東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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カゼか喘息か。

2015.12.20

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患者さんから、

 

「先週カゼを引いててー、・・・」

 

という話をされることがあります。

 

 

そういう時、私は間髪入れずに

 

「診せに来ればよかったじゃないですか。」

 

と声をかけます。(笑)

 

 

ここで、リアクションは2パターンに分かれます。

 

1.「え?カゼって鍼で治るんですか?」

 

となる患者さん。

 

 

このことについては、何回か書いていますが、哀しいかな、現代ではカゼを引いたら近所のコンビニや薬局で薬を買って、

 

仕事休んで、遊び行かないで、家でお粥食って薬飲んで寝込んで、それでも治らなかったら病院に行く、というのが国民の常識です。

 

ファーストチョイスで鍼に行く、という人はごく少数派でしょう。

 

(鍼灸院の患者さんと、鍼灸師ぐらいかも!?(苦笑))

 

 

でも、東洋医学では数千年前から当たり前にカゼの治療を行っています。

 

ですので、こういう患者さんにはまず、そのことをキチッと教えてあげないといけません。

 

現代日本で東洋医学を実践するものの責務でしょう。

 

 

もう一つのリアクションパターンは

 

2a.「いやー、来たかったんですけど、忙しくてー、・・・」

 

とか、

 

2b.「いやー、来たかったんですけど、熱が出ちゃって動くのもしんどくてー、・・・」

 

という場合。

 

 

こういう患者さんは、鍼でカゼが早く治る、楽になる、ということを分かっています。

 

ここで、2.のパターンの患者さんであっても、自分の今の症状が”カゼ”なのか”喘息”なのかイマイチ区別がつかない、

 

なんてことがよくあります。

 

 

カゼと喘息は違うのか。

 

 

 

長くなったんで続く。(笑)

 

 

 

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半分以下

2015.11.05

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清明院の患者さんは皆さん理解しておられることと思うが、鍼灸治療の本領は、肩凝り腰痛と言うよりも、むしろ現代医学が不得手とするような、

慢性の難治性の内科疾患だったり、アレルギー疾患だったりする。

(さらに…)

鍼が一番無駄がない

2015.10.30

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今日、患者さんから言われて、何気に嬉しい言葉があったので書きとどめておく。

(さらに…)

患者さんの声(30代男性 多発性円形脱毛症)

2015.10.11

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「患者さんの声」をいただきましたので紹介します。

(さらに…)

求人募集中!!!

2015.10.03

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清明院では現在、求人募集しております。
 
 
「東洋医学の医者」「鍼灸医」の世界を、我々と追求してみませんか?
 
 
募集内容の詳細は以下の通りです。
 
 
(※本記事の内容は、2025年春夏時点のものです。)
 
 
 
 

◆必要資格

 
 

鍼師、灸師、按摩マッサージ指圧師の国家資格を「必ず3つ全て」持っており、東洋医学的な鍼灸治療や、在宅医療に興味のある、優しく、真面目で、健康な方。

 

(学生であっても、3年生で、成績優秀でやる気があれば、特別に見習いとして雇用する場合があります。)

 

 

◆年齢

 

ヤル気のある、20代~30代までの方を希望します。(男女不問です。)

 

 

◆条件

 

アルバイトでも、常勤でも、相談に応じます。

 

なるべく常勤を希望します。未経験や、経験が浅い場合は、アルバイトは不可とさせていただきます。)

 

(なお、体験入社として、就職することを前提に、往診事業部スタッフの往診に同行して頂くことも可能です。)

 

 

◆給料

 
 

常勤の場合、最低月給25万円。アルバイトの場合、最低時給1200円。あとは経験、能力に応じます。

 

 (臨床未経験者の場合、最低でも最初の3か月間は研修、試用期間とし、月給20万円とします。)

 

 (経験者であっても、学術のレベルに応じて、着任後3~6か月程度は研修期間とする場合があります。)

 

 

通勤交通費は基本的に全額支給しますが、月の通勤交通費の合計が2万円を超える場合は要相談となります。

 

 

 

◆待遇、昇給、福利厚生等

 
 
