東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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Search Results for: 中医学

ツボのレベル

2013.01.25

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丁寧に問診し、丁寧に体表観察した結果、ある「証(しょう)」が得られたとする。

「証」とは、東洋医学における、”その時点での”その患者さんの病の本質、あるいは病理状態のこと。

つまり、その「証」というモノにしたがって、論理的に治療をすすめれば、間違うことがない。


それを「弁証論治」と言います。

 

 

これが「整体観」とともに、中医学の基本の柱の一つです。

 

ここまでは、ある程度のレベルの治療者なら、考え方の方向性は一致する。

 

・・・で、あとは、どうやったら一番早く、キレイに治せるか。

 

その「証」に基づく治療を、実現できるか。

 

要は、

「どのツボに」「どういう」

鍼灸をするか。

 


自分の想像力と、手で、出来うる最大限ができるか。

 

最終的には、治療効果の大小はコレで決まる。

 


日々の臨床でも、あるツボで攻めていたが、ある時点から、あまり効かなくなる場合がある。

 


・・・で、思いきって、もっとキツイ作用を持ったツボに変えてみる。

 


すると、劇的に症状が改善することがある。

 

似たような作用であっても、レベルがある、ということ。

 


ツボによって、「何がどう」違うのか、細かく、正確に、常々考えていなくてはいけない。

 

治療スピードが全然違ってくるから。

 

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「血(けつ)」の病変-血閉-

2012.11.07

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昨日、「血痺(けっぴ)」について書きました。

「血(けつ)」の病変-血痺- 参照

 


ついでなんで、今日は「血閉(けっぺい、けつへい)」について書いておこうと思います。

 


ところで漢方薬というものは、いくつかの生薬から構成されていますが、その一つ一つの生薬にもちろん東洋医学的な「薬効」があり、

この分野は、古くから研究されまくっております。

 

一つ一つの生薬の薬効を考えて、それを患者さん一人一人に合わせて、相乗効果や相殺効果を考えながら、上手に組み合わせることで、

患者さん一人一人の病気の状態に合わせた漢方薬を作り、速やかに、理想的な効果を得よう、というのが漢方薬の医学です。

 

 

生薬の中には、相乗効果を示すものもあれば、相殺効果が出てしまうものもあります。

スタッフブログ 十八反と十九畏 参照

 


その、生薬一つ一つの薬効を示した有名な古典の一つに、『神農本草経(しんのうほんぞうきょう)』という書物があります。

 

ここに、「血閉」という言葉が出てきます。

 

詳しくは難しくなるのであえて書きませんが、桃仁、大黄、䗪蟲のところです。

䗪蟲についてはスタッフブログ 黒いアイツ・・・ 参照

 


桃仁、大黄についても、興味がある方は調べてみて下さい。

 


中医学では、「血閉」という言い方はあまり出て来ず、「閉血(へいけつ)」という言い方で、いわゆる「月経の停止した状態」を指します。

 

これは、更年期を迎え、生理的に月経が停止した状態というよりも、若いのに、何らかの病因で、病的に月経が停止してしまった状態を主に指します。

 


神農本草経の言う「血閉」というのも、おそらくは同じ意味でしょう。

 


下腹部において、「血」が滞り、病的に月経が来なくなってしまった状態を指し、昨日紹介した「血痺」から、この状態に進んでしまうこともあるようです。

 

これはたいへんな問題です。

 

妊娠、出産という、女性生理がうまく働かないことになりますし、それだけでなく、女性生理と関わる多くの臓腑経絡の異常に繋がります。

 

この場合は、滞った血、すなわち「瘀血」をガンガン下していく治療が必要になります。

 


まあ実は他にも、血の病変は山ほどあって、中医学には滞血・留血・蓄血・宿血・乾血・老血・死血・敗血・悪血・賊血とか、実に様々な名称が出てきます。

 


そのそれぞれにおいて、治療法は微妙に異なってきますが、基本中の基本はまず、

「血が滞ったのか、足りないのか、あるいはその両方か。」

です。

 

ここをまず、キチッと見極めないといけません。

 

・・・という話でした。(笑)

 

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日本伝統鍼灸学会40周年記念大会

2012.10.29

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27日の診療終了後と、28日の日曜日は、2日間続けて、江戸川区のタワーホール船堀で行われた、

日本伝統鍼灸学会、40周年記念大会に参加してきました!!

