お電話
03-6300-0763
10:00~21:00(完全予約制)
2017.05.15

**********************************************************************************************
↑↑↑ ↑↑↑
この2つのバナーを、1日1回クリックに是非ご協力下さい!<m(__)m>
クリックしていただくと、ランキングポイントが上がります!!
**********************************************************************************************
前回のお話
◆一定の恒常性の有無を診る脈とは
脈というのは、当然ながら、一定の律動性がないといけません。
これが途中で飛んだり、急に早くなったり遅くなったりするようでは、基本的にはいけません。
前回紹介した原南陽先生は、著書『叢桂亭医事小言』の中の脈論という項の中で、
「代脈(たいみゃく)という脈がある。これは”交代”の代であり、強いものが急に弱くなったり、早いものが急に遅くなったりするものを言う。
大病人にこれが出たら、胃の気が無く、死期が近いと考えてよい。」
と言います。
単純に律動性がおかしい、現代のいわゆる「不整脈」とは違って、大きさそのもの、早さそのものが急激に真逆のものに変化するもののことを、
「代脈」と呼んで、非常に重篤な脈である、という風に述べております。
一般的な中医学の教科書などでは、「結脈(けつみゃく)」と「代脈(たいみゃく)」の解説として、
結脈・・・緩慢で不規則な不整脈(遅脈の部類)
代脈・・・緩慢で規則的な不整脈(虚脈の部類)
と書かれており、『胃の気の脈診』の中で蓮風先生は、このうちの結脈について、張景岳の説を参考に、胃の気の観点から、
「結脈は胃の気の衰亡と停滞」
と、簡潔に言い切っています。
ただ、結脈が停滞なのか、衰亡なのかの判断は慎重を要する、とも書いており、この脈の難しさも指摘しています。
西洋医学では、不整脈を3つの型に分け、まあ簡単に言えば「怖い不整脈」と「怖くない不整脈」とに分けており、場合によっては、
抗不整脈薬やカテーテルアブレーション、ペースメーカーの使用を勧めているようですが、現在では不整脈の治療は非常に進歩したようで、
ほとんどのものは治せる、という認識のようですし、ほとんどのものは怖くない不整脈である、としています。
診断には、ホルター心電図(24時間心拍をモニターする検査)を用います。
(電極が少々煩わしいけど、全く痛み等は伴わない検査です。)
まあ、心臓の病というのは、全く健康に見える人が突然倒れて、そのままあの世行き、なんてこともあり得ますから、
心配であれば、一度精密検査を受けてもいいんじゃないでしょうかね?
・・・まあともかく、我々の立場からは、脈に一定の恒常性がないものは、胃の気の異常の一つであり、重症患者に出ていたら非常に危ないし、
一般の慢性雑病の患者に出ていても、ちょっと注意を要する、と考えます☆
続く
読者の皆様、1日1回、こちらのバナーをそれぞれ1クリックお願いします!!
2017.04.05

**********************************************************************************************
↑↑↑ ↑↑↑
この2つのバナーを、1日1回クリックに是非ご協力下さい!<m(__)m>
クリックしていただくと、ランキングポイントが上がります!!
**********************************************************************************************
こないだのabemaTVの「スマホで朝生!」が非常に面白かったですね。
(まだyoutubeに挙がっているかも。見てない人は見てみて~)
本家「朝生」よりも若い人多いし、荒れるから面白い。(笑)
AI(人工知能)で、世の中はどうなるか、というテーマ。
相変わらず、ホリエモンの鋭い指摘と問題提議が炸裂していました。
落合陽一さんの奇人ぶりも良かったですね。(笑)
このままAIがどんどん発達していくと、人間の職業がどんどん奪われていくそうです。
討論を聞いてても、本当にそうなるのかは微妙ですけどね。
でもまあ、AIには鍼は打てないね。
弁証も出来ない。
東洋医学は、前提として、人間が人間を触って診断治療する医学医療ですのでね。
人間が人間を触っての評価を基にじゃないと、判断がつかないんですよ。
ナンボAIが発達しても無理でしょうね。
(西洋医学の場合はどうなんだろうか。手術は厳しいかもだけど、薬の処方まではイケちゃうかもね。。。)
ここで、
「刺鍼は難しくても、弁証ならイケるでしょ!」
という人がいるかもしれないが、無理ですね。
北辰会方式では、その弁証の根拠に、詳細な「体表観察」というのを入れてまして、その体表観察は、観察者によって違った結果が出ますのでね。。。
まあただ、問診から体表観察までやらせてもらって、その情報を打ち込んだら、可能性のある証と病因病理を列挙してくれるぐらいまではイケるか。
でも治療まで考えると、やっぱ無理だわね。
ひっひっひ。(゚∀゚)
読者の皆様、1日1回、こちらのバナーをそれぞれ1クリックお願いします!!