完全週休2日制(日曜日+平日1日公休)、仕事ぶりに応じて昇給あり。
 

・常勤社員は社会保険、厚生年金、雇用保険、労災保険完備。

 

・院内勉強会(東洋医学、在宅医療)、実技指導、提携クリニック、救急外来での研修教育制度有り。

 (当院のスタッフは、院長をはじめ、鍼灸学校で教鞭をとっている鍼灸師もおります。)

 

・年に一回、社員旅行有り。(過去に沖縄、奄美大島など。入社二年目より参加可能。)

 

・年末年始、夏季、GWに連休有り。

 

・協会提携の保険会社にて所得補償保険(任意)、賠償責任保険(弊社負担)加入。

 

・慶弔休暇・有給休暇・産休・育休制度あり。

 

 

 

◆業務内容

 

1.往診(患者宅、あるいは介護施設)による鍼灸マッサージ治療、リハビリ訓練、運動療法等。

 (当院の往診患者の多くは鍼灸治療のみか鍼灸治療併用です。治療に関して、学・術両面からサポートします)

 

2.院内診療助手(弁証問診、体表観察カルテ記入、施灸、刺絡の助手、受付業務、電話対応、ベッドメイク等)

 
 
 
◆清明院で学べること
 
 
1.東洋医学、伝統鍼灸の臨床と、それに付随する内容全般
 
2.北辰会方式鍼灸治療
  (中医鍼灸弁証論治学、体表観察の学術、撓入鍼法、打鍼、古代鍼、刺絡、施灸法など)
 
3.健康保険を活用した訪問鍼灸マッサージ事業のノウハウ
 
4.重症、難治性疾患の患者への鍼灸での対応に関して
 
5.医師(開業医、総合病院)、薬剤師その他、医療・介護系の多職種との連携のノウハウ
  (弊院院長竹下は、日本東方医学会の分科会である医鍼薬地域医療連携研究会の代表です。)
 
6.医療系の各学会への参加、発表(口演、論文)のノウハウ
 
 
 
◆清明院の歴史
 
 
2009年、院長+スタッフ1名にて、ベッド5床のスペースで開業。
 
2011年、患者数増加に伴い、スタッフを増員。
 
2015年、患者数増加に伴い、スタッフを増員し、ベッド9床のスペースに移転。
 
2017年、法人化(株式会社 清明院)。
 
2019年、医師との連携を強化し、医師・医学生の研修受け入れ開始。(2025年現在までに、約20名の医師・医学生が研修)
 
 

現在に至る。

 

 

 

◆臨床経験者、普通自動2輪の免許を持っている方を優遇します。

 

 

興味のある方、質問のある方は、

 

お電話 03(6300)0763

 

あるいは

 

メール seimeiinn.advertising@gmail.com

 

まで、お気軽にお問い合わせください。

 

 

事前に履歴書にて書類選考の上、面接させていただきます。

 

 

清明院は、外来診療部門では、徹頭徹尾東洋医学的、伝統的な鍼灸治療をメインにしながら、医師(西洋医学の各科および漢方医)とも連携し、健康保険を活用した在宅診療部門も併設しているという、全国的にみても、ほとんどないスタイルの治療院です。

 
 

本格的な東洋医学を日々勉強しながら、自分自身も毎日患者さんが診ることが出来て、給与面でも一般企業並みの待遇も受けられる、本気で確かな技術、知識、経験を磨くには、最高の環境だと思います。

 

 

当院には10年以上勤続している者もおり、また、当院で数年間しっかりと勤めて、その後に開業した先輩の先生達は、全国各地で、伝統鍼灸の鍼灸院を盛業しております。

 

 
 
では、ご応募お待ちしております!!
 
 
 
 
 
 
採用担当 竹下
 
 
 
 
 

「尺膚診」について 12

2015.09.22

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これまでのお話

 


「尺膚診(しゃくふしん)」について 
「尺膚診」について 2                     
「尺膚診」について 3          
「尺膚診」について 4
「尺膚診」について 5   
「尺膚診」について 6
「尺膚診」について 7
「尺膚診」について 8 
「尺膚診」について 9
「尺膚診」について 10
「尺膚診」について 11  
     
  参照

 

では続きいきます!

