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2017.06.26
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先日、患者さんに問われました。
「先生、麦飯ってどうでしょう??」
最近、どういう訳だかこういう風に、患者さんから食養生に関して問われることが多く、特定の重症や難病の患者さんにとっては、
食養生は非常に重大な関心事であることを再認識しているとともに、鍼の神から
「食養生についてやれい!!」
と言われている気がして、筆を進めております。
〇
麦飯と言えば、刑務所というイメージがしますか?(笑)
普通米にいくらかの割合で麦を入れて一緒に炊いたのが、いわゆる「麦飯」です。
僕は割かし小さい頃からこれをよく食っていたような気はします。
(なんか祖母がよく作ってくれてました)
好きかと言われると、麦が入っていようがいまいが、僕の食欲に何らの影響力はありませんでした。(゜レ゜)
さてこれ、白米よりも体にいいのか。
積極的に食べると、何が期待できるのか。
とろろメシに合うと言われるのはどうしてか。
これいきましょう!!
さあここから、アワやヒエの問題、タイ米はどうかとか、糖質制限の話題までイケるか!!
無理っぽいナー☆(゚∀゚)
でも頑張ります☆
続く
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2016.08.19
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前回のお話
思いのほか反響が大きいので、すっかり気をよくしたので、続きを書きます。(笑)
つい先日、Facebookなるものに手を出したのですが、どうもFacebookの方が、皆さんコメントしやすいらしい。
なるほど、これがSNSの使い方なんですね。
僕のような情報発信したがり人間にとっては、割かし、いいものですね。(*‘∀‘)
まあ、単にブログの記事の一番下に「いいねボタン」を付けてるだけでは、なかなか拡散はしないってことなんだね。
しかし、こうやってどんどん、俺みたいに感じる人間が増えていって、みんな米国の巨大マーケットに飲み込まれていくわけか。。。
そしてそれが、戦争や核兵器の元金になる。。。(;゚Д゚)
ただまあ、いいものはいい。(笑)
情報を発信した以上、反響が気になるのは当たり前。
それをするのに優秀で、有効なツールを使うのも、当たり前。
〇
◆「気」や「経絡」を、”ある”と信じないと、東洋医学的な治療は不可能。
まあともかく、前回の最後に言ったように、東洋医学の論理の根拠となる人体観に、「気」や「陰陽五行」、「臓腑経絡」という概念があります。
これの肯定、是認、理解なくして、東洋医学的な治療の実践は不可能です。
そしてこれは、西洋医学の人体観には出てこない、むしろ全く否定される考え方です。
この先、ナンボ西洋医学が発達しても、発達すればするほど、「気」だの「経絡」だのには行きつかないんじゃないか、と、私は思っています。
また、西洋医学の概念で、東洋医学のこういった概念を捉え直すということに無理があるということは、このブログで、
随分前から再三書いている通りです。
カテゴリ「経絡」 参照
(上記カテゴリは、一般人向けに簡単に書いたものなので、専門家向けの本格的な説明ではありませんが、概要は分かるんじゃないかと思います。)
東洋医学を患者さんに運用する場合、これらを「実際にあるもの」と、前提にして話を進めていきます。
ある意味で術者側が「あると信じて」運用する訳です。
(患者さんが信じていようがいまいが、です。)
ここが、宗教家が神の存在やら輪廻やら、天国地獄、極楽浄土なんかを「あると信じて」生きていて、それらの存在を前提に、他者を教え導いている雰囲気に、
近いと言えば近いのかもしれません。
因みに僕は、身内に開業鍼灸師が二人もいる家に生まれたくせに、「気」や「経絡」の存在なんて、最初は全く、
1ミクロンも信じやしませんでした。(笑)
むしろ、20歳くらいの頃は、
「この科学万能の時代に、いつまでもそんなワケの分からんこと言ってるから、鍼灸業界は発展しないのだ!
