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2014.06.20
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いよいよ、明日から二十四節気では夏至ですね。
2019.05.25
清明院では現在、院内診療、訪問診療ともに多忙のため、
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これまでのお話し
中国の宇宙論 ① イントロ
中国の宇宙論 ② 蓋天説 参照
◆渾天説とは。
古代中国で、「蓋天説」の後に出てきた、もう一つの有名な宇宙構造論が「渾天(こんてん)説」です。
「渾天」とは、大きく丸い天、というほどの意味です。
これは、宇宙を卵のようなものと捉え、黄身が大地、殻が天、上半分は空気、下半分は水、と考え、殻である天が動いているとする、いわば
「素朴な天動説」
です。(笑)
これまた、こちらのサイト様の図示とご説明がたいへん分かりやすかったです。<m(__)m>
これで、二十八宿(星座の動き)や二至二分(夏至・冬至・春分・秋分)など、色々なことが説明できるようになったのですが、天が水中に潜るという説、
天地が水に浮かんでいるという説は、前漢の当時に「蓋天説支持派」から、かなり論難されたようです。(苦笑)
蓋天渾天論争では、前漢末期の揚雄さんと桓譚さんという人がずいぶん激しく論争したことが知られているそうです。
しかしまあ、結果的には渾天説の方が実際の現象と合致するため、徐々に渾天説が優勢となっていったという経緯があるらしく、現代的な球面天文学からみても、
蓋天説から渾天説への変遷は、科学の進歩、ととれます。
渾天説を大成したと言われる人物に、後漢の科学者、政治家である張衡(78-139)という人物がいます。
彼は紀元前4世紀からある「渾天儀」という天球モデルを完成させた人物として有名であり、その著書の中で「渾天説」を明確に述べたことで知られています。
渾天儀に関してはこちらのサイト様の解説が、実に詳しくて参考になります。
彼が作った渾天儀は、水時計の水の流れを応用して水流で動き、二十八宿の位置など、現実の現象、位置と悉く一致したといいます。
(・・・なんかそれ、欲しいな。。(゜o゜))
この渾天説と人体観、医学の関わりですが、僕としては真っ先に李時珍(1518-1593)の説が思い浮かびます。
李時珍の『奇経八脈考』冒頭の「八脈」の部分に、
「陽維脉は表、陰維脈は裏で乾坤を言い、陽蹻脉は左右の陽、陰蹻脉は左右の陰で東西を言い、督脈は後ろの陽、任脈衝脈は前の陰で南北を言い、帯脈は諸脈を束ねる、六合を言うなり。」
とあります。
(文章はかなり省略意訳しています。)
渾天説における天球の、赤道にあたる部分が帯脈、上下(天地、転じて表裏)は維脈、左右(東西)は蹻脈、前後(南北)は任督衝と、奇経八脈それぞれで、
球体としての人体(六合、つまり宇宙)の気のバランスをとっている、と考える説です。
因みに”宇宙”という単語の出典は『尸子』あるいは『淮南子』であります。
(”宇”が空間を意味し、”宙”が時間を意味します。つまり宇宙とは時空のことであります。)
李時珍は恐らく、天文学についても相当深く理解していたことでしょう。
彼が、小宇宙である人体を、球体(三次元空間における空間物体)として考えた時に、奇経八脉を用いてこのような論を説いたのは、鍼灸臨床家としては非常に面白い説だと感じます。
続く
【参考文献】
『中国古代天文学簡史 日訳版』浅見遼訳 近代出版
『中国天文学研究』小沢賢二著 汲古書院
『東洋天文学史論叢』能田忠亮著 恒星社
『中国天文学・数学集』薮内清 編 朝日出版社
『古代中国の宇宙論』浅野裕一 岩波出版
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2018.06.17
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今週は、急に寒かったですね。
週の頭の、台風の後からでしたね。
二十四節気では「夏至」の前だというのに。。。
これによって、残念ながら風邪をひいてしまった患者さん、相当診ました。
でもまあ、
