東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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清明院は2歳半

2012.06.23

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こないだ、とある人から言われた。

(さらに…)

「聞診」の訓練

2012.06.08

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こないだ、藤本漢祥院に研修に行った時、あることを教わろうと思っていた。

それは「聞診(ぶんしん)」についてだ。

東洋医学では、基本中の基本として、「四診(ししん)」といって、


「望診(ぼうしん)」・・・患者さんの状態を目で見て診察する

「聞診(ぶんしん)」・・・患者さんの臭いや、関節や呼吸の異常な音、声色を感じて診察する

「問診(もんしん)」・・・患者さんに話を聞いて診察する

「切診(せっしん)」・・・患者さんを触って診察する


この4つの診察法を駆使して診察にあたるのがセオリー。

 


ところがこの内の一つ、「聞診」は、基本でありながら訓練が難しい診察法の一つだ。

 


例えば「臭い」をとってみても、東洋医学では「五臭(ごしゅう)」といって、患者さんが発する病的な臭いを5つのパターンに分けて論じているが、

いわゆる”臭い見本”なんてものは存在しない。(笑)

 


だからこればっかりは、それが分かっておられる先生の横にいて、

「コレが〇〇の臭いだよ。」

といって教えてもらう以外にないのだ。

 


それをしないのであれば、自分で苦労して獲得していくか、「聞診」に関してはとりあえず横に置いておくしかない。

 


・・・で、教わってきました。

 


とあるパターンの臭いを。

 

なるほど・・・。

 

自分が思ってたのと違う・・・。(苦笑)

 

 


こーゆーの、すごく大事。

 

 

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患者さんの声(20代男性 6年続く重い花粉症)

2012.06.02

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再び「患者さんの声」をいただきましたので、紹介します!!

20代 男性


【症状】6年間続く重度の花粉症による目の痒み、くしゃみ等

6年位前から自分は花粉症だとハッキリ自覚するようになりました。


3年前からは目のかゆみ、止まらないクシャミで夜も寝付けず、アイボンで目を洗い、薬を毎日飲んでいました。

 
そんな中、友人から「花粉症に鍼が効く。」と教えてもらいました。

 
「鍼はやったことないけど、なんかうそ臭い。」

「”気”ってなんだ? ドラゴンボールか??」

「肩こり、腰痛には効くかもしれないけど・・・。」

と思いながらも、

「少しでも症状が軽くなればラッキー♪」

と、昨年(H24年)の10月から通い始めました。

 
週1回程度で通いだしましたが、それまで医療費にお金をかける習慣がなかったので、サラリーマンにとって1回5千円はかなり大きい負担です。
 

最初のころは生活を切り詰めて治療費を捻出していましたが、忘年会・お祝い事・親の入院などで出費が増えてしまい、途中からは月2回程度に減らしました。

(安月給なので、これでも辛いですが・・・)

 
最初の問診では、自分でも意識していないことを色々聞かれるし、先生は長髪で怪しげなオッサン(実際は若いらしいですが)だし、

院内は変な音楽が流れているし、「やっぱり何か胡散臭い!」と思ってました。(笑)

 
しかも、花粉症の治療なので、効果があるのかどうかは春にならないとわかりません。

「4月に効果を実感できなかったら、通うのをやめよう。」

と思ってました。

 
・・・で、今年の春。
 

完治とはいきませんでしたが、薬を飲まなくても我慢できる程度の症状で、一日に数回しかクシャミをしませんでした。

例年は薬をのんでも止まらないのに、今年は一切飲んでません。

目も多少かゆくなりますが、目薬・アイボンが必要なほどではありませんでした。

ここまで効果があるとは思いませんでした。

正直びっくりしました。

来年のためにも継続して通いたいと思ってますが、どの程度の頻度で通えば良いかが、まだ分かりません。

回数が多いほど良いのは当然でしょうが、無理なく続けられる範囲で通おうと思ってます。

 

【清明院からのコメント】

なかなか、厳しい「患者さんの声」をいただきました。(苦笑)

