東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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気候の変化についていけない!?

2011.03.10

最近、患者さんから、

「暑くなったり寒くなったり、雨が降ったり、ついていけないわ~・・・(+_+)」

という話をよく聞きます。

今は、24節気では「啓蟄(けいちつ)」に入り、季節がまさに冬から春に移り変わろうとしている時です。


こういう時、気候は不安定になりがちで、それについていけず、様々な異常を起こす人が少なくありません。

・・・これ、なんででしょ?

人間は、外気温や湿度の変化に合わせて、発汗したり、尿や便を排出したりして、一定の状態を保っています。

だからあまりにも極端な変化が起こると、調整しきれずに、体内環境の恒常性が崩れることがあります。


・・・では、どうすればそれを回避することが出来るんでしょ?

それは、結局のところ、暴飲暴食や、睡眠不足や、ストレスをためたり運動不足したりしないこと、という、ごくごく当たり前の話に帰着します。

また、東洋医学では、さらにもう少し細かく、四季折々に合わせた養生の仕方も定義しています。

(そのうち紹介しましょう。)

・・・では実際に、変化についていけなくて、体に異常が起こってしまったらどうすればよいのでしょうか??

 

「正しい」鍼にいけばよいのです。(笑)

 

 

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スタッフ募集!!

2011.01.28

最近、外来診療、往診事業部ともに新患さんがラッシュであります。

このままでは、新しい患者さんの予約を受けられなくなってしまう・・・。

僕としてはそれは不本意・・・。

どうにか清明院の治療の「質」を下げないように、なおかつ新しい患者さんも今後も受け入れられる体制を作らねば!!

これは大変ありがたいことです。(感謝)

・・・ということで今回、清明院新規スタッフを1名募集(急募)します!!

☆資格:鍼灸マッサージの資格を持っている、あるいはこの春取得見込みの、東洋医学的な鍼灸に興味のある健康な方

☆年齢:特に不問ですが、なるべくヤル気のある、20代~30代前半ぐらいまでの若い人を希望します。

☆条件:アルバイトでも、常勤でも、相談に応じます。(なるべく常勤を希望します。)

☆給料:相談に応じます。

☆業務内容:

1.往診(在宅)による鍼灸マッサージ、リハビリ訓練等。(清明院の往診患者さんの8割は鍼のみか鍼併用です。)

2.院内診療助手、受付業務等。

☆経験者を優遇します。

興味のある方は、

お電話03(6300)0763、

あるいは

メールseimeiinn@yahoo.co.jp

まで、どしどしお問い合わせください!!

事前に書類選考の上、面接させていただきます。

なお、今回の募集は1名ですので、決まり次第締め切らせていただきます。

気合の入った人をお待ちしております!!!

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(社)北辰会関東支部研修会「順雪会」

2011.01.10

1月8日の土曜日の夜から、群馬県、草津温泉にて行われた、(社)北辰会関東支部主催、

宿泊型大規模研修会「順雪会(じゅんせつえ)」

に参加してきました!!!

これまで、この研修会は基本的に関東支部の会員のみを対象とした研修会であり、あまり宣伝されてこなかったんですが、今回からは、定例会、

 

北辰会HP等で大々的に宣伝し、事前に一般の先生や鍼灸学生にも参加を募ったところ、例年よりも多くの参加者がはるばる草津温泉まで訪れ、

 

いつになく盛り上がったように思います。

また今回は、神戸中医学研究会から、医師の先生も参加され、両会の今後のよき交流に繋がることを予感出来る雰囲気もありました。

僕は8日の深夜に到着したので、1日目の宴会とナイトセミナーには残念ながら参加できなかったんですが、2日目(9日)は朝から蓮風先生の講義、

 

午後は島内先生による講義と、2コマともに普段は聞けない特別な内容で、お二人ともサスガの濃密な内容、ハンパじゃなかったです。

そして夜は大宴会・・・。

「関東支部にはこんなに芸達者な先生がいたのか!」

と思うほど、色んな先生方の

 