東洋医学なんてハッキリしないものは、この世から無くなるべきだ!」
と、息まいていました。(苦笑)
その一方で、患部と全然関係ないところに浅く鍼をして、場合によっては鍼を翳して、劇的に痛み痒みが取れる、呼吸が楽になる、
こういう現象が現実にある、ということは知っていましたが、そういうものも全て、西洋医学の脳科学や神経反射等の理論等で、
いずれ説明がつくんじゃないか?と思っていました。
だから要は、鍼灸はいいものである、でも、その根拠が東洋医学では、世界(というより現代日本社会かな。)を納得させることは出来ない、
だからやめた方が良い、という考えを持っていました。
そういう私が、何故に東洋医学の使い手(ある意味で信奉者)になっていったのか。
ここに、この問題を考える一つのヒントがあるように思います。
続く
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2015.09.07
2014.08.28
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最近、海外旅行歴のない日本国民が、70年ぶりに「デング熱」という病気に感染したというニュースが、国民に不安と衝撃を与えています。
2013.03.09
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すっかり暖かくなり、「春」って感じがしますね~♪
今年は花粉の飛散量が、前年の比じゃないぐらい多いらしく、しかも花粉に混じって黄砂やら、PM2.5という謎の物質やらが飛んでいるらしいです。
なんでも、今日は国から、外出を控えるように、という呼びかけもあったんだとか。
この国もいよいよ外出もままならない国になってきましたか。。。
清明院の患者さんでも、落ち着いていた花粉症が久々に出た!と仰る方が何人かいらっしゃいました。
・・・ま、黄砂だろうが、PM2.5だろうが、こっちはやるこた同じです。(笑)
飛んでる物質をコントロールすることはできないんだから、粘膜が空気中の物質に暴露されないように最大限ガードしてもらって、
あとは粘膜の過敏さを抑えるように、患者さんのカラダ側を持っていければOKです。
目や鼻やのどの粘膜がどうして過敏になるか。
これには色々な原因がありますので、対処法は人によって全然違ってきます。
腰から足を温めた方がいい人、
運動して汗をかいた方がいい人、
刺激物や脂っこい物を控えた方がいい人、
睡眠をとらなくてはならない人、
呼吸の仕方を考えた方がいい人などなど、
人によって違います。
ただ、テレビでよくやっている、手洗い、うがい、マスクという方法は、ベタだけれども、症状を抑えるという意味ではなかなかいいようです。
花粉症の多くは、症状そのものが、全身状態、アンバランス、臓腑の機能失調を悪化させ、よけいに症状を悪化させる要因になる場合もあるのです。
冷静に、確実に対処すれば、鍼灸、東洋医学の考え方で、かなり症状が楽になります。
来年に備えた、予防も出来ます。
ぜひ、花粉症の第一選択肢に鍼を。
間違っても、ネット通販で、花粉症にはコレ!みたいな漢方薬を乱用するのは、やめましょうね。
冷静に、確実に。
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2012.02.26
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患者さんから、最近、妙に院長室から香ばしい臭いが漂ってくるといわれました。(苦笑)
それもそのはず、最近ワタクシ、「板藍根茶(ばんらんこんちゃ)」というお茶をよく飲んでおります。(笑)
一般の方はあまり、聞き慣れないであろうこのお茶・・・。
実は中国では、「インフルエンザ予防のお茶」として、非常に有名なのです。
こんなことを僕が言うと、
「おいおいどうした竹下、How toモノじゃんかよ!!」
と言われそうですが、いやいや、そういうことが言いたいんじゃない。
単純に、
「わりかしウマイヨ!」
ということが伝えたいだけなのです。(笑)
このお茶の主成分である「板藍根」というのは、インフルエンザなどの外感熱病の際の頭痛、ノド痛、高熱、顔面紅潮などに使われる漢方薬である、
「普済消毒飲(ふさいしょうどくいん)」という漢方薬に含まれる、黄芩、黄連、連翹とともに「気分の熱をとる」主成分であります。
アブラナ科の植物、菘藍(ショウバン・ホソバタイセイ)の根っこの部分を使うそうです。
中国では、一般庶民が、インフルエンザが流行る時期になると、このお茶を飲んだり、板藍根の入ったノド飴をなめたり、
板藍根を煎じた液体でうがいをしたりと、非常にポピュラーな予防法なのだそうです。
中国では、どこの家庭にも常備してあるぐらいなんだそうです。
ただしコレ、熱をとる力がけっこう強いので、余分な熱がカラダに籠っているタイプの人はいいだろうけど、もともと体を温める力の弱いタイプの冷え症の人があまり飲んだら、
かえってよくないこともあるので、ちゃんと東洋医学的な診断の出来る先生に診てもらってから、継続して飲むかどうかは慎重に考えましょうね。
なんでも、すぐ単純に飛びつくのはダメですぞ!
