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儒教、仏教の言う「七情」

2019.08.10

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ずいぶん前に、この医学の言う「七情」というものについて簡単に書いた。

 

七情(感情)   参照

 

 

この医学を勉強したことのある人なら、「七情」と言われればすぐに「怒・喜・思・悲・憂・恐・驚」とすぐに出てくる筈。

 

 

しかし、「七情」という単語から、上記とは別の定義も出てくる。

 

 

岩波の『仏教辞典 第二版』によれば、「七情」は、儒教の四書五経の一つである、『礼記』の礼運というところには、「喜・怒・哀・懼(く:おそれ)・愛・悪・欲」と出てきます。

 

「四書五経(ししょごきょう)」とは    参照

 

 

また、『礼記』以外の中国古典には「喜・怒・哀・楽・愛・悪」「六情」がよく出てくるようで、それに「懼れ(懼:く)」を加えたものが『礼記』の七情なんだそうです。

 

(ここでは、欲と楽は同義、と考えるんだそうです。)

 

 

そして、使用例として江戸初期(1619年)の仏教書『盲安杖(もうあんじょう)』より、

 

「おとなしき者の病も七情より起こるとなり」

 

とあります。

 

 

この『盲安杖』というのはなかなか面白いタイトルで、「心の盲者を安きに導く杖」という意味だそうで、儒教からの仏教批判に対するアンサー本として、

 

人間が守るべき10の徳目について書かれたものだそうです。

 

(心の盲者ね。。。(笑))

 

 

ここでまた面白いことに、儒教、仏教における「七情(喜怒哀楽愛悪懼)」と、東洋医学における「七情(怒喜思悲憂恐驚)」の違いを見ますと、

 

目につく違いは「愛・悪」「思」ですね。

 

 

因みに『黄帝内経』を素問、霊枢と両方検索しても、「愛」の字はたった1文字、それもいわゆる「愛情」とは全然違う意味で出てきます。

 

 

因みに因みに、『道教辞典』でも「愛」という単語は出てきません。

 

 

まあ、「愛・悪」という感情は結果的に「思慮過度」という病理を生む、という意味では、同じことかもしれませんけどね。(笑)

 

 

「思慮過度」は脾にこたえる。

 

「脾」って何ですか?(その9)    参照

 

 

「愛情」「憎悪」は、最終的に脾にこたえる、ってか。

 

 

結果的に、太ったり痩せたり、下痢したり便秘したり、痔になったり鬱になったり、ってか。

 

 

なるほどねえ、と思わされるところがありますなあ。

 

 

 

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僕が出来るのは。

2019.08.09

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人間の身体に東西はないか。

 

 

・・・ま、ないところと、あるところがあるように思う。

 

 

そりゃあ、東洋人には手が三本あるとか、目が三つあるとか、鼻と口が逆とか、そういう意味での違いはないけど、肌の色、目の色、髪の色から始まって、

 

言語も生活様式も違うから、使う筋肉が違うし、食べるものが違うから、内臓機能も違うし、色々違うだろう。

 

 

また、人間の精神に東西はないか。

 

 

・・・これもまあ、あるところとないところがあると思う。

 

 

嫌なことをされて嫌だと思うとか、仏教の言うような喜怒哀楽愛悪欲(七情)の感情は、東西で大きく違わないと思うが、培ってきた文化、習俗が大きく違うので、

 

「ものの見方考え方」、感性や思考は同一ではないだろう。

 

 

同様に、医学にも東西がある。

 

 

僕が出来るのは、東洋医学だけ。

 

 

もちろん、西洋医学は凄いけど、東洋医学も凄い。

 

 

僕の主張はこの一点だけ。

 

 

悔しいこともあるけど、コツコツと、慎重に、続けます。

 

 

 

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第47回 日本伝統鍼灸学会 一般発表申込期限延長!!

2019.08.08

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今日は業界ネタを。

 

 

今年の11.23~24に行われる日本伝統鍼灸学会の一般発表の申し込み期限が延長されました!!

 

(8.11、今週末までです。)

 

 

詳細はこちら!!