「新春かくし芸的な芸」

 

を見せていただき、大いに盛り上がりました。(笑)

そしてそのあとは、島内先生による特別ナイトセミナー・・・。

基本を外さず、超絶技巧の数々、秘儀秘伝の数々を伝授しておられました。(笑)

いや~、なんていうか、今回の順雪会は、”濃かった”です・・・。(笑)

来年はもっともっと盛り上がるでしょうね~♪

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「五行」って何ですか?(その7)

2010.11.26

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これまでのお話・・・


「五行(ごぎょう)」って何ですか?(その1)

「五行」って何ですか?(その2)
「五行」って何ですか?(その3)
「五行」って何ですか?(その4)
「五行」って何ですか?(その5)
「五行」って何ですか?(その6)

 

 

続いていきます!

 

 


これまでに何度か書いているように、自然界のあらゆるものは「循環」しています。

 

 

昼の後は夜が、雨の後は晴れが、冬の後は春が来ますね。

 

古代中国人は、五感をフルに使って、まずは感覚的にとらえたその自然の循環を、「陰陽」の2、「五行」の5、など、”数字”を使って分類して考えていき、


そのそれぞれの関わり方に、何らかの”法則性”を捕まえて、それにより、自然を学問し、理解しようとした訳です。

(ちなみにそれを”象・数・理(しょう・すう・り)”なんて言ったりします。)

 


東洋哲学では、その「法則性を持った循環」に滞りがなければ、大自然に問題は起こらない、と考えます。

 

(起こったとしても、相対的にスムーズにいけると。)

 

 


そして当然、我々人間も自然の一部である、と考え、その体を流れる「気」の循環に滞りや過不足がなければ、病気にならないよ、なっても軽く済むよ、

 

という考えが、東洋医学の基本であります。

 

今説明している「五行」の循環というのは、その「法則性」の基本中の基本になる部分なのであります。
 


 
 
◆「五行」の正常な循環(パターンその2)

前回、(その6)において、

木⇒火⇒土⇒金⇒水⇒・・・(最初に戻る)

という循環を説明しました。

 


今回はもう一つの循環パターンについてです。

 


もう一つのパターンは、

木⇒土⇒水⇒火⇒金⇒・・・(最初に戻る)

という循環です。

 


これに対する説明としては、


「木は土の養分を吸い上げ、」

     ↓

「土は水をせき止め、」

     ↓

「水は火を消し、」

     ↓

「火は金属を溶かし、」

     ↓

「金属は木を切るのだ~!」

という説明が、よくなされます。
 

 

 
「五行」って何ですか?(その6)で説明したパターンの循環というのは、五行それぞれが、それぞれを生じていく順番であったのに対し、
この順番は、それぞれの力関係を示す順番になっています。


(・・・まあ、じゃんけんのグーチョキパーみたいなもんですな。)

 

 


実は、これ以外にも、五行の循環の法則というものは存在しないことはないんですが、特に有名なものとしては以上の2パターンです。

 


・・・このように、「五行」というのは、

もともと、当時の人間の生活に欠かせなかった5つの材質(五材)から、

自然界を構成する5つの要素、性質、象徴として規定され、

それが長い歴史の中で、もともとあった「陰陽論」と結びつき、「陰陽五行論」という学問を形成し、

それが自然界の循環の法則を読み解く基礎理論になっていき、

そしてそれは、東洋医学の根本哲学にもなっていき、

自然や人体を構成するあらゆるものを、この5つの性質に分けて、その関係性を考えるようになっていった

という訳です。

 

 


そしてここからさらに、

「三合(さんごう)」

とか、

「十干(じっかん)」

とか、

「十二支(じゅうにし)」

とか、

「九星(きゅうせい)」

なんかの話まで進もうかな、とも思ったんですが、どんどん複雑で難しくなっちゃうし、五行の話からは外れていってしまうので、ひとまず切りましょう。(笑)

