東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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先天性の異常がある

2021.12.02

 

 

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こんばんは!樫部です。

 

 

 

本日は「先天性の異常がある」ことについて、お話ししていきたいと思います。

 

 

 

先天性の異常といいますと、骨格、視力、聴力の異常など様々ですが、ここでは五遅と五軟について取り上げていきたいと思います。

 

 

 

これらは小児の生長発育不良を主とする症状とされています。

 

 

 

五遅は、3歳くらいまでに発病することが多く、生後6ヶ月から1年の幼児に最も多くみられます。

 

 

 

成長がみられるまでの年齢が遅い症状が主に5つあり、次の通りです。

 

 

①立遅…立つことができる年齢が遅い

 

②行遅…歩けるようになる年齢が遅い

 

③髪遅…髪が生える年齢が遅い

 

④歯遅…歯がなかなか生えてこない

 

⑤語遅…言葉を発する年齢が遅い

 

 

 

次に五軟についてです。

 

 

①頭項軟…泉門が閉じない。頚がすわらず、頭を持ち上げられない。

 

②口軟…口唇の力が弱く乳首に吸い付く力が弱かったり、咀嚼運動が弱い。常に涎を垂れ流している。

 

③手軟、④脚軟…手足に力が無くだらりとして、握力が無く、立って踏ん張ることができない。

 

⑤肌肉軟…身体全体の筋肉・肌肉が弛緩しており、行動全般に力が入っていない。

 

 

 

多くは、先天の稟賦不足(腎精不足)と、後天の濡養失調が絡んで発症する為、脾腎を補う治療をすることが一般的となっています。

 

 

 

五遅の弁証分類は、主に2つあり、どちらの病因も内傷に分類されています。

 

 

 

1.肝腎不足

 

 

 

立遅、行遅、歯遅には肝腎不足が関与しています。

 

 

 

通常、生後半年くらいで歯が生え始め、生後8ヶ月で座ったり起き上がったりでき、1歳ほどで歩けるようになります。

 

 

 

平均的な時期を過ぎても、歯が生えてくる、立ったり座ったり、歩いたりすることが明らかに遅いという症状がみられます。

 

 

 

ひどい場合は、4~5歳になっても歩けないこともあります。

 

 

 

普段から活動が少なく、すぐに疲れて横になりたがり、顔面の血色が悪く、疲れ顔という特徴がみられます。

 

 

 

2.心血不足

 

 

 

髪遅、語遅には心血不足が関与し、脾胃の失調あるいは、気血虚弱により起こります。

 

 

 

知力の発達が遅く、ぼーっとしている特徴があります。

 

 

 

通常1歳で物の名前を言うことができ、1歳半で簡単な単語を話し、3歳で数字を読むことが出来るといわれていますが、それらに明らかな遅れがみられます。

 

 

 

その他に髪遅、食欲不振、舌の色褪せ、虎口三関の指紋の色が淡いといった症状がみられます。

 

 

 

次に五軟の弁証分類についてです。

 

 

 

主に2つあり、どちらも内傷に分類されます。

 

 

 

1.脾腎両虚

 

 

 

頭項軟、手足軟、口軟、肌肉軟がみられ、口唇の色が白っぽく、虎口三関の指紋の色も淡いといった特徴がみられます。

 

 

 

2.気血両虚

 

 

 

肢体全体が軟弱で、四肢関節が柔軟で、力を加えられた方向に曲がる特徴があります。

 

 

 

口を開けっ放しにして、ボーッとしており、反応が鈍い特徴があり、舌を口から出したままの状態になることもあります。

 

 

 

顔面の血色が悪くて蒼白に近く、四肢の冷えがみられます。

 

 

 

食事量は少なく、食欲も旺盛ではありません。

 

 

 

口唇は色が白く、虎口三関の指紋の色も淡いといった特徴があります。

 

 

 

「先天性の異常」についてのお話は以上です。

 

 

 

次回は「精力の減退」について、お話ししていきたいと思います。

 

 

 

 

【参考文献】

『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論篇 』

藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房

 

『鍼灸臨床能力 北辰会方式 実践篇』

藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房

 

『症状による中医診断と治療 下』

神戸中医学研究会、燎原書店

 

『基礎中医学』

神戸中医学研究会、燎原書店

 

 

 

 

 

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