東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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2017年 8月の診療日時

2017.08.01

患者様各位

2017年、8月の診療日時です。

臨時休診日、休診時間等も、全てこちらに告知してあります。

御予約の際は、予めご参照下さい。

 

◆毎週日曜日は、外来診療、訪問診療とも、終日休診となります。

 

◆毎週月曜日は、外来診療のみ、終日休診となります。

(※往診事業部は稼働しておりますので、初診、再診のご予約、ご予約変更のお電話は受付可能です。)

◆8.30(水)は、院長が東洋鍼灸専門学校にて講義のため、外来診療は14時~、14時半~からの枠と、

 

午後17時半~、18時半~からの3枠のみの診療となります。

 

◆火曜から金曜まで(講義のある水曜を除く)は14時から17時まで、土曜日は14時から15時は昼休みとさせていただきます。

 

◆8.15は夏休みとさせて頂きます。

 

 

以上、診療時間外の活動等で、ご迷惑をおかけしますが、何卒ご理解ご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。

清明院 院長 竹下有

「麦飯」ってどうでしょう?? 5

2017.07.07

20170308_193348.JPG

 

 

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これまでのお話

 

「麦飯」ってどうでしょう??

「麦飯」ってどうでしょう?? 2

「麦飯」ってどうでしょう?? 3 

「麦飯」ってどうでしょう?? 4   参照

 

 

では続きいきます!!

 

 

◆白米、東洋医学的にはどうか。

 

 

今日は白米の東洋医学のお話。

 

 

かなり前にチョロッと書きましたが、東洋医学では白米(うるち米)のことは粳米(こうべい)といい、もち米のことは糯米(だべい)といいます。

 

「大寒」とお餅 参照

 

 

もうあの記事から6年半も経っていることにひきましたが(苦笑)、今回はもう少し詳しく述べてみましょう。

 

 

粳米性は平、五味は甘、苦であり、脾胃を養う、と言われます。

 

カテゴリ 「脾胃」 参照

 

 

効能としては補中益氣、健脾和胃、徐煩渇、止痢、と言われます。

 

(要は胃腸、消化吸収機能をシャンとさせて、上下のアンバランスを調えるわけですな。)

 

 

しかし、当然ながら、粳米ばかりでは偏りますから、色々な食材を足しましょう、と、よく言われます。

 

 

家庭療法として面白いのが、鼻血が出た際に、米のとぎ汁を少し飲む(同時にゴマ油か大根の汁を点鼻する)とか、

 

乾煎りした米を煎じて飲み、夏バテや食欲不振や乳幼児の嘔吐に使ったり、お粥に蓮子を入れて不眠に使ったりと、

 

幅広い応用法があるようです。(゜o゜)

 

 

ただいずれにしても、お米のみ、という偏った摂り方は止めましょう、と言われます。

 

(まあ、別にそんなんしねーよ、って感じですがネ。(*‘∀‘))

 

 

次回はもち米(糯米)について考えてみましょう。

 

 

 

続く

 

 

 

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胃の気の脈診② 四時陰陽に従う脈

2017.05.11

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↑↑落雷現場と仏さん。

 

 

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前回のお話

 

胃の気の脈診① 胃の気の脈診とは    参照

 

 

◆四時陰陽に従う脈とは

 

 

これはもともと、『黄帝内経素問』平人気象論(18)に出てくる脈のお話です。

 

 

「平人」というのは健康人のことで、平人の脈には四季それぞれに応じてわずかな変化が現れるのが正常、と説きます。

 

 

具体的には、

 

春は微かに「弦(げん):新緑の弦のようにしなやかで長い脈」

夏は微かに「鈎(こう):大きな脈。鉤脈、洪脈と意味は同じ」

長夏(※)は微かに「耎弱(ぜんじゃく):弱々しい脈」

秋は微かに「毛(もう):浮いた脈」

冬は微かに「石(せき):沈んだ脈」

 

という脈状が現れる、と説きます。

 

((※)長夏については、日本では梅雨時期、秋雨の時期のことである。 by『内経気象学 P37』緑書房 橋本浩一)

 

 

この「微かに」というのがポイントや!と、昔から藤本新風先生はいつも仰います。

 

 

この「平人気象論」の話は、後の漢の時代に書かれたとされる『難経』にも受け継がれ、その「15難」にも出て来ます。

 

 

『難経』15難では「微かに」が削除されているのですが、削除するべきでない、というのが北辰会の意見です。

 