 

・・・という訳で次回、「五行」を簡単に、自分なりにまとめてみます。

 

 

 

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「清明」について

2010.04.06

昨日、4月の5日から二十四節気(にじゅうしせっき)でいう「清明(せいめい)」に入りました。

 


「清明」という時期は、1年の中でも、

「万物がすがすがしく、明るく、美しい頃」

などと定義されています。

(イイネ~♪)

 


別に、ここからとった訳でもないんだけど、当院の名称は「清明院」ですから、何となくこの時期は、ゲンがいいような感じがしますね。(笑)

 


なんかキャンペーンでもやろうかな♪

(笑・・・冗談です。ちなみに清明院の名前の由来については当院の名前の由来参照)

 


二十四節気の中では、「春分」とか「冬至」が有名で、みんな、”何とな~く”知ってますよね?

(全部言える?)

 


・・・そこで、この「二十四節気」ってそもそもいったい何なんでしょうか?

 


1年を24の時期に分けたもの、と言えば簡単ですが、その歴史は?意味は?なにやら気になります。

 


Weblio辞書によれば、「二十四節気」というものの起源はやはり古代中国にあるようです。

 


紀元前、殷(いん)の時代や周(しゅう)の時代に起こり、徐々にまとまっていき、春秋戦国時代頃にはほぼ現在に近い概念でまとまったようです。

 


何で出来たか、と考えれば、ごく単純に言うと、農耕をやる(やらせる?)のに便利だったからではないでしょうか。

 


農耕民族である古代中国人にとって、季節を正確に知る、ということはまさしく死活問題だった筈です。

 


ですから大自然のあらゆるものの変化、とりわけ太陽と月の運行をよ~く観察する中で、必要に迫られて生まれた概念こそが

「二十四節気」

ではないのかな、と、個人的には考えています。

 

(専門家の方、お詳しい方、もしこの理解が間違っていたらご教示ください。)

ちなみに、二十四節気は月ではなく太陽の運行をもとに考えられた「太陽暦」を24に分けるものだそうです。

(月の運行をもとにした「太陰暦」では、農耕には使いにくかったのか・・・。)

 


これの日本においての扱いというのはどうかというと、当然日本は中国とまったく同じ気候ではありません。

 


ですので日本人得意の「アレンジ」を加えて採用しています。

 


例えばうなぎの土用、豆まきの節分、仏事のお彼岸なんかは「雑節(ざっせつ)」といって、日本独特のものだそうです。

 


古くは飛鳥時代には、すでに大陸から朝鮮半島を通じて伝わってきたらしいのですが、徐々に徐々改良され、現在に至るようです。

 


これも調べだすとキリがないので、この辺にしますが、まあともかく、二十四節気によると、毎年4月5日から15日の穀雨(こくう)になるまでは清明1日目、2日目、・・・と数えるそうです。

(だから今日は清明2日目だね。)

 


まあ現代人はみんなが農業やる訳じゃないから、知らなくても普段の生活で困ることはないかもしれないけど、こういうのを詳しく調べていくと、

 

昔の人の賢さ、細かさにはホント驚かされます。

 


何でも電化製品がやってくれて、簡単に情報が得られる今の時代も、善し悪しだな~・・なんて、思うこともあります。

 


と言いつつ、今まさにPCに向かっています。(苦笑)

 

参考サイト 国立天文台 こよみ用語解説のページ

 

 


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ちょっとした養生法

2010.03.31

いや~しかし最近(この3~4日)、異常な寒さですね!