2017.03.27

**********************************************************************************************
↑↑↑ ↑↑↑
この2つのバナーを、1日1回クリックに是非ご協力下さい!<m(__)m>
クリックしていただくと、ランキングポイントが上がります!!
**********************************************************************************************
先日、患者さんの声を紹介しました。
患者さんの声(10代男児 多動症、広汎性発達障害に伴う諸症状)
これ、なかなか反響が大きかったんですが、この患者さんが、先日無事に小学校を卒業しまして、改めてお母様から、
御礼のメールを2通いただきました。
発達障害の児童精神科の現実が、当事者目線で非常によく分かる内容でしたので、許可をいただいて、以下に紹介します。
(以下、メールから抜粋引用)
【1通目(最後の授業後)】
医療の現場の中には、上記のように飽和状態になってしまっていて、満足な結果が得られないままに、何の対策も打てていない現場、現実があります。
そういうものに、鍼灸は意外な効果を発揮するという事実は、もっともっと広まっていいと思います。
読者の皆様、1日1回、こちらのバナーをそれぞれ1クリックお願いします!!
2017.03.23

**********************************************************************************************
↑↑↑ ↑↑↑
この2つのバナーを、1日1回クリックに是非ご協力下さい!<m(__)m>
クリックしていただくと、ランキングポイントが上がります!!
**********************************************************************************************
これまでのお話
「伝統」とは何か。 2 参照
では続きいきます。
◆伝統と伝承
ここまで、「伝統」の一般的な意味を説きました。
似た言葉で、「伝承」というものがあります。
これは何でしょうか。
辞書によれば
① 受けついで伝えて行くこと。また、その事柄。
② 伝えきくこと。
だそうです。
(三省堂『大辞林 第三版』)
辞書の意味だけで言えば、「伝統」とどう違うの??となりますね。
では、「伝統」と「伝承」の違いは何なんでしょうか。
調べていると、興味深いサイト様がありました。
英語だと、伝統はTradition、伝承はFolklore、どちらも、受け継いでいく、という意味では一緒だが、
伝統はやや政治的な意味を含み、革新の連続
とあり、それに対して
伝承はそのままの形で受け継いでいくことを言う
とあります。
伝統の一つの具体例は、鍼で言えば、機械で加工したディスポ鍼、刺さない打鍼術とかで、漢方薬で言えばエキス剤とか、
医学理論で言えば中医学とか韓医学のことか。
厳密に言えば、東洋医学の「伝承」と言ったら、手で、砥石で加工した鍼で、消毒しないで使わないと伝承じゃないとか、
生薬を古典の記載通りに修治して使わないと伝承じゃない、となりゃしませんかね。(^^;)
それを、「本質は変えずに」「現代に合う形に」昇華する、これが伝統の一つの在り方、ということになります。
せっかくFBの方で金澤先生からコメントいただいたので、これを「易の三義」と絡めて考えてみましょう。
続く
読者の皆様、1日1回、こちらのバナーをそれぞれ1クリックお願いします!!
2017.03.15

**********************************************************************************************
↑↑↑ ↑↑↑
この2つのバナーを、1日1回クリックに是非ご協力下さい!<m(__)m>
クリックしていただくと、ランキングポイントが上がります!!