 

 

すでに発表数はほぼ時間枠満タンに集まっていますが、まだ若干の本数イケるということで、申込期限を延長しました!!

 

 

鍼灸師、薬剤師、医師はもちろんのこと、鍼灸学生さんもぜひこの機会に発表して下さい。

 

 

自分の症例なり研究を対外的に発表する、そしてご批判を頂く、というのは、レベルアップするために非常に大事です。

 

 

日本伝統鍼灸医学の発展のためにぜひ!!!

 

 

あと3日!!!

 

 

 

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ポジショントークだと伝わらないか?

2019.08.07

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「ポジショントーク」という言い方がある。

 

 

wikiによるとこれは、

 

「自分の立場、立ち位置に由来して発言を行うことである。 転じて、自分の立場を利用して自分に有利な状況になるように行う発言のことも指すようになった。 」

 

ということらしい。

 

 

テレビでホリエモンが

 

「あいつポジショントークしてるだけでしょ」

 

とか、よく言うので気になっていました。

 

 

僕ら東洋医学を実践している(つもりの)鍼灸師からしたら、当然ながら手を変え品を変え、

 

「東洋医学っていいですよ~」

 

「鍼灸医学っていいですよ~~」

 

ということを言いまくる訳です。(笑)

 

 

東洋医学、鍼灸医学の良さがまったくと言っていいほど知られていない、この現代日本において。

 

 

ネットでも紙媒体でも、講義でもムンテラでも何でも。

 

 

今から10年前、僕が清明院を開業した時は、HPを持っている鍼灸院がようやく徐々に増えてきている感じで、漢方薬局や漢方クリニックのHPもそれほどはなかった。

 

 

この10年で、HPもブログも、情報発信なさる先生のSNSも、爆発的に増えたと思う。

 

 

いったい、何倍になったんでしょうねえ。。。(^^;)

 

(何十倍か、何百倍か。。。)

 

 

みんな異口同音に東洋医学の良さ、鍼灸医学の良さを語っている。

 

 

でもそれは、引きで見たらまさにポジショントーク。

 

「利益誘導だー!」

 

「我田引水だー!」

 

と、訝る人は訝るでしょう。(笑)

 

 

やればやるほどね。

 

 

・・・でも、続けるしかないよね。

 

 

きちんと知られてないのは事実なんだからねえ。(^^;)

 

 

・・・まあ、患者さんを中心に、他から言ってくれるのが一番いいね。

 

 

 

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「体用理論」に関して 5

2019.08.06

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これまでのお話し

 

「体用理論」に関して 1

「体用理論」に関して 2   

「体用理論」に関して 3  

「体用理論」に関して 4     参照

 

 

◆滑伯仁の「体用」観。

 

 

尊敬する大先輩である神野英明先生『鍼灸・漢方の名医になるための秘訣』に、中国元代の名医、滑寿(かつじゅ 別名:滑伯仁かつはくじん 1304-1386)の見解が紹介してあるので、触れておきます。

 

 

滑伯仁についてはこのブログに何度も出てきていますが、そのうちきちんと紹介しましょう。

 

「滑伯仁」を含む記事 参照

 

 

滑伯仁は、現代の鍼灸学校の経絡経穴学の教科書の元ネタと言っていい『十四経発揮』や、現代の鍼灸師の脈診と言えば一番有名な「六部定位脈診」の根拠となる『診家枢要』を著した人物であり、

 

『難経』の解釈本としても極めて重要な『難経本義』の著者でもあり、現代の日本伝統鍼灸の臨床家にとっては避けて通れない人物です。

 

「六部定位脈診」の根拠    参照

 

 

その滑伯仁の発言として、張景岳先生が紹介しているくだりです。

 

「最も微妙なものは理、最も顕著なものは象、体用は根源的に一つ、微妙と顕著には間が無く、その理を理解すれば現象は押し広げて分かるものです。」

 

と。

 

(滑伯仁の発言を張景岳が引くってのも、ワクワクしますね。)

 

「張景岳(ちょうけいがく)」という人物    参照

 

 

元の時代に、鍼灸医学を猛プッシュして下さった名医である滑伯仁先生は、最も霊妙な原理と、最も顕著な現象は、根源的に一つ(体用一源)で、

 

