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2011.03.24
こないだ清明院の、飲食店を自営業されている患者さんが、
「しばらくお店を休みにして、旅行に行ってくることにしました!」
とのこと・・・。
水や野菜がどうなるか分からないし、地震以降、一連の騒動で疲れたから、とのことです・・・。
昨日テレビで、東京都内も、水道水を乳児には飲ませないように、との宣言がありました。
かと思ったら今日になって、「やっぱり飲んでも大丈夫!」とのこと・・・。
情報が右往左往して、何を信じていいのか、大丈夫なのかと、みんなかえって不安をあおられています。
・・・ここ数日、そのように、余震からくる不安と、放射能の問題で、心身が疲弊しきっている患者さんを多く診ます。
余震はまだしばらくは仕方ないとしても、原発問題に関しては、正しい認識を持とう!
・・・ということで現在、清明院副院長である森岡先生が、原発問題のことをブログに書いております。
原発問題(その4) 参照
また、(一社)北辰会に所属されている、徳島県の堀本時久先生から、いくつか参考になるサイトを教えていただきました。
ほっと鍼灸院HP(堀本先生の鍼灸院)
以下に紹介いたします。
(一般人用に分かりやすい文章で説明されています。)
(菅谷市長は、チェルノブイリ原発事故後に、現場で医療支援を行った臨床医です。)
こういうのも、やっぱり餅は餅屋でね、専門家で、しかも分かりやすく説明できる人の言うことが一番頼りになると思います。
(まあとはいえ、100ゼロで信頼しろ、といっている訳ではありませんよ。)
・・・まあ、専門家と言うのはゴマンといる訳で、ある人の言うこと「のみ」が正しいというのはなかなかないとは思いますが、上記の2サイトの話は、
比較的分かりやすいんじゃないかと個人的には思いました、って話です。
結局は何度も何度もテレビで言われている通り、
「今のところ問題ない。注意しておいた方がいいのは確かだけど、今後も大きな問題が起こるとは考えにくい。」
という見解です。
こういう意見を聞いて、そう言われても不安を払拭できない、どうしても信じられない、コワい、という方は、冒頭の患者さんのように、
しばらく旅行にでも行ってしまうとか、思い切って関西や海外に移住してしまうとかも、一つの手じゃないかな、と思います・・・。
毎日安心できてない生活が長く続いたら、体に毒です。
その方法でしか不安を解消できないのであれば、それも仕方ないと思います。
僕としては現状、まったくの「不動心」にて、不安な患者さん達の治療にあたらせていただいております。
こういう時、鍼はよく効きますよ!
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清明院に皆様のお力を!<m(__)m>
2011.02.05
いや~、ついこないだ、「大寒」の話をしたと思ったら、もう「立春」です。
早い早い・・・。
コワいコワい・・・。(苦笑)
「大寒」とお餅 参照
・・・立春過ぎると、徐々に何となく春めいてきます。
そこで、
さあこれから新緑の気持ちイイ季節だ!
と考えるか、
はあー、花粉症の辛い季節だー・・・、
と考えるか、ここですでに大きく分かれますね。
人生が。
人生そのものが。(苦笑)
ところでこの「立春」、その前日の2月3日が「節分」と言われ、これまた奇妙な風習がありますね。
1.豆まき
2.イワシの頭を柊(ひいらぎ)の枝に刺し軒下に飾り魔よけ
3.恵方巻きを恵方を向いてまるかぶり
・・・まあ他にもあるようですが、とりあえずこれ、皆さん知ってましたでしょうか。
1.は僕自身が小さい頃に実家でやっていましたし、2.は往診の高齢の患者さんがやっていて、初めて知りましたし、3.は最近妙にコンビニが流行らせている感じがありますね・・・。(笑)
客観的に冷静にみると、奇妙極まりない風習ですよね・・・。(笑)
今日はこれについてサクッと調べた内容を、コンパクトに纏めてみました。
Wikipediaによれば、もともと、立春、立夏、立秋、立冬(四立)の前日はすべて「節分」と呼んでいたようですが、現在では立春の前日のみを「節分」と呼ぶようになっているそうです。
これは、旧暦では春の始まりの立春は新年の始まりであり、他の節分と比べて特別だったから、ということらしいです。
・・・それぞれの意味づけについては、
1.の豆まきについては、もともと一年の始めに無病息災を祈念する風習は、奈良時代に中国から伝わったとも言われるそうで、また古来から日本では豆や米には霊力が宿るとされ、
これを鬼に投げつけることで鬼を祓い、福を呼び込み、終わった後は自分の年齢と同じか一つ多くの豆を食べることにより、無病息災となる、と言われているらしいです。
・・・ここで、
「いやいや、じゃあ80過ぎの人とかどーすんの・・・? 80個も豆食べたら、かえって胃腸に堪えそうなんですけど・・・。」
という疑問がわきますが、ここはなかなか都合がよくて、その場合は、「福茶(ふくちゃ)」といって、年の数の豆にお茶を注いで飲めばよい、とのことです。(笑)
そして2.のイワシの頭と柊の枝については、柊の葉の棘と、イワシの頭の臭いで鬼がいやがって逃げ出すから、とのことです。(笑)
(・・・おいおい、オニ、やたら弱くないか?という気もしますが。)
さらにこの1.と2.はセットになっており、2.の風習で逃げ出した鬼に対して、追い打ちで豆をぶつける、という考え方もあるらしいです。
鬼としては、新年早々、棘を刺され、くさい臭いを嗅がされ、たまらず逃げたところに、豆をぶつけられる訳です。(笑)
・・・オニの気持ちを考えると、極めていたたまれない風習です。
