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「陰陽(いんよう)」って何ですか?

2009.11.23

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この前、

“「気」って何ですか?”

という疑問に対する、僕なりの簡単な考えを述べました。


(読んでない方は
こちら 参照

 


その中で、古代中国の自然哲学では、

 

「この世の全てのものは「気」から出来ており」

 

そして全ての自然現象は、

「気の動きによる現象である」

 


・・・と考えています、という話をしました。

 

しかしそれだけでは、すべての細かい現象を説明するのにあたっては、あまりにもザックリし過ぎてないか?という印象を持った方もいると思います。

 


例えば、人間と、動物、植物、鉱物、その他のあらゆる自然界における

「もののありよう」

とか、

「変化の仕方の違い」

について説明するには、

「みんな気で出来ています。全ては気の動きです。」

と言われたところで、

「は?何それ?よく分かんないし、そんなん信じられないよ!おたく新興宗教ですか?」

・・・ですよね?

 

(笑・・・僕も最初はそう思いました。)

 

もちろん、そのリアクションというのは、程度こそ現代とは違うだろうけど、古代も同じだったんじゃないでしょうか。

 


なので、それをより細かく、分かり易く説明(というより理解)するために生まれていった考え方が

「陰陽(いんよう)」

「五行(ごぎょう:木、火、土、金、水)」

という考え方なのだと思います。

 

「気」「陰気」「陽気」さらに「五行の気」という風に分けて、諸現象を説明していったわけです。

「五行」って何ですか?(その8) 参照

 

ただ、一応分けるけれども、前提として、あくまでも、全ては“気”で出来ている、という考え方を失わないように、です。

(ここが重要!)

 

これについて、説明する内容の幅を広げ過ぎると、あまりにも壮大な話になってしまうし、かといって細かすぎると、専門用語ばっかりの難解な話になってしまいます。

 

なので、ここでは、あくまでも患者さん向けに、東洋医学の言う、

人体内における気の動き」

を理解するための「陰陽」というものについて、ごくごく簡単に紹介してみたいと思います。

 

まず、一番分かり易い例として、この世界に存在する人間には、男と女の2種類がいます。

 


今も昔も変わりません。

 

これを、男は陽、女は陰と分けました。

 

「陽」とは動的な気の実在、「陰」とは静的な気の実在を意味します。

 

じゃあニューハーフはどうするんですか?と思った方、彼らはもともとは男です。(笑)

 


じゃあ映画の『リング』に出てくる貞子みたいな、両性具有は?と思った方、あれは例外ですので、性別とは違った物差しを使って陰陽分類すればよいのです。

 

・・・ともかく(苦笑)、現在でも、オリンピックなどで100mを何秒で走れるか、幅跳びでどれだけ飛べるか、比べれば必ず男性の方がいい記録が出ますよね?

 

・・・まあ、「動く」ということに関しては男性の方が得意というか、女性と比較して相対的に、そういう「動的な性質」を持った「人間」である、といえます。

 


一方女性は、男性と比較して相対的に静的(別に動けない訳ではない)であると同時に、「妊娠し、出産する」という生物学的な特徴があります。

 

これは、男性にはどうやっても真似出来ない、女性特有の機能ですね。

 

静的である、ということはマイナスだとか、あるいは動的であることに比べて劣っている、ということでは全然なく、そういう、動と静がうまくバランスをとることによって、

 

自然界の一部である「人間」という動物、つまり”気の凝集体の集団”が平和に、永続的に維持される、と考えます。

 

陰と陽との「バランスの調和から起こる正常な変化の連続」こそが大事なんだ、という考え方です。

(ですので女性差別とかではないですよ。誤解なきようお願いしますね(笑))

 


ここで、では男には陽の気、女には陰の気しか流れてないかというと、それは違います。

 


相対的に陽である男性にも、相対的に陰である女性にも、「陰陽」の2つの気が流れている、と考えます。

 

