東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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共鳴する生命の環

2025.05.08

 

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こんばんは、三鬼です。

 

 

 

皆さま、いかがお過ごしでしょうか。

 

 

 

ゴールデンウィークも過ぎ、再び忙しい日常に戻られた頃かもしれません。

 

 

 

季節は、春から夏へと移り変わろうとしています。

 

 

 

現代の生活では、四季の移ろいを肌で感じる機会が徐々に少なくなってきました。

 

 

 

前回、前々回と二週にわたり、野に咲く小さな矢車菊に焦点を当ててまいりました。

 

広い野原に咲く一輪の矢車菊は、現代の慌ただしい日常においては風景の一部として見過ごされがちです。

 

しかし、ふと足を止め、その小さな花に目線を合わせることで、私たちは悠久の時の流れを感じ取ることができます。

 

 

 

空調によって一定に保たれた室温の中で暮らし、季節に関係なく同じ食材を口にする現代の生活は、便利である一方で、私たちの身体が本来持っている自然との共鳴を見えにくくしています。

 

 

 

それでも、気づかぬうちに私たちの体内では、季節の移ろいに呼応するような微細な変化が静かに進んでいます。

 

 

 

東洋医学における五行思想では、春の「木」の気は肝臓の働きと、夏の「火」の気は心臓の機能と深く結びついているとされます。

 

矢車菊がもっとも美しく咲く今の時期は、まさに「肝」から「心」へとエネルギーが移り変わる、繊細な“調整の時”ともいえるのです。

 

 

 

五行の知恵は季節の変化にとどまらず、「一日の時間」「感情の起伏」「体質の傾向」とも密接に結びついています。

 

春のうちに肝の働きを整えることで、夏に入ったときの心の状態が安定しやすくなる。

 

これは「相生(そうせい)」という五行の各要素が互いに支え合う関係を指す原理に基づいています。

 

 

 

自然界のリズムは、私たちの内なる世界にも静かに息づいているのです。

 

 

 

矢車菊の咲き誇る野に立つとき、私たちは自然の深い調和と無言の対話を交わしています。

 

 

 

一輪一輪の花が、まるで小さな青い星のように宇宙の法則を映し出し、季節の巡りと人の身体のリズムが、同じ源から生まれていることを教えてくれるのです。

 

 

 

東洋医学の長い歴史の中で紡がれてきた自然観は、人と植物を分け隔てることなく、同じ大いなる生命の流れの中にあるものとして捉えてきました。

 

 

 

矢車菊の色彩と形に表れる五行の響きは、私たちの身体もまた宇宙のリズムの中で静かに脈動していることを思い出させてくれます。

 

 

 

天体が緻密な軌道を描いて宇宙を巡るように、矢車菊もまた、大地に根を張りながら季節の円環を体現しています。

 

 

 

その姿には、人智を超えた自然の深い叡智が宿り、私たちもまたその大きな循環の一部であることを感じさせてくれます。

 

 

 

風に揺れる矢車菊に心が和むのは、それが私たちの内なる自然と静かに共鳴しているからかもしれません。

 

 

 

東洋の叡智を通して見ると、野に咲く小さな青い花々は、自然とともに呼吸し、季節とともに変化していく本来の生き方を思い出させてくれる、静かな導き手となってくれるのです。

 

 

 

矢車菊の花弁が描く五行の風景に身を委ねるとき、私たちは思い出します。

 

 

 

この身体は自然の一部であり、季節の巡りとともに脈打つ生命の律動を内に秘めているということを。

 

 

 

慌ただしい日常の中でこそ、一輪の矢車菊に込められた自然の叡智と五行の教えに触れながら、私たちの心と身体が季節とともに歩んでいる姿を見つめ直してみてはいかがでしょうか。

 

 

 

喧騒を離れ、青い星のように静かに瞬くその花に目を向けたとき、私たちの内にもまた、同じ光が宿っていることに気づかされます。

 

 

 

心がせわしなくなる日こそ、自然へ目を向け、ひと呼吸を。

 

 

 

自然は、いつでも私たちが忘れがちな大切なことを、そっと気づかせてくれます。

 

 

 

【参考文献】

『中医病因病機学』 主編:宋 鷺冰 訳:柴﨑 瑛子 (東洋学術出版社)

『中医学ってなんだろう ①人間のしくみ』 著:小金井信宏(東洋学術出版)

『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論編』 監修:藤本蓮風 編著:一般社団法人 北辰会 学術部 (緑書房)

『基礎中医学』編著:神戸中医学研究会 (燎原)

 

 

 

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