27日は私も症例を発表しましたが、発表時間7分、質疑応答3分、計10分という、超短時間発表で、一応練習はしたものの、

やったこと無かったので、ちょっと早口になってしまったり、質疑応答の時、もっと言うべきところがあるのに、他の内容を強調して答えてしまったりと、

なかなかうまくいきませんでしたねえ。。。

会場に来られていた(社)北辰会奥村学術部長や、学生時代にお世話になった先生からは、

「初めての学会発表にしては、落ち着き過ぎや。(苦笑)初々しさがない!」

と、褒めて(?)いただきましたが、自分的には全然ダメでした。

55点ぐらいかな。

ギリ赤点、て感じです。

後で考えると、アレも言えてない、コレも言えてない、アレは言う必要なかった、とか、あの言い方では伝わりにくいだろうな、

とか、反省ばっかりです。(>_<)

まー、じゃっかん悔しいので、そのうち機会があったらリベンジしたいと思います。

伝統鍼灸学会という学会は、これまで、数多くのスゴイ先生が発表してこられた学会で、今回40周年を迎え、事務局や役員メンバーも一新され、

”さて、これからあらためてどうなっていくのか。”

という感じの学会です。

東洋医学は、中国では中医学、韓国では韓医学として、キチッと政策的にまとめられ、世界中にあらゆる形で発信、

実践されておりますが、日本には「日医学」というものは存在しません。

ご存じのとおりの、「ほぼ西洋医学の独壇場、独裁市場」であります。

日本で「日医学」としてまとまらないのは、はもともと八百万の神々で、多神教の国だから、なかなか一つにまとまらない、

むしろバリエーションがある方が豊か、とか言えば聞こえはいいかもしんないけど、ホントにそうなんでしょうか。

ど~も中国、韓国の東洋医学の業界の方が「業界として」頑張った結果のような気がするんですが・・・。

向こうの鍼灸師は、漢方薬も取り扱い、「中医師」「韓医師」として、医師として国民にキッチリ認知されているけど、

日本ではどうでしょうか。

誤解されないように言っておきますが、日本にも個人レベルでスゴイ先生はゴロゴロいますし、業界が頑張っていないとも言いません。

ただ、中韓と比較した場合、相対的にどうなのコレ?という投げかけです。

まあ僕としてはこの学会も含め、業界が今よりももっともっと盛り上がることを期待しますし、自分も何らかの形でその一助になれれば、

と思っています。

あと個人的には、今回の学会で、以前から名前だけは良く知っていて、こっちが勝手に尊敬している先生にお会いして、

少しお話することが出来たのが光栄でしたね。

う~ん、しかし課題の残る発表だった。。。(苦笑)

このブログの読者の方で、聴きに来ていた方がいたら、感想聞かせて下さい。<m(__)m>

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タバコと東洋医学(その3)

2012.08.22

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これまでのお話・・・

タバコと東洋医学
タバコと東洋医学(その2)

 

では、続きいきます!!

 

 

僕がタバコをやめた時のお話に行く前に、タバコの「プラス面」について、少し補足しておきます。

前回お話ししたように、タバコには、

「胸部~上気道部に絡んだ”痰”という邪気を乾かす。」

という、いい面もある、というお話をしました。

(もちろん、痰をため込んでいる人にとっては、対症療法的に、症状緩和という意味で、ですよ。)

 

これにより、人によってはリラックス効果はもちろん、呼吸器症状がかえって楽になったり、息苦しさがかえってマシになったりする人が、実際にいます。

 

では、タバコが持つ「いい面」というのはそれだけであって、他にいい面はないのでしょうか。

・・・「ある」と思います。

近年、まるで「諸悪の根源」みたいにしか言われないタバコですが、もとはナス科の植物の葉っぱを乾燥させたものに、火を付けたものです。

 

煙草の歴史については 「JT」のHP 参照

葉の成分であるニコチンには、確かに毒性があるけれども、なぜ長い間、嗜好品として支持されてきたんでしょうか。

それには、それなりの理由があるはずです。

ここは冷静に、多面的に評価するべきでしょう。

それはあの匂いと、深呼吸(ため息と言ってもいい)によるリラックス効果が大きいのではないでしょうか。

こんなこと言うと、ヒステリックな嫌煙家の皆様からは、

「アレがいい匂いだなんてとんでもない!!どうかしてる!!」

と言われそうですが(苦笑)、僕も10年以上タバコを吸っていた身です。

タバコによって、いい匂いと感じる匂いや、自分に合う匂い、合わない匂い、というのは、厳然として存在します。

だからあれだけ多くの銘柄が存在するのだと思います。

・・・まあ、コレは吸ったことのない人にはいくら言っても分からないと思いますがネ。(苦笑)