 

こうやって、いくら大古典であっても、100ゼロで丸呑みするのではなく、おかしいところはおかしい、という意見を持つこと。

 

 

非常に重要だと思います。

 

 

 

続く

 

 

 

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胃の気の脈診① 胃の気の脈診とは

2017.05.10

20170220_184447.jpg

 

↑↑落雷現場。恐ろしいですね。( ゚Д゚)

 

 

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先日、学生さんから質問をいただいたので、ちょっとまとめておきます。

 

 

◆胃の気の脈診とは

 

 

北辰会方式では「胃の気の脈診」という脈診法を行います。

 

「脈診」を含む記事 参照

 

 

これは、明代の名医、張景岳の言う「弦急脈」という考え方を、北辰会の藤本蓮風先生が、鍼灸臨床家の立場から再解釈し、

 

我々鍼灸師の臨床に使いやすいように新たに編み出した脈診法です。

 

「張景岳(ちょうけいがく)」という人物 参照

 

 

東洋医学で「胃の気」という時は、基本的に「生命力そのもの」を指します。

 

 

北辰会方式では主にこの脈診法で、患者さんの胃の気(生命力)が活発なのか、そうでないのか(衰え気味なのか)を見極めています。

 

 

病気というのは、要は胃の気(生命力)が活発、旺盛でない状態。

 

 

治療が上手くいくと、胃の気が活発、旺盛になる。

 

 

それを見極めるのが「胃の気の脈診」です。

 

 

胃の気が活発、旺盛な脈には、色々な現れ方があるのですが、その中の一つに、「四時陰陽に従う脈」というものがあります。

 

 

これは、「春夏秋冬」の四季の流れが、脈にきちんと反映されているかどうかを見極める脈診法です。

 

 

長くなったんで続く。。

 

 

 

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最近よく診る病

2017.03.13

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二十四節気では啓蟄を迎え、1週間がたち、春分まで1週間となりました。

 

 

もう完全に春ですな。(゚∀゚)

 

 

・・・というか、もはや夏に向かっています。

 

 

空気が、日差しが、もうすでに、いくらか夏です。(笑)

 

 

これだけ自然界が明瞭に変化しますと、人間も当然影響を受けます。

 

 

まずは花粉症

 

 

定番ですね。

 

 

このブログでも何度も書いております。

 

花粉症と東洋医学 参照

 

 

そして意外とうつ病。

 

精神科疾患と東洋医学 参照

 

 

これは、春になって、少しヤル気が出て、治療する気になった、というパターンもあれば、肝乗脾でガクッと悪化して、

 

慌てて治療に来たというパターンがあります。

 

 

そして最近多いのが突発性難聴

 

「突発性難聴」を含む記事 参照

 

 

どれも非常に、清明院は得意です。

 

 

上記3疾患で苦しむ多くの患者さん達、試してみませんか、東洋医学、伝統鍼灸。

 

 

全て完璧に治せるとは言いませんが、モノによってはいいことあると思いますよ。

 

 

 

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精神病は春先に悪化する?

2017.02.26

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清明院には、毎日、いわゆる「精神科疾患」の患者さんがお見えになります。

 

 

うつ病、統合失調症、パニック障害、摂食障害などなど。。。

 

 

病名はともかく、皆さん西洋医学の治療のみでは、なかなかコントロールしきれないと仰います。

 

 

こういった疾患をお持ちの患者さんが不安定になりやすい、なんてよく言われる時期の一つが「春先」です。

 

 

季節の変化の影響を、体が受けます。

 

 

・・・で、体の変化の影響を、精神が受けると。

 

 

分かりやすい話です。

 

 

東洋医学では、春先は、夏にかけて、自然界の陽気が徐々に盛んになる。

 

 

これに連動して、人体内の陽気も盛んになる。

 

 

気血が上に外に向かい始める。

 

 

ここで、もともと気血が上に偏っている人や、外(皮膚や粘膜)にこもっている人は、状態が悪化しやすい、というワケです。

 

 

また、春先は五臓の中の肝の臓胆の腑の気が盛んになりやすい。

 

 

・・・ということは、肝や胆がもともと機能亢進しているような人は、状態が悪化しやすい。

 

 

いわゆる精神病の患者さんというのは、気血が上に偏っており、肝胆が亢進している人が少なくない。

 

 

こういう人は悪化しやすい。

 

 

でも半面、これまで元気のなかった患者さんが、妙に元気になったりする場合もあります。

 

 

「季節の変化」による「体の生理的変化」が、その患者さん固有の「病理」に与えた影響、それらを冷静に斟酌して補瀉しないと、間違えます。

 

 

決めてかかってはだめだし、慎重に、冷静に進めないといけません。

 

 

 

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11.27、三時間喋ります!!