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2010.12.07
最近、随分と寒くなってきました。
・・・というよりも昼と夜の寒暖差、湿度の差が激しいですねえ。
以前も、養生や、急激な気候変動について書きました。
まあ、いずれにせよ本格的な真冬はもうすぐそこです。
こういう時の過ごし方を誤ると、普段から精神的、肉体的に疲れている人は特に、大概カゼをひきます。
そして、そこにさらに誤った養生法を重ねることによって、さらにこじれていきます。
早い段階で正しい治療と正しい養生をしてしまえば、カゼなんてものはどうってことありません!
コワいコワいと思って、カゼの人を避けてたってこの時期避けきれませんし、始まりませんから(笑)、
まずは正確な自分の体質を知って、正しい養生法はどんなものかを知るところからスタートするべきでしょう。
西洋医学では、インフルエンザや、肺炎が恐いということもあって、ワクチン接種や、ひいてしまったら解熱剤、抗生剤なんかを使って対応しています。
東洋医学では当然ながら、昔から今日に至るまで、鍼灸と漢方で対応します。
でも双方とも、その前に、まずは「養生」が大事です。
いざひいてしまって、治療しなければならない状況になったとしても、まずは「正しい養生」ありきです。
手洗いうがいはもちろんのこと、普段からのぼせ易い人は足腰をしっかりと防寒しておく必要があるし、
暴飲暴食から胃腸を弱らせている人は飲食を減らし気味にし、胃腸に負担をかけないことがポイントになるでしょう。
また、ハードワーカーで睡眠不足、過労気味の人はしっかりとした睡眠時間の確保、
運動不足で体がなまっていたり、精神的ストレスでイライラしている人は散歩等の軽い運動や、
そういう時間が取れないのであれば、せめて少しぬるめのお湯にゆっくりつかって少し汗を出してあげてから布団に入るとか、
必ずその人の弱点をうまくフォローできるような養生法が効果的です。
よく巷で目にする、
「〇〇さえ食べていればカゼ知らず!」
とかそういう、
”これさえやってればオールオーケー”方式は絶対に間違いです。
これだけ個体差があって、なおかつその個体が置かれている環境も千差万別な訳で、特定の何かをしとけばオールオーケーなんて、どう考えてもありえません。
(特定の感染症に対するワクチンなんかの場合は除く)
そうではなく、
「自分自身の正しい体質と、それを取り巻く今現在の環境、状況」
に対する正確な理解と、
「それに合わせた的確な養生法」
があってこそ、病を未然に防げる、あるいはかかってしまったとしても最小限に食い止めることが可能になるのではないしょうか。
患者さんの話を聞いていると、間違った養生法をしていることが非常に多く見受けられます。
上記に書いたような養生法はあくまでも一例であり、その患者さんに合わせた、もっともっと細かい養生指導も、やろうと思えば可能であります。
きちんとした養生、それをするためのきちんとした自分の体質把握、これが健康の第一歩じゃないかな、と思います。
そのために清明院では、初診時の詳細な問診を大事にしているのです。
治らん治らんと、自分の生活の見直しを棚に上げて、あれ飲んでみたりこれ食べてみたり、ウロウロしてても、思うように治らんのは当たり前です。
東洋医学も西洋医学も確かに優れた医学であり、あらゆる病に効果的ではありますが、
その効果を最大限生かすためにも、
「その人に合った正しい養生の実践」
というのは一大事なのであります。
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2010.05.27
・・・さて今日から「心(しん)」という臓について、考えていきましょう。
これを読んでいく時に注意してほしいのは、やっぱり西洋医学のいう「心臓=heart」と、東洋医学のいう「心の臓」というものとは、全く別のものであると考えたほうがいい、ということです。
東洋医学と西洋医学は、まったく違う角度、まったく違う哲学をもって、「人体」という小宇宙をみています。
だからここを初めから混同してしまうと、後々、ワケが分からなくなるのがオチなんです。
(僕自身がそうでした)
しかし、みている角度、哲学が違う、とは言っても、その対象は「人間」な訳ですから、その解釈が
”部分的には”
オーバーラップしてくることも当然あります。