その人の主観によりますが、「いい匂い」だと、その人が感じる香りには、気の巡りをよくし、脾の臓の働きを鼓舞し、湿邪を化する効果があります。

 

これを中医学の専門用語では、芳香理気(ほうこうりき)、芳香化湿(ほうこうけしつ)、芳香醒脾(ほうこうせいひ)なんて言葉があります。

ちなみに漢方薬においても、生薬の匂い、香りというのは大変重要なんだそうで、専門家の先生に伺うと、同じ材料であっても、きちんとした、

素材本来の香りがあるかどうかで、効果が全然違うらしいです。

また、重症で、意識不明になったような患者さんを、キツイ匂いのある生薬を嗅がせて、意識を付けるという、芳香開竅(ほうこうかいきょう)という方法もあります。

 

(韓国ドラマ『イ・ジェマ』でよく出てきましたね。)

また、深呼吸や、ため息というのは、東洋医学では特別に考えます。

そもそも、「呼吸」というものに対する考え方が、東洋医学と西洋医学とでは違います。

長くなりそうなんで、次回。

・・・こうやって、一つの話題から派生して、細かいことに触れていくと、どんどん長くなってしまいますが、それがこのブログの自由さ。

竹下式。(笑)

 

 

 

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「血」って何ですか(その7)

2012.06.11

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これまでのお話・・・

「血(けつ)」って何ですか?
「血」って何ですか?(その2)
「血」って何ですか?(その3)
「血」って何ですか?(その4)
「血」って何ですか?(その5)
「血」って何ですか?(その6)

 

 

続きいきます!

 

一般的な中医学の教科書をみますと、瘀血のある人というのは、


1.皮膚がサメ肌で、

2.あざやしみ等の色素沈着が多く、

3.舌の色が紫がかっていて、

4.毛細血管の怒張ができやすく、

5.同じ場所が刺すように痛み、

6.痛みが夜間に出やすく、

7.じっとしていると余計に痛みが増す


などなど、色んなことが書いてあります・・・。


たまに、こういった基礎的な内容のことを指して、やれ「臨床的でない」だの、やれ「机上の空論だ」などと騒ぐ人がいますが、こういう基礎が頭に入ってないと、

 

コレが臨床的かどうかの判断すらつかないワケで、各臨床家間での認識、パフォーマンスのバラツキを減らすためにも、最低レベルの底上げのためにも、

 

こういったガイドラインの策定というのは意味があると思うし、策定した側だって、

”さすがにコンぐらいは意味分かるでしょ?”

ってことで作ったのでしょう。

体系だった、基本的な理論と論理性、コレは医学には必要不可欠です。

 

その上で、各人のセンスに基づいた”名人芸(各人芸か?)”を大いに表現すればいいんだと思います。

 


 

この「瘀血」というものが患体の中に多くなればなるほど、正常な「血」の運行は妨げられ、あらゆる異常が出て来ます。

 

その中のメインは「痛み」です。

 


「痛み」については、以前書きました。

カテゴリ 「痛み」について 参照

 

色々な痛みがありますが、この「瘀血」によっておこる、頑固で刺すような痛み、どの姿勢でも痛い、夜間特に痛い、というのは厄介です。

 

治療しても、劇的に治まると言うよりも、徐々に痛みが薄らいでくる、という効き方の方が多いという印象を持っています。

 

次回は具体例を挙げます。

 

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2012年度 東鍼校講義スタート!!

2012.06.05

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本日、新大久保にある、東洋鍼灸専門学校にて、講義「北辰会方式概論」を講義してきました!!

まずは本日、治療をお断りした多くの患者さん達、申し訳ありませんでした。m(__)m

これも鍼灸医学の普及啓蒙ためと思って、微力ながらやっております。

何卒ご了承ください。

まー、あっという間に1年たってしまいましたが、今年の学生さんもなかなか熱心な方が多く、

「あー、こういう感じならイイね~♪」

と思いながら講義しておりました。(^o^)丿

礼儀礼節を守った、ヤル気のある後輩の前でなら、僕はナンボでも喋ります☆

(笑・・・基本的に褒めたら伸びるタイプです。)

この講義の眼目は、「北辰会方式」という方法論に対する概略的な理解を通じて、現在東洋医学の世界基準になりつつある、「中医学(TCM)」というものに対する理解をしていただくことと、

 

また両者の違いを踏まえて、見聞を広め、学生さん達の、今後の鍼灸臨床人生におおいに役立ててもらおう、というのが、この講義の目的です。

それをするために、患者さんの治療依頼を断ってまで、講義しにいくのです。

ですのでまあ、単純な”流派の宣伝”とかではございませんので、学生さん達には是非この目的を分かって頂きたいのですが、それでも単なる宣伝だと思う、

 

感じる、という人もいるんでしょうな・・・。(苦笑)

そういう学生さんといくら議論したって平行線でしょうが、ここに再度、目的を明確にしておこうと思います。

僕の力で、どれだけのことが出来るか分かりませんが、やるからには本気でやろうと思っています。

さあここから5週間、「誰かの」「何かに」響くことを期待して、いってきます!

