東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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最近の症例 ① 抗がん剤治療後に発症した諸症状

2017.10.13

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まあ最近の症例でも。

 

 

まあ、普段こんなんやってます、って感じで、チャチャっとライトに、何例か紹介します。(*‘∀‘)

 

 

患者 60代 女性 

 

主訴 足の痺れ

 

既往歴 卵巣癌

 

現病歴 卵巣癌の手術後、抗がん剤治療中に主訴発症。抗がん剤治療終了後も改善せず、徐々に悪化。症状は今が一番強い。

 

弁証 心腎不交 気滞血瘀

 

配穴 あえて明らかにしない

 

経過 初診治療後、主訴が劇的に改善。現在6診ほど加療したが、随伴症状であった、浅眠、高血圧も改善。

 

医師に相談し、睡眠薬、降圧剤の減薬を検討するとのこと。

 

 

 

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「中医学の教科書はなぜ湯液偏重なのか?」

2017.10.05

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昨日、東洋鍼灸専門学校にて

 

「中医学ってなあに?」

 

というテーマで、再び朝から喋り倒してきました。(笑)

 

 

たまに勘違いされているようですが、北辰会は中医学を理論と用語のベースにしている訳なのであって、中医学の言うことを100ゼロで鵜呑みにしているわけではありません。

 

 

だから、北辰会のことを単に

 

「中医学派」

 

と言ってしまうのは、ちょっとおかしな理解です。

 

(実際にそう言われることもしばしばありますが。。。(苦笑))

 

 

むしろ、北辰会はある意味、中医学に対して非常に批判的でもあり、日本の鍼灸臨床家にとって、中医学では足らない部分や不十分な部分を、

 

絶え間ない臨床実践と、日本固有の伝統鍼灸学の研究の中から発掘、補足していこう、という立場であります。

 

(まあ、言わば中医学を良き叩き台として、活用させていただいているわけです。)

 

 

我々鍼灸師から見た中医学の問題点の中には、

 

「中医学が湯液偏重でまとめられているのではないか」

 

というのがあります。

 

 

ここで、今回学生さんから

 

「なぜ中医学は湯液偏重でまとめられているんですか?」

 

という質問が出ました。

 

 

もちろん、

 

「中医鍼灸学」

 

も存在しますが、中医学の基礎的な教科書を見ると、弁証名の後には、それに見合った「方剤」が載っています。

 

 

配穴や刺鍼手技は載っておらず、全体として、鍼灸の話はあまり出てきません。

 

 

鍼灸家からすれば、

 

「何で経穴や刺法を載せねえんだよ!同じ東洋医学じゃねえか!!」

 

と思ってしまうところですが、これはどうなんでしょう。

 

 

「何で中医学の教科書は湯液偏重なのか」

 

という疑問について、中医学を編纂した中国の中心メンバーの誰かからの、明確な言質を得ているわけではありませんが、やっぱり鍼灸よりも湯液の方が

 

「中医師の有資格者の量産」

 

という意味では、相対的に教育しやすかったからじゃないんですかねえ・・・?

 

 

鍼灸の方が技術的要素が強く、いちいち

 

「手から手へ」

 

の個別指導が必要になり、教育に時間がかかる上に、鍼灸家によってやり方が千差万別であり、教科書にしにくかったんじゃないでしょうか・・・?

 

 

でも、そんなこと言ったら、湯液だって本来の一味一味の生薬の加減なんかは、まさに職人芸であり、個別指導でないと難しい気もします。

 

 

中医学(TCM)を全世界に広める、中医師を量産する、つまり、大学の中医学部での「マス教育」や、資格制度に馴染ませる、というところで、

 

鍼灸は脇役になっていったんでしょうかね。。。

 

 

この辺、どうなんでしょうね。

 

 

・・・誰か知ってますか??

 

 

 

ハッキリしなかったら、今度兵頭先生にでも聞いてみようかな☆(*‘∀‘)

 

 

 

 

 

 

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「患者さんの導き方」

2017.09.25

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来年頭の話になりますが、(一社)北辰会関東支部の冬季研修会「順雪会」での、藤本蓮風先生の講演テーマが決まりました!!