清明院の患者さんでも、

「ここ何年か出ていなかった腰痛が久しぶりに出た!温めると楽。」

・・・とか、

「5年ぶりにカゼひいた!鼻水が止まらない・・。」

とかおっしゃった方がおられました。

以前にも書いたけど、一体、

「暑さ寒さも彼岸まで」

という言葉はどこへ行っちゃったんでしょうか・・・。

まあとかくこういう、時知らずな寒さや暑さがあった時は、体調を崩すことが多いです。

しかしこういう時ほど、「養生(ようじょう)」がモノを言う時もありません。

では、具体的に何をすればよいかというと、それは患者さんによって違うので何とも言えません・・・。(笑)

まあしかし、そう言ってしまっては元も子もないんでネ、参考までに多少の注意点は書いてみましょう。

くれぐれも注意していただきたいのは、ここで紹介する養生法はあくまで参考です。

本来、養生法というのは、患者さん一人一人に合わせて個別に指導されるべきものです。

ですので、実際にお体を調べれば、もっと的確で効果的な養生法を指導してあげられる、ということを前提に、お読みください。

まずこの時期、「春」と言う時期は、こないだも書いたけど、ある意味、1年のうちで最ものぼせ易い時期になります。

(やや語弊がある気もするけど、極端に言うとネ。)

つまり体の「上下のアンバランス」が起こりやすい時期、とも言えます。

またこの時期は、年度末~年度初めの時期ですから、お仕事をされている方なんかは、何かと飲み会の増える時期でもあります。

(歓送迎会ネ。)

・・・ということは、

暴飲暴食+上下のアンバランス

というパターンから、何らかの病になる可能性が高い、ということなんです。

 

(実際に多いパターンです)

今回のブログの冒頭に紹介した腰痛、カゼも、「暴飲暴食」「上下のアンバランス」を起こしていたものに、ここ何日かの「冷え」が重なって起こったものでありました。

・・・ということは、事前に

「上下のアンバランスを整え」、

「飲食を控えめに」

していれば、外界がいかに寒くなろうが、高確率で病気知らず、未然に予防することが出来ます。

ここで、「飲食を控えめ」は簡単(分かりやすい)ですが、「上下のバランスをとる」には一体どうしたらいいんでしょう。

これ、一番いいのは「足を使った軽い運動」です。

散歩とかね。

ただ、これを言うとたまに患者さんに、

「ええ~、そんな時間ないよ~!」

とか、

「無目的にただ歩くのって、超苦手なんですけど・・・。」

って言われちゃいます。

(苦笑・・・都会人のサガなんでしょうかネ?)

そんな時は、せめてもの方法として、「青竹踏み」で足の裏を刺激することをお勧めしています。

これなら簡単に出来るし、時間もお金もかかりません。

しかもこれ、大概の患者さんは、やらせてみると右と左で痛み方が違います。

なのでそういう方にはその「左右差」が整うまで踏んでもらいます。

その左右差が整うまで踏むと、面白いことに、それだけで”のぼせ”がかなり引きます。

それが色んな症状の予防になるんですね。

東洋医学に基づいた、ちょっと工夫した養生法です。

だまされたと思って、やってみて下さい。

意外と効果てきめんな筈ですよ~。

(笑・・・ホントにだまされたりして♪)