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刺激

2012.05.30

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こないだの飲み会から、たまに普段と違う刺激に身をさらすことは、非常にいいものである、ということを再確認しました。(笑)

(さらに…)

悪阻(つわり)と結婚指輪

2012.05.17

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最近、以前から通院されている不妊症の患者さんが妊娠されたり、妊娠初期で、つわりの治療でお見えになっている患者さんがたくさんおられます。

とある、なかなか治らないつわりの患者さん・・・。


こちらの指示もちゃんと聞いてくれるし、キチッと時間通り、決めた頻度で治療に見えておられますが、治療すると楽にはなるものの、

1、2日経つと症状が戻ってしまいます。


非常に苦しそうであり、何とかしてあげたい。

・・・ちょっと専門的になるけど、つわりの中医学的な基本病理メカニズムは、衝脈気逆が関与して起こる、胃失和降が基本です。

「生理と病理の連続性」というものの感じられる症状の最たるもので、妊娠すれば、奇経八脈の任衝2脈が盛んになるワケだから、

気機が上逆傾向になるのは、生理的現象とも考えられる。


なので、患者さんに説明する際には、つわりは正常な人でもある程度は出ることがあるから、最小限度に抑えましょうネ、

という風にお話しさせていただくことが多い。


ただこの「最小限」が、食事が取れない、嘔吐が続いて全身虚脱、栄養不良状態になる、とまでなってくると、うまくない。

当然、胃気の上逆が心神を擾乱すれば不眠や精神不安定も呈してきます。

もともと、肺の病変を持っている人であれば、喘息様の発作や気逆咳なんかが出てくることもあります。


そこで、八綱弁証、臓腑弁証、空間弁証などを弁別、駆使し、胃気を中心とした気機の降逆から、止嘔に努めるワケだが、なかなか止まらないことがある・・・。


で、なぜだろう、なぜだろうと考えていたところ、手の少陽三焦経の左右差が目に付いた。

肝鬱気逆から手少陽の左右差が生じることはあっても、手少陽の左右差が肝鬱気逆を助長する、という観点が希薄だった。


・・・で、左手薬指、手の少陽三焦経上に光る愛の証、結婚指輪を容赦なく外させた。

そしたらすぐ治った。(爆)

指輪、ピアス、ネックレス、具合悪い時は外しましょうネ。(笑)

正常な気の流れを邪魔することがありまっせ。

 

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「血(けつ)」って何ですか?

2012.04.30

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今さらな感じもしますが、よく出てくる「気血(きけつ)」という言葉・・・。

 

このブログでも、何度となく「気血(きけつ)」という表現は出てきていますが、「気」については書いたものの、「血(けつ)」というものについて、

いまだにしっかりと解説していなかったので、今「経絡(けいらく)」について解説している関係もあり、ここらで簡単に解説しときましょーかネ。(笑)

 


「血(けつ)」・・・、まあ、これも、五臓六腑なんかと一緒で、西洋医学の言う「血液=blood」とは違います。

”全然違う”、と思っていただいた方がいいと思います。

ヘタに西洋医学の考え方、常識で東洋医学を理解しようとすると、いずれ迷宮に入っていきます。

勝手に、ひとりでに、ネ。(笑)

まず、まっさらに、素直になった状態から、勉強し始めていただいた方が、数倍分かりやすいと思います。

 


中医学の教科書の「血」の項をを見ますと、

「血(けつ)とは、体の大事な構成成分で、”血脈(けつみゃく)”の中を巡って、全身を栄養する赤い物質だよ~ん。」

と、書いてあります。

 

(竹下意訳)

ちなみにこの”血脈”というものも、西洋医学の言う“血管=blood vessel”とは全くの別物と考えて下さい。

そしてコレ(血)の生成過程としては、

「もともとは飲食物が原料であり、飲食物が中焦(腹部)の脾の臓と胃の腑の協調作用で消化された結果として得られた栄養分が、主に脾の臓の働きによって上焦(胸より上)に持ちあげられ、