そうすると陽の中にも陰陽が、陰の中にも陰陽がある、そしてその中にも・・・となるわけで、そのパターンはいくらでも無限に分けられる訳です。

 

人間一人一人の個性、微妙な違い、というものについては、DNAではなく、東洋医学ではこれで説明していきます。

 


男っぽい女は陽寄りの陰、女っぽい男は陰寄りの陽、という具合に。

先ほどのニューハーフは後者ですが、生殖能力を持つわけではありませんよね?そういう意味では結局は彼らも「陽」です。

 


ちなみに余談ですが、そういうのを生年月日や星回りその他から細かく細かくパターン分類し、整理して、「ある人間」に起こる過去、現在、未来の予測をするのが「占い」ですよね。


(細木和子さんは今どこへ・・・。)

 

東洋医学では、このように人間(男女)に流れる陰陽の気のバランスが大きく乱れたものを「病気」(ここにも“気”が!)と考えます。

 

(因みにもちろんこの考え方は動物にも応用され、”獣中医学”と言われる分野もあります)

 

そして人体の中のその「気」の通り道のことを「経絡」(けいらく)と呼び、その経絡の上にある、鍼したり灸したりすることによって、

陰陽の気のバランス調整に使える点を「経穴」(けいけつ=ツボ)と呼ぶわけですね。

 

「気」と「陰陽」という哲学が大前提として基盤にないと、「東洋医学」は成り立たないのです。

 


「東洋医学」が、もしまったくの空理空論であって、現実に成り立たないものなら、当院の患者さん達はもちろん、
中国、日本で数千年に渡って患者さんの病気が治ってきた、

 

という事実はすべてウソで、何かの間違いだった、ということになりますし、もしそうならば、西洋医学が世界中に爆発的に広まっていく中で、東洋医学は確実に滅び去ったでしょう。

 


しかし現代において、いまだに滅んでいない、それどころか実際に患者さん達が治っている、ということは、「東洋医学」がれっきとした医学である証拠であり、


「気」と「陰陽」という哲学は、自然を理解する上での重要な一つの考え方である、何らかの真実をつかまえている、ということの証左だと思います。

 

 

「陰陽」とは、この世界を認識する時に、一つの仮説として「気」から全てのものが成り立っている、と考えた場合に、個々の違いと共通点、

 

諸々の自然現象を説明、理解する上で「必要な」考え方である、ということです。

 

 


・・・どうでしょうか。分かりにくいでしょうか?

 

 


僕なりにかなり配慮して書いたつもりですが、ご批判、ご感想いただけると幸甚です!

 

 

 

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はるばる・・・(その3)タクちゃん

2009.11.21

今日の診療終了後、はるばる遠くからじゃないんだけど、お隣の中野区の接骨院で勤める、僕の柔道整複師の学校時代の同級生の、タクちゃんが清明院を見に来てくれました!

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彼もなかなかのイケメンです!優しそうなお顔ですが、柔道メチャメチャ強いです(笑)

彼は今、中野区の接骨院で、事実上の副院長のような立場でガンガン臨床をやっているそうです。今後の治療の方向性や、開業に関することなど、色々考えて頑張っているそうです。

また言いますが、僕も頑張らねば…。

ここに友人が来て色々話を聞くと、業種に限らず、みんな確実に立派になっていってますね。とてもいいことです。励みになります。

 


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患者さんへ推薦本『鍼一本で病気がよくなる』ほか

2009.11.21

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今日は、東洋医学のことがもっと詳しく知りたい!という人のために、いくつか一般人向けのいい本を紹介しようと思います。

◆その1


まずは新刊図書です!

