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2018.09.27
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こないだ、NHK「東洋医学 ホントのチカラ~科学で迫る 鍼灸・漢方薬・ヨガ~」という記事を書きました。
・・・で、見ました!!
感想は、
「・・・うん、まあ、いんじゃねんすか?」
って感じです。(゚∀゚)
制作に携わった先生方、ご苦労様でした!<m(__)m>
全身にする鍼、経穴や経絡を意識した鍼、耳鍼、今流行りの美容鍼、ラットでの実験、血液像の変化、婦人科と鍼、結核とお灸、動物と鍼、大学病院で鍼、米軍で鍼、漢方と証・・・、
とか、まあ、一般人ウケする要素満載の内容で、NHKが採り上げてくれたというのは、何も日が当たらないよりは、一先ずはいんじゃないすかね。
NHKの制作サイドが、コアな東洋医学の話は、分かりにくくなるし難しくなるので、意図的に排除しているようにも思えましたね。
鍼と言えば痛そうだからヤダ、灸と言えば熱そうだからヤダ、鍼灸は年寄りがやるもの、効くかどうか分かんない、単純に怪しい、怖い、といったマイナスイメージが過半数を占めているのであれば、
ああいった全国ネットでのポジティブで肯定的な見せ方はアリだと思います。
マスに対してやる訳だからね。
もちろん、細かい部分で「??」みたいな部分も無きにしも非ずでしたが、まあ、それは今に始まったことじゃないし、大枠としてはいいんじゃないの、と思いました。
個人的には、以前研修でお世話になった北里大学の伊藤剛先生が、スタジオで顔の巨膠というツボを真顔で指圧してリフトアップしようとしている姿がウケました。(笑)
〇
何といっても、鍼灸の受療率は国民の僅か5%前後。
2000年頃の小泉政権時代の規制緩和で、雨後の筍のように鍼灸師養成校が全国に増加し、それまでは年間1000人程度であった国家試験合格者が、
一気に毎年3000人程度にまで膨れ上がりました。
それでも今のところ、受療率は別に増加しません。
教育サイドも、これに対する対策なのか、確か来年度からだったか、授業のコマ数を増やして、実技のコマ数も増やして、臨床経験の豊富な先生が、
専門学校の教壇に立つように工夫していこうという動きが出てきています。
国家試験の難易度も徐々に上がり、年々合格者数が減っています。
・・・さあこれで、鍼灸師の質が上がるか。
受療率は増すか。
・・・僕としては、約20年前にこの業界に入った当初から、要するに、あれだけ社会インフラとして発達した西洋医学をもってしても上手く治せないような病気が実際にある訳なんで、
西洋医学とは全く違った自然哲学に立脚する東洋医学の見地、基準でもって診たてて、キチッと治せる、結果の出せる鍼灸師がどれだけ増やせるかが、
キモだと思っています。
まあ治せるだけでなく、それをプレゼン出来たらなお良いけど。
数だけ増えたって、実力ねえならゼロ意味、あるいは、かえってマイナスだね。(ΦωΦ)ニャー
藤本和風先生の言葉、
「デタラメな鍼をするなら、鍼灸師を辞めた方が人助けや。」
ですね。
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2018.09.26
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あっという間に本日から、東洋鍼灸専門学校の後期授業が開始です。
後期の学生さんはどんな人なのか、これから何が起こるのか、実に楽しみであります☆
教壇に立っていて感じるのは、ウンウンと頷きながら、目を輝かせながら聴く学生さんもいれば、斜に構えたような態度で、評論家然とした態度で聴いている学生さんもいます。
上記は、実はどっちも、やりやすいんです。
私と学生さん、そこに気の交流が起こっていることを実感できるんでね。
臨機応変にもやりやすい。
やりにくいのは、無関心、無感動、といった感じの、
「暖簾に腕押し」
的な雰囲気のある教室。
どんなに煽っても、如何にも興味無さそうな顔で、シラーっとこっちを見ている。
聴いてないのかな、と思って当ててみると、ちゃんと聴いている。
「は? 一応ちゃんと聴いてますけど、何か問題でも??」
