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問診してみると、精神的なストレスやプレッシャーが、その症状に大きく関わっていることを発見することは多い。


こんなストレスがあってから発症したとか、こういうことをプレッシャーに感じるようになってからこの症状を発症した、という具合に。


・・・ここで、

”なぜ、プレッシャーやストレスとして「その現実」を認識してしまうのか”

が問題になる。


ある人にとってはプレッシャーでも、ある人にとっては何でもない、ということがある。


つまり、そのことをストレスにしてしまっているのは自分自身、ということになる。


ということは、自分自身の1側面である「カラダの状態」が変わってくれば、「ココロの状態」も変化し、これまでストレスだったことがストレスに感じなくなる、ということが起こりうる。


〇


こないだ、以前から診ている小児の患者さんに変化があった。


その小児の患者さんも、本人に問診して聞いたわけではないが、親御さんに聞くと、明らかに自分を取り巻く状況が変わってからの発症。


具体的に言うと、妹さんが誕生してから発症した。


表情や目の動きからして、彼は、

「お兄ちゃん」

と言われ、

「もうお兄ちゃんなんだから・・・、」

と、厳しくされ、以前よりも自分がかまってもらえなくなることに、強い不満を感じていたようだ。


治療を続け、症状自体は随分良くなっている。


症状の緩解とともに、最近では自分で自分のことを、

「お兄ちゃん」

と言うようになった。


こう考えると、様々な病気の根っこの根っこ、大本というのは、非常に深い・・・。



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