 

私の鍼の師匠である、(一社)北辰会代表理事、藤本蓮風先生の最新著作です。

『鍼一本で病気がよくなる』PHP出版

これは、鍼灸臨床経験45年、のべ65万人の患者を治療した、藤本蓮風先生による著書で、

「鍼でなぜ難病をも治療することが出来るのか」

というテーマで、一般人のために分かりやすく解説した本です。

 

◆その2



続いて・・・

 

『鍼の力』―知って得する東洋医学の知恵

こちらも蓮風先生による、「朝日カルチャー」での一般の方々に対する講演記録をまとめたもので、東洋医学全般について基礎から分かりやすく解説されています。

 


◆その3

『アレルギーは鍼で治す!』


こちらも、藤本先生による著作です。

一般の方に向けて、アトピー、花粉症等、現代に多いアレルギー疾患に対して、鍼でどう対応出来るかについて分かりやすく書かれた本です。


◆その4



『徹底図解 東洋医学のしくみ』


こちらは、僕が教員養成科時代にお世話になった、東京衛生学園付属、中医学研究部部長の兵頭明先生が著された本で、大変見やすい図が多く、

 

一般の方にも分かりやすく東洋医学を解説されてます。

 

上記の4つの本は、もちろん全国の書店でお求めいただけますが、ネットからも購入することが出来ます。

本のタイトルをクリックして、Amazonから注文すればすぐに購入することが出来ます。

この4冊を読めば、東洋医学とはいかなるものか、簡単に、楽しく正しく、理解することが出来ると思います。


興味のある方は是非どうぞ!!

自信を持っておススメします!

 

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「気」ってなんですか?

2009.11.20

何といっても、「東洋医学」というものを考える上で、はずせないのがこの素朴な疑問ですね。

実際に思ったことのある方もいらっしゃるんじゃないでしょうか。

僕も、たまーに患者さんから、

「気って何ですか?」

と、聞かれることがあります。

 


僕は大体、

「人間の体に流れる、目には見えないエネルギーみたいなものだよ。」

と、”よくある”、”平凡な”答え方をすることが多いです。(笑)


これは、あれこれ難しいことを言うよりも、このように答えれば、患者さんの何となくの納得が得やすいために、そうしています。

 

(この質問が来る度に、古代中国哲学の講義やってたら、とても回りません。(笑))

 

・・・しかしこの答え、まあ間違ってはいないと思いますが、細かく言えば突っ込める所がたくさんあります。


例えば

”エネルギー「みたいな」もの”

という表現です。

「じゃ、エネルギー「です」、でいいじゃん。エネルギーと「気」ってどう違うの??」

・・・という突っ込みです。

(患者さんにこう突っ込まれたことはないけどね。ちなみに僕は鍼灸学生時代、あらゆる先生に、これ、突っ込みまくってました(笑))

これはですねー・・・、僕はあえて、「みたいなもの」と、ぼやかして答えているんです。


というのは、

「気は人間の体に流れる目に見えないエネルギーです。」

と言い切ってしまうと、気=エネルギー、となり、気にもエネルギーにもそれぞれの語義がちゃんとあるだけに、不正確な答え方になるんです。

だから”気≒エネルギー”、と答えた方が正確さが増すわけです。

(・・・一見ね。)

ただ、では「気」とはなんだろうか、と完璧に伝えるために深く考えていくと、一冊の本が出来てしまうような壮大な話になってしまいます。


これでは患者さんに、

「その説明、もういいです。(+_+)」

 

て言われちゃいますし、

 

「こいつ、ヤベエやつだ。( ゚Д゚)」

って言われちゃいますんで(苦笑)、上記のような答え方にしているわけです。


・・・でまあ、今日ははなはだ簡単ではありますけど、この摩訶不思議な「気」というものについて、どういうものか極力簡単に紹介してみたいと思います。

 


Wikipediaを見ますと、

「気」とは中国思想や道教や中医学(漢方医学)などの用語の一つ。。

と、出てきます。

古代中国人は、最初、人間の呼吸、風や湯気(ゆげ)等、目に見えないけど確かに存在するものを、

「氣(気の本字(もともとの字)」

と名付けました。


それが発展して、この世のすべてのものはみーんな「氣」から出来ている、「氣」が集まれば形になり、「氣」が散れば形がなくなる、と、

 