**********************************************************************************************
最近、蓮風先生が講義の中で、
「人間には心がある、そういうものに配慮した医学でないといけない。」
というところを非常に強調しておられます。
こないだの北辰会PVの中でも、最後の方で、
「人間をいかにとらまえるか、そこに西洋医学との違いがある。」
「術者が治療を楽しんでいないといけない、それが患者さんに伝わる。」
という発言もありました。
〇
こないだ、清明院の患者さん(とある難病)の方がこんなことを仰いました。
「病院の先生はいつも嫌なことばっかり言う。せっかく体調が良くなってきても、でも数値がダメだから全然良くなっていないとか、
いつ何があってもおかしくないとか、こっちを不安にするようなことばかり言う。で、”とりあえず”と言って、強い薬を勧めてくる。」
と。
この患者さんだけでなく、こう仰る患者さんは、昔から多いです。
病院で、不安になるようなことを冷たく言われた、もう治らないと言われた、などなど。
・・・やっぱ医療者は、患者さんを勇気づけることはあっても、イタズラに不安がらせちゃいけないと思うんですよ。
あまり感情的になっても仕方ないけど、患者さんにこういうことを言わせてしまう病院の先生は、どういうつもりで言っているんでしょうかね。
確かに、大勢診ていれば、全くの他力本願で、自分の不養生や不摂生を棚に上げて、良くならないのを全部こっちのせいにしてくる、
ヤカラの様なような患者さんも、いないことはないです。(苦笑)
こっちも人間ですから、そういう患者さんに対しては腹も立ちます。
・・・でも、だからといって、いたずらに貶めることはないです。
これ以上無理だな、と思ったら、治療を断ればいいんです。
蓮風先生の発言にあるように、自分が楽しめないような治療は、断った方がお互いのためですな。
因みに、病院の担当医による、検査所見から考えうる、将来的なリスク、マイナス面の説明については、顔つきや態度も含めた、
「言い方」の問題でしかないと思っています。
楽しめてなかったら、「言い方」にまで配慮できないでしょう。
読者の皆様、1日1回、こちらのバナーをそれぞれ1クリックお願いします!!
2017.03.10

**********************************************************************************************
↑↑↑ ↑↑↑
この2つのバナーを、1日1回クリックに是非ご協力下さい!<m(__)m>
クリックしていただくと、ランキングポイントが上がります!!
**********************************************************************************************
これまでのお話
小野太朗先生の言葉 5 参照
◆まとめ
小野先生は、科学万能と言われるにもかかわらず、その科学を理論のベースにした西洋医学が、当時のストレス社会における病人急増という現実を、
「大量投薬」でしのいでいる、と指摘します。
(ま、これは今も変わんないね。。。(~_~;))
そしてこの状況は、西洋医学の根底にある「合理的認識」の限界性を示しているんじゃないの?と、チクリとやります。
(まあこの論法での西洋医学批判は、現在でもよく用いられる言い方ですね。)
そして、西洋医学の「合理的認識」なるものの網の目からこぼれた患者さんに対して、鍼灸が有効であるという厳然たる現実を見る時、
ここに鍼灸医学の未来的有効性が潜んでいるのでは?と説きます。
(西洋医学に阿ることでしか生計を立てられない鍼灸師は、傾聴すべき発言ではないでしょうか。)
・・・で、ここまで説いてきたような、東洋医学独自の立場(東洋的合理主義、一元的治療)を堅持することで、
鍼灸が歴史的に付与される有効性は大である、と説きます。
そして、それでも現状、是認されているような諸法則を盲信することなく、あくまでも「臨床事実」をベースに、新たな法則を発見、検証し、
鍼灸医学独自の「医」の世界における存在価値を、自ら獲得することが、鍼灸とともに生きることを決心した者にとっては、
最上の「悦び」となる筈だ~!!と説きます。
(イイねー、同感!!(゚∀゚))
・・・で、最後に結びとして、ご自身の不勉強について謙遜しつつ、自分自身がこの論考を通じて
「鍼灸による、新しき生命の創造」
というキーワードに非常に惹かれたことと、
「医は仁術なり」
「学術道三味一体」
という古人の教えを、いつでも心しておきたい、と結んでおられます。
〇
現在の鍼灸界は、45年前、小野先生が叫んだ上記内容とは、まったく違った現実になってしまっていないでしょうか。
東洋医学独自の考え方、鍼灸医学独自の「医」の世界、と客観的に思えるようなもので結果を出して、意地張れる鍼灸師が、
この日本に、どれだけいるのでしょうか。
鍼灸医学を「仁術」ととらえ、「学術道三味一体」の精神で、「新しい生命の創造」を真剣にやっている鍼灸師が、
この現代日本にどれだけいるでしょうか。
まあ僕も、そう偉そうに言えるほどの人物ではないけれど、こういう先輩の教え、主張を踏まえて、鍼灸医学の過去と現在を踏まえて、
鍼灸独自の”医”の世界における「未来的有効性」を、臨床現場から、追求していきたいと、改めて思いました。
小野太朗先生ね、もし今でも御存命であれば、一度お会いしてみたかったですね。
おわり
読者の皆様、1日1回、こちらのバナーをそれぞれ1クリックお願いします!!