 

 

タイトルはなんと「患者さんの導き方」!!

 

 

・・・うーん、なかなか深いタイトルじゃないでしょうか。

 

 

普段、藤本漢祥院を研修に行っていて、当然ながら色々な学びがあるのですが、その中でも大きなものの一つがこれです。

 

 

患者さんというのは、時に間違った行動をとることがあります。

 

 

また、そもそも病気になったこと自体が、その患者さんが何か間違った行動をとった結果だったりします。

 

 

場合によっては医療者はそれを上手に気づかせ、「良い方向に」導いていかないといけません。

 

 

病人でなく病気を診て、ただ弁証して、鍼灸で補瀉をする、これだけでも患者さんの体に「良い変化」は起こりますが、不十分です。

 

 

場合によっては患者さんの内面にまで踏み込んで、上手に導かないといけない場合があります。

 

 

またそれが、上手いんだよね、蓮風先生は。( ゚Д゚)

 

 

・・・ちょっとこれはー、蓮風先生にしか話せない内容になると思います。

 

 

また諸々、詳しく決まってきたら告知します☆

 

 

必聴の講義になると思います。

 

 

 

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年末12.17(日)東京衛生学園にて北辰会特別講演!

2017.09.24

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二十四節気では秋分に入り、早いもので、もう秋ですな。(*’ω’*)

 

 

今年の年末は、例年通り東京衛生学園にて、毎年恒例の特別講演が行われます。

 

 

今年は藤本新風副代表による講演と実技

 

「体表の声を聴く~体表観察上達のコツ~」

 

です。

 

 

他は尾崎支部長から

 

「北辰会方式の舌診学」

 

と、私から

 

「北辰会方式と中医学の違い」

 

の三本立てで講義させていただきます!!

 

(因みに蓮風先生のサプライズ参加もあるかもしれません。。。)

 

 

いずれにせよ、ゴリゴリの弁証論治派で、理論的で細かい人たち、と思われがちな北辰会ですが、それは片輪の話。

 

 

もう片輪は「妥協なき体表観察」です。

 

 

それで両輪の輪です☆

 

 

聞き逃せませんよ~~(゚∀゚)

 

 

申し込みが始まったら、再び告知します!!

 

 

 

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論文のお作法

2017.09.03

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今回、症例を発表するにあたって、色々なことが分かった。

 

 

まずは、公的なガイドラインを遵守した方がいい、ということ。

 

 

症例報告には、「CARE」というガイドラインがあって、こういうものがきちんと遵守されていないのが伝統医学の症例報告の現状であり、

 

それではなかなか説得力に繋がらないという現実があるようです。

 

 

どうせ出すなら、説得力、価値を最大化した方がいい。

 

 

また、症例の集合体である症例集積においても、一定のガイドラインが存在し、それに準拠した形でないと、やはり説得力やインパクトは低くなる。

 

 

僕ら鍼灸臨床家からすれば、どんな症状が来ようが、いつも通り粛々と弁証論治するだけなのであり、その中で、西洋医学的には難病と言われているものが治ったり、

 

良性の変化を示したりすることは、大して珍しいことではないのですが、その事実を公に言おうと思うと、越えなければいけないハードルがかなりあるようです。(苦笑)

 

 

そこで、どうするか。

 

 

それをせずに、ネット上のみで吠え続ける?

 

 

隠遁趣味気取る??

 

 

ハードル超えるのがめんどくさいからやらない?

 

 

そんな時間ない、と言い訳する??

 

 

そんな余裕ない?

 

 

そんな能力ない?

 

 

仕方なくやる??

 

 

あるいは誰かにやらせる??

 

 

世に認めさせる方法は色々あるけど、どれを取るかはその人次第。

 

 

ただ、最もオーソドックスに公的に認めてもらおうと思ったら、それなりのハードルを越えないといけない。

 

 

みんな見てる。

 

 

・・・さあ、そこでどうするか。

 

 

色々問われるね。(苦笑)

 

 

 

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(一社)北辰会エキスパートコース大阪会場

2017.03.14

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3.12の日曜日は、大阪で行われた(一社)北辰会エキスパートコースに参加してきました!!