軽く酔った状態で書いてくれたそうなので、何となく文章から酒の匂いがしますね。

あのー、胡散臭くて、すいません。<m(__)m>

・・・でもまあ、良くなったんだから、いいじゃないか、という症例です。(笑)

この方は初診時、コメントにもあるように、”疑いの眼(まなこ)”丸出しでやってきました。(紹介なのにー。)

しかし、どことなくサバサバした感じで、よければ続ける、ダメならやめる、とハッキリ割り切ってきました、という印象を受けました。

「肝鬱気逆、湿熱」と証を立て、治療をすると、初回からいい変化。

この時点で、しっかり継続すれば、間違いなく例年よりはいい状態になります、と伝えました。

経過中、経済的な問題から、治療間隔を開けざるを得なくなったので、理想的とまではいきませんでしたが、まずまず調整出来た方だと思います。

あとは酒に気をつけて、経済的に無理のない範囲で通ってくれれば、もっとよくなるでしょう。(笑)

近年増加傾向である花粉症・・・、西洋薬で症状だけ無理やり抑えてごまかしておられる方が少なくありません。

根本的には体質改善、生活改善をしないことには、根治は難しい疾患だと思います。

辛い症状でお困りの方は、清明院に相談に来られてはいかがでしょうか。


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「気」を読む

2012.05.18

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こないだの北辰会の座談会で、「アクティブタッチ」なる言葉を初めて聞いた。

 

コレは、ただの触覚と違い、「能動的な触覚」と言われるもので、触る本人が、自発的な意図を持って触ることによって、触った対象物をよりよく理解出来る、という考え方だそうです。

 


 


「ただ触る」のと、「何かを感じ取ろうとしながら触る」・・・。

 


前者と後者は全然違います。

 

コレは、僕らの仕事にも通じるものがあります。

 


患者さんが清明院に入ってきた瞬間から、問診から、体表観察に至るまでの全てのフェイズで、この感覚を働かせています。

 

ですのでこの考え方は、「触る」という行為のみに限らず、誰かと対した場合、誰かと話した場合に、


「その相手から何かを感じ取る。」


感覚であろうと思います。

 

コレが出来ない人というのが、いわゆるKY人間です。(笑)

 


「気が読めない」ワケです。

 


治療をやっていると、次第にこの感覚が養われ、磨かれていくように思います。

 

僕なんてまだまだだけど、KY人間にだけはならないように、日々精進します。

 

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最近の症例(突発性難聴)

2012.02.15

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たまには症例を紹介しないとネ。

仕事してないんじゃないかと思われたらかなわん。(笑)

症状 左突発性難聴 50代 女性 

初診 H24.1月

ある日突然、左の耳が籠ったような感じがし、音が聞こえにくくなる。

仕事で無理はしていたが、今に始まったことではない。

耳鼻科にて、「突発性難聴」と診断され、ステロイド内服薬を処方されるも、ほぼ無効。

このまま聴力が戻らないのでは、と慌てていた時、古くからの友人の紹介で清明院に来院。

実はそのご友人の娘さんも、かつて突発性難聴を患い、清明院で完治した患者さんである。

以来、ご一家ほぼ全員で来院されている。(笑)

詳しい問診の後、治療はお腹の経穴に一本。

初診の治療直後、左耳の聞こえがよくなっていてビックリ仰天。

3診目にはほぼ正常に復した。

現在、健康管理、再発予防で治療継続中。

突発性難聴は、当然モノによるが、発症してしまったらとにかく早めに手を打てば、症状を改善させやすく、完治することも珍しくない疾患だという印象。

耳鼻科ではステロイドしか選択肢がなく、コレが効かなかった場合、なす術がなく、泣き寝入りになってしまっている患者さんは少なくない。

もちろん病名だけ聞いて、全てが治せるなんて言わないが、早期の鍼灸治療を選択肢に入れてはどうだろうか。

ちなみにステロイドが無効、あるいは効果薄で、そのまま聴力が戻らず、片耳のみの聴力に頼るようになって何年か経ってしまった患者さんも、

これまで何人か診ているが、完治とはいかないまでも、改善例は多くある。

・・・ちなみに、この方も娘さんをご紹介いただいた。(笑)

こうして全国、全世界に着々と広がる、鍼ネットワーク。


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(社)北辰会1月本部臨床コース

2012.01.16


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昨日、2012年1月15日は、大阪にて行われた、(社)北辰会本部臨床コースに参加してきました!!