上焦において肺の臓が天空から取り込んだ清らかな気と合わさり、さらに心の臓の強力な陽気を受けて、赤く変化したものだよん。」

などという説明がなされており、さらに、

「また、腎精(じんせい)が血に化(か)すことから、精血同源(せいけつどうげん)という言葉がある。」

などという、難しいことまで書いてあります。

・・・これまで、東洋医学における「血(けつ)」「水(すい)」、「津液(しんえき)」といったものを説明してこなかったのは、東洋医学における、

 

こういう基本概念を理解するためには、東洋医学における、五臓六腑というものの、一つ一つの独特の働きが分かってないと、理解不能になるだろうなあ、

 

という思いから、書けずにいた面もあるのです。(苦笑)

 

 

内臓の名前から、西洋医学のそれを想起してしまうと、東洋医学の生理学はなかなか理解できません。

 

上記の「血」の説明にも、ズラズラと心、脾、胃、肺、腎、が出て来ました。

 


これらの意味については、下記をご参照ください。

カテゴリ 五臓六腑
「心」って何ですか?(その7)

「脾」って何ですか?(その9)
「胃」って何ですか?(その10)
「肺」って何ですか?(その12)
「腎」って何ですか?(その11)

(笑・・・ゆっくりと、楽しんで読んでいただければ、と思います。GWだし~。)

 



まあ、今ではこうやって、各臓腑について、「平易な言葉で」説明し終わりましたので、上記を読んでいただければ何となく分かるんじゃないかな、と思います。

 

 


次回に続く。

 

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「怪病多痰(かいびょうたたん)」という言葉

2012.03.20

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中医学に、「怪病多痰(かいびょうたたん)」という言葉があります。

 

(東洋学術出版『風火痰瘀論』P136)

 


 この「怪病」という言葉の訳し方は、

「原因不明の病」

だったり、

「複雑怪奇な病」

だったり、

「精神の異常や、異常行動を示す病」

だったりと、まちまちなようですが、およそ重症の病で、主要な病理産物(発病因子)が特定しにくい場合に、この考え方を使うことが多いようです。


ちなみに発病因子については 
カテゴリ 邪気(発病因子) 参照

「痰」というのは、体内にある余分な水、言わば泥水のような濁ったもので、やまいだれに「炎」と書く字からも分かるように、汚いお水に「熱」が加わって、

 

カレーのようにドロドロに煮詰まった、熱くてばっちいお水、と考えてもらったらいいかと思います。


これが、体中のいたるところに停滞して、東洋医学が最も重要視する「気・血・水の正常な循環」を邪魔するのです。


僕らとしては、患者さんの体のどこに、どの程度、この痰が停滞してるかを考えて、一番効くであろうツボを選ぶわけです。


そしてこの「痰」は、臨床上

「有形(ゆうけい)の痰」と、「無形(むけい)の痰」

に分けて捉えられています。


「有形」の方は目で見れて、手で触れる「痰」のことで、主にノドに絡み、吐き出すことのできるあの「痰」のことを指し、

「無形」の方は目に見えず、触れないけども確かにある、体内に停滞した「痰」のことを言います。


臨床的にも、「痰」というのは頑固でとれにくく、なかなか厄介だったりします。

この邪気は、患者さん自身の食生活と直接関与します。

脂っこい物、甘いもののとり過ぎ、過剰な水分摂取、過度の飲酒などなど、すべて「痰」の原料になっていきます。

水をたくさん飲んだら健康になるとか言ってガブガブ飲んでたり、高いお金を払って謎の健康ドリンクをガンガン飲んでたりとか、そういう人は非常に多いですが、

 

それが体内をスムーズに循環しなければみ~んな結果的には「痰のもと」です。(笑)

 

 

そして「怪病」を形成する場合があります。

 

よくよく、考えていただききたいと思います。

 

 

因みに中国明代の名医、張景岳先生『質疑録』の中で、張景岳先生は”怪病”を何でもかんでも痰の仕業と考えることを厳しく戒め、痰が形成される前に治すことが肝心だと提案して下さっています。

 

「張景岳(ちょうけいがく)」という人物   参照

 

 

痰はあらゆる病の原因になりうるけども、何でもかんでもというのは行き過ぎだ、という訳ですね。

 

 

さすが張景岳、まことに正論ですが・・・、現実にはそれがなかなか難しい訳ですね。

 

 

 

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