 

 

◆『傷寒論』における尺膚診の記載?

さて、前腕の皮膚の状態を詳細に伺う診察法である、この”尺膚診”というものに関して、超有名な古典である、

『史記』『黄帝内経』、そして『難経』における記載を紹介してきました。

 

今日は東洋医学を学ぶものにとってのもう一つの聖典、『傷寒論』における尺膚診の記載を紹介したいと思います。

『傷寒論』については 『傷寒論(しょうかんろん)』という本 参照

 


この傷寒論の最初に”傷寒卒病論集”という、序文のような文章があります。

 


ここに、

・・・觀今之醫、不念思求経旨、以演其所知、各承家技、終始順舊、省疾問病、務在口給、相対斯須、

便處湯薬、按寸不及尺、・・・(中略)・・・、所謂窺管而已。

という文章が出てまいります。

 

これを簡単に意訳しますと、

最近の医者をみてると、古典を学んで、そこから原理原則を自分で新たに発見して、自分の学術をレベルアップさせようとは少しも思はず、

それぞれ、自分の流派の技術を受け継いで、優れたものとし、始めから終わりまで、古いしきたりに従うだけであり、

病人を診察するにも、顔色を窺い、巧みに口を使って丸め込むことに身を入れて、診療にかける時間はいとも簡単に済ませ、

いい加減に薬を与えている。

脈診も、手首の脈を見るのが関の山で、尺膚は診ない。

こんなんじゃあ、細い管から天を臨むようなもんだ。

 

・・・という風に、『傷寒論』の著者である張仲景は嘆じて、当時の医療界を憂いています。

ここで言う”尺”をどう訳すかについては、

”尺膚(前腕の皮膚の状態)”

という説と、

”尺位の脈(手首の動脈の一部分)”

という説と、諸説紛々なんだそうですが、個人的には尺膚であってほしいですね。(笑)

 


『黄帝内経霊枢』邪気蔵府病形篇(4)に書いてあるように、脈診情報と尺膚診情報は太鼓とバチのような関係ですのでね。(笑)

 

尺膚診情報と脈診情報、この二つが一致するのをもって順と考える。

 


尺膚診で相対的に陰をうかがい、脈診で相対的に陽をうかがう。

 


で、これら二つよりも顔面診はさらに相対的に陽をうかがう、と。

 


このように、各診察法は並列ではなく、それぞれに診ているポイントがあり、それらの陰陽のグラデーションまで考え併せて、弁証に資する情報と位置付けるのですな。

 

だから、各診察法の位置づけが明確であるほど、正確な診断を下すことが可能になる。

 

シャープな治療が可能になる。

 

位置づけがあいまいな人がやっている鍼よりも、大きく気を動かすことが出来る。

 

続く

 

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「尺膚診」について 11

2015.09.21

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これまでのお話

 

「尺膚診(しゃくふしん)」について 
「尺膚診」について 2                     
「尺膚診」について 3          
「尺膚診」について 4
「尺膚診」について 5   
「尺膚診」について 6
「尺膚診」について 7
「尺膚診」について 8 
「尺膚診」について 9
「尺膚診」について 10     
    参照

 

では続きいきます!

 

◆『難経』13難における尺膚診の記載

 

ここまでで、『史記』『黄帝内経』における尺膚診の記載を引きながら、尺膚診という診察法の重要性を紹介してきました。

 

今日は、我々鍼灸師にとっての、もう一つの聖典と言っていい、『難経(なんぎょう)』という本の中の、尺膚診に関する記載を紹介したいと思います。


因みに、この『難経』という書物ですが、時代的には『黄帝内経』の後で、『傷寒論』の前、後漢の時代に書かれたと言われる本であり、

内容が多岐にわたり、様々な異なった立場や見地から述べられている『黄帝内経』とは違い、外邪に侵襲される病について詳細に論じた『傷寒論』とも違い、

薬でも灸でもない、鍼治療に関する内容に特化してスッキリとまとめられており、内容に非常に一貫性がある書物です。

 


日本の鍼灸師で、この本を知らないものはいないでしょう。

内容は『黄帝内経』と同じように81篇にまとめられ、1篇目から”1難、2難・・・、”と数え、最後は”81難”に至ります。

 

この本の”13難”に、尺膚診に関する記載があります。

 


どのような記載かというと、まず

五藏有五色.皆見於面.亦當與寸口尺内相應.


