東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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「脾」って何ですか?(その1)

2010.06.15

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さて、五臓六腑シリーズ、続いて「脾(ひ)」についてです。

 


☆「脾の臓」を理解する上で

 


これもまた、西洋医学の言う「脾臓=Spleen」とは違います!

 


僕はこれを、クドいようでもずーっと言い続けようと思います。

 

 

そうでないと話が始まらないし、混同して理解していくと、あとで整合とれなくなるからです。

 


一部に、

「東洋医学の言う”脾”は西洋医学の言う”膵臓(すいぞう)”の働きに相当する。」

という解説がされることがあるようですが、この論、僕は学生のころから「まったく」納得できませんでした。

 


東洋医学における「脾の臓」を正確に説明するにあたって、あまりにも一面的過ぎるように思います。

 


これにもし、そんなことない!とおっしゃる方がいらしたら、是非とも詳細なご説明、実際の症例も踏まえた上でのご見解をお伺いしたいです。

 


こういう、よく分からない理論を聞くと、僕としては、日夜難しい症例に悪戦苦闘しながら勉強しておられる、
西洋医学の膵臓の専門医の先生に、逆に申し訳なく思っちゃいます。

 

「西洋医学の膵臓=東洋医学の脾の臓」という理論が成り立つならば、当然、「あらゆる膵臓病=脾の臓の病」という理論が成り立つことになり、膵臓癌や急性、慢性の膵炎なんかは、

 

全て東洋医学では「脾の病」ということになり、あたかもその分類方法や治療体系があるかのように聞こえますが、そんなものはございません。

 


我々は、例え患者さんが膵臓癌であれ、膵炎であれ、その時点での症状、東洋医学的な所見を正確にとらえて、それを正すのみです。

(つまり、気血津液、五臓六腑のアンバランスを正し、人間が持つ自然治癒力を最大限引き出してあげる訳です。)

 


その結果、患者さんの自覚症状はもとより、西洋医学の画像所見(MRIなど)や血液検査所見でも、症状の改善が確認されることがある、という訳です。

 


じゃあその2つ(東洋医学と西洋医学)を臨床次元で完全に結び付ける、スキのない理論や方法論があるかというと、現状、そんな便利なものはないんです。

 


それがないんであれば、自分で作るか、これまで培われてきた”より確からしい理論”に依拠して治療を進める以外にない、ということになりますよね?

 


前者の場合は、不確定性が強すぎて、とても患者さんにやる気になりません。

 

 

患者さんは我々の実験台ではないのでね。

 


研究所にこもって、ラット相手にやるならまだしも、僕らプロの臨床家が相手にするのは、現実に現代を生きている人間(患者さん)であり、

 

しかもその患者さんからお金(対価)をいただいて行うのです。

 


鍼ともぐさを持って、真剣に患者さんの病と対峙した場合、後者を全力でやる以外にないと、僕は考えています。

 


東洋医学は何千年もの風雪に耐えて、今や世界中に広まりつつある、

”現代で最も確からしい、鍼灸の活かし方”

な訳ですから。

 


これから何回かに分けて、東洋医学の言う「脾」というものを説明していきます。

 


いかに西洋医学の言う「脾臓」や「膵臓」と違うか、”普通の人”なら、よくお分かりになると思います。

 

 

 


次回に続く

 

 

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西洋医学とのコラボ

2010.03.14

今日、3月14日は、久々の完全オフであります!

 

しかし、休みだからこそ、片付けなければならない仕事が山ほどあります。

 

今週清明院に見えた患者さんのカルテを整理したり、学会発表用の資料をまとめたり・・・。

 

あっという間に時間が経ちますね(苦笑)

 

この間、学会発表用の資料を作成している時、鍼治療を開始してから、症状とともに、西洋医学的な血液検査の数値はどのように変化したかが問題になりました。

 

患者さんに聞いてみても、病院からもらった検査データは捨ててしまったとのことで、僕からその病院の先生に電話させていただいたところ、

 

快くOKして下さいました。

 

こういう西洋医ばかりだと、とても助かるのですが、残念ながらそうでない先生もおられるようです。

 

もうこれからは、「患者さんのために」西洋医学と東洋医学がもっともっと手を組まなきゃいけないんじゃないかなあ、と思います。

 

そうすることで、今より患者さんが東洋医学を受けやすい環境になってくると思いますし、西洋医学にとっても、意義は大きいだろうと思います。

 

この間まで、とある末期癌の患者さんを、亡くなられる半年前から、亡くなられるその日まで治療させていただきました。

 

こういう、終末期の医療においても、患者さん本人の意思を尊重しながら、西洋医学と東洋医学がもっとコミュニケーションをとれるような環境があったら、

 

患者さん本人や、ご家族も、色んな意味で救われるんじゃないでしょうか?

 

・・・まあ、そういう理想的な環境が作られるのをただボーッと待っていても始まりませんので、甚だ微力ではありますが、清明院ももっと頑張ろうと思います!

 

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「そんなんで効くの?」

2009.12.27

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これは、たま~に患者さんから言われます。(苦笑)

 


・・・てゆーかコレ、フツーに若干失礼ですよね??

 


大体の場合は、ウチの鍼灸は痛くないよ、恐くないよ、という説明をした後に来るのがコレです。(苦笑)

 


まあ答えは当然、

「効きます。だから生活できてます。」

なんですが、要はコレってね、鍼灸治療を受けたことのない患者さんにとっての「鍼灸治療」とは、痛いところや凝ってるところを中心に、

 

全身に鍼を刺されまくり、灸をすえられまくり、拷問のような治療に耐えたのちに、凝りや痛みのとれた体をめでたくGET出来るもの、

 

という先入観+固定観念から、勝手にそういう風に想像しているのではないでしょうか?