これから述べる、「心の臓」の働きの中にも、そういう部分はあります。
でも、そこだけを強調して採り上げて、両医学の融合が出来るか、と考えると、それは限りなく不可能に近い、というか無理、少なくとも現段階では無理にそうしない方がいい、と僕は考えています。
まあ、コレ言いだすとまた前置きが長くなりそうなんで、さっさといきます・・・。苦笑
☆心は君主
東洋医学では、体を一つの国に例え、五藏六府をそれぞれ官職に例える考え方があるのですが、心というのは君主(国王、王様)と言われます。
(『黄帝内経素問』霊蘭秘典論(8)です)
国王がしっかりしていれば、国、国民は安定しますよね。
反対に、国王が不安定だと、国民も不安定になります。
このように、心がしっかりと機能していれば、体は安定し、滅びることはなく、心に異常があると、体は不安定で、滅びる方向に向かいます。
つまり病になる、ということです。
なぜ、心が君主、国王なのかというと、大まかに言うと、以下の二つの機能を「心の臓」が持っているためであります。
1.五臓六腑、全身に気血を巡らせるポンプ作用
(書籍によっては主血作用、と記載があります。谷口書店『基礎中医学』P71)
これは西洋医学の考え方ともオーバーラップしています。
しかし、東洋医学的な「心の臓」が巡らせるのはあくまでも「血液」ではなく「気血」なのであり、巡る対象は「五臓六腑のある、東洋医学の生命観に則った」全身なのです。
生まれた時から亡くなる時まで、ドックンドックンと、心は気血を全身に送り出し続けます。
「心の臓」のこの働きがなかったら、人間は生きていられません。
2.心は神(しん)を蔵するため
ここは、東洋医学独特です。
後ほど詳しく説明しますが、ここでいう「神(しん)」というのは、精神的な働きの中核をなすもの、と考えればいいと思います。
以前、「七情」についてで述べたように、人間は常に、実に色々な精神刺激にさらされていますが、それに対して、正常に反応できるのは、
この心が蔵する「神」という、「形のないもの」が正常に働いていれば、の話なんです。
この「神」に異常が起こると、ものごとの判断が正常に出来なくなったり、精神面、肉体面において、あらゆる異常が起こってきます。
つまり、心は
・全身に気血を休まず供給するポンプ(カラダの働きのかなめ)
・精神的な働きの中枢(ココロの働きのかなめ)
という2点から、「生命」というものを主宰する、”君主”である、と、東洋医学では位置付けられています。
この認識が、東洋医学の言う、「心の臓」というものを理解する出発点になります。
(次回に続く)
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2009.12.08
今日は「副作用」のお話し。
「副作用」を調べますと、(公社)日本薬学会のサイト様のこのページよると
病気の治療に関わる主作用に対し、それとは異なる別の作用や有害である作用のこと。
一般的には主作用以外の作用でも患者にとって不都合でない場合は副作用と呼ばないことが多い。
病気の予防、診断、治療に通常用いられる用量で起こる好ましくない反応を有害反応(adverse reaction)と呼ぶ。
医薬品添付文書では副作用の項目に有害反応が記してあり、一般には副作用と有害反応は同じ意味として扱われている。
(2005.10.25 掲載)(2009.1.16 改訂)
とあります。
・・・なぜ、今日はこんな当たり前みたいな疑問を書いたかというと、先日患者さんから、
「漢方薬には副作用がないんですよね?」
という言葉を聞いたからです。
まあコレ、良く聞く言葉なんですが、僕は大体、
「ん~ないわけじゃないんだけど、要は西洋薬よりも体に優しいものが多いんですよ~。」
なんて答えることが多いです。
・・・しかしこれもねー、正確に答えようとすると、
「東洋医学には、もともと“副作用”という考え方そのものがないので、漢方薬を飲んで症状が変わらない、あるいは改善しないで、不快な症状が現れた場合は、
最悪、”間違った処方”である可能性もあります。
また、最初の症状が良くなって、別の症状が出てきた場合は、初診の時とは体の状態が変わったということですので、別の処方に変えてもらう必要があるかもしれません。
また、副作用と似て非なる考え方で”瞑眩(メンケン)”なんていうものもあります。云々・・・」
となります。
・・・なんか、小難しい感じしちゃいますよね!?