(五臓にはそれぞれ5つの色があって、その異常は顔面に出る。そしてそれは脈は尺内(前腕内側の皮膚の状態)と一致する。)

 


と出てきて、その後に

脉數.尺之皮膚亦數.

脉急.尺之皮膚亦急.

脉緩.尺之皮膚亦緩.

脉濇.尺之皮膚亦濇.

脉滑.尺之皮膚亦滑.

 

五藏各有聲色臭味.當與寸口尺内相應.其不相應者病也.

(脈が早ければ尺膚に熱感が現れ、脈が堅ければ尺膚も堅い、脈が緩んでいれば尺膚も緩み、脈が渋れば尺膚も渋る、脈が滑らかならば尺膚もなめらかである。

五臓にはそれぞれ声、色、臭い、味があるが、それらは脈、尺膚の状態と一致するものであり、一致しないのが病なのだ。)

 


と、出てきます。

 

※( )内は僕なりに平易に訳してみました。

 


ここの解釈なんですが、江戸時代中期にいた広岡蘇仙(1696-?)という人が書いた、『難経』の解釈本である『難経鉄鑑』という本の中に、

わざわざ”尺内”と書いてあることへの解釈がなされています。

 

”尺内”は前腕の内側を示し、外側でなく内側であることの理由として、前腕内側は陰経が流注する部位であり、相対的に陰であり、皮膚が和らかく、診やすいからである、

 

と述べ、尺膚よりも脈、脈よりも色が優位なのは、人体においては陽の方が優先されるからである、と説明しています。

 


一つの、参考にすべき考え方だと思います。

 

続く

 

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「尺膚診」について 2

2015.09.10

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前回のお話

「尺膚診(しゃくふしん)」について 参照

 

では続きいきます!

 

◆『史記 扁鵲倉公列伝』における尺膚診の記載

 

中国に、司馬遷(しばせん)という人が書いた『史記』という、超有名な書物があります。

 

東洋医学、東洋哲学をやるものなら、聞いたことのない人はいないような書物です。

 

wikipediaによれば、これは、前漢(BC206~8)の武帝(7代目の皇帝)の時代に、司馬遷(BC145頃~87頃)という歴史家によって編纂された、中国の歴史書だそうで、

 

中国が正しいと認めた歴史書(正史)の第一に数えられ、計52万6千5百字もの大著で、二十四史(にじゅうしし)(中国の王朝の正史24書のこと)のひとつで、

『漢書』
と並んで最高の評価を得ているそうです。

 


司馬遷
自身が名付けた書名は『太史公書』(たいしこうしょ)なんだそうですが、後世に『史記』と呼ばれるようになると、

これが一般的な書名とされるようになったそうです。

 


「本紀」12巻、「表」10巻、「書」8巻、「世家」30巻、「列伝」70巻から成る、紀伝体(上位に位置づけられた2項目、「本」と「列」に由来する)の歴史書で、

叙述範囲は伝説上の五帝の一人である黄帝から、前漢の武帝までだそうです。

(この”黄帝”は、我々東洋医学者のバイブルである『黄帝内経』の黄帝のことです。)

 

このような記述の仕方は、その後の中国の歴史書、正史記述の雛形となっていて、この書は、単に歴史的価値だけではなく、その文学的価値も、高く評価されているそうで、

 

日本でも古くから読まれており、元号の出典として12回も採用されているそうです。

 


 

・・・とまあこのような、スゴイ本に、我々が日々やっている、”尺膚診”の記載が出てきます。

 


『史記』の中の”扁鵲倉公列伝”というところの中の、”倉公伝”というところの中の、
”診藉(言わばカルテ集)”の中に、

 

 

「臨菑氾里女子薄吾病甚.衆醫皆以爲寒熱篤.當死.不治.

