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こんばんは、下里です
一週空きましたが、今週もまた女性のおりものについて書きます!
女性のおりもの(帯下)について1
女性のおりもの(帯下)について2
さて、西洋医学においておりものの異常は主に生殖器の異常を示すサインであることを前回ご紹介いたしました。
中医学でも同様に、やはり、「おりものの異常=体の異常を示すサイン」と捉えられています。
ただ、診断の注目ポイントが人により様々で、調べていて興味深かったので、いくつかご紹介したいと思います
『中医婦人科学』によりますと、
帯下の病について、
「帯下の量が明らかに増加し、その色・質・気味が異常となり、それに伴って、全身あるいは局所の症状が現れることを特徴とする疾患を指す」
とあります。
帯下以外の体の症状や四診合算し
腎や脾の弱り、湿の状態や寒熱の偏りを判断します。
また、
『症状による中医診断と治療 下巻』では、
帯下の異常については
「色」を中心に鑑別しています。
おおまかに①白帯②黄帯③赤白帯④五色帯 で分類し、それぞれ
①脾虚・腎虚・湿熱・痰湿
②湿熱・気虚
③湿熱・肝鬱湿熱・虚熱
④気鬱・湿熱・陰虚・虚寒
の弁証パターンが紹介されています。
現代中医学がその体系作りの中で大いに参考にした医家 張景岳(北辰会で用いる「胃の気の脈診」でもその理論を重用します)の
『景岳全書』「婦人規」によりますと、
帯下の病はほとんど「命門不固」が原因である、といい、
さらにその原因として、精神的なものや過度のSEX、湿熱や虚弱体質・・・等の分析を加えます。
そして私が、特に興味を持ったのは
婦人科領域で活躍する現代中医・夏桂成先生の論
『实用中医妇科学』で
帯下の色もさることながら、「量」に注目していました。
帯下の病を「帯下過多」と「帯下過少」に分類し論展開されているのですが、
帯下過多については悪性腫瘍をまず鑑別したうえで、
湿のかかわりを強調されていました。
その他色や質による寒熱虚実の弁証は上記の本に類する内容です。
そして、いちばん興味深かったのは帯下の「過少」を病として扱っていたこと
実際西洋医学的な不妊治療で排卵誘発を行うとホルモンバランスの関係でおりものが少なくなることがありますが、
他にも採卵でのダメージとの関わりなど指摘されていました。
また、帯下過少となる体質についても東洋医学的に考察・紹介され
臨床上、補法を中心とした処方を用い多く結果を出されているそうです。
以上、ざっとでありますが中医学における帯下の病について御紹介いたしました。
帯下の異常が第一の主訴の患者さんはあまりいらっしゃらないかも知れませんが、
医原性の病変も踏まえて、初診時の体質の診断だけでなく、治療経過において帯下の量や質の変化を追っていくことができれば、治療の大きな指針となると思いました。
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下里さん
いつも拝見させていただいてます。
下里さんのブログは非常に分かりやすい文章なので、鍼灸師の卵の僕でも楽しく、また勉強にもなりますので助かっています。
僕も女性疾患の中医学の勉強をしています。
下里さんが参考にしている書籍を購入検討していますが、オススメの書籍はありますか?
ちなみに僕は中国語は読めません。汗
いっしー14さん
こんにちは!コメントありがとうございます(*^^*)
自分の頭の整理もかねてblogを書かせていただいていますが、お役にたてているのでしたら嬉しいです!
婦人科の中医学の本は、やはりわたしは夏桂成先生がイチオシですが中国語になります。ただ現代中国語なのでホルモン治療などの西洋医学の知識や、中医学の知識があればハードルが低く、読みやすいと思います。中医婦人科学も日本語で最低限のことが網羅されおすすめです。あと、北辰会の会報でほくとという本があり、バックナンバーで婦人科についての連載かありまして、おすすめです!!残念ながら会員でないと入手できないかもしれないですが、どこかの鍼灸学校の図書館にもあるときいたことがあります
教えていただきありがとうございます。
まずは中医婦人科学を購入しようと思います。
それでは、ブログ楽しみにしています。お仕事も頑張って下さい。ありがとうございました‼
いっしー14さん
はい、またよい本があればblogで取り上げていきます。
コメントはげみになります、ありがとうございます!