東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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第5回《腎》根のない空間、沈む日々

2025.08.07

 

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こんばんは、三鬼です。

 

 

皆さまいかがお過ごしでしょうか。

 

 

 

肌にふれる夜気が少しずつ涼しくなり、部屋の空気にも静けさを感じさせる季節となりました。

 

 

 

この「静けさ」は、ただの無音ではなく、内側で何かがゆっくり動きはじめる予感のようなもの。

 

 

 

そしてそれは、東洋医学でいう「腎」の感覚にもどこか似ています。

 

 

 

腎は、静けさに宿る力

 

東洋医学でいう「腎」は、生命力の根をなす臓腑。

両親から授かった「先天の精(せいてんのせい)」を蔵し、私たちの成長・老化・生殖・意志の力を支える、深く静かな源です。

 

 

 

腎のちからは、目に見えにくく、表にあらわれにくい。

 

けれど、疲れがとれない・気力が湧かない・冷えがつづく――

 

そんなとき、身体の「根」が少し弱っているサインかもしれません。

 

 

 

空間にも、腎の状態は映し出されます。

 

たとえば:

 

・引き出しや押し入れの奥が長く手つかずのまま

 

・冷えや湿気がこもり、空気が重い

 

・片づける気力すら湧かず、ただ時が止まっているような空間

 

これは、「動けない」のではなく、「根が疲れている」状態。

 

そしてその回復には、腎の性質に合った、静かな整え方が必要です。

 

 

 

腎の部屋を整える

 

腎は、にぎやかさやスピードを好みません。

 

むしろ、「静けさ・深さ・あたたかさ」のなかで養われていく存在です。

 

腎の空間を養うために、できることはたくさんあります。

 

たとえば:

 

・一日にひとつ、引き出しの奥を見直す

 

・手放せなかったものを、あらためて手にとってみる

 

・あたたかい飲み物を用意し、静かな音楽を流す

 

・休むことを、ひとつの「調え」として受け入れる

 

 

 

腎の調えは、目に見える成果を急がないもの。

 

けれどそこに静かに手を添えることで、身体の底にあるちからが少しずつ息を吹き返していきます。

 

 

 

動きの前の「止まり」を大切に

 

私たちは、動けるときにだけ価値があるような錯覚に陥りがちです。

 

けれど、腎は語りかけます――

「止まっているときこそ、あなたの根が養われている」と。

 

なにも変わらないように見える空間に、あたたかい布を一枚敷くだけでも、

その場の気は変わりはじめます。

そこから、次の「芽吹き」が育っていくのです。

 

 

 

どうか、自分の静けさを恐れずに。

 

今夜はひとつ、照明を落として、音のない時間に身をゆだねてみてください。

 

 

 

 

これまで歩んできた、五臓と空間の小さな旅。

最終回では、それぞれの臓の世界がどのようにつながり、

ひとつの「身体」や「暮らし」になっていくのかを見つめなおします。

空間を整えることは、五臓を調えること。

そして、それは「生き方」を見つめなおす静かな対話でもあります。

どうぞ、締めくくりの章も、静かな余白とともにお待ちいただければ幸いです。

 

 

 

【参考文献】

北京中医薬大学 編著『中医基礎理論〔第3版〕』医歯薬出版、2004年

北京中医薬大学 編著『中医診断学』東洋学術出版社、1999年

鄭洪泰 著『中医学入門』東洋学術出版社、2006年

 

 

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