今回、都合により午後からの参加となりましたが、午後イチは代表理事である藤本蓮風先生による講義、

「奇経八脈の帯脈について~章門穴、帯脈穴の最新情報~」

でした。

奇経八脈については、去年の5月に、関東支部にて、私も講義させていただきました。

昔から、個人的に好きなテーマです。

奇経八脈そのものや、それに所属、関連する経穴は、実際に、僕自身の臨床でも、非常によく使う考え方だし、経穴であります。

今回は蓮風先生のとらえ方、考え方の一端を垣間見ることが出来て、非常に参考になりました。

やはり奇経の魅力は、「治る力を活かす」上で重要な色々なものをいっぺんに調整できる点だと思いますです。

もちろんそれなりのリスクもはらみますがネ・・・。

そのあとは北辰会の本部育成部長である藤本彰宣先生による症例発表、

「ミトコンドリア複合体Ⅳ欠損症」

という大変珍しい病気の、小児の症例でした。

この病名、僕は初めて聞いた病気なんですが、世界的にも珍しい病気なんだそうです。

しかしこういった病気が来ても、我々東洋医学の立場では、問診と、体表観察にて、弁証論治するのみであります!!

この症例でも、わずかな期間で、しっかりと症状を改善させておりました。

西洋医学の難病は、東洋医学では必ずしも難病とは限らない、ということですネ。

・・・一応、誤解されたくないので付け加えますが、当然、「治るか、治らないか。」には、その先生の技術力が大きく関わってきます。

看板に”東洋医学”と書いてあるから、どこに行っても同じかというと、それは違いますので、ご注意ください。

そして終わった後はお酒・・・。

終電で東京へ・・・。

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「原穴診(げんけつしん)」で何が分かるの??

2011.11.26

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明日、27日の日曜日は(一社)北辰会関東支部の定例会があります。

 

そこでワタクシ、我々の診察において欠かせない、

「原穴診(げんけつしん)」

というものを実技指導させていただきます。

 

一般の方や患者さんからしたら、何やらマニアックな香りのするであろう、この診察法の名前・・・。(苦笑)

 

見た目や、受けた感じとしては、手や足を触っているだけのようにしか見えないハズです。

 

この診察法は、東洋医学独特の「四診法(ししんほう)」、つまり、

1.望診(ぼうしん)・・・目で見て、また、直観的に雰囲気を感じ取って診察する方法

2.聞診(ぶんしん)・・・体臭、口臭等の臭いを嗅いだり、声色や呼吸音など、音を聞く診察法

3.問診(もんしん)・・・患者さん自身に病気その他について問いかける診察法

4.切診(せっしん)・・・実際に触ってみる診察法

この中の、4.の「切診」の中の一つで、数千年前から東洋医学では実践されてきた、伝統的な診察法です。

 


どこを触って診るかというと、手首から先、足首から先にある、「原穴(げんけつ)」と言われる経穴(ツボ)を実際に触って、その部分の硬さ、

 

柔らかさはどうか、冷えや熱感はどうか、発汗の具合はどうか、などを、丁寧で繊細かつスピーディーに観察していく方法です。

 


これによって何が分かるのかというと、主に、

1.その原穴に関係の深い五臓六腑の変調

2.その原穴に関係のある経絡の変調

以上の2点が分かり、特に2.の、経絡の異常が反映されやすい、とされております。

 


