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こんばんは。齋藤です。
前回の続きです。
前回の話はコチラ。
梅雨時期の養生を考える上で、食養生というのがポイントになると思います。
過食はもちろんの事、もち米や米類、牛肉、麺類、チョコレートなどの甘いお菓子などの飲食物に注意が必要です。
もちろん、お酒の多飲も影響を与えることもあると思います。
梅雨時期というのは、脾胃を治しがたい季節と考えられているので、悪化しないように、治療と養生を含めて、生活した方が良いと思います。
また、コロナ禍で全体的な運動量が落ちている方や、ジムに通っていたが、コロナをきっかけに、ジムを解約してほとんど運動をしていないという方もいらっしゃると思います。
五行の脾胃と五体の四肢は関連が深く、四肢を動かし適度な運動をすることにより、脾胃の働きが良くなると考えられております。
散歩などの軽い有酸素運動などでも構わないので、定期的に運動をする事も、梅雨時期の養生に最適です。
ただ、過度な運動は、体調悪化の要因にもなりかねませんので、少し疲労が出る程度に調整してください。
梅雨は毎年、雨量や湿度の推移が異なることはもちろん、それは住んでいる地域でも異なってきます。
また、気温が高くなることにより、湿邪に熱が加わり、湿熱邪を考慮しなければなりません。
甘い食べ物や脂物の過食、多量の飲酒などは湿熱の助長に繋がりますので、要注意です。
色々な可能性を書いてきましたが、日本という国は、食べ物にあふれています。
その為、日頃から飲食物の過食には気を付けることが大事になってきます。
また、仕事でもPCでの作業が増加し、コロナ禍になってからは在宅勤務が増加傾向にある特性上、活動量が不足傾向にあるので、定期的に体を動かすことがポイントになるのではないかと考えます。
先程も書きましたが、梅雨時期に脾胃を治しがたい季節と考える為、梅雨時期に入る前から、生活を見直し、体調を整えておくことも重要になってくると思います。
参考文献
『中医学ってなんだろう』著:小金井信弘 (東洋学術出版)
『基礎中医学』 編著:神戸中医学研究会 (燎原)
『鍼灸 臨床能力 北辰会方式 理論編』 監修:藤本蓮風 編著:一般社団法人 北辰会 学術部 (緑書房)
『内経気象学入門』 著:橋本浩一 (緑書房)
『中医弁証学』著:兵頭明、 柯雪帆 (東洋学術出版)
『中医病因病機学』 主編:宋 鷺冰 訳:柴﨑 瑛子 (東洋学術出版社)
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こんばんは。齋藤です。
関東では、梅雨入り宣言が本日出ました。
関東もとうとう梅雨入りしてしまいましたね。
昨年よりやや遅い梅雨入りとなりました。
今回は、梅雨時期の養生法に関して書いていこうと思います。
梅雨時期を東洋医学で考える上で、非常に重要になってくるのが、外湿邪の存在で、非常に外湿邪が盛んになる時期と考えられています。
湿邪に一番影響を受けやすい臓腑と思い浮かべた時に、最初に挙げられるのは、「脾」だと思います。
東洋医学の脾は、飲食物の消化吸収に深く関与します。
脾は湿を憎み燥を好むという言葉があるように、何らかの原因で機能低下を起こすことにより、湿邪が内生します。
同気相求という言葉があるように、身体の中の湿邪(内湿邪)と、外界の湿邪(外湿邪)が呼応し、内湿邪の働きが強くなり、脾の更なる機能低下を招く要因になります。
その他にも脾胃の機能低下を起こす大きな原因として、過食、ストレス、過労などが挙げられます。
過食で考えられるケースを例に挙げると、単純に過食傾向にあるという事もありますが、季節的な部分も加味して考えた方がよいかもしれません。
近年の日本は温暖化の影響もあり、春の時点で気温の上昇が認められます。
その為、冷たい飲み物の飲みすぎや、冷たい物の過食などにより、梅雨時期に入る前から、脾胃を痛め、内湿を発生させている方も多いと思います。
その働きが低下すると、湿邪が内生すると考えられており、胃もたれや、倦怠感、胃痛、食欲不振などの症状が出る、湿困脾土という病理を生じやすいと考えられています。
続く
参考文献
『中医学ってなんだろう』著:小金井信弘 (東洋学術出版)
『基礎中医学』 編著:神戸中医学研究会 (燎原)
『鍼灸 臨床能力 北辰会方式 理論編』 監修:藤本蓮風 編著:一般社団法人 北辰会 学術部 (緑書房)
『内経気象学入門』 著:橋本浩一 (緑書房)
『中医弁証学』著:兵頭明、 柯雪帆 (東洋学術出版)
『中医病因病機学』 主編:宋 鷺冰 訳:柴﨑 瑛子 (東洋学術出版社)
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