みたいな態度。(笑)
これが一番やりにくいですね。
でもまあ、それも含めて、鍼の臨床の練習、修行だと思ってやっています。
鍼をして、良い変化、悪い変化も含めて、変化があるやつはやりやすいんですが、何の変化もないのはやりにくいのと似ているように思います。
これから半年、まあ頑張ってみようと思います☆
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2018.09.25
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9.23~24、この連休をどう過ごすか、色々と考えたんですが、なぜか強烈に引っ張られる感覚があり、山形へ。
それも有名な蔵王と山寺、さらに出羽三山(羽黒山、月山、湯殿山)の両方を、二日ですべて回る計画です。
35歳の時、思うところあって、広島長崎から始まった僕の全国の旅は、いつもこんなんです。
普通の人からすると、あり得ないペースで、あり得ない行動範囲で動きます。
行く場所は、事前に調べて、ピンと直感がはたらいたところのみを回ります。
メジャーなところから、超マニアックなスポットまであります。
どうしても行かないとマズいような、妙に引っ張られるような感覚に任せて、動き回っています。
今回、なかなか良かったです。
山寺では、なぜか観音さんと阿弥陀如来さんばかりが目につきました。
こないだ一貫堂シリーズを書いていた時に、森道伯先生が信仰していたという観音信仰や、死期の迫った患者さんに説いていたという阿弥陀如来に関して、
色々な本やサイトで調べていたので、
「こりゃあー、なんかあるな。。。」
と、妙にゾワゾワしながら歩いていると、なんと「清和天皇」の供養塔が。。。
これも、森道伯先生が清和天皇の血を引く清和源氏の子孫である、なんて話を書いたので、清和天皇についてもちょっと調べていたので、
思いがけずこれを見つけた時はけっこうギョッとしました。。。(゜o゜)
「こりゃあ完全になんかあるぞ」
と思うようになりました。。。(苦笑)
また、僕は地方に行くと、必ずそこでの有名な不動明王を参ることにしているのですが、山形にはさほど有名なお不動さんは居ないみたいだなー、
と思っていたら、なんとありました!山寺の裏の、意味深な場所と、とあるところに。。。
一日目からそんなことがあり、なーんかフワフワした感じで、二日目の出羽三山に参ると、そこでも色々ありました。。。
しかし、出羽三山は、そこで見聞きしたことを
「聞くなかれ、語るなかれ」
と言われる霊場ですので、そこで何があったか、何を感じたかは、僕の胸にしまっておきます。
いやー、山形、恐るべし。。。
興味ある方は是非!!!
何かあるかもしれないし、ないかもしれません。(笑)
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2018.09.23
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こないだ、9.20(木)に、NHKで古舘伊知郎さんが司会の「日本人のおなまえっ!」という番組が放送されたようです。
(文字クリックで番組HPへ)
この回のテーマは「身近な病名について」だそうで、「カゼ」に関する内容だそうです。
「カゼ」は「風邪」と書き、西洋医学的には200種類以上ものウイルス(4分の1程度は特定不能)による上気道の炎症のことを指しますが、
当然ながらこの名称の淵源は、東洋医学の言う「風邪(ふうじゃ)」です。
「風」「火」について 参照
先日このブログにコメントをいただいて知ったのですが、25日に再放送があるようなので、皆さんも見ましょう。
僕は待ちきれずに有料版で見てしまいましたが、まあ途中何カ所か
「んん??」
となるところもありましたが、まあまあ、一般の方にとっては勉強になるんじゃないでしょうか。
基本的には最新の西洋医学礼賛、な雰囲気があまり好きではなかったですが、以前私が書いた「東洋医学と脳」の問題にも触れていて、復習するいいきっかけになりました。
脳卒中と鍼灸 その7 参照
以前産経関西のサイトで連載されていた蓮風先生と著名人の対談集『蓮風の玉手箱』に登場していた、有明医療大学の川島朗先生も出演されていますので、
興味のある方は是非!!