清明院の患者さんの中には、

「いつも手首や足首のまわりを触ってるけど、何をやってるのかしら・・・。」

とお思いの患者さんもあられることと思いますが(苦笑)、こういうことを調べております。

 


・・・で、異常のある五臓六腑や経絡を、他の診察法で得た情報と合わせて、的確に絞り込んで、総体のバランスを整えるために、一本の鍼をする、という訳です。

 

何気ない所作の中に、数千年立っても色褪せない、医学の叡智が込められております。

 

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(社)北辰会11月本部臨床コース 内経気象学

2011.11.07

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昨日、11月6日の日曜日は、大阪、上本町で行われた、(社)北辰会本部臨床コースに参加してきました!!


今回は午前中は

「実技練習 腹診」

でした。

僕は今回も、愛媛の水本淳先生の班でした。

問診から体表観察まで、素晴らしい思考のスピードと病因病理の組み立て・・・。

長い長い臨床経験と、絶え間ない勉強の成果なんだと思います。

水本先生の技を見ると、そのあまりの精密さに、いつも感心してしまうんだけど、感心してる場合じゃないよな、もっともっと頑張らなくちゃな、

 

と、いつも思わせてくれます。


ありがたい大先輩です。

午後は以前このブログにも登場した、『内経気象学入門』の著者である、橋本浩一先生による講義

「季節天候と病証~来年の傾向予測~」

でした!!

※『内経気象学入門』に関してはこちら

相変わらずの、素晴らしい研究内容です。

来年の春夏秋冬に、内経気象学の立場からみると、どんな病が流行ると予測出来るか、バッチリ聞いてきましたので、どんどん臨床で先手先手を打っていきたいと思います。

最後の30分は、藤本彰宣(あきのり)先生による

「医学史~金元の四大医家まとめ~」

・・・東洋医学の数ある科目の中で、とかく、つまらない、眠くなる講義になりがちな「医学史」というテーマを、スピード感ある、ハッキリとした語り口で、

 

明快に分かりやすく講義されていました。


・・・サスガでした。

そして終わった後はお酒・・・。

そこでまた、とある大先輩から、鍼灸とは別の、これまた貴重なお話をいただきました・・・。

う~ん、今回も勉強になった・・・。

 


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「自覚」が芽生える

2011.10.27


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問診してみると、精神的なストレスやプレッシャーが、その症状に大きく関わっていることを発見することは多い。

(さらに…)

(社)北辰会関東支部11月定例会

2011.10.24


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昨日、2011年10月23日(日)は、高田馬場にある、日本医学柔整鍼灸専門学校にて行われた、(社)北辰会関東支部、定例勉強会でした!!

今回は、先月の続きで、朝10時からから午後の3時前まで、

「問診・カルテ取り実技」

を講義させていただきました。

 

(長い・・・。)

この講義は、問診から体表観察、実際の治療に至るまで、一連の流れを、カルテを付けながら進めていく、という講義で、

北辰会自身、また僕自身も初めての試みであり、探り探りの講義となりましたが、まずまずうまくいったんじゃないかと思います。

まあ講師の目線からそう思ってるだけかもしれませんので、受講生のアンケートを待ちたいと思います。

モデル患者さんも、なかなかリアルな患者さんで(笑)、僕自身、教えながらも、勉強になりました。

3時からは土田丈先生による症例発表、

「大腿部痛」

でした。

日常の臨床でよく診る症状を、見事に東洋医学的に分析し、治療した素晴らしい症例でした。

そして終わった後は飲み会・・・。

今回は本部から藤本彰宣先生と、初の関東支部での講義となる、山本克仁先生がお見えになり、終了後の飲み会にも参加して下さり、大いに盛り上がりました。

山本先生は僕と同世代ですが、学、術ともに素晴らしい先生です。

こうやってどんどん関東、関西問わず鍼灸界の、元気のある若い世代が積極的に交わっていくと、どれぐらい先になるか分からないけれど、

起こるかどうかも分からないけれども、何か面白い流れが生まれる「かも」しれません。(笑)

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