「平生から鍼をやっていると、軽く済みます、以前はもっと酷かった。」
と、分かっていらっしゃる患者さんは仰いますね。
これがまあ、鍼灸のいいところでもあります。
カゼをひかせてしまったこと自体は悔しかったりするけど、ここの理解が得られていれば、まあ安心できます。
(日常生活を常に監視して不養生を管理することは出来ませんのでね。。。)
治未病。
そして治已病。
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2013.06.21
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今日から二十四節気でいうと夏至(げし)に入りました。
夏です。
最高の。(笑)
患者さんの体、脈も、ツボも、大自然も何もかも、夏の状態になっております。
鍼も、それに合わせて微調整、変えなければなりません。
そうしないと、これまでの季節のような変化は得られません。
人により、場所により、時により、同じツボに鍼をするのでも、常に変えていかなければ、安定的な効果は得られません。
今はまあ、脈といい、経穴といい、浮いてきているが、”しけって”いるために、それ相応の動かし方をする必要があるみたい。
こーゆー時、あまり突っ込んだらダメなのね。
「鍼で乾かす」のは技術いるね。
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清明院オフィシャルホームページ(PC)
清明院スタッフブログ『清明なる日々』
2010.06.26
今日は朝一から猛烈に忙しかったです!(感謝)
狭い清明院の中を、1日中かけずり回っておりました(笑)
さて、今日の患者さん達を診ていて気がついたのですが、やはりこの時期、
「クーラーをつけっぱなしにして寝ちゃってから調子が悪いです。」
という訴えの多いこと多いこと!
・・・これ、単純になぜでしょうか?
なんで、クーラーつけっぱなしにして寝ると調子悪くなるんでしょうか?
そりゃ冷えるからに決まってんじゃん!・・・という声が聞こえてきそうですが、じゃあ患者さんの訴えが人によってバラバラなのはどうしてでしょう?
必ずしもカゼみたいな症状が出る人ばかりじゃなくて、神経痛が出る人、頭痛が出る人、痒みが出る人、怒りっぽくなる人などなど、
「クーラーによる冷え」
の後から出てくる症状は、メチャメチャ多岐にわたります。
・・・今日は、これがどうしてか、考えてみたいと思います。
本日は6月26日、この時期は24節気で言うと「夏至(げし)」に入って5日目であります。
この「夏至」とは、1年で一番日が長く、とても暑い時期、ということになっています。
ただ日本ではこの時期は梅雨であり、あまりこのことが実感されることは少ないようですが、いずれにしても自然界の”陽”の気が非常に高まる時期であります。
我々人間も動物ですので、自然界が陽に傾けば、人体も陽に傾きながらバランスを取るのが自然な、本来の姿です。
ですから、この時期は体の中には陽気が盛んになって、活動的で元気になってきます。
そしてたくさん汗もかきます。
陽気が盛んになる、ということは、ある意味「生理的に」「生理的な」熱を持つ、と言ってもいいと思います。
だから、たくさん汗を出して、その熱が体に籠らないように発散しようとしている訳です。
これを、クーラーで体の表面を冷やし、玄府(げんぷ=汗腺)の動きを鈍らせ、皮毛を閉じ、生理的な発汗を無理に止めてしまうと、マズイことが起こります。
要は、体に「余分な熱」が籠るのです。
具体的な症状としては、咽が異常に渇いたり、食欲が極端に亢進したり、便秘したりします。
そして、口渇や食欲など、その欲求にまかせてどんどん暴飲暴食してしまうと、もっとひどくなって、しまいには便秘したりします。
あるいは徐々に徐々に食欲が落ちてきて、ヤル気がない、元気がない、本来活動的になるべき陽気の盛んな時期なのに、いわゆる「夏バテ」状態になります。
また、局所的に冷やされた部位の血行が極端に悪くなり、そこに痛みやしびれが出たりします。
・・・ここまで書いたところで、支部役員前日勉強会のお時間になってしまいましたので(笑)、続きは次回に・・・。
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