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2018.09.22
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そろそろ二十四節気では「秋分」ですね。
いよいよ、本格的に秋になります。
東京も、21日の雨の日に明らかにガクッと気温が下がりました。
その3日4日前あたりから、それまでになかったような症状が出る患者さんがチラホラいます。
今多いのは咳、ノド痛、たまに便秘や下痢などの消化器症状ですね。
肺の臓、脾の臓との関りがあることがほとんどです。
北辰会方式では、心の臓や肝の臓を非常に重視しますが、何でもかんでもそれでやるわけではないです。
三因制宜を考えて、時宜を得た治療を行います。
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2018.09.21
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FBの方では色んな人がバンバン拡散していて、もうすでにご存じの人もい多いと思いますが、FBやってない人もいるので、ブログの方でも告知しておきます。
9.24(月)の19時半から22時まで、
「東洋医学 ホントのチカラ~科学で迫る 鍼灸・漢方薬・ヨガ~」
というタイトルの番組が放送されます。
(文字クリックで番組サイトへ)
こないだも、産経新聞でICD-11のことが採り上げられたり、大きなメディアで鍼灸が採り上げられることが増えてきました。
産経新聞にこんな記事が。 参照
・・・まあ当然、まだ見てないのでどういう内容か分からないので、ちょっと心配な気もしないでもないんですが(苦笑)、まあとりあえずは見てみましょう。
これまで、テレビで鍼灸についてやるといったら、
「〇〇のツボを刺激して生理痛が解消!」
だの、
「肩こりには〇〇のツボ!」
などの
「ほぼインチキHow toモノ」
だったり、芸人と怪しげな中国人が出てきて、罰ゲームでお灸とか、そんなんばっかで、真面目に東洋医学をやっているつもりの人間としては、
ガッカリすることが多かったんですが、今回のはどうなんでしょうね。
番組ページを読む限りでは単純に、
「迷信と言われてきたが、現代の最先端の物理科学的に考えても、一定の可能性があり、世界の超一流が注目しだしている!」
とかいう内容なんであれば、まあまずまずか。。。
こっちからすりゃ、
「あたりめーだろそんなん。今頃おせーよ。」
って感じですが。。。(ΦωΦ)
・・・とはいえ、かつてはうら寂しい路地裏で、ひび割れた看板でやっているような雰囲気の強かった鍼灸院が、徐々に徐々に再評価されつつあるのは、
ひとまず喜ばしいことでしょう。
この番組には知っている先生もずいぶん出るし、番組制作にも関わっているようなので、ちょっと集中して見てみようと思います。
TVの影響力って、まだまだスゴイからね~。。。(^^;
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2018.09.20
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そろそろ24節気では秋分、夏が終わり、今年もあっという間に年末が来ます。
年末といえば、恒例の東京衛生学園での(一社)北辰会、年末代表講演会です。
今年も12.16(日)にやります!!
これを読んだ人は全員来ましょう。(゚∀゚)
しかもなんと今年のテーマは、「打鍼」縛りです!!
朝から尾崎真哉支部長による「腹診・打鍼の歴史」。
午後一は私から「腹診・打鍼の重要点」。
最後は藤本新風代表から「腹診・打鍼の実技披露」。
と、朝から晩まで、ガチガチの打鍼縛りです。(笑)
今年は、11月に大阪で行われる日本伝統鍼灸学会でも、「打鍼」が大きなテーマの一つです。
(これについても、そろそろ告知します。)
「打鍼」については、このブログでも何度となく触れてきました。
・・・まあとにかく、12.16は必ず東京衛生学園に来ましょう!!
毎年そうだけど、年末講演会の内容は永久保存版、マジで絶対来た方がいいと思いますよ~!!!(*‘∀‘)
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2018.09.18
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9.16の日曜は、高田馬場で行われた(一社)北辰会スタンダードコースに参加してきました!
今回は私用があったので、午後の実技指導のみ参加しましたが、今回から東京会場でも「お昼のミニ講義」が開講されました!!
「お昼のミニ講義」というのは、本部では2年くらい前からやっているのですが、講師候補や準講師など、まだ講義に慣れていない講師の先生が、
お昼の時間を使って、好きなテーマで20分ほど講義する、というコーナーです。
聴く方も、お昼ご飯を食べながらリラックスして聴くことが出来ます。
よく学会などで「ランチョンセミナー」という言い方がありますが、あれは製薬会社などの企業が主催して、受講者からお金を取って、お弁当を出してやるものらしいので、
それとはちょっと趣旨が違いますね。
今回は浅草で「伝統鍼灸 かみなり」をやっている土田丈先生による「食について」の講義。
お昼のミニ講義の一発目に相応しい内容だったんじゃないでしょうか。(笑)
実技指導のやり方に関しても、今回から新風先生のご意見も踏まえて、改変をかけました。