2017.03.07

**********************************************************************************************
↑↑↑ ↑↑↑
この2つのバナーを、1日1回クリックに是非ご協力下さい!<m(__)m>
クリックしていただくと、ランキングポイントが上がります!!
**********************************************************************************************
3.5に日曜日は、北里大学で行われた、(一社)日本東洋医学会、東京都部会に参加してきました!!
今回は東京衛生学園の専攻科時代に教わったことのある、小曽戸洋先生による
「山田業広とその周辺」
花輪壽彦先生による
「『井見集・附録』を読む」
東京農大の御影先生による
「漢方生薬の国産化に向けて」
北里大学の伊藤剛先生による
「再び津田玄仙に後世方派医学を学ぶ」
という、なかなか強力な4本立てでした。
山田業精の『井見集』については、以前書きました。
そして、山田業精のお父さんである山田業広については以前書きました。
このブログの読者には言うまでもなく、明治維新後の、東洋医学受難の時代に、それでも東洋医学だ!という、アツいアツい主張をした団体である「温知社」の初代代表が、山田業広先生です。
(群馬県人です。)
この山田業広先生の息子さんであり、非常に優れた才能を持っていたのが、山田業精先生です。
この親子の業績、主張は、もっともっと評価されていいと思う、という、大塚敬節先生の言葉に、僕も全く同感ですね。
さて、講義内容はどうだったかというと、非常に素晴らしかったです。
中でも花輪先生の『井見集』の拾い読みが素晴らしかったです。
少数鍼がいい、とか、抑肝散を罷極にも使う、という観点なんかは、僕も『井見集』を読んで線を引いた部分だったので、嬉しかったですね。
・・・まあでも、ちょっと気になったというか、残念だったのは、フロアに若い人が少なかったことです。
数人、見たことある顔は居ましたが、もっともっと、若い人がいていい。
(特に医師、薬剤師の若い連中!!)
そして、もっともっと活発な発言があっていい。
・・・でも、そういう雰囲気はない。orz
そう思いましたね。
でも、ないなら作りゃいい。
・・・今度行った時は、そろそろ僕も発言しようかな。(゚∀゚)
読者の皆様、1日1回、こちらのバナーをそれぞれ1クリックお願いします!!
2017.01.19

**********************************************************************************************
↑↑↑ ↑↑↑
この2つのバナーを、1日1回クリックに是非ご協力下さい!<m(__)m>
クリックしていただくと、ランキングポイントが上がります!!