2016.10.14

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清明院では現在、院内診療、訪問診療ともに多忙のため、求人募集しております。

募集内容の詳細はこちら

 

 

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いやー、夏が終わると、あっという間に年末の雰囲気になりつつありますナー。

 

 

さて、今年の年末は、再び暴れます。(゚∀゚)

 

 

第一弾は11.27(日)、東京の台東区民会館で行われる、(一社)北辰会スタンダードコース東京会場にて、午後1時から4時半まで、

 

休憩入れながら約3時間、喋り倒します!!

 

 

内容は

 

「病因病理・弁証・治則治法・選穴」

 

であります!

 

 

この内容はですねー、北辰会方式の理論面における、「超」中核部分です。

 

 

蓮風先生をはじめとした、北辰会の先生方の超スピードの臨床の際に、頭の中をサラサラと流れているのは、実はこの講義の内容なんです。

 

(もちろん理論を超えた”直観力”も最大限活用しますが。)

 

 

ですのでまあ、北辰会方式を理解したいと思っている人にとっては、絶対に外せない講義になるでしょうな。(゚∀゚)

 

 

・・・実は、4年ほど前にも、本部の堀内先生とともに、この内容を講義させていただいたことがあります。

 

 

今回も、約4年ぶりに、本部では堀内齊毉龍先生が、支部では私が、講義致します。

 

 

この4年の間に、『北辰会方式 理論編』という教科書が出来たりと、色々な変化がありました。

 

 

そういう、新しい情報も盛り込んだ内容にします。

 

 

恐らく、堀内先生の講義とはまた違った味わいになるだろうと思いますので、東京と大阪で、両方聴きましょう☆

 

 

ガルルー(=゚ω゚)ノ

 

 

 

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診療再開!

2016.08.17

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さて、清明院、十二分な夏休みを終え、本日から診療再開しております。

 

 

休みの間診れなかった患者さん達、大変ご迷惑をおかけいたしました。<m(__)m>

 

 

私は相変わらず、群馬で最高の友人たちと、ダラダラやってました☆(苦笑)

 

 

話している内容とかが、20年前と、全く変わらな過ぎて驚きます。

 

 

・・・まあ、お陰様でゆっくりと(?)休むことが出来ましたので、気力体力ともに充電いたしました!!

 

 

さあ今日から再び、ビシッといきますよ~~(*‘∀‘)

 

 

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2016年 8月の診療日時

2016.08.01

患者様各位

2016年、8月の診療日時です。

臨時休診日、休診時間等も、全てこちらに告知してあります。

御予約の際は、予めご参照下さい。

 

◆毎週日曜日は、外来診療、訪問診療とも、終日休診となります。

 

◆8.15(月)、8.16(火)は夏季臨時休診日のため、終日休診とします。

 

◆8.29(月)は関西にて研修のため、終日休診とします。


◆8.31(水)は、院長が東洋鍼灸専門学校にて講義のため、外来診療は午後14時から午後19時までの診療となります。

 

 

 

以上、診療時間外の活動で、ご迷惑をおかけしますが、何卒ご理解ご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。

 

清明院 院長 竹下有

 

 

補瀉 41

2016.04.08

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これまでのお話・・・

 

 