北辰会の定例会での指導の在り方も、こうやって一つ一つ点検して、改良を重ねていきます。
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2018.09.14
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これまでのお話・・・
さて、ここまでで、森道伯先生を創始者とする「一貫堂医学」が提唱する「三大体質・五大処方」なるものの基本を説明してきました。
一応断っておきますが、私は鍼灸家であって漢方家ではないので、漢方薬の処方解説はあくまでも理論面しか出来ませんし、鍼灸臨床に置き換えて説明することしかできません。
これまでに出てきた漢方薬それぞれ、実際の実践面、臨床面でどうか、というのは、漢方家の先生方にお任せ致します。<m(__)m>
僕のすべての言説は、あくまでも市井の一鍼灸臨床家の視点からのものであります。
・・・しかしまあ、いつものことなんですが、こうやって東洋医学の真面目な内容を書いていると、アクセス数が減りますなあ~~。(~_~;)
(苦笑・・・みんな、勉強嫌いなのね。)
・・・でもいいです、めげずに書きます!!<(`^´)>
書きたいから書く、言いたいこと言う!!(゚∀゚)
五大処方のうち、前回述べた「解毒証体質」に使われる3つの方剤(柴胡清肝散、荊芥連翹湯、竜胆瀉肝湯)は全て、「温清飲」という薬をベースにしています。
この温清飲は、現代では「アトピー性皮膚炎」の患者さんに使用されていることが多いようです。
・・・ところが、最初から単純に効いていなかったり、ある程度までは効いていても、途中で効かなくなったり、あるいは途中から悪化していったり、
と仰って、清明院にみえる患者さんがチラホラいます。
これについて、どういうことか考えてみましょう。
まず温清飲の中身は、当帰・地黄・芍薬・川芎各3.0g、黄連・黄芩・梔子・黄柏各1.5g、だそうです。
上記の当帰~川芎の部分が四物湯の内容、黄連~黄柏の部分が黄連解毒湯の内容です。
配合の分量の比率を単純に見れば、「四物湯>黄連解毒湯」と読めます。
四物湯とは、補血剤(血を補う薬)の代表格で、主に肝の臓の血(肝血)を補う薬だそうです。
黄連解毒湯は清熱剤(熱を冷ます薬)の代表格で、上焦~下焦まで、三焦に瀰漫した邪熱(実熱)を取り去る薬だそうです。
ということは、温清飲は「肝血虚>邪熱」の虚実挟雑証の場合に使える薬、と考えていいのでしょう。
(・・・まあ、そう一概に言えない面もあるかもしれないが)
だとすると、経過中に「肝血虚<邪熱」のように、主従が入れ替わった時、あるいは「血虚」や「邪熱」が解決して、どちらか一方のみの問題になった時、
あるいは「陰虚」や「気虚」「陽虚」「湿熱」「湿痰」などの、肝血虚や邪熱とは別の病理が主になった時には、サッと方剤をチェンジ(変方)しないと、
効かない、あるいは悪化する、という流れになるのは自明です。
(または、そもそも最初からこういう診立て自体が出来ておらず、病名や症状のみからテキトーに処方したのであれば、最初からいきなり悪化することもありえます。)
まあ、臨床上よく見かけるのは、四物湯の成分が中焦を余計に重たくしたり、黄連解毒湯の成分が脾気や腎気を奪ったり、裏の水滞がきつくなって、
肌膚に津液が行き渡らなくなり、そのせいで見かけ上は余計に皮膚が乾燥して悪化したり、というようなケースが多いように思います。
(熱が取れるはずが、余計に皮膚が乾燥して「なんで??」ってやつね。)
病気、それも慢性で難治性の病気となれば、こういう、その時々での変化流転は当たり前なので、鍼灸でも、このような失敗をしないために、初診時にキッチリと問診を取っておき、
治療に来た現時点での「証」のみでなく、現症に至った「病因病理」をキチンと意識しておくことが大事なのです。
とりわけ、皮膚科疾患の場合、中医学でよくいう「皮損弁証」というような、皮膚の状態(乾燥、熱感、発赤、腫脹等々の有無)を意識した診察ももちろん大事ですが、
かといって皮膚の状態「のみ」から診たてただけの、場当たり的な処方、処置は実に危険です。
要は皮膚が「何で」そんな状態になったのか、というメカニズムを考え、時々刻々と変化する患者さんの状態に合わせて、臨機応変に処方、処置を変えていかないと、
とてもついていけません。
アトピーや喘息なんかの場合、そうやって常に先手先手が打てなかったら、普通に負けます。。。(苦笑)
患者さんから、ヤブ医者!ヘタクソ!アホ!ボケ!カス!!です。。。(苦笑)
また、この辺の詳しい話は、山口の村田先生のブログが非常に参考になります。
(膨大な内容ですが、単語で検索ができるので、漢方薬名や病名で色々検索してみて下さい。あっという間に朝になりますよ。(笑))
ドラッグストアで簡単に漢方薬が手に入る昨今、ネットで得た情報から、素人考えでサプリメント感覚で服用して大失敗をしていたり、知ったかぶりの西洋医学のドクターから、
いい加減な処方を繰り返されて、かえって悪化している患者さんを診ると、実に残念な気持ちになります。
東洋医学(鍼灸漢方)は医学ですので、それ専門に何年も、何十年も学び、経験を積んだ先生にしか、本当の意味では使いこなせません。
まずは、せめてそこんところをよくよく理解しましょう。
続く
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2018.09.11
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9.8~9.9は、タワーホール船堀で行われた日本中医学会に参加してきました!!