**********************************************************************************************
今日、1年以上ぶりの、久々の患者さんを診ました。
以前、どこに行っても治らなかった、とある症状が、清明院の鍼で、劇的に改善したことのある患者さんです。
最初に訴えておられた症状がほぼ完治した、今から1年半前くらいに、
「後は月に1、2回診せに来て、色々な症状を予防しておくといいと思います。」
と伝えたっきり、音沙汰ナシだった。(苦笑)
で、本日久々の来院。
聞くと、
「4か月前から謎の湿疹に苦しんでいる。皮膚科や、”特殊な治療”をやる先生にかかっているが、一向に良くならない。」
とのこと。
いやいや、皮膚科はともかく、”特殊な治療をやる先生”のところに行く前に、清明院に来てよ、と思ってしまいましたが(苦笑)、
そこはポーカーフェイスで真摯に受け止めて、治療開始。
すぐに病理が見えました。
で、処置し、その後に起こった変化からして、僕の手のうちに入る範疇の病である可能性が非常に高い、と思いました。
抜鍼直後に、
「あれ、気のせいか、痒みが治まってるんですけど。。。」
と、患者さん。
しかし、発症から4か月も経過してしまっている点、またこれまでに、色々な薬や、”特殊な処置”が入っているせいか、
病因病理が複雑になってしまっているので、少し時間がかかると思います、とお伝えしました。
患者さんは反省したような様子で、
「また明日来ます。今回もお願いします。」
と仰って帰りました。
〇
・・・うーん、悔しいねえ。
でも、昔はこういうの、すぐにブチ切れてたけど(笑)、今回の症状が出た時点で、すぐに清明院、と思いつかなかったわけだから、
僕にも責任はある、と思えるようになったよ。(*‘∀‘)
東洋医学のプレゼン不足、技量不足です。
まあ今回も、皮膚科医よりも、”特殊な治療”をやる謎の先生よりも、鮮やかに治してみたいと思います。
読者の皆様、1日1回、こちらのバナーをそれぞれ1クリックお願いします!!
2017.01.18

**********************************************************************************************
↑↑↑ ↑↑↑
この2つのバナーを、1日1回クリックに是非ご協力下さい!<m(__)m>
クリックしていただくと、ランキングポイントが上がります!!
**********************************************************************************************
蓮風先生の新刊本が出ました!
(Amazonの商品ページはこちら)
因みに、まだまだ出るそうです。(笑)
これ、昨日Facebookでは軽く紹介したんですが、Facebookをやってない人のために、Blogでも感想を述べておきます。
北辰会は、今や東洋医学教育のグローバルスタンダードである「現代中医学」の理論の優れた部分と、日本伝統鍼灸医学独特の理論と実技を組み合わせ、
しかもそれを現代風にピューリファイし、非常に精緻で、確度の高い弁証論治を行う流派である、という、正当な認識、評価があります。
一方で、蓮風先生というカリスマ鍼灸師を頂点とする、カルト集団的な雰囲気がある、という心外な評価があります。
(まあ、北辰会はそういう輩を相手にしていませんが。。。(笑))
なぜ、こういう妙な評価が出るのかと考えると、蓮風先生のカリスマ性、圧倒的存在感をさておいても、北辰会はその医学の理念の中に
「患者さんの心と体と”魂を”救う。」
という言葉を理念に掲げていることが、一つにはあるのだろうと思います。
とりわけ、
”魂を救う、救済する”
という表現は、かつてのオウム真理教や、他のカルト教団も用いている(いた)表現であり、この一文を読んだだけで、
人によっては引いてしまうだろうと思いますし、新興宗教だ、カルト集団だ、という発想が出てくるのも分かります。
僕もこのブログ上で、何度なくこの問題には触れてきました。
まあ僕的には北辰会は、患者さんを診る時に、人間存在の肉体面、精神面よりさらに深い部分に、この「魂」というものの存在を仮定、想定し、
そこをも、「東洋医学で、伝統鍼灸で」救おうじゃないか、と、理念に掲げている鍼灸学術研究団体だ、と、理解しています。
ですので、宗教団体、カルト集団ではなく、宗教的で、スピリチュアルな生命観を持った、東洋医学、鍼灸医学の学術研究団体である、という理解です。
北辰会では、死後の世界や輪廻転生は説きませんよ。(*‘∀‘)
グルへの帰依も説きません。(笑)
むしろ蓮風先生は、
「俺を徹底的に批判してみろ!どっちの方が真実か、鍼一本でトコトン勝負しようじゃないか!!」
と仰います。
まあ、東洋医学の医者が、スピリチュアルな生命観を持つのは、東洋医学の勉強を深めていくと、ある意味当然の認識のように、今では思います。
で、これまで北辰会、蓮風先生は、この「魂」というものについて、あえて細かく語ってきませんでした。
多くの哲学者や科学者、宗教家が言及しているように、「魂」というのは非常に多義的であり、一所懸命語ってみたところで、
言語でサクッと明確化できる代物ではないし、仮にしたところで、どうやって運用したらいいのか困る代物だと思うのですが、
それでもこの本には蓮風先生なりの「魂観」が多く語られています。
この日本で、50年以上、延べ70万人以上の患者さんの鍼灸臨床をやった蓮風先生だからこそ言えるところを、言葉を選んで語ってくれたものだと思います。
鍼を持つ者はもちろん、医師、薬剤師、患者さん、これから鍼灸を受けようと思っている方、皆さんにぜひ読んでもらいたい一冊です。
「魂」というものをどう考え、感得するか、ということは、序文で、蓮風先生の長年の患者さんでもある内科医、村井和先生が語っておられるように、
「鍼による難病治しの核心中の核心」
なんだと思います。
読者の皆様、1日1回、こちらのバナーをそれぞれ1クリックお願いします!!