自然現象のすべては、この「氣」の動きによるものなんだ~!、と解釈しました。

 

(『荘子』知北遊萹など)

 


・・・てことは当然、人間自体も「氣」が凝集して形をなした姿であり、そしてその体の中にもまた、この「氣」が満ちていて、人体内の「氣」が動くことによって、

 

あらゆる人間の正常な活動(食べたり飲んだり出したりetc..)がなされるんだ~!と、考えたわけですね。

 

・・・で、もしそうだと仮定すると、「氣」が順調に、滞りや過不足なく人体を動いてれば「無病」でいられる、即ち健康でいられる、と、考えられる訳ですね。

 

・・・で、さらに、もしそうならば、「病気になる」ということは、「氣」が順調に動いていないからである、となり、さらにそれを仮定していくと、

 

じゃあそれを改善させることが出来れば「病気の治療」ができるよね!という仮説が、当然成り立ちます。

 

ではその「氣」の動きを効率よく改善させるためにはどんな方法があんのかな、と、当時の医者たちが真剣になって、色々試しまくった経験の、

 

気の遠くなるほど長い追試の挙句に考え出された、最高の道具こそが、鍼灸であり、漢方薬なのであります。

 

そしてさらに、その経験(気を動かして病気を治す時の法則)を数千年も集積し、

「こりゃあ確かに言えてるぞ!間違いないぞ!」

と、絶対の自信を持って体系化されたのが、「東洋医学」なんです。


(ここでは「氣の動きが悪い時のパターン分類とその治し方の見本集」と言ってもいいかもしれません。)

・・・ですから、一番正確かつ短時間で答える答え方は、

「気は気です。」

となるんだけど、これこそ患者さんからしたら

「?」

とか

「禅問答ですか?」

って話になっちゃうんで(笑)、僕の場合は、冒頭に述べたような答え方にしてる訳です。


どうでしょうか?

「気ってなんですか?」という疑問は、いくらか解けましたでしょうか?

コメントありましたら是非お願いいたします<m(__)m>

 

 

 

◆参考文献

 

『気の思想』東京大学出版会

『鍼灸医学と古典の研究』創元社

 

 

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はるばる・・・(その2)ヨースケ

2009.11.19

今日は、はるばる群馬から、中学時代の同級生のよーすけ君が清明院を見に来てくれました!

なんでも横浜の工事現場で仕事が終わった後、寄ってくれたんだそうです。

 

群馬→横浜で工事→新宿→また群馬と、朝早くから車を自分で運転して1日で動く体力…。

 

相変わらずです。恐れ入ります。

 

↓↓院長椅子に腰かけ、ご満悦の様子のよーすけ君

 

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彼は実は大変ストイックな男で、ボクシングのプロのライセンスを持ってます。(今はやっていませんが・・。)現在では自分で建設会社を立ち上げて頑張っています。

 

将来は探偵になりたいとか夢を語っておりました。(笑)

 

いつも言うようだけど、そういう話を友人から聞くたび、僕も頑張らねば…。と思います。

 


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なぜ、ブログを書くのか

2009.11.18

僕は今まで、最近芸能人なんかが世間をにぎわせている”ブログ”というものに対して、

「へっ、ブログなんてなにさ。」

「日記を不特定多数の人に見せて、それがなんだって言うのさ。」

・・・と、思っていました。

それが今では、毎日一生懸命、せっせと

「不特定多数の人に日記を見せる行為」

をしています(笑)

実際にやってみて分かったのは、ブログって、

「日記を見せる、あるいは見られる」

ではなく、

「日頃自分が考えていることや思っていることを、世に問う」

大変”お手軽なツール”なのだ、ということです。

僕がこれまで、社会に出てから自由に使える時間のほぼ全てを費やしたと言ってもいい、

「東洋医学」

というものは、残念ながらまだまだ国民に正当に認知されているとは思えません。


「アンダーグラウンド医療」

とでもいうべきか、HP内の”スタッフ紹介”のところにも書いたように、明治以降、富国強兵政策だの文明開化だのと、

西洋医学(ここでは、”軍人医学”と言ってもいいかもしれません)一辺倒でやってきた日本の医療の中で、

いつの間にか東洋医学は日蔭のジメッとした存在になってしまいました。

・・・しかしそれでも、現代でもこの医学は滅びることなくシブい光を放っています。

(僕にとって、です。)