(9.8は懇親会から参加)
懇親会では、初めてお会いする先生方、久々にお会いする先生方と、たくさんお話しさせていただき、非常に嬉しかったですね。
台北の中医師公会の先生方ともご挨拶させていただき、来年は無事、台北に研修に行くことが出来そうです。
(ついに初上陸しようと思います。(゚∀゚))
九州から東北まで、全国から集まった東洋医学を愛するドクター達との飲み会も盛り上がり、3次会のラーメンまで行ってしまいました。(笑)
東洋医学やりたい、中医学やりたい、鍼灸に対してもっと知りたい、そういうドクターは確かにいます。
そういう先生方と、今後もどんどん組んでいければ、と思います。
それを改めて実感しましたし、その要求にガッチリと応えうる鍼灸師でありたいと思いました。
「慰安」の延長ではなく、れっきとした「医学・医療・治療」としての鍼灸をやりたい鍼灸師は、今後は中医学の用語を使って、医師や薬剤師とボーダレスに会話でき、
お互いに学術を高め合うことが出来ると感じました。
また、今回の中医学会は、鍼灸師、薬剤師の先生の先生も症例を積極的に発表されており、それも素晴らしいことだと思いました。
日本中医学会は、医師、鍼灸師、薬剤師が、ボーダレスに、海外とも交流しながら学会をやるという、有意義な場だと思います。
惜しいのは、まだまだ参加人数が少ない。
これがもっと発展するようでないと、と思いますね。
今後の更なる発展を期待します。
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2012.07.08
2016.05.09
2016.04.12
2016.04.28
2015.06.04
2012.12.23
2014.02.17
2014.04.26
2025.09.01
2025年 9月の診療日時2025.08.15
2025年7月の活動記録2025.08.01
2025年 8月の診療日時2025.07.04
2025年6月の活動記録2025.07.01
2025年 7月の診療日時2025.06.26
2025年5月の活動記録2025.06.01
2025年 6月の診療日時2025.05.10
2025年4月の活動記録2025.05.01
2025年 5月の診療日時2025.04.04
2025年3月の活動記録2025.04.01
2025年 4月の診療日時2025.03.13
2025年2月の活動記録2025.03.01
2025年 3月の診療日時2025.02.06
2025年1月の活動記録2025.02.01
2025年 2月の診療日時2025.01.21
順天堂東医研、第6回公開シンポジウム「総合診療と東洋医学」2025.01.10
2024年12月の活動記録2025.01.02
2025年 1月の診療日時2025.01.01
謹賀鍼年!!2024.12.28
年内診療終了!!2024.12.14
2024年11月の活動記録2024.12.01
2024年 12月の診療日時2024.11.07
2024年10月の活動記録2024.11.01
2024年 11月の診療日時2024.10.10
清明院15周年!!!2024.10.09
2024年9月の活動記録2024.10.01
2024年 10月の診療日時2024.09.19
2024年8月の活動記録2024.09.01
2024年 9月の診療日時2024.08.03
2024年7月の活動記録2024.08.01
2024年 8月の診療日時2024.07.10
患者さんの声(70代女性 目の痛み、不安感)2024.07.05
2024年6月の活動記録2024.07.01
2024年 7月の診療日時2024.06.05
2024年5月の活動記録2024.06.01
2024年 6月の診療日時2024.05.10
2024年4月の活動記録2024.05.01
2024年 5月の診療日時2024.04.13
(一社)北辰会、組織再編。2024.04.02
2024年3月の活動記録2024.04.01
2024年 4月の診療日時2024.03.14
2024年2月の活動記録2024.03.01
2024年 3月の診療日時2024.02.15
2.17(土)ドクターズプライムアカデミアで喋ります!2024.02.04
3.10(日)(公社)群馬県鍼灸師会で講演します!2024.02.03
3.3(日)「浅川ゼミ会」にて講演します!2024.02.02
2024年1月の活動記録2024.02.01
2.25(日)順天堂東医研、第5回特別公開シンポジウム「日本とインドの伝統医学」に登壇します!!2024.02.01
2024年 2月の診療日時2024.01.11
2023年、9月~年末の活動一覧