2017.01.17

**********************************************************************************************
↑↑↑ ↑↑↑
この2つのバナーを、1日1回クリックに是非ご協力下さい!<m(__)m>
クリックしていただくと、ランキングポイントが上がります!!
**********************************************************************************************
「患者さんの声」をいただきましたので紹介します。
小学6年生の息子が、こちらの院でお世話になっております。
息子の育児には、小さい頃から壁が沢山ありました。
私自身も進むべき方向が分からず、ずっと迷路の中にいたように思います。
小学校1年生のときに、「広汎性発達障害」との診断を受けてからは、病院の先生や心理士の方達に助けて頂きながら、
今までトレーニングやカウンセリングなどを受けてきました。
しかし、4年生の後半くらいからは、精神的成長の裏返しにより、自分への否定が強まり、徐々に常に脅迫観念に怯えるようになり、
内なる攻撃性の高まり、自傷行為、不眠、幻覚、妄想、と、状態が悪化していきました。
いわゆる二次障害に突入していました。
リタリン、エビリファイ、リスパダールなど、薬も処方されましたがあまり効果を感じることはありませんでした。
私は、それまでの母親としての自分の言動や行動において後悔、反省すべきことが沢山ありました。
そして私が全面的に向き合うことで状態は少しだけ落ち着きはしました。
しかし、きっかけさえあれば状態はすぐに悪くなりました。
鍼に通い始めたのは6年生になってすぐの頃からです。
最初は私自身が治療を受けていたのですが、そちらの先生から、発達障害の子供も多く来ているから一度連れてきてみたら、
と言っていただき、連れて行ったのが最初でした。
息子は感覚過敏な上、特に鍼に対しては絶対的な嫌悪があったので、3回目くらいまでは刺す鍼はしませんでした。
4回目くらいで鍼を刺せるようになったのですが、そこからは劇的な変化が起きていきました。
まず、一番最初に目が変わりました。目の奥が穏やかになったのです。
攻撃性がなくなり、表情は優しく、性格も素直になっていきました。
まるで取り憑いていた邪気が出ていったかのような変化でした。
そして、続く会話ができるようになったのです。
1~2週間に1度、4ヶ月ほどそちらの院に通いました。
ただ、場所が遠かったため、同じ流派の先生である、こちらの清明院に3ヶ月ほど前から通わせて頂いています。
こちらに移ってからも状態は日を追うごとに更によくなっています。
夜布団に入ってから2時間以上、15分に一度はトイレに起きてきていたのが、朝まで一度も起きてこなくなりましたし、
笑顔が増え、学校の勉強も一生懸命取り組むようになりました。
病気の特性上、漢字を覚えることが難しいのですが、自分から根気よく何度も何度も書いて覚え、テストで点を取れるようになってきました。
いま、参観日や保護者会で学校に行くたびに、担任の先生に呼び止められ、いったい何があったんですか?と問われます。
勉強だけでなく、周りの友達との付き合いや生活面、すべてが変わったと目を丸くして言われます。
ただ、一日中、歩き(またはスキップ)をし続けてしまうという多動症の症状はなかなかまだ治りませんが、これは特性として受け入れるしかないのかなとも思っています。
もうすぐ中学に入りますが、去年の今ごろは、不登校児を対象としたのびのびとした中学校への入学を考えておりました。
しかし、最近になり、本人の意思にて公立の普通学級に進むことに決めました。
現在の息子の状態を見ていて、私にも今は迷いや不安はありません。
私は鍼との出会いに心から感謝しております。
大げさなようですが、もうどこにも行くところがなかった私たちを救ってくれました。
この文章が、同じような境遇にあり、同じような悩みを抱えた親御さんの目にとまることを願います。
【清明院からのコメント】
この症例は、都内で開業している北辰会の先輩とのコラボ症例です。
先輩の治療院には遠くて通いにくいとのことで、ありがたいことに私に白羽の矢が立ちました。