 

臣意診其脉曰.蟯瘕.蟯瘕爲病.腹大.上膚黄麤.循之戚戚然.

臣意飮以芫華一撮.即出蟯可數升.病已.三十日如故.

 

病蟯得之於寒濕.寒濕氣宛篤不發.化爲蠱.臣意所以知薄吾病者.

切其脉.循其尺.其尺索刺麤.而毛美奉髮.是蟲氣也.

其色澤者.中藏無邪氣及重病.」

 

という文章が出てきます。

 

これを竹下なりに、端折って端折って、翻訳すると・・・、

 


今でいう山東省の近くで、女の子が病気になった。

周りの医者は重篤な病で、もう助からないと言っていた。

これに対して、僕(倉公)は脈を診て、回虫の病と判断して、一つまみの薬草を飲ませた。

すると、すぐにたくさんの回虫を吐き出して、治った。

回虫の病は、腹が大きく張って、元気がなくなり、皮膚が荒くなる病気。

30日で、元通り元気になった!

この病気の診断は、脈と、前腕の皮膚(尺)の状態を診ることによって分かった。


回虫の病は寒湿の邪気によってかかってしまう。

寒湿の邪気が発散できれば治るけど、発散できないと重症化する。

この患者さんは、前腕の皮膚は荒かったが、毛や髪は綺麗。

その光沢からして、五臓に邪気は入っておらず、重病ではないと判断したわけさー。

(訳が間違ってたら、誰か教えてー(*‘∀‘))

 


まあ、これが尺膚診の出典の一つ。

 

古来より、脈診と並んで、大変重視されていたことが分かります。

 

続く

 

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動揺する患者さんの前でどうあるか。

2015.08.05

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経過の長い、重症の慢性疾患となれば、一直線に治ることは少ない。

(さらに…)

講義力と臨床力

2015.07.21

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僕の周りには、どこかで講師をしながら、臨床もやっている先生が沢山います。

まあ、二足の草鞋ってやつですね。

僕は因みに、講師やることが、臨床の足しになると思っているので、疲れる時もあるけど、やっております。

そこでこの、「講義力」「臨床力」

この二つがリンクするか、という問題。

講義の上手い先生は、果たして臨床も上手いか。

結論から言えば、必ずではないんだけど、おおむね比例する、と言っていいと「僕は」思っています。

なぜなら、僕が言う講義力と言うのは、座学講座であれば

”全くの素人を相手に、分かりやすく、興味を持たせながら、自分の専門分野を説明する能力”

のことであり、実技講座の場合であれば、

”全くの素人を相手に、分かりやすく、興味を持たせながら、自分の専門技術を披露し、かつ指導する能力”

だからです。

(基本的には。)

要約力  参照 

これが臨床能力とリンクしない筈はない、というのが私の考えです。


患者さんに、東洋医学的な病態を説明する能力、何か質問された時にパッと分かりやすく答えられる能力、こういうものとリンクしますし、

実際に効かせる鍼、効いたと実感できる鍼を打つ能力とリンクするからです。

多くの患者さんは、全くの素人な訳ですから、分かりやすく東洋医学を説明してくれたら、安心、納得します。

納得すれば、気の動きは良くなります。

・・・で、そういう状態の患者さんに、キッチリと、効かせる鍼、効いたと実感できる鍼を打つ。

結果的に、鍼灸の効果が最大化しやすくなります。

患者さんからの評価としては、スゴイ先生、上手い先生、という風になるわけです。

これは、講義における、学生からの評価も同様だと思います。

よく、臨床やりながら講師やってるなんて言うと、

「中途半端」

とか、

「臨床でメシ食えないから講師やってる」

とかいう、性悪な批判をする輩がいますが、外野はともかく、それが臨床家であれば、そういう輩の治療院に行って、ぜひそのお方の

 

「臨床を」

 

見学させていただきたい。


・・・あとまあ、実際に居るのか、よく知らんけど、単なる安定志向だけで学校教員やってながら、

臨床家に関してああだこうだ言う連中に関しては、つける薬がない。

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