お電話
03-6300-0763
10:00~21:00(完全予約制)
2017.10.10
*****************************************************************************************
読者の皆様、 こちらのバナーのクリックにご協力下さい!
*****************************************************************************************
こんばんは 浅田です
前回までのお話
参照
今回は、『新古方薬嚢(荒木性次(朴庵)著)』に書かれている芍薬について。
院長ブログ参照
『新古方薬嚢』は方術信和会が刊行しており、古方漢方の勉強会「朴庵塾」の教材となっています。
一般書店で通常販売はしていないのですが、「朴庵塾」で15,000円で購入できます。
では、さっそくいきます、
荒木性次(朴庵)先生の考える芍薬
芍薬は大きく分けて、大和芍薬と朝鮮芍薬があります。
〇大和芍薬の特徴
・質稍柔潤
・外面に皺あり時を経るもカチカチにならず
・微弱の香りと少しく甘澁の味あり
〇朝鮮芍薬の特徴
・全根を用ふ
・形状不動にして著しく痩せたものあり
・外面帶紫褐色或は帶黑褐色
・内部は純白にして特に紫色を帯ぶ
・質柔潤にして剉み易し
・味は始め微に甘くして後苦く
・香氣は邦産に比して甚だ高し
朴庵先生の経験では、どこの産地の芍薬でも使えるそうです。
しかし、吉益東洞先生は「邦山地の山芍薬は、根っこが朝鮮芍薬に似ている為、イケナイ」と言っているそうです。
吉益東洞先生は、山芍薬と、朝鮮芍薬に対しては否定的だったそうです。
院長ブログ参照
朴庵先生は、『神農本草経』と『薬徴』に重きを置いていたそうで、この2冊に書いてある効用が、『新古方薬嚢』に転記してあります。
『神農本草経』に書かれている効用、効能については、
参照
『薬徴(吉益東洞著)』には、
「芍薬は、結實して拘攣するを主治し、傍ら腹痛、頭痛、身體不仁、疼痛、腹滿、咳逆、下利、腫膿を治す」と。
※“結實”とは、凝りの事
※“拘孿”とは、引かれ引きつられる事(朴庵先生の解説)
朴庵先生は、「芍薬は弛みを引き締め、痛みを除く効果がある」と言っています。
朴庵先生が芍薬を主薬として使用している方剤は、芍薬甘草湯と、桂枝加芍薬湯(桂枝湯の芍薬の量が倍になった方剤)しか紹介されていません。
しかし、「芍薬は桂枝の陽に対して、陰的な存在であり、血を内へ引き込む働きがある」と述べており、脇役として多くの方剤に入っています。
以上、『新古方薬嚢』に書かれている芍薬でした。
*****************************************************************************************
読者の皆様、 こちらのバナーのクリックにご協力下さい!
*****************************************************************************************
2013.09.12
2013.11.14
2016.07.20
2016.06.08
2012.02.10
2012.08.24
2016.07.02
2016.04.30
2016.09.13
2016.09.05
2025.06.25
問診に関して㉟(二便の問診①)2025.06.24
癇(かん)とは④2025.06.23
インターホンと病因病理2025.06.22
CONSORT声明2025⑧2025.06.21
夏至2025.06.20
うれしい出会い2025.06.19
ひとつの庭、ふたつのリズム2025.06.18
問診に関して㉞(発汗の問診⑦)2025.06.17
癇(かん)とは③2025.06.16
血の病⑭2025.06.15
CONSORT声明2025⑦2025.06.14
気象発病学説④2025.06.13
成長の喜び2025.06.12
制限が紡ぐ美しさの円環2025.06.11
問診に関して㉝(発汗の問診⑥)2025.06.10
癇(かん)とは②2025.06.09
血の病⑬2025.06.08
CONSORT声明2025⑥2025.06.07
気象発病学説③2025.06.06
学生との接し方2025.06.05
梅雨と梅2025.06.04
問診に関して㉜(発汗の問診⑤)2025.06.03
癇(かん)とは①2025.06.02
血の病⑫2025.06.01
CONSORT声明2025⑤2025.05.31
気象発病学説②2025.05.30
不備を解消する2025.05.29
さくらんぼの種2025.05.28
問診に関して㉛(発汗の問診④)2025.05.27
身熱肢寒(しんねつしかん)とは②2025.05.26
誕生日2025.05.25
CONSORT声明2025④2025.05.24
気象発病学説2025.05.23
うれしいこと2025.05.22
さくらんぼと鳥2025.05.21
問診に関して㉚(発汗の問診③)2025.05.20
身熱肢寒(しんねつしかん)とは①2025.05.19
そろそろ梅雨入り2025.05.18
CONSORT声明2025③2025.05.17
雨2025.05.16
知って理解する2025.05.15
さくらんぼの実2025.05.14
問診に関して㉙(発汗の問診②)2025.05.13
絶汗(ぜっかん)とは2025.05.12
血の病⑪2025.05.11
CONSORT声明2025②2025.05.10
立夏2025.05.09
乗り越える2025.05.08
共鳴する生命の環2025.05.07
GW開けました