初診時は、まだ新しい先生である私への警戒心も強く、なかなか心を開いてくれなかったのですが、何回目かに刺す鍼をするようになりました。
この症例は「多動症」「発達障害」と、たいそうな病名が付いていますが、西洋医学の処置ではなかなか効果が見られませんでした。
しかし、東洋医学では他の病気と同じで、考え方は変わりません。
望聞問切、四診を行って、丁寧に弁証論治するのみです。
初診時、「肝鬱≧腎虚」と証を立て、治療を開始すると、
「治療後眠い、珍しくよく寝ていた。」
という変化を得ました。
これはこの症例の場合、非常に重要な変化だと思います。
この変化と、体表情報の変化、好転を頼りに治療を進めた結果、1、2週に一回の治療をわずか8回で、上記のような結果が得られています。
この春から、普通学級に進むことになりました。
この子の人生が変わりましたね。
親御さんは、多動の症状に関しては半ば諦めているようですが、これについても、まだまだ改善の可能性はあるとみています。
西洋医学がお手上げだった病に、こういう力を発揮するのが、本来の鍼灸治療だと思います。
同じような病で苦しんでいるお子さんをお持ちの親御さん、まずは清明院の門を叩いてみては如何でしょうか。
読者の皆様、1日1回、こちらのバナーをそれぞれ1クリックお願いします!!
2012.07.08
2016.05.09
2016.04.12
2016.04.28
2015.06.04
2012.12.23
2014.02.17
2014.04.26
2025.10.29
2025年 11月の診療日時2025.10.15
2025年9月の活動記録2025.10.10
清明院16周年!!!2025.10.01
2025年 10月の診療日時2025.09.20
2025年8月の活動記録2025.09.01
2025年 9月の診療日時2025.08.15
2025年7月の活動記録2025.08.01
2025年 8月の診療日時2025.07.04
2025年6月の活動記録2025.07.01
2025年 7月の診療日時2025.06.26
2025年5月の活動記録2025.06.01
2025年 6月の診療日時2025.05.10
2025年4月の活動記録2025.05.01
2025年 5月の診療日時2025.04.04
2025年3月の活動記録2025.04.01
2025年 4月の診療日時2025.03.13
2025年2月の活動記録2025.03.01
2025年 3月の診療日時2025.02.06
2025年1月の活動記録2025.02.01
2025年 2月の診療日時2025.01.21
順天堂東医研、第6回公開シンポジウム「総合診療と東洋医学」2025.01.10
2024年12月の活動記録2025.01.02
2025年 1月の診療日時2025.01.01
謹賀鍼年!!2024.12.28
年内診療終了!!2024.12.14
2024年11月の活動記録2024.12.01
2024年 12月の診療日時2024.11.07
2024年10月の活動記録2024.11.01
2024年 11月の診療日時2024.10.10
清明院15周年!!!2024.10.09
2024年9月の活動記録2024.10.01
2024年 10月の診療日時2024.09.19
2024年8月の活動記録2024.09.01
2024年 9月の診療日時2024.08.03
2024年7月の活動記録2024.08.01
2024年 8月の診療日時2024.07.10
患者さんの声(70代女性 目の痛み、不安感)2024.07.05
2024年6月の活動記録2024.07.01
2024年 7月の診療日時2024.06.05
2024年5月の活動記録2024.06.01
2024年 6月の診療日時2024.05.10
2024年4月の活動記録2024.05.01
2024年 5月の診療日時2024.04.13
(一社)北辰会、組織再編。2024.04.02
2024年3月の活動記録2024.04.01
2024年 4月の診療日時2024.03.14
2024年2月の活動記録2024.03.01
2024年 3月の診療日時2024.02.15
2.17(土)ドクターズプライムアカデミアで喋ります!2024.02.04
3.10(日)(公社)群馬県鍼灸師会で講演します!