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小麦アレルギー

2010.03.12

昨日、珍しく親戚からメールが入りました。

何でも、身内が「小麦アレルギー」になった(判明した)とのこと。

・・・以前から、その親戚は何となくアレルギー体質っぽい印象はあり、注意するようにと伝えてあったんですが、

「はやっ!」

と思いました。


もちろん即座に、

「鍼するべき!」

とメールしましたが、今ホントに多いですね、アレルギー。


これはねー、花粉症についての時も書いたけども、内的、外的のありとあらゆる要因が複雑に絡んでいるんでしょう。


今回のケースで考えれば、どうやら小麦が外的要因、ということはおぼろげに分かりますが、内的要因について、となると現代医学的には不明な点が多いようです。

・・・そうなると根本治療(アレルギー反応自体を全く起こさないようにする)は不可能、というか不明、となり、治療は小麦と、小麦の入った食品を摂取しないことと、

もし湿疹等の症状が出てしまった場合は軟膏等で対症療法的に抑えよう、それしかない、となる訳です。

この、患者さんにとっては大変厳しい場面で、東洋医学がパワーを発揮します。

同じ小麦アレルギーでも、よくよく観察していくと、必ずその患者さん独特の「特徴」が出てきます。


まず、最近発症したということであれば、「春先」に初発、ということが分かります。

その時点で、こないだ花粉症の時に述べたように、「肝の臓」「胆の腑」「木気(風邪)の関与」の関与を疑います。

また、食餌性(しょくじせい)のアレルギーというのは、花粉などと違って、食べるものに対する反応ですから、

「肝」以外にも「脾の臓」や「胃の腑」の関与もありうるかもしれません。

そして、湿疹が出た、ということになれば、それがじゅくじゅくしたものか、カサカサしたものか、赤みはどうか、熱は持っていたか、出た場所はどこか、

などを詳しく聞いて、調べていくことにより、徐々に「体の内面」「どこがどう」おかしくなっているか、という問題が明らかになってきます。

コレを整えていくことによって、結果的に「小麦」という食品に「普通に」、「人並みに」対応できる状態に持っていければいい訳です。

「エエ!?小麦アレルギーって、肝臓や胃が悪いんですか!?」

と思った方が、もしいたらいけませんので、これは何度も何度も繰り返し、しつこくしつこく述べていますが、東洋医学の言う内臓学と、西洋医学の言う内臓学には違いがあり、

 

当然、東洋医学の言う「肝の臓」と、西洋医学の言う「肝臓=Liver」は違います。


五臓六腑ってなんですか? 参照

・・・まあ要するに、人間は物質代謝が基本な訳で、「動く」と「寝る」のバランスが重要であるのと同じように、「食べる」と「出す」のバランス、

つまり、「同化」と「異化」のバランスがキチッと取れていれば、大概の病気は治っていくんだと思います。

現代病と言われる「アレルギー疾患」、今後も注視していきたいと思います。

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「花粉症」について(その2)

2010.03.09

前回に続き、花粉症に対する、東洋医学の考え方を簡単に紹介してみたいと思います。

 


東洋医学には、「花粉症」という概念がありません。

 


もっと言うと、「アレルギー」という概念すらありません。

 

(最近の中医学の教科書にはあるかもしれませんが、伝統的には、という意味です。)

 

・・・でも、治療法はいくらでもあるのです。

 


どうしてでしょうか。

 


まず、花粉も、ホコリ(ハウスダスト)も、自然界にはあって当たり前です。

 


花粉やホコリ自体に毒があるなら、杉林の中に住んでる人とか、掃除業者さんとか、どうするんでしょうか。

 

 

即死しますよね。

 

(苦笑・・・まあ掃除業者の方は、掃除する場所によってはそういうこともあるでしょうが。)

 


要は、それ自体は毒を持っている訳では無い物質(異物)に対して、体の側が過剰に反応してしまい、鼻だの喉だのに異常を起こす、
その体の側に、

 

すでに何らかの問題があるはずだ、と考えるわけです。

 


そしてこの場合、体の「何がどう」おかしくなっているか、ということを明確に理解しなくてはいけません。

 


ここまでは、東洋医学も西洋医学もある意味同じです。

 


しかし、人体に対するそもそもの認識の仕方、分析方法が異なるため、ここから先は大きく違ってきます。

 


東洋医学では、「春先」という時期には、五臓の中の「肝」という臓の機能が盛んになる、と考えます。

(ただこれは、あくまでも「生理的に」盛んになる、という話で、正常な人であれば別に体が病気を起こすことはありません。)

 


「肝」という臓の働きが盛んになると、正常であれば全身に「気血」が充実、充満して、ある意味、パワー全開、元気溌剌状態になります。

 


皆さんの周りにも、この時期、妙にハイテンションで活発な人、いませんか?