補瀉 1 補瀉の定義と『黄帝内経素問』離合真邪論(27)の補法 

補瀉 2 『黄帝内経素問』調経論(62)の補法

補瀉 3 『黄帝内経霊枢』終始萹(9)の補法

補瀉 4 『黄帝内経霊枢』官能萹(7)の補法

補瀉 5 『黄帝内経霊枢』邪客萹(71)の補法

補瀉 6 『黄帝内経霊枢』小鍼解篇(3)の補法

補瀉 7 『黄帝内経霊枢』邪気蔵府病形篇(4)の補法

補瀉 8  『黄帝内経素問』刺志論(53)の補法

補瀉 9  『黄帝内経霊枢』終始萹(9)の瀉法

補瀉 10 『黄帝内経霊枢』小鍼解萹(3)の瀉法

補瀉 11 『黄帝内経素問』八正神明論(26)の瀉法

補瀉 12 『黄帝内経素問』調経論(62)の瀉法

補瀉 13 『黄帝内経素問』刺志論(53)の瀉法

補瀉 14 『黄帝内経素問』離合真邪論(27)の瀉法

補瀉 15 『黄帝内経』の補法まとめ

補瀉 16 『黄帝内経』の瀉法まとめ

補瀉 17 『難経』71難における補瀉

補瀉 18 『難経』76難における補瀉

補瀉 19 『難経』76難における補瀉の続き

補瀉 20 『難経』78難における補瀉

補瀉 21 『難経』79難における補瀉

補瀉 22 『難経』における補瀉まとめ

補瀉 23    孫思邈(そんしばく 541~682)の『備急千金要方』『千金翼方』の補瀉

補瀉 24   金代、何若愚 撰『子午流注鍼経』における補瀉

補瀉 25     金代、竇漢卿『針経指南』における補瀉

補瀉 26     明代、楊継洲(1522-1620)『鍼灸大成』における補瀉

補瀉 27     明代、楊継洲(1522-1620)『鍼灸大成』における補瀉 その2

補瀉 28   明代、楊継洲(1522-1620)『鍼灸大成』における補瀉 その3

補瀉 29     明代、李梃『医学入門(1575)』における補瀉

補瀉 30   明代、高武『鍼灸聚英(1529)』における補瀉

補瀉 31   現代中医学における補瀉

補瀉 32     日本における補瀉の受容

補瀉 33    『針道秘訣集』における補瀉

補瀉 34    『杉山真伝流』における補瀉 1

補瀉 35  『杉山真伝流』における補瀉 2

補瀉 36     永田徳本(1513?-1630?)『鍼灸極秘伝』『徳本多賀流針穴秘伝』の補瀉

補瀉 37   『杉山流三部書』における補瀉 

補瀉 38     岩田利斉『鍼灸要法』における補瀉

補瀉 39    岡本一抱『鍼灸抜萃大成』における補瀉 

補瀉 40    本郷正豊『鍼灸重宝記』における補瀉      参照

 

 

 

では続きいきます!!

 

 

 

◆菅沼周桂(1706-1764)『鍼灸則』における補瀉 

 

 

さて今日は、菅沼周桂(1706-1764)先生『鍼灸則』を見てみたいと思います。

 

 

この先生も、前回紹介した本郷正豊先生と同じ、江戸中期の鍼灸医です。

 

 

この先生の主張は、実はなかなかブッ飛んでいます。

 

 

この先生は、鍼灸治療は70穴あれば事足りるとして、春夏は浅く打ちなさいとか、秋冬は深く打ちなさいとか、母子の補瀉とか、

 

禁鍼穴とか禁灸穴とか、そういう古典的な教えを否定していきます。

 

 

そして、

 

「そうやって古典の記載を無視してやっても、効いちゃって効いちゃってしょうがないんですけど?」

 

と言っています。(笑)

 

 

この時代にこの主張をするのは、それ相応の知識と経験があった上でのことと思います。

 

(あるいはただのホラ吹きか・・・。)

 

 

この『鍼灸則』の附録の部分に、補瀉に関する記載があります。

 

 

そこで彼は、

 

「色々な説があるけどさー、瀉して邪気を取って、カタマリが取れればそれを瀉、邪気が取れて正気が回復したら、それを補。

 

要は、補瀉っつーのは、手指(の感覚の妙)にあるっつーだけの話。」 

 

と、書いてあります。

 

(抜粋意訳 By 竹下)

 

 

いいですねー。(笑)

 

 

こういう人、嫌いじゃないです。

 

 

また菅沼先生は、

 

「みんなカッコつけて金とか銀の鍼使うけど、俺は鉄の鍼だけ。それで十分効きますけど、何か?」

 

とも言っております。(笑)

 

 

いつの時代にもいるのです。

 

 

こーゆー「人と同じ」がイヤな人。

 

 

しかもそれでいて立派に、結果を出す人。(笑)

 

 

おそらくは、性格的には豪放磊落であっても、手先は非常に繊細な感覚を持った先生だったのではないでしょうか。

 

 

因みにこの先生は、治療において三稜鍼を使った「刺絡」という手法をよく用いたことでも有名です。

 

 

個人的に、「補瀉」を書いたら、今度は「刺絡」を書こうかな、と思っています。

 

 

 

続く

 

 

 

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