東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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喉中梗阻(こうちゅうこうそ)とは

 

 

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こんばんは!樫部です。
 
 
 
本日は「喉中梗阻(こうちゅうこうそ)」について、お話していきたいと思います。
 
 
 
喉中梗阻(こうちゅうこうそ)とは、咽喉部が異物で梗塞されている感じがあり、喀出しようとしても、飲み下そうとしても取れないが、飲食物の通過には支障がないことを指します。
 
 
 
『金匱要略』では、「咽中に炙齧あるが如し」と述べられており、『古今医鑑』では「梅核気」と記載されています。
 
 
 
主な弁証分類は次の3つです。
 
 
 
1.肝気上逆の喉中梗阻
 
2.痰凝気滞の喉中梗阻
 
3.肺熱陰虚の喉中梗阻
 
 
 
まずは肝気上逆の喉中梗阻についてです。
 
 
 
内傷七情で肝の疏泄が失調し、気の昇降が停滞することで発生します。
 
 
 
咽喉部に球状物が詰まっているような梗塞感を覚え、喀出することも飲み下すことも出来ず、時々消失するものの、情緒の抑うつにより増悪する特徴を持ちます。
 
 
 
飲食物の通過には支障が無く、嚥下は正常であるという特徴を持ちます。
 
 
 
その他にも、頭のふらつき、イライラ、易怒、胸脇苦満と脹痛、曖気といった肝鬱の症候を伴います。
 
 
 
この場合、舌苔は薄く、脈弦がみられます。
 
 
 
治法は、疏肝理気を用います。
 
 
 
次に痰凝気滞の喉中梗阻についてです。
 
 
 
脾の運化が失調して痰湿が生じ、痰が凝滞することで気滞が生じて発生します。
 
 
 
この場合、咽喉部の梗塞感は増悪緩解を繰り返し、多量の粘稠な痰があるものの喀出しづらく、胸苦しくてスッキリしない特徴を持ちます。
 
 
 
その他にも、食欲不振、舌苔膩、脈濡滑がみられます。
 
 
 
治法は、化痰宣中を用います。
 
 
 
湿痰挟熱して咽喉部が発赤し、黄色の痰を伴う場合は、化痰清熱を用います。
 
 
 
最後に肺熱陰虚の喉中梗阻についてです。
 
 
 
肺熱が持続して陰液を消耗し、咽喉が濡潤されないために発生します。
 
 
 
この場合、咽喉部の発赤、乾燥、軽度の疼痛、梗塞感がみられます。
 
 
 
その他にも乾咳、少量の痰、強い熱感、盗汗をともないます。
 
 
 
また、舌苔は薄黄、舌質紅、脈細数を呈します。
 
 
 
治法は、潤肺清熱を用います。
 
 
 
 
 
【参考文献】
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論篇 』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
 
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 実践篇』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
 
『症状による中医診断と治療 下』
神戸中医学研究会、燎原書店
 
『基礎中医学』
神戸中医学研究会、燎原書店
 
 
 
 
 
 

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こんばんは!樫部です。
 
 
 
本日は「善怒(ぜんど)」の続きで、「肝脾不和の善怒、肝腎陰虚の善怒」について、お話していきたいと思います。
 
 
 
前回のお話はこちら
 
 
 
まずは「肝脾不和の善怒」についてです。
 
 
 
脾は肝の疏泄によって初めて正常な機能が維持できます。
 
 
 
肝陽が亢進すると容易に脾を克して運化を失調させてしまい、また脾虚があるときはより肝気の相乗を受けやすくなり、肝脾不和の症候が生じます。
 
 
 
『景岳全書・論治』には、「……肝木の気は必ず脾土を犯して、胃気は受傷し、飲食を嘚するを致す……、これ必ずしも肝に重からざるゆえんにして、重きはまさに脾に在るなり」と述べられているとおりです。
 
 
 
弁証のポイントは、イライラして怒りっぽいのに加えて、食欲不振、泥状便、腹部膨満感、倦怠無力感などの脾虚症候や、
 
 
 
両脇が脹る、心窩部の不快感、悪心、口苦などの気滞の症候がみられることです。
 
 
 
この場合、脈は弦で無力となりやすいとされています。
 
 
 
治法は健脾抑肝を用います。
 
 
 
次に「肝腎陰虚の善怒」についてです。
 
 
 
肝腎は同源であるため、腎陰不足があり肝陰を滋潤できないと、陰虚のために肝陽が上亢してしまい、目眩やイライラして怒りっぽい症状が出現します。
 
 
 
弁証のポイントは、腰膝酸軟、潮熱、盗汗、五心煩熱、脈細数、舌質紅、舌苔少といった腎陰虚の症候がみられることです。
 
 
 
その他にも、浅眠、多夢、胸脇部の不快感がみられる特徴があります。
 
 
 
治法は滋補肝腎を用います。
 
 
 
 
 
 
【参考文献】
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論篇 』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
 
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 実践篇』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
 
『症状による中医診断と治療 下』
神戸中医学研究会、燎原書店
 
『基礎中医学』
神戸中医学研究会、燎原書店
 
 
 
 
 
 
 
 

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