩2024.04.16
語言錯乱(ごげんさくらん)とは②2024.04.15
ランドセル2024.04.14
緩和ケアにおける吐き気・嘔吐と鍼灸①2024.04.13
風邪⑧2024.04.12
癒しを受ける2024.04.11
語言錯乱(ごげんさくらん)とは①2024.04.10
腰痛とは⑨2024.04.09
鄭声(ていせい)とは2024.04.08
祝入学2024.04.07
術後の悪心嘔吐(PONV)と鍼灸④2024.04.06
新年度2024.04.05
2024年度入学式2024.04.04
譫語(せんご)とは⑤2024.04.03
腰痛とは⑧2024.04.02
譫語(せんご)とは⑤2024.04.01
ヘアドネーション③2024.03.31
術後の悪心嘔吐(PONV)と鍼灸③