お電話
03-6300-0763
10:00~21:00(完全予約制)
2021.12.02
清明院では現在、求人募集しております。
募集内容の詳細はこちら。
**********************************************************************************************
↑↑↑ ↑↑↑
こちらを、1日1回クリックに是非ご協力下さい!<m(__)m>
クリックしていただくと、ランキングポイントが上がります!!
*********************************************************************************************
こんばんは!樫部です。
本日は「先天性の異常がある」ことについて、お話ししていきたいと思います。
先天性の異常といいますと、骨格、視力、聴力の異常など様々ですが、ここでは五遅と五軟について取り上げていきたいと思います。
これらは小児の生長発育不良を主とする症状とされています。
五遅は、3歳くらいまでに発病することが多く、生後6ヶ月から1年の幼児に最も多くみられます。
成長がみられるまでの年齢が遅い症状が主に5つあり、次の通りです。
①立遅…立つことができる年齢が遅い
②行遅…歩けるようになる年齢が遅い
③髪遅…髪が生える年齢が遅い
④歯遅…歯がなかなか生えてこない
⑤語遅…言葉を発する年齢が遅い
次に五軟についてです。
①頭項軟…泉門が閉じない。頚がすわらず、頭を持ち上げられない。
②口軟…口唇の力が弱く乳首に吸い付く力が弱かったり、咀嚼運動が弱い。常に涎を垂れ流している。
③手軟、④脚軟…手足に力が無くだらりとして、握力が無く、立って踏ん張ることができない。
⑤肌肉軟…身体全体の筋肉・肌肉が弛緩しており、行動全般に力が入っていない。
多くは、先天の稟賦不足(腎精不足)と、後天の濡養失調が絡んで発症する為、脾腎を補う治療をすることが一般的となっています。
五遅の弁証分類は、主に2つあり、どちらの病因も内傷に分類されています。
1.肝腎不足
立遅、行遅、歯遅には肝腎不足が関与しています。
通常、生後半年くらいで歯が生え始め、生後8ヶ月で座ったり起き上がったりでき、1歳ほどで歩けるようになります。
平均的な時期を過ぎても、歯が生えてくる、立ったり座ったり、歩いたりすることが明らかに遅いという症状がみられます。
ひどい場合は、4~5歳になっても歩けないこともあります。
普段から活動が少なく、すぐに疲れて横になりたがり、顔面の血色が悪く、疲れ顔という特徴がみられます。
2.心血不足
髪遅、語遅には心血不足が関与し、脾胃の失調あるいは、気血虚弱により起こります。
知力の発達が遅く、ぼーっとしている特徴があります。
通常1歳で物の名前を言うことができ、1歳半で簡単な単語を話し、3歳で数字を読むことが出来るといわれていますが、それらに明らかな遅れがみられます。
その他に髪遅、食欲不振、舌の色褪せ、虎口三関の指紋の色が淡いといった症状がみられます。
次に五軟の弁証分類についてです。
主に2つあり、どちらも内傷に分類されます。
1.脾腎両虚
頭項軟、手足軟、口軟、肌肉軟がみられ、口唇の色が白っぽく、虎口三関の指紋の色も淡いといった特徴がみられます。
2.気血両虚
肢体全体が軟弱で、四肢関節が柔軟で、力を加えられた方向に曲がる特徴があります。
口を開けっ放しにして、ボーッとしており、反応が鈍い特徴があり、舌を口から出したままの状態になることもあります。
顔面の血色が悪くて蒼白に近く、四肢の冷えがみられます。
食事量は少なく、食欲も旺盛ではありません。
口唇は色が白く、虎口三関の指紋の色も淡いといった特徴があります。
「先天性の異常」についてのお話は以上です。
次回は「精力の減退」について、お話ししていきたいと思います。
【参考文献】
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論篇 』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 実践篇』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
『症状による中医診断と治療 下』
神戸中医学研究会、燎原書店
『基礎中医学』
神戸中医学研究会、燎原書店
読者の皆様、1日1回、こちらをそれぞれ1クリックお願いします!!
2013.09.12
2013.11.14
2016.07.20
2016.06.08
2012.02.10
2012.08.24
2016.07.02
2016.04.30
2016.09.13
2016.09.05
2024.05.18
風邪⑫2024.05.18
乳がんの内分泌療法によるホットフラッシュ・関節痛と鍼灸①2024.05.17
苦慮する2024.05.16
煩躁(はんそう)とは⑤2024.05.15
腰痛とは⑭2024.05.14
煩躁(はんそう)とは④2024.05.13
そろそろ梅雨2024.05.12
大学院の生活2024.05.11
風邪⑪2024.05.10
癒しの時間2024.05.09
煩躁(はんそう)とは③2024.05.08
腰痛⑬2024.05.07
明日より診療を再開いたします2024.05.06
ゴールデンウィーク2024.05.05
非がん性呼吸疾患と鍼灸③2024.05.04
風邪⑩2024.05.03
久しぶり2024.05.02
煩躁(はんそう)とは②2024.05.01
腰痛⑫2024.04.30
煩躁(はんそう)とは①2024.04.29
気の病㉛2024.04.28
非がん性呼吸疾患と鍼灸②2024.04.27
風邪⑨2024.04.26
基礎から考える2024.04.25
発狂(はっきょう)とは②2024.04.24
腰痛とは⑪2024.04.23
発狂(はっきょう)とは①2024.04.22
気の病㉚2024.04.21
非がん性呼吸疾患と鍼灸①2024.04.20
穀雨2024.04.19
思い出す2024.04.18
語言錯乱(ごげんさくらん)とは③2024.04.17
腰痛とは⑩2024.04.16
語言錯乱(ごげんさくらん)とは②2024.04.15
ランドセル2024.04.14
緩和ケアにおける吐き気・嘔吐と鍼灸①2024.04.13
風邪⑧2024.04.12
癒しを受ける2024.04.11
語言錯乱(ごげんさくらん)とは①2024.04.10
腰痛とは⑨2024.04.09
鄭声(ていせい)とは2024.04.08
祝入学2024.04.07
術後の悪心嘔吐(PONV)と鍼灸④2024.04.06
新年度2024.04.05
2024年度入学式2024.04.04
譫語(せんご)とは⑤2024.04.03
腰痛とは⑧2024.04.02
譫語(せんご)とは⑤2024.04.01
ヘアドネーション③2024.03.31
術後の悪心嘔吐(PONV)と鍼灸③