しかもその間は無い(体用無間、顕微無間)と言います。

 

 

どういうレベルでそう言えると発言したのか、また、どういう文脈で述べたのか、非常に気になりますが、基本的には朱子学の見解の通りなんだと思います。

 

 

体用理論に関しての補足、一先ずここまでとします。

 

 

また私自身の理解が深まったら、補筆するかもしれません。

 

 

 

【参考文献】

 

『宋代易学の研究』今井宇三郎著 明治図書出版

『鍼灸漢方の名医になるための秘訣』神野英明著 たにぐち書店

『臓腑経絡学』藤本蓮風他 アルテミシア

 

 
 
 

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「体用理論」に関して 4

2019.08.05

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これまでのお話し

 

「体用理論」に関して 1

「体用理論」に関して 2   

「体用理論」に関して 3       参照

 

 

 

◆「体先用後」「体用一源」

 

 

ここまでの話をまとめると、東洋医学(特に肝の臓の生理機能を説明する際)でもたまに出てくる「体用論」という考え方は、もともと仏教由来の言葉であり、

 

東大のチャールズ教授の言説によれば、この考え方は中国独特であり、中華三大宗教と言われる「儒・道・仏」三教すべてに、強い影響を与えているようだ。

 

 

仏教については出典を簡単に述べたが、儒教ではどうか、という部分については、今井宇三郎先生(1911-2005)『宋代易学の研究』に詳しい。

 

(この本、東洋医学者には必携の書だと思うんだけど、超希少本で古本市場で10万超え。。。再版されねえかなー (=゚ω゚)ノ)

 

 

ここでも、もともと「体用」の起源は仏教にあることを紹介しつつ、魏の王弼(おうひつ 226-249)の、

 

「無の用は有、有の体は無。」

 

唐代(618-907)孔穎達(くようだつ 574-648)『周易正義』に採り上げられていることに触れている。

 

(なんか深い意味がありそうなものの言い方だけど、名前が”有”の俺にとってはなんかハラ立つ。。。(苦笑))

 

 

そして、上記の考え方は宇宙生成論としての体用論であって、宋学の祖と言われる周敦頤(しゅうとんい 別名:周濂渓しゅうれんけい1017-1073)の高弟である

 

程頤(ていい 別名:程伊川ていいせん 1033-1107)の、「体用一源」「顕微無間(けんびむげん)」の考え方とは異なる、と述べておられます。

 

 

・・・まあ、宋代の学問(特に儒学)の流れを簡単に言うと、周敦頤さんの弟子である程頤さんが考えた「理気二元論」てのをさらに深く解釈して、

 

大成したのが朱熹さんで、朱熹さんは周敦頤、張黄渠、程頤、程顥の四人の凄い先生の言説をまとめて、それまでの儒学を刷新して「朱子学」をブチ上げたんですが、

 

この新しい流れを「宋学」なんて言います。

 

(この5人もそのうち紹介しましょう)

 

 

「宋学」(狭義では朱子学)では

 

”(この世の森羅万象の)存在って何なの??”

 

ということを考えたりするんですが、存在は「理と気」からなっている、と考えます。

 

 

まあ、理は法則、原理であり形而上のもの、気は物質的であり形而下のもの、なんて言われます。

 

(これについてはまたゆっくりと語りましょう)

 

 

理気と体用、なんか似ていますね。

 

 

この理と気には、「先に理があって後に気がある」という先後論があります。

 

 

そこから、朱子学では「体先用後」という考え方があります。

 

 

『宋代易学の研究』には、この先後論は、時間的観念によって説くものではなく、認識論的観念によって説くものである、と、何やら難しい解説がしてあります。(苦笑)

 

 

要するに、先に理があって後に気があるというのは、時間的な前後のことを言っているのではなくて、存在を認識する時にそのように理解した方が妥当だ、

 

ということでしょうかね。

 

 

この先後論に関しては諸説あるようで、この論文が参考になりました。

 

三浦梅園先生が出てきている!!)