・・・なぜでしょうか。

答えは簡単です。

「効く」からです。

なんぼ「科学性がない」とか、「迷信じみてる」とか「怪しい」とか揶揄されようが、いつの時代も効くものは効くんです。

いいものはいいんです。

患者さんからの「ニーズ」があるんです。

滅びるわけありません。

患者さんにとっては、治してくれる人が「先生」なんであって、そこに洋の東西とか、その資格を取るのにいくらかかったとか、

その人の家柄がどうとかなんて関係ありません。

いい大学出てるから、高学歴だから名医なんであれば、名医ランキングは出た大学の偏差値順になるはずです。

大昔の医者たちは、今のようにレントゲンだのMRIだのと高度な道具が何もない中で、必死に患者さんを治そうとしたことでしょう。

よーく患者さんの言葉に耳を傾け、患者さんの体を観察し、本を調べたり師匠に聞いたりしながら、血眼になって治療にあたっていたはずです。

それしかやりようがなかったでしょうし、現代よりもよっぽど余裕のない環境だったはずです。

そういう厳しい環境の中で、実に数千年の年月をかけて集積され、育まれてきたものこそが、

「東洋医学」

と呼ばれる体系なんです。

僕はこれを、人間の成す業の中でもっとも「高度」なものだと思っています。

・・・しかしそれをもってしても、治せなくて馬鹿にされたり、治療に失敗して痛い目にあっていた医者や患者は山ほどいたはずです。

「病」というのはそれほどに難しいものなんです。

だから明治の時代に、ある意味アンチテーゼとしての西洋医学が、

「医者からも、患者からも」

もてはやされた、というのも、やむをえない面があります。

1639年から200年以上も鎖国政策をとっていた日本の医者にとって、西洋医学はさぞかし目新しく、まぶしく映ったことでしょう。

・・・ま、こういうことを語りだすと止まらなくなるのでこの辺にしておきますが、

ともかく、先人たちのそういったギリギリの苦労を思うと、時代は違えど、同じ職業に就くものとして、とてもナメた真似は出来ません。

東洋医学はいいものです。

僕ごときの少ない経験からもそれは明らかです。

僕は僕の出来る範囲で、最大限、この医学の素晴らしさを現代にあふれる「お手軽なツール」を駆使して、アピールして行こう、

一人でも多くの人に知ってもらおう、と思っています。

それがこのブログを始めた一番の理由であります。

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ある腰痛の患者さん

2009.11.17

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本日、「腰痛」を訴えてみえた患者さんに、あるご質問をいただきました。

 


足の臨泣というツボに一本鍼をした後、

患「先生、このツボって何に効くんですか?」

竹「腰痛に効きます。」

患「あ、そうですよね(笑)」

・・・というやり取りでしたが、これ、もっと正確に言うと、

「腰痛以外の諸症状にも効く中で、もっとも腰痛に対して効果を発揮するであろうツボを選びました。」

と答えるのが正確なんでしょうネ。

 


しかし、あまり正確に答えると、経験上

 

「?」

 

とか

 

「・・・はい。」

 

と怪訝な表情になってしまうことが多いので(苦笑)、いつも患者さんからの質問にはなるべくサクッと簡潔に答えるようにしています。

 

 

教育の現場でもそうなんですが、正確性よりも分かり易さを優先した方が良い場合というのは、厳然とある。

 


患者さんからしてみれば、腰が悪いなら腰に、肩がこるなら肩に鍼を打つのが、なんとなく当たり前ではないか、と思うのは当然だと思います。

 