 

 

今回、午前中は応用実技。

 

 

関西なのに、尾崎真哉関東支部長と、あーでもないこーでもないとやりました。(苦笑)

 

 

午後は藤本蓮風先生による症例発表

 

「間質性肺炎」。

 

 

蓮風先生による、この病名の患者の症例は3例目です。

 

 

間質性肺炎といったら、相当ヤバい病気です。

 

間質性肺炎とは 参照

 

 

でも、非常に綺麗に治っていましたね。

 

(西洋医学的な数値や画像も付いております。)

 

 

まあ、正しく弁証して、間違いない刺鍼技術で治療を進めれば、そういうことが起こります。

 

 

だから、どんな難病であっても、諦めずに、伝統に基づいた鍼灸治療をやる価値があるんじゃないでしょうかと、

 

北辰会はいつも訴えております。

 

 

最後は各務祐樹先生による症例発表

 

「アルコール依存症と咽頭がん」。

 

 

これまた難病、重症です。

 

 

各務先生は、藤本蓮風先生の鍼灸院である藤本漢祥院の内弟子でした。

 

 

最近、芦屋で「鍼風堂」という鍼灸を開業し、超頑張っている若手です。

 

 

まあなかなか、30そこそこの年(まだ20代だっけな)で、あんな難しい症例を、ああやってまとめて、効果も挙げて、

 

なんてことをやっている鍼灸師、そうそう居ないと思いますね。

 

 

今後、バンバン治して、それを発表して、世に問うて、活躍してほしいと思いますネ。(゚∀゚)

 

 

そして今回も、終わった後は酒。

 

 

妙にアツかったです。(*‘∀‘)

 

 

 

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証を絞り込む、経過を追う。

2017.02.27

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重症になればなるほど、長患いになればなるほど、

 

「あっちもこっちも悪い患者さん」

 

というのが存在します。

 

 

専門用語で言えば、いくつかの臓腑経絡が、重層的に病的な状態になっており、虚もあり実もあり、冷えもあり熱もあり・・・、というような、錯綜した状況です。

 

 

パッと聞き、そういう症例は「弁証論治派」泣かせかもしれませんが、実はそんなことは全然ないです。

 

 

むしろこういうものをキチッと整理できるのが、弁証論治という方法論の良さじゃないでしょうか。

 

 

この場合に、

 

「まず現時点では何から狙うか」

 

明確にして治療に入るのがいいと思います。

 

(特に初心者~中級者。)

 

 

ここで、患者さんにも、

 

「あなたの場合、色々と治療しないといけないところがあるのですが、まずは〇〇からやりましょう。」

 

という感じで、きちんと説明するといいと思います。

 

 

その方が理解、納得を得やすい。

 

 

そうして、患者さんが「なんじゃかんじゃ」言っていたとしても、冷静に一貫性のある治療を進めていくと、病体が、治療に反応して動きを見せます。

 

 

その動き、変化から、次なる優先順位だったり、より正確な病因病理の像が明確になります。

 

 

そうやって、経過を追いながら、病因病理と証を的確に整理していくこともできると思います。

 

 

 

あてずっぽうとか、場当たりとか、欲張りとかは、やっぱダメですね。

 

 

 

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「衛気」って何ですか? その18

2017.02.24

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これまでのお話

 

 

カテゴリ 「衛気」参照

 

 

 

長くなってきましたが、ここらでいったん締めましょう。

 

 

 

◆我々が動かしているのは、本当に衛気か?