 

 

個人的には、こういう先後論についての回答は、仏教の言う

 

「常に時間は循環しているものであるので、最初は存在しない。」

 

という回答が、個人的には潔くて好きだったりします。(゚∀゚)

 

 

 

続く 

 

 

 

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「体用理論」に関して 3

2019.08.04

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これまでのお話し

 

「体用理論」に関して 1

「体用理論」に関して 2      参照

 

 

 

◆是動病と所生病

 

 

『臓腑経絡学』P55に、体用理論に関してチラッと載っている。

 

 

ここでは『難経』22難、『霊枢』経脈篇(10)における「是動病」「所生病」について、張介賓(景岳)(1563-1640)の解説を引いて語られています。

 

「張景岳(ちょうけいがく)」という人物    参照

 

 

ここに、

 

「諸説あるが、是動病が軽い、浅い、気の病、先病、所生病は重い、深い、血の病、後病。」

 

「中国哲学では本体と作用に分けた場合、作用を中心に考える。」

 

と紹介し、霊枢、難経、張景岳の説を参考に、一定の見解を持ちつつも、現時点では大きくは分けていないが、霊枢経脈篇でわざわざ分けて論じていることには、

 

何らかの臨床的意味があると思われるので今後の課題、と、ペンディングしている。

 

 

うーむ、前回紹介した朱子の「理気二元論」にしても、その後の朝鮮半島での「四七論争」の話でもそうだが、この話しは、

 

「ニワトリが先か、タマゴが先か」

 

式の因果性のジレンマに陥りますね。。。(笑)

 

 

結局、人間、病気も含む自然、自然環境を理解しようと試みた時に、もともとはどうだったかとか、ホントのところは分からないよね、だから結局、

 

今現在の最大限を考えるのが一番だよね、みんなの納得度の高いものだよね、となりますね。

 

 

 

続く

 

 

 

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本日は「お会議」へ。

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本日も大忙し、ありがとうございます。<m(__)m>

 

 

土用に入ってから、カゼはもちろんだけど、妙に耳モノが多い。。。

 

 

そして本日の診療終了後は「お会議」へ。

 

 

日本伝統鍼灸学会の学術部会議であります。

 

 

今年の4月から、毎月一回、土曜の夜に行っています。

 

 

今年の11.23~24に行われる、第47回学術大会の準備その他です。

 

 

まあ、僕は今年度から入ったばっかりですし、先輩方のやり取りを静かに聞いているだけなんですが、勉強になります。

 

 

というワケで、週末夜にもうひと勉強、行ってきます!!<m(__)m>

 

 

 

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「体用理論」に関して 2

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前回のお話し

 

「体用理論」に関して 1     参照

 

 

そもそもこの「体用論」というものの淵源は何なんでしょうか。

 

 

これは、中国哲学の中でも、仏教に由来する言葉のようです。

 

 

岩波の『仏教辞典 第二版』によれば・・・

 

 

◆「体用(たいゆう)」

 

「体」は実体であり本体、「用」は作用あるいは現象、という意味に解されるが、より一般的に言えば「体」は根本的なもの、「用」は派生的、従属的なものを、

 

相関的に意味すべく用いられている概念である。

 

「体用」の概念が仏教に由来するかどうかの議論はすでに南宋の王応麟『困学紀聞』巻一に見える。

 

「体用」を「本・用」とか「本・末」とか「質・用」とかの類似の概念まで広げず、「体用」という語のみの論法、表現のみを問題にすれば、

 

5世紀後半から6世紀に、仏教関係の著作において明白な使用例がみられる。

 

論法としては僧肇(そうじょう 374-414)『肇論(じょうろん)』般若無知論などに見え、表現としては梁代(502-557)の武帝(蕭衍しょうえん)の『立神明成仏義』の沈績の注などにみえる。

 

【用例】「能に体用の事を知るべし。体は花、用は匂いの如し、または月と影の如し。」(世阿弥『至花道』1420年)

 

(引用終わり(抜粋要約 by 竹下))

 

 

なるほど、もともとは仏教の用語な訳か。。。

 

 

花と匂い、月と影とは、世阿弥の表現、サスガ、いいですね。(^^)