 


自然界においても、「春先」という時期は、冬眠していた動物たちは動き出し、草木は芽吹き、いわゆる静から動へ、全てのものが大きく変化する時期でもあります。

 


じゃあ、パワー全開なのに、なんであんなことになるのかというと、花粉症のくしゃみにしても鼻水にしても、涙や目の痒みにしても、

要は「花粉」という異物を洗い流そうとする体の反応ですよね?

 


当然、目や鼻やのどの粘膜に花粉などの異物がくっついたら、体の中のお水がそこに集まって、一生懸命洗い流そうとします。

 


しかしそれを「過剰にやり過ぎてしまう」から、不快な症状が出る訳です。

 


東洋医学では、五臓の中の「肝」という臓が、体に入ってきた異物を処理する際の要となる、と考えます。

 


ですので、主にこの「肝」の臓の働きが「過度に」盛んになり過ぎたり、あるいは「肝」以外の臓でも、
その働きが何らかの原因(飲食の不摂生、睡眠不足など)によって弱っていたり、

 

亢進したりしてすると、自然界にもともとある、本来なんでもないはずの「花粉」というものに対して、過剰に反応し過ぎてしまうことがあります。

 


この状態を現代医学では「花粉症」と呼んでいるわけです。

 

・・・で、実際の鍼治療では、「肝の臓」以外にも、体の「どこがどう」おかしくなってるか(アンバランスを起こしているか)を東洋医学的に考え、

それを整える(平均化する)ように治療します。

 


そうすると、辛い症状が非常に軽くなる、あるいはまったく出なくなる、というケースが、実際によくあります。

 


要は、東洋医学では「花粉症」に対して、体の外ではなく「中」のアンバランス、とりわけ
「肝」という臓に注目しつつ、それらを整えることを目的として治療をする訳です。

 


これの具体的なやり方については、無数にあるし、専門的過ぎるので割愛しますが、ポイントは「肝」を落ち着かせることと、体の「上下」のアンバランスを整えることが重要になります。

 


つまり、花粉やホコリの存在自体はどうしようもないんだから、それに対して「普通に」反応できる体の状態を作ろうぜ、ということです。

 


・・・僕としては、これまでの経験上、「花粉症」の治療に対する、東洋医学の力は絶大だと思います。

 


知らなきゃホントに損します。(笑)

 


毎年毎年辛い症状に悩んでいる方、是非一度ご相談下さい。

 

 

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三寒四温

2010.03.04

いや~、せっかく暖かくなってきたと思ったら、先週末ぐらいからまた寒くなっちゃいましたネ・・。

 


ところで昔から、この時期のことを「三寒四温」と呼んでいます。

 


これは、朝鮮半島や中国北東部でも同じような現象があるらしく、3日寒い日が続き、その後4日は暖かい日が続く、
という、7日間周期の独特な現象なんだそうです。

 


これが大体お彼岸(春分の日)ぐらいまで続くので、「暑さ寒さも彼岸まで」なんて言葉もあります。

・・・ところで我々東洋医学を実践する者にとっては、この時期はやっかいです。

 


なぜなら、人間の体には、暖かい日には皮膚がゆるんで、汗や水蒸気を発散して体にこもった余分な熱を発散し、寒い日には皮膚を緊張させて、

 

熱(陽気)を漏らさないようにするという、いわば

 

「自ら陰陽バランスを調節する」

 

霊妙で重要な働きがあるのですが、これがあまりにも頻繁に、交互に行われると、この働きがついていけず、病になることがあります。

 

 


しかも、春先という時期は気が上にのぼせ易い時期でもあります。

 

これについてもそのうち解説しようと思いますが、この時期によく問題になる「花粉症」なんていう病気は、その典型例です。

 


要は、寒いなら寒いまま、暑いなら暑いまま、であれば、体の調節機能も余裕で対応できるけれども、
これがあまりにも「頻繁で極端」だと、

 

