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「体用理論」に関して 4

2019.08.05

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これまでのお話し

 

「体用理論」に関して 1

「体用理論」に関して 2   

「体用理論」に関して 3       参照

 

 

 

◆「体先用後」「体用一源」

 

 

ここまでの話をまとめると、東洋医学(特に肝の臓の生理機能を説明する際)でもたまに出てくる「体用論」という考え方は、もともと仏教由来の言葉であり、

 

東大のチャールズ教授の言説によれば、この考え方は中国独特であり、中華三大宗教と言われる「儒・道・仏」三教すべてに、強い影響を与えているようだ。

 

 

仏教については出典を簡単に述べたが、儒教ではどうか、という部分については、今井宇三郎先生(1911-2005)『宋代易学の研究』に詳しい。

 

(この本、東洋医学者には必携の書だと思うんだけど、超希少本で古本市場で10万超え。。。再版されねえかなー (=゚ω゚)ノ)

 

 

ここでも、もともと「体用」の起源は仏教にあることを紹介しつつ、魏の王弼(おうひつ 226-249)の、

 

「無の用は有、有の体は無。」

 

唐代(618-907)孔穎達(くようだつ 574-648)『周易正義』に採り上げられていることに触れている。

 

(なんか深い意味がありそうなものの言い方だけど、名前が”有”の俺にとってはなんかハラ立つ。。。(苦笑))

 

 

そして、上記の考え方は宇宙生成論としての体用論であって、宋学の祖と言われる周敦頤(しゅうとんい 別名:周濂渓しゅうれんけい1017-1073)の高弟である

 

程頤(ていい 別名:程伊川ていいせん 1033-1107)の、「体用一源」「顕微無間(けんびむげん)」の考え方とは異なる、と述べておられます。

 

 

・・・まあ、宋代の学問(特に儒学)の流れを簡単に言うと、周敦頤さんの弟子である程頤さんが考えた「理気二元論」てのをさらに深く解釈して、

 

大成したのが朱熹さんで、朱熹さんは周敦頤、張黄渠、程頤、程顥の四人の凄い先生の言説をまとめて、それまでの儒学を刷新して「朱子学」をブチ上げたんですが、

 

この新しい流れを「宋学」なんて言います。

 

(この5人もそのうち紹介しましょう)

 

 

「宋学」(狭義では朱子学)では

 

”(この世の森羅万象の)存在って何なの??”

 

ということを考えたりするんですが、存在は「理と気」からなっている、と考えます。

 

 

まあ、理は法則、原理であり形而上のもの、気は物質的であり形而下のもの、なんて言われます。

 

(これについてはまたゆっくりと語りましょう)

 

 

理気と体用、なんか似ていますね。

 

 

この理と気には、「先に理があって後に気がある」という先後論があります。

 

 

そこから、朱子学では「体先用後」という考え方があります。

 

 

『宋代易学の研究』には、この先後論は、時間的観念によって説くものではなく、認識論的観念によって説くものである、と、何やら難しい解説がしてあります。(苦笑)

 

 

要するに、先に理があって後に気があるというのは、時間的な前後のことを言っているのではなくて、存在を認識する時にそのように理解した方が妥当だ、

 

ということでしょうかね。

 

 

この先後論に関しては諸説あるようで、この論文が参考になりました。

 

三浦梅園先生が出てきている!!)

 

 

個人的には、こういう先後論についての回答は、仏教の言う

 

「常に時間は循環しているものであるので、最初は存在しない。」

 

という回答が、個人的には潔くて好きだったりします。(゚∀゚)

 

 

 

続く 

 

 

 

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