しかしこの考え方を延長していくと、脳が悪いなら脳に、心臓が悪いなら心臓に鍼をする、という風になってしまいます。


(・・・まあ、
極端に言うと、ですがね。)

 


東洋医学的な鍼灸治療、というのは、あくまでも全身のバランスを診て、調える、という考え方をはずしません。

 


ですので患者さんが何を訴えてきても、必ず我々は全身を診ます。

 


その中で、もっとも患者さんの訴えを速やかに除去できる可能性が高い、精選された経穴を、”ごく少数”選ぶのです。

 


最適な鍼の深さ、太さ、長さでね。

 


なぜなら、それが治るまでの最短距離だと考えているからです。

 


もちろんその考え方でもって体を診察した結果、腰痛の患者さんの腰に鍼を打つ場合もありますが、経験上、それは意外と少ないケースだと思います。

 


例えば腰痛一つとっても、

・運動不足や睡眠不足からくるもの、

・飲食の不摂生からくるもの、

・精神的なストレスからくるもの、

・骨の変形や体の歪み

 

等々、様々な「東洋医学的に考えられる原因」があります。

 

 

また実際は、これらががんじがらめにあいまって、最終的に「結果」として、腰痛が出てきているものが多いのです。

 


そのがんじがらめに絡まった、
「病気の東洋医学的なメカニズム」を考えた場合、「悪いところに打つ方式」「結果」しか相手に出来ないケースが多く、

 

効果がマイルドすぎてしまうことがあります。


(よくある、そんときゃ少しいいけど、すぐ戻っちゃって、全然治っていかない、ってやつです。)

 


もちろん、軽く患部をマッサージすれば、症状がすべて解決してしまうような、軽症(局所の筋緊張や血行不良のみの問題)のものであれば、

 

それで良くなってめでたしめでたし、というものもあります。

 


しかし、慢性の病気や、重症の病気となると、そうはいきません。

 


なぜ慢性化しているか、なぜ重症化しているのかを「東洋医学的に」考え、必要最小限の適確な刺激を与えてやることが、当院の言う、

「治る力を最大限活かしきる」

ことに繋がるのです。

 


清明院ではこのように考え、お陰様で、これまでいい結果を得てきております。

 


以前、とある先輩が何気なく発した言葉に僕はハッとしたことがあります。


「最小は最大だよね。」


・・・これを書いていてふと、思い出しました。

 

 

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はるばる・・・上岡真大先生

2009.11.15

今日は日曜日、清明院は休診日なのですが、僕の柔道整復師の学生時代の同級生のしんだい君が、はるばる神奈川から清明院を見に来てくれました!

 

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↑↑・・・一瞬、モデルか俳優かと思うようななかなかのイケメンでございます!


今彼は神奈川県のある接骨院で頑張っていて、自分の治療の方向性や、実家に帰っての独立も視野に入れて奮闘しているらしいです。


そういう話を聞くと、僕もまだまだ頑張らねば・・・と思います!


みんなどんどん成長して、もっと多くの患者さんが救われるのはとてもいいことだと思います。

 

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当院の名前の由来

2009.11.13

今日は、当院の名称「清明院」の由来について書きたいと思います。

開業前からの患者さんからは、

「安倍晴明を意識したの?」

とか、

「これからは清く明るく生きることにしたの?(笑)」

とか、色々聞かれるんですが(笑)、結論から言うと、知り合いの有名な姓名判断の先生のおっしゃる吉運の画数のなかで、

もともと「〇明院」という名前で考えてて、一文字目は「清」がおさまりがよかったんですよ。

(笑・・・ただこれだけのことです♪)

おさまりがよかったというのは、画数的、音的(響き的)、字面的、意味的にね。

(僕の中で)

僕はどっちかっていうと、占いとか姓名判断ていうのは、面白いとは思うけど、絶対的な物事の判断基準にし過ぎるのはどうかと思うタイプです。

(まあそれが一番一般的なタイプじゃないかなと思うんですが。)

なのでこういう時、いつも占いに頼ってすべてを決めてるわけではありません。

でも今回は、まず最初に、「竹下鍼灸院」とか、「新宿治療院」とか、ありふれた名称は何となくやだったのと、

長ったらしい名前もやだったので、シンプルかつ、何となくおさまりのいい字を使った名前にしよ!