 


であればそれは全然違います。

 

 

その認識は間違ってます。

 


少なくとも清明院では、そのような乱暴な治療はしませんし、治療の刺激は驚くほど軽いものです。

 


使う鍼は多くて3本程度、全身状態を詳しく診察したのちに、「ここぞ!」というところにピタッと鍼が入れば、
痛みをまったく感じないか、

 

感じても蚊に刺された程度で、数秒で治まります。

 


そして、鍼を打ったまま数分、場合によっては数十分安静にしていると、体の冷えている部分は温まってきて、熱っぽい部分はスーッとしてきます。

 


そして、大体の患者さんは寝てしまいます。

 


それが、体の「気の流れ」「陰陽のアンバランス」が整っていく感覚であり、清明院が理想とする、刺鍼に対する反応であります。

 


これを繰り返していくことによって、あらゆる病に対応していきます。

 


きつい刺激を人体に与えることは、かえってマイナスになると思っています。

「じゃあ病院が行う外科手術は超キツイ刺激ですけど、人体にマイナスなんですか!?」

という突っ込みに対する答えは、

「はい、患部(例えば癌化した内臓)以外にとってはマイナスです。」

となります。

 


現代は麻酔の技術が発達しているため、手術に痛みを伴うことはありませんが、

 


とりたい組織をとるために、正常な組織を切り開いていく必要がありますので、切り開かれた正常な組織にとっては、要は大怪我をしたのと同じことです。

 


当然、癒着など、後遺症の原因になったりもします。

 


東洋医学が考案された時代は、麻酔の技術そのものがなかった訳ですから、医者のテーマは人体の「形態」ではなく、「機能」に相対的に焦点が当たっていたであろう、

 

という話は、以前お話しした通りです。

 


人体の「機能」を整える、すなわち、東洋医学の言う、「気」を上手に動かして「陰陽」のバランスを整える、最高にシンプルな道具が「鍼灸」なんです。

 


なので、むしろ刺激量が極力少ない「正確な」鍼の方が、気の動きが分散しないため、効くんです。

 


間違ったキツい鍼を何本刺しても、マイナスです。

 


お分かりいただけましたでしょうか?

 

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患者さんの言葉(生きる力)

2009.12.15

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先日、とある患者さんのお母様から、何気ない会話の中で嬉しいことを言われました。

母「先生の治療を受けるようになって、娘が見違えるように元気になりました!」

竹「あー、それは良かったですねー。」

母「こないだ娘がね、

「お母さん、なんか最近生きる気がしてきた!」

って私に言うんですよ~。ありがとうございます~。」

竹「・・・(一瞬沈黙)ああ~、それはいいことですね~!(笑)」

この会話の赤字部分に、僕はけっこう本気で感動しました。

 

 

面白いもので、対象者(この場合、患者さんご本人)から言われるよりも、第3者から言われる方が、人間の感情を揺さぶる効果は高いですね。

 


これがなぜ効果的なのか、という問題は今度語ることにして、たとえ癌とかアトピーとか、それ以外のいわゆる「難病」じゃなくても、病院で病名もつかず、

 

「ストレスでしょう」

 

とだけ言われ、様々な辛い症状を治らないまま抱えておられる患者さんにとっては、毎日がまさに生き地獄だったりします。

 


仕事もつまんない、友達もいない、恋人もいない、家族ともうまくいかない、体のあちこちに色々な症状がある・・・

「いったい私はなんで生きているんだろう・・・。」

とか、

「これから何を目標にして生きていったらいいんだろう・・・。」

とか、色々と悩み、しまいには、

「どうしたらここから逃げれるんだー!」

とか、

「何かにすがりたい―!」

とか、クヨクヨ、ウジウジと弱腰に考えてしまって、余計に悪循環に陥ってしまい、暗い日々を送っておられる患者さんを、多く見かけます。

 


そういう患者さんの多くを笑顔に変えることが、「鍼」には出来ると思います。

 


当然ですが、鍼にすがりゃあオールオーケーという意味ではないですよ。

 

 

誤解なきように!

 


自助努力が大切なのは言うまでもないです。

 

 

鍼は魔法ではなく、患者さん自身の「治る力」を手助けする大変優れたツールだ、ということです。

 


なぜそういうことが出来るかと言うと、東洋医学っていうのは、人間の「精神面も含めた」「全体的な」アンバランスを診る、正す、という観点を絶対にはずさないからなんだと思います。

 


ということは、人間の「心」と「体」も、分けて考えないんです。

 


西洋医学では心は心療内科、体は内科や外科、ですよね?

 


東洋医学では心と体を分解して考える、という考え方自体がそもそもありません。

 


専門的に言うと分ける考え方もありますが、それは便宜上分けてるだけで、結局は一つのもの、という考え方が貫かれています。

 


それを「心身一如(しんしんいちにょ)」と言います。

 

「心身一如」自体はもともと禅の言葉)

 

体の治療即心の治療、心の治療即体の治療、という考えのもとに成り立った医学であるため、この医学に基づいて「治療」を施すと、体の症状が良くなるにつれて心も穏やかになってくる、

 

前向きになってくる、という現象がしばしば起こります。

 


心の問題以外にも、肩こりの治療をしてたら胃痛が治った、とか、頭痛の治療してたら生理痛も治った、とか、東洋医学には副産物がたくさん付いてきます(笑)

 

 

副作用どころか副効果、です。

 


それで、上記のような言葉につながる訳です。

「人生を変える一本の鍼」

・・・これって、素晴らしいことだと思いません??

 


いや~しかし、冒頭の赤字部分の言葉、あとからじわじわ来ます(笑)

 


東洋医学は、鍼はほんとにスゴイです。今日も明日も明後日も、鍼が出来る、させていただける、ということを、誇りに思います。

 

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