 

 

些末な問題ですが、仏教用語として使う場合は「たいゆう」と発音し、それ以外の場面では「たいよう」でいいようです。

 

 

この用語の歴史と理解に関して、東大のチャールズ・ミュラー教授の論文に多岐に渡って詳しくまとめてありました。

 

(いやー、学者さんてのはスゴイね~ そして、これがパッと出てくるネット、素晴らしい。。。)

 

 

ここに、

 

・・・歴史的に見れば、体用は中国に特有かつ典型的な概念で、東アジアに受け継がれてきた三つの宗教「儒教、道教、仏教」のすべてにおいて、

 

哲学的基礎づけを与える構造的枠組みであり、インドやチベットの仏教に対して東アジア仏教を特徴づける第一のパラダイムである。・・・

 

とある。

 

 

・・・うーむ、なるほど。

 

 

この「体用」という熟語そのもののの意味ではなく、「体用」に象徴される考え方(チャールズ先生は”体用パラダイム”と呼んでいる)が、

 

チベットやインドと違う、東アジア独特のものであり、儒、道、仏全てに影響を与えていると。

 

 

とりわけ、これが朱子学理気二元論にも影響を与え、後の朝鮮半島における「四七論争」に連なり、より理解が深まった、というワケですかね。

 

 

16世紀の朝鮮半島における「四七論争」がいかなるものかについてはこちらが参考になったが、うーん・・・まあ、僕がこれをキチッと読めているかどうかは、

 

識者に教わりたいけど、これって要は「理気二元論」「体用」が一元論で語れるか、それとも絶対的な主従や先後などのある二元論か、って話だと思うんですよね。

 

 

僕らからすれば当然、陰陽論と同じ解釈で、

 

「そんなん、二元的一元論でいんじゃね? 場面場面における標本主従じゃね??」

 

の一言に尽きますけどね。。。

 

因みに『理気二元論』に関するこの辺の話は 大濱晧『朱子の哲学』東京大学出版会 に詳しい。)

 

 

ちょっと難しいけど、この辺の話、もうチョイ掘り下げときましょ。

 

(もはや誰もついてこなそうだが。。。(;’∀’))

 

 

 

続く

 

 

 

 

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「体用理論」に関して 1

2019.08.01

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ずいぶん前に、有料メルマガ『あはきワールド』に、「肝病はこう治す!」というテーマで前後編に渡って執筆した。

 

『あはきワールド』肝病はこう治す!公開☆

『あはきワールド』肝病はこう治す!第2弾公開☆    参照

 

(もう二年も経っていることに、驚きを禁じえません。。。(゜レ゜))

 

 

因みに、『あはきワールド』は必読ですよ、業界関係者。

 

(安いのに、情報は濃いです。)

 

 

ここで、肝の臓の「体陰用陽論」、「体用論」というものを紹介した。

 

(肝の臓のキホンについては  「肝」って何ですか?(その13)   参照)

 

 

引用すると、

 

「体用論」というのは中国哲学上の概念であり、“本体と作用”の略称であり、本質とその現象の意である。

冒頭に肝の臓の主な機能を述べたように、肝の臓は蔵血の臓であり、血は陰であるから、肝の実質(肝体)は陰である。

 

また肝は疏泄・昇発・筋の活動などを主り、相火の働きを持ち、剛猛な性向があって容易に化火動風するので、肝の機能(肝用)は陽に属し、肝体と肝用は相互に依存する。

 

これは明代、葉天士の門人である華岫雲が、『臨床指南医案・肝風』において

「肝為風木之臓、因有相火内寄、体陰用陽、其性剛、主動主昇」

と述べたことに由来し、それ以降、五臓の中でも肝に関しては、特に体用論が強調されるようになった。

このことは、肝の疏泄作用は、蔵血機能が十分な条件下にて、初めて十分に発揮されることを意味し、同時に、疏泄が十分であって、初めて蔵血作用が十分に達成されることを示している。

 

 

(引用終わり)

 

 

我ながらカタい文章ですが、今日から少し、これに補筆しておきます。

 

 

 

続く

 

 

 

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