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こんばんは!樫部です。
本日は「胸痛」の続きで、胸痛の弁証分類について、お話していきたいと思います。
胸痛の弁証分類は主に6つあり、次の通りです。
1.心気虚の胸痛
2.寒凝気滞(心陽虚)の胸痛
3.心血瘀阻の胸痛
4.心気陰両虚の胸痛
5.痰濁の胸痛
6.肺癰の胸痛
以上の通りです。
本日は1〜3の「心気虚、寒凝気滞(心陽虚)、心血瘀阻の胸痛」について、お話していきたいと思います。
それぞれ、心気虚、心陽虚、血瘀によって引き起こされる胸痛で、虚証と正虚邪実の違いがあるものの、お互いに関連していて、心血が停滞して胸痛を引き起こします。
心血瘀阻は、心気虚により、鼓動が無力となって心血の運行が停滞したり、心陽虚の虚寒により、寒凝気滞となって血行が停滞することによって発生します。
その為、心気虚でも心陽虚でも心血瘀阻(血瘀)をともない、気虚、陽虚、血瘀が錯雑して胸痛を生じることが少なくないです。
心気虚が主体の場合は、胸痛は発作的に反復して痛みは増減するも軽度で、鈍痛を呈し、軽症に属します。
また、運動をすると増悪する特徴をもちます。
その他にも、胸苦しさ、動悸、息切れ、倦怠感、自汗、顔色が白い、舌質淡、脈細あるいは虚大で無力などの症候がみられます。
治法は、補益心気を用い、血虚や血瘀をともなうときは、そのことも考慮に入れて配穴を調整します。
寒凝気滞(心陽虚)が主体の場合は、胸痛がかなり強く、脹ったような性質の痛みが増減し、胸苦しい感じが出ます。
重篤になると疼痛が背部、左肩、臀部に放散する症状がみられます。
胸陽が衰弱した陽虚寒凝で気滞を生じた状態であり、『金匱要略・胸痺心痛短気病脈証並治』には、「すなわち胸痺して痛む、然るゆえんは、その(上焦)極虚に貢(もと)むるなり」とあるとある通り、
この場合、顔色が白い、自汗、寒がる、四肢の冷え、舌質淡で湿潤あるいは胖大で歯痕あり、脈沈遅あるいは結代などの陽虚の症候をともないます。
治法は、温通心陽を用います。
重症で亡陽を呈する場合は、刀で割くような強い痛み、冷や汗、四肢の冷え、脈微弱などを呈し、『霊枢・厥論』に「真心痛、手足の青は節に至り、心痛は甚しく、旦に発し夕に死し、夕に発し旦に死す」と記載がある通りです。
治法は、回陽救逆を用います。
心血瘀阻が主体の場合は、固定性の刺すような性質の胸痛がみられます。
その他にも、激しい動悸、焦燥不安感冷や汗をともないます。
症状が激しい為、緩解後は、疲労倦怠感、元気が無いといった症状がみられます。
舌質は青紫で暗色あるいは瘀斑がみられ、脈は沈細、遅渋あるいは結代などの血瘀の症候をともないます。
治法は、活血化瘀を用います。
つづく
【参考文献】
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論篇 』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 実践篇』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
『症状による中医診断と治療 上』
神戸中医学研究会、燎原書店
『基礎中医学』
神戸中医学研究会、燎原書店
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