ついていけなくなる人が出てくる、ということです。

 


これの治療を考える上では、発散できずにこもってしまった「熱」にとらわれたり、発散しすぎて冷えてしまった「寒」にとらわれ過ぎると、


治療した翌日の気候いかんによっては、症状を悪化させることがあります。

 


そこで、こういう不安定な時期は、あまり極端な治療はあえてせずに、治療した翌日が暑くても寒くても、患者さんが上手に、スムーズに対応できるような治療を考えなくてはなりません。


(もちろん患者さん一人ひとりに合わせて個別にね。)

 


ここら辺が、この時期のあらゆる病変に対する治療の、難しくもあり、面白いところでもあります。

 


・・・ところで、全然話変わるけど、もう終わっちゃったけど、「ひな祭り」ってなんでしょうかね?

 

 


次回はそのお話。

 

 

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患者さんの声(90代女性:高血圧、動悸、大腿骨骨折後遺症など)

2010.02.26

新たに「患者さんの声」が届きましたのでお伝えしたいと思います。

90代 女性 

症状:高血圧、動悸、大腿骨骨折後の後遺症による歩行困難

若い時から血圧が高くて悩んでいました。50歳の頃からは血圧が上が190~160の間でした。

 

頭は痛くなるし、眩暈はするし、胸がドキドキしていました。

薬を飲んでも胸はドキドキ、どうにもなりません。

マッサージにも病院にも随分通いました。

70歳の頃、旅行中に鼻血を出して救急車を呼ぶ始末でした。

その後、少しして、今度は雨の日に転んで大腿骨を骨折しました。

 

それ以来歩くのが不自由になり、杖をつく始末。

少しの庭仕事も不便を感じていました。

大分経った頃、主治医の先生に竹下先生を紹介していただきました。

90歳にもなって、どうかと思いましたが、「ワラ」をつかむ思いでした。

 

早速いらしていただき、診ていただきましたら、

「大丈夫です。何とか歩けるようになる様、努力してみましょう。」

と言われ、その力強い言葉に嬉しくなって早速お願いしました。

それから3年、雨の日も風の日も一生懸命に治療をしていただき、先生を見る度に、先生の手が「神の手」「魔法の手」に見えると喜んでいます。

今では足も大分良くなり、体も楽になりました。これも先生のお蔭と感謝しております。

春になればまた少し良くなるだろうと楽しみにしております。

 

ありがとうございます。

 

今後ともよろしくお願いいたします。


【清明院からのコメント】

この方は、以前私が勤めていた治療院の時からの、古い患者さんです。

初診の時、年齢の割にとても大きな声と、ハッキリとした発音で、しっかりと受け答えなさる方だなあ、という印象を受けました。

足に関しては多少の筋肉の委縮はありましたが、年齢の割に筋力があり、「これならいける!」と直感したのを覚えています。

「腎陰虚(じんいんきょ)、少陽経(しょうようけい)の経気不利(左右差)」と証を立て、現在は副院長である松木先生に治療を任せ、今日に至ります。

経過も順調であり、血圧の方も安定しているようで、安心しております。

大腿骨の頚部骨折と言えば、高齢者の四大骨折(手首、肩、腰、大腿骨)の一つに数えられる、そのまま寝たきりになってしまうこともある、

大変重大な骨折ですが、この患者さんの場合は運良く何とか歩行できるまでに回復されていたので、筋力の低下が軽かったことが、経過が良かった原因の一つだと思います。

まだ現在も、どうしても歩行時の体の傾斜があるので、左右のアンバランスを整えながら、転倒にだけは細心の注意を払っていただき、治療を行っております。

たとえ95歳と高齢であっても、東洋医学ではその時点での「陰陽」バランスがいかほど取れていて、いかほど「治る力」があるかどうかを意識して治療します。


ですので、高齢だから、骨折の後遺症だからと言って、あきらめる必要は全くないと思っています。

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