(苦笑・・・僕が患者さんなら、説明中に寝てしまいそうです。。。)
ですので、上に書いたような、ちょっとぼかしたような答え方をすることが多いんです。
(そもそも、薬に関して口出しできる権利は我々鍼灸師にはありませんし、業務範囲外になります。)
東洋医学ではいわゆる診断名のことを「証(しょう)」といいます。
この「証」は同じ人の同じ病気でも、その場、その時の体の状態によって変わってきます。
東洋医学の医者はその「証」を東洋医学独特の「診察法(四診術と言われます)」によって絞り込み、よし、現段階ではこれで間違いない!と思われる処方をします。
このように、「証」を考えて、論理的に治療を進めるやり方を「弁証論治(べんしょうろんち)」といいます。
要するに、その時その瞬間の患者さんの状態に合わせて、病全体の成り立ち、仕組みを意識しながら、東洋医学の世界観の中で論理的に治療を進めていくわけですね。
漢方薬にしても鍼灸にしても、たまにステレオタイプ的に「副作用がない」と言われる所以は、漢方薬、鍼灸を用いる際の土台となる、東洋医学自体に
「副作用という“考え方”そのものがない」
からなのであって、決して、
「東洋医学なら、鍼灸でも漢方でも、どんな治療をしても悪化しない」
とか、
「どんな治療内容であっても、体の害にならない」
訳ではないのです。
漢方でも鍼灸でも、「証」を間違えて処方、施術すれば、悪化することもあるし、体の害になることだって当然あります。
また、主訴(メインの症状)は取れたけど、他の症状が出てきてしまった、なんてこともあり得ます。
ちなみに余談ですが、たまにまことしやかに言われる
「漢方には即効性がない」
というのも、大きな間違いで、キチッと証にあった漢方薬を飲めば、飲んだその場で症状が楽になるなんてことはざらにあります。
(もちろん病気や症状によりますが)
中国の古典では、生半可な知識、経験の医者が治療にあたり、患者さんを悪化させてしまうことを、
「中工の害(ちゅうこうのがい)」
といって、キツく戒めています。
・・・ですから、漢方だから、鍼灸だから無条件にいい!というわけではなく、正確に「証」が立てられる先生が使うから、これらの効果が最大限発揮でき、その結果、
「東洋医学っていいもんだよね~。効くよね~(^O^)/」
となるわけです。
一般にしばしば言われる、
「漢方薬は副作用がないからいいんだけど、即効性がなくてね~・・。」
とかいう風に、漢方薬を間違った理解で位置づけてしまうのは大変もったいない話だと思います。
(副作用がない=×、即効性がない=×ですね。。。)
これを言うなら、
「間違った認識が蔓延しているんで、もっと漢方薬をビシッと使いこなせる先生が増えてくんないかな~」
と、現状を憂うのが正確な認識だと思います。
なにせ、シップやうがい薬、ビタミン剤等のサプリメントと同等に扱われる時代ですから・・・(苦笑)
ちょっと愚痴っぽくなっちゃいましたが、僕も、今よりももっともっと、「鍼灸をビシッと使いこなせる」先生になりたいと思っています。
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日本東方医学会、医鍼薬地域連携研究会(DAPA)について2023.05.30
生薬観察登山に行ってきました!