 

 

伝統的な東洋医学の理論に基づき、精密に四診合参して弁証論治を行う、北辰会方式の枠組みの中に、

 

「手を翳して」

 

行う体表観察(東洋医学的診察術)のことを

 

「衛気診」

 

と位置付けて採り入れ、その観察結果に基づいて、

 

「鍼を翳して」

 

補瀉(※)を行い、東洋医学的に

 

「治る力を最大化する」

 

治療を行う、という診察術、治療術は今後、北辰会を超えて、鍼灸界のメジャーになるか。

 

(※)補瀉については 補瀉 目次 参照

 

 

 

・・・正直、微妙かも。(苦笑)

 

 

でもまあ、キチッと理解、習得し、方法論の一つとして持っておくと、臨床レベルで武器になることは間違いないと思います。

 

 

あと、もっと位置付けを明確にするなら、実際に

 

「どういう場合に」

 

衛気診と、衛気に対する治療を選択するべきか、という問題において、単純に

 

「小児などの敏感、過敏な患者」

 

という以外の、明確な診断学的な位置付けも必要ですね。

 

 

・・・ということで、まだまだ解決するべき問題は多くあると思います。

 

 

 

 

ところで、我々が動かしているのは、本当に衛気なんでしょうか?

 

 

実際にやってみると、時になぜ、あそこまで大きな変化が起こるのか、という問題については、

 

「衛気」って何ですか? その8

 

にいくつか仮説を挙げましたが、それ以外には何か考えられないか。

 

 

一つには、

 

「人体内外の世界の境界」

 

なんですよね、衛気の層は。

 

 

北辰会方式では、

 

「枢(すう、とぼそ)(※)」

 

つまり腹部や奇経、少陽枢機、少陰枢機を巧みに動かすことによって、一本の鍼で気を大きく動かす、という理論、手法をよく使います。

 

(もちろん、中途半端に配穴のみ真似すれば非常に危険です。)

 

(※)「枢」については 「三陰三陽」という考え方 8 参照

 

 

この考え方からすれば、衛気の層というのは、内外の気の境界線であり、一種の「枢」とも考えられます。

 

 

空気も飲食物も、人体の「外」、気一元論からすれば、外界にある「気」です。

 

 

人間は外界にある「気」を体内(ここでは外界に対して”内界”とでも言いましょう。)に採り込むことでしか生命を維持できません。

 

 

その、外界の外気と、内界の内気のバランスの調整を行うのが衛気の操作なのかもしれない、と考えると、色々と面白いことが妄想できます。(笑)

 

 

・・・まあ、僕ごとき青二才が、ここであまり迷言妄説を吐いても仕方ないので、この妄想は今後、臨床しながら、古典にも照らし合わせつつ、よーく検討していきたいと思います。

 

 

 

気が向いたら続く

 

 

 

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「不安」の原因

2017.01.23

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患者さんの不安をいかに取り除くか。

 

 

これは、どんな病気を治す上でも重要。

 

 

ここを、そもそもそんなこと無理、性格だからしょうがない、と逃げたらよくないと思う。

 

 

また、患者さんの心理誘導や心理操作はムンテラだ、ムンテラだ、と言い過ぎるのもどうかと思う。

 

 

これについても、これまで何度も書いてきた。

 

「不安」を含む記事 参照

 

 

どんな症状でも、どんな病気でも、大なり小なり患者さんは不安感を覚えるものですが、とりわけ五臓では、「心の臓」の異常で、

 

「不安感」というマイナス感情が起こりやすいと言われる。

 

カテゴリ 「心・小腸」 参照

 

 

「心の臓」の単独の証としては、

 

心気虚、心陽虚、心血虚、心陰虚、心火亢盛、寒傷血脈、痰火擾心、痰迷心竅、心痹、水気凌心、脚気衝心

 

あたりがある。

 

『中医弁証学』東洋学術出版社より

 

 

このうちの、心の臓自体の虚証病変、つまり上記の最初の4つ(気虚、陽虚、血虚、陰虚)が病因病理の片隅にでも入ってくるようなものは、

 

急性病、慢性病問わず、いやーな不安感が出やすいんじゃないかと思います。

 

(たとえ動悸や胸痛や胸悶感がなくても。)

 

 

だから、もちろん患者さんが来たら、まずは主訴をキチッと弁証して、その主訴と合致した証と病因病理を踏まえて治療を進めたらいいのだが、

 

初診時や経過中に、患者さんが不安感を強く訴えるような場合は、あくまでも病因病理と証を外さないようにしつつ、

 

しかも結果的に「心の臓」の気血が充足、疏通するように意識した配穴に処置すると、効果が出やすいように思います。

 

 

あとは毎回治療後に、「後渓」「神門」「心兪」あたりの反応の変化を、見逃さないようにするべきだと思います。

 

 

決して患者さんの言葉で、術者自身が狼狽することの無いよう。

 

 

 

もしそうなるようであれば、無理せず治療を断った方が、お互いのためだと思います。

 

 

 

 

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『臨床というもの2 生物学的人間』

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蓮風先生の新刊本が出ました!

