東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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問寒熱

 

 

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こんばんは!樫部です。

 

 

 

本日は「問寒熱」について、お話ししていきたいと思います。

 

 

 

前回のお話はこちら!

八綱陰陽

 

 

 

寒熱の「寒」は悪寒のこと、「熱」は発熱のことを指していますが、

 

 

 

それらの有無を質問することを問寒熱といいます。

 

 

 

悪寒発熱がないのは裏証か内傷雑病で、悪寒発熱があれば表証の可能性が高くなります。

 

 

 

悪寒と発熱が引き起こされるのに、病邪の性質正気と邪気の抗争具合(邪正抗争)の両方が関与します。

 

 

 

一般的には、邪気の性質という観点からみると、寒邪は悪寒を引き起こし、熱邪は悪熱を引き起こします。

 

 

 

陰陽の失調という観点からみると、邪正抗争が激しく、陽が盛ん(実熱)となれば発熱し、陰が盛ん(実寒)であれば悪寒がみられます。

 

 

 

また、陽気が不足(虚寒)すると悪寒し、陰気が不足(虚熱)すると発熱します。

 

 

 

問寒熱では、悪寒発熱の出現時間、程度とその特徴、兼証についても質問していきます。

 

 

 

では、悪寒とはどういった状態をさすのでしょうか?

 

 

 

悪寒は、寒く感じて、暖かくしても寒気が取れない感覚のことをいい、風に当たらなくても寒気を感じます。

 

 

 

寒邪により肌表の陽気が収斂して、衛気が肌表に行き渡らないと、正常に温煦作用を得られずに起きます。

 

 

 

これは、陰盛(実寒)、陽気不足(虚寒)でみられます。

 

 

 

その他に、暖めると寒さが緩解するのは畏寒、風に当たると寒気を感じて嫌悪感を抱くのは悪風、激しい寒気と震えを伴うのは寒戦といいます。

 

 

 

次に、発熱・身熱についてです。

 

 

 

発熱・身熱とは、体温が正常時よりも上昇する、全身もしくは身体の一部に発熱を自覚することをいいます。

 

 

 

暑がって暑さに対して強い嫌悪感を抱く悪熱もあります。

 

 

 

陰虚(陰気不足)、陽盛(実熱)には、熱象の症状(発熱、悪熱、煩熱、潮熱がみられ、一般的に悪寒はみられない)が現れます。

 

 

 

外邪が肌表を襲った場合、肌表を守る衛気が邪気と抗争することで熱を発して発熱がみられます。

 

 

 

 

つづく

 

 

 

 

 

【参考文献】

『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論篇 』

藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房

 

『鍼灸臨床能力 北辰会方式 実践篇』

藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房

 

『症状による中医診断と治療 下』

神戸中医学研究会、燎原書店

 

『基礎中医学』

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手足が思うように動かない②

 

 

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こんばんは!樫部です。

 

 

 

本日は前回の続きで、痿証の証候分類についてお話ししていきます。

 

 

 

前回のお話しはこちら!

手足が思うように動かない

 

 

 

まずは病因が外感の場合の痿証についてです。

 

 

 

1.湿熱壅滞

 

 

 

外邪としての湿熱邪を感受し、経絡に伝わり、筋を傷ることで、気血が肌肉筋骨を濡養できず発症します。

 

 

 

この場合、外感発熱期あるいは発熱後に四肢が軟弱無力となります。

 

 

 

重篤になると物を持ったり、足を地につけて体重を支えることが難しくなります。

 

 

 

徐々に肌肉が痩せ細り、皮膚まで乾燥して艶がなくなってきます。

 

 

下肢に浮腫がみられることがあり、手足の感覚麻痺、微熱が続き、悪熱となります。

 

 

また、全身重だるく、顔面が黄色くなり、食欲不振、脘腹満悶、小便の色が濃くてスムーズに出ないといった症状がみられます。

 

 

 

次に病因が内傷の場合の痿証についてです。

 

 

 

1.肺熱傷津

 

 

 

温熱邪の感受、燥邪が肺を傷る、邪熱が肺を犯す、病後の邪熱を清熱しきれない等など…

 

 

肺の宣発粛降、水道通調失調により津液が筋を濡養できないと痿証の中でも、皮痿・肺痿を発症します。

 

 

 

両足の筋肉が軟らかくなってきて、力が入らなくなり、徐々に肉自体も痩せてきてしまいます。

 

 

 

津液不足により、皮膚が乾燥して艶がなくなり、空咳が多く、咽喉の痛みと乾燥、違和感の訴えがみられます。

 

 

 

その他に心煩、口渇、小便短赤、排尿時の灼熱感がみられます。

 

 

 

2.脾胃気虚

 

 

 

脂物や甘味の過食、飲酒過多など飲食不節により、脾の機能失調が起き、脾が主る肌肉を濡養出来なくなることで痿証となります。

 

 

 

普段から全身倦怠感、食欲不振、大便の異常(便秘、軟便、下痢など)がみられます。

 

 

 

下肢の筋肉は弱って痩せてくる為、力が入らず、重篤になると下肢の肌肉自体が萎縮してきてしまいます。

 

 

 

3.肝腎両虚(肝腎陰虚)

 

 

 

腎精がおおいに虚損すると、肝血も不足してしまいます。

 

 

 

すると、肌肉、筋骨を濡養出来ず、痿証のなかでも脈痿・骨痿・筋痿となります。

 

 

 

大腿部や下腿部の筋肉、肌肉が徐々に痩せ細ることで下肢に力がはいらなくなり、長く立っていることが難しくなります。

 

 

 

重篤になると、足がまったく踏み出せなくなります。

 

 

 

その他に、遺尿、遺精、早泄、腰の酸痛、脊柱に柔軟性がない、咽の乾燥、目眩、夜間発熱がみられます。

 

 

 

4.瘀血阻絡

 

 

 

産後の悪露が出きらないために腰膝の経絡の流れが阻害されるか、

 

 

 

外傷打撲によって血の流れが阻害され、四肢が気血の濡養を受けられなくなることで痿証を発症します。

 

 

 

四肢が萎えて力が入らない、手足の痺れ、感覚麻痺、四肢に細絡や静脈瘤が出てきます。

 

 

 

また、四肢に固定性の刺痛がみられることが多いということが特徴です。

 

 

 

痿証についてのお話は以上です。

 

 

 

次回は「八綱陰陽」について、お話ししていきたいと思います。

 

 

 

 

【参考文献】

『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論篇 』

藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房

 

『鍼灸臨床能力 北辰会方式 実践篇』

藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房

 

『症状による中医診断と治療 下』

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『基礎中医学』

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