ということでけっこう考えまして、最初に浮かんだのが「明」という字だったんですよ。

「明」ってね、ばらすと「日(じつ)」「月(げつ)」って書くでしょ?

日は太陽、月はお月さま、これって「陰陽(いんよう)」の関係じゃないですか!

よし、じゃあこの字を真ん中に持ってこよ!・・・と思ったわけです。

(何となくです。)

次に最後の文字を「院」「堂」かで悩みましたが、「~堂」とつけている先輩の先生があまりにも多いので、

そこは単純にカブらないように「院」にしました。(笑)

「~院」の方が僕の知り合いの中では少数派で、そちらに1票!というわけです。

で、頭の一文字目は色々と考えたんですが、「清明」という言葉は二十四節気の一つにあります。

ものの本には、4月5日頃の、桜満開の、天地に澄んで明るい気が満ち溢れる時、と書いてあります。

また熟語としては、「清明なる秋晴れの日」とか、「清明なる秋月」とか、いずれも、澄み渡って明るい、という意味があります。

お、いい意味じゃん、なんかいいじゃん、で、姓名判断の先生に聞いたら画数的にもいいじゃん、じゃ、これでいこう、となったわけです。(笑)

で、「清明院」だけだとお寺と勘違いされるんで(笑・・・実際にされた)、ロゴに「東洋医学 伝統鍼灸」を入れた、というわけです。

まあ、細かく言うと、もうちょい色んな話もあるんだけど、今日はこの辺にしときます。

また機会があったら書こうかな、と思います。

ちなみにこの名前が決まった後、(社)北辰会代表理事の藤本蓮風先生に報告しに行ったところ、

竹「先生、今度開業することにしました!」

蓮「お!そうかよかったな!頑張れよ。で、治療院の名前は何にしたんや?」

竹「”清い”に”明るい”と書いて清明院です!」

蓮「ブッ(吹き出す)・・・全然イメージとちゃうやんか!」

竹「いいんです。(苦笑)ギャップを楽しんでください。」

蓮「そうか、まあ頑張れ!今度寄らせてもらうわ!」

・・・だってさ。

けっこう僕は自分のこと、清く明るい人だと思うんだけどなー・・・


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ブログのタイトルについて

2009.11.03

このブログのタイトルを見た同業の知り合いが、

「お前らしいね~!」

とか、

「えらい大きく出たね~!」

とか、色々なことを言ってくれます。(笑)

・・・でもこのタイトル、僕としては、全鍼灸師にとって極めて当たり前の認識(と信じたい)を、僕も含め、いつも再確認しよう、という意味でつけたんです。

カタいこと言うようだけど、鍼灸師にとって、患者さんと対したその時点でなしうる、

「最高の鍼灸」

を患者さんに提供し続ける(というより、そういう考えで治療にあたる)ことが当然の義務だと僕は考えています。

毎日仕事してると、時には体調悪い日もあります。

また、やなことがあったりして気持ち的に乗らないこともあります。

それでも患者さんは期待して来てくれるわけだから、それに何としてでも応えないといけません。プロなんだし。お金もらってるんだし。

鍼灸には、色んな考え方とか流派があるけど、

”ウチは~流だからよそと比べて最高だ”、

とかそういう次元の話じゃなくて、そういうのを超えて、患者さんを前にして、

「その時点でなしうる最高の鍼灸」

を、常に追求している人でありたいな、と思ってこのタイトルにしたんです。

コレって大きく出過ぎなんかなあ・・・。

まあ、これからもちょいちょい何か書こうかなと思っているので、ヒマなときは読んでやって下さい。。

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