 

(Amazonの商品ページはこちら

 

 

因みに、まだまだ出るそうです。(笑)

 

 

これ、昨日Facebookでは軽く紹介したんですが、Facebookをやってない人のために、Blogでも感想を述べておきます。

 

 

北辰会は、今や東洋医学教育のグローバルスタンダードである「現代中医学」の理論の優れた部分と、日本伝統鍼灸医学独特の理論と実技を組み合わせ、

 

しかもそれを現代風にピューリファイし、非常に精緻で、確度の高い弁証論治を行う流派である、という、正当な認識、評価があります。

 

 

一方で、蓮風先生というカリスマ鍼灸師を頂点とする、カルト集団的な雰囲気がある、という心外な評価があります。

 

(まあ、北辰会はそういう輩を相手にしていませんが。。。(笑))

 

 

なぜ、こういう妙な評価が出るのかと考えると、蓮風先生のカリスマ性、圧倒的存在感をさておいても、北辰会はその医学の理念の中に

 

「患者さんの心と体と”魂を”救う。」

 

という言葉を理念に掲げていることが、一つにはあるのだろうと思います。

 

 

とりわけ、

 

”魂を救う、救済する”

 

という表現は、かつてのオウム真理教や、他のカルト教団も用いている(いた)表現であり、この一文を読んだだけで、

 

人によっては引いてしまうだろうと思いますし、新興宗教だ、カルト集団だ、という発想が出てくるのも分かります。

 

 

僕もこのブログ上で、何度なくこの問題には触れてきました。

 

「魂」を含む記事 参照

 

 

まあ僕的には北辰会は、患者さんを診る時に、人間存在の肉体面、精神面よりさらに深い部分に、この「魂」というものの存在を仮定、想定し、

 

そこをも、「東洋医学で、伝統鍼灸で」救おうじゃないか、と、理念に掲げている鍼灸学術研究団体だ、と、理解しています。

 

 

ですので、宗教団体、カルト集団ではなく、宗教的で、スピリチュアルな生命観を持った、東洋医学、鍼灸医学の学術研究団体である、という理解です。

 

 

北辰会では、死後の世界や輪廻転生は説きませんよ。(*‘∀‘)

 

 

グルへの帰依も説きません。(笑)

 

 

むしろ蓮風先生は、

 

「俺を徹底的に批判してみろ!どっちの方が真実か、鍼一本でトコトン勝負しようじゃないか!!」

 

と仰います。

 

 

まあ、東洋医学の医者が、スピリチュアルな生命観を持つのは、東洋医学の勉強を深めていくと、ある意味当然の認識のように、今では思います。

 

 

で、これまで北辰会、蓮風先生は、この「魂」というものについて、あえて細かく語ってきませんでした。

 

 

多くの哲学者や科学者、宗教家が言及しているように、「魂」というのは非常に多義的であり、一所懸命語ってみたところで、

 

言語でサクッと明確化できる代物ではないし、仮にしたところで、どうやって運用したらいいのか困る代物だと思うのですが、

 

それでもこの本には蓮風先生なりの「魂観」が多く語られています。

 

 

この日本で、50年以上、延べ70万人以上の患者さんの鍼灸臨床をやった蓮風先生だからこそ言えるところを、言葉を選んで語ってくれたものだと思います。

 

 

鍼を持つ者はもちろん、医師、薬剤師、患者さん、これから鍼灸を受けようと思っている方、皆さんにぜひ読んでもらいたい一冊です。

 

 

「魂」というものをどう考え、感得するか、ということは、序文で、蓮風先生の長年の患者さんでもある内科医、村井和先生が語っておられるように、

 

「鍼による難病治しの核心中の核心」

 

なんだと思います。

 

 

 

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