そして3.の恵方巻きについては、発祥の地は大阪とも愛知とも言われ、節分の日の夜に、その年の恵方(えほう・・・おめでたい方角)を向いて、
太巻きをまるかぶりすると、いい年になる、という風習だそうです。
”巻きずし”は、福を巻き込み、切らずに”まるかぶり”するのは、縁を切らない、そして寿司の具は”七福神”にちなんで7種類、とのことです。
これの歴史については、関西の商人が広めたという説を知っていましたが、何やら他にも、諸説あるようですね。
(Wikiに詳しいです。)
・・・ところでこの、「恵方」ってどうやって決まるんでしょうか。
「恵方」とは、陰陽道のいう歳徳神(としとくじん)のいる、縁起のいい方向、という意味で、これはその年の十干(じっかん)で決まるようです。
今年(2011年)は辛(しん:かのと)の年なので、恵方は丙(へい)の方角となります。
今年の恵方はテレビなどでは簡単に16方位で南南東、と言われていましたが、正確に言うと「丙(へい)」の方角、となり、正確には南南東、
というより32方位で南”微”東、つまり16方位で言う南南東より7.5°南寄りが、正確な恵方なんだそうです。
だから多くの人は、間違えて少し(7.5°)東を向いて”まるかぶり”してしまっている恐れがあります。
やるからには、気を付けたいものです。(苦笑)
・・・僕は意外とこういう細かい話もキライじゃないです。
十干、十二支についても、そのうちこのブログで解説してみたいものです。
まあこのように、日常のちょっとした風習から、思わぬ東洋的な学問にぶち当たることはよくあります。
北辰会の橋本浩一先生が研究されている内経気象学にも、こうやって
日常の風習~暦(こよみ)~その年の運気~気象学~人体との関わり、
という流れで入っていくのも、意外と面白いかもしれませんネ。
◆参考・引用サイト
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2010.03.30
これまでのお話
鍼灸には保険が効かない!?(その1)
鍼灸には保険が効かない!?(その2)
鍼灸には保険がきかない!?(その3)
鍼灸には保険が効かない!?(その4)
鍼灸には保険が効かない!?(その5)
鍼灸には保険が効かない!?(その6)
鍼灸には保険が効かない!?(その7)
読者さんからの一つのコメントがきっかけとなり、長々と語ってまいりましたが、そろそろ「一旦」完結しようかな、と思います。
・・・まあ、何度も言うように、根本哲学の違いはあれども、「東洋医学」と「西洋医学」との間には何らの優劣はない、と僕は思っています。
(双方とも臨床面での得手不得手はあるにせよ、です。)
それに、国民皆保険制度自体は、なかなかいい制度だなあ、とも思っています。
最近のアメリカや中国など、世界中がその流れになっているのもよく分かります。
ですから、わが清明院にも、”往診事業部”を設けて、寝たきり、歩行困難のある、通院困難な患者さんに対しては、一部保険による往診も行っている訳です。
基本的には以上の考えから、僕としては鍼灸「も」保険適用にするべきだ、という考え方を持っています。
しかしこれまで語ってきたように、現状、それにまつわる難しい問題は山積み状態です。
まあ何を言ってみたところで、僕は一鍼灸臨床家ですし、自分自身そうありたいので、その現状を踏まえた上で、何をするのが一番いいか、
僕に何が出来るのか、ということを考えて、これまで自分なりに一生懸命やってまいりました。
そうしてたどり着いた、今のところの僕なりの答えが「清明院」なんです。
もちろんこれが唯一無二の正解だ、鍼灸師全員が目指すべき道なのだ!とも思いませんが、やっぱり、なんだかんだ言って、「患者さんに認めていただく」ことが一番早いし有意義だ、
と「僕の場合は」思った、ということです。
ある人は「いや、鍼灸教育の改革だ!」と言ったり、またある人は「いや、鍼灸そのものの国際化だ!」あるいは「鍼灸の現代科学的証明だ!」と言ったりしています。
・・・正直、どれも正しいと思うし、どれにも期待したいです。
各人が最大限、信念に基づいて、自分の役割を果たすべきだと思います。
僕にもっと余裕があったら、僕以外の人の活動にも、何か協力したいとも思います。
僕としては(その2)のところで述べたように、「国民皆保険制度」が日本で成立した時の、一番の立役者は国民(労働者)自身であることから、
国の制度に最も影響力を持つのは、僕らではなく、「患者さん(国民)」に他ならない、と思います。
だから僕らが真面目に東洋医学を極めて、それを支持して下さる患者さんを一人でも多く作ることが、僕なりに出来ることの最大限かな、
それにだったら人生かけてもいいかな、と思った訳です。
その患者さん達が周りのみんなに「鍼で治った」「鍼で楽になった」という事実を教え、徐々に徐々にそのことが国民の常識となり、やがては医療界全体、
国全体をも動かす日が来るんじゃないでしょうか。
まあ、気の遠くなるような壮大な話でね、とても僕がこの世にいる間には実現の難しそうな話ではあるけども、こんな素晴らしいことの実現のための捨て石になれるなら、
それも洒落てるんじゃないかな、と思います。(笑)
東洋医学における「気」や「陰陽」という哲学は、決して机上の空論、絵に描いた餅なんかではなく、古代中国人の素晴らしい知恵なんだということを、
僕は自分自身の臨床を通じて、日々実感しています。
現代科学以外の真実はありえない、という考え方は、生活の利便性の追求、という局面では確かに素晴らしいと思います。
しかし地球環境問題や、その他のそれにまつわる諸問題に目を向けた時、必ずしも絶対的な正しい考え方とは言えない、と思います。
ましてや「人体」という「自然現象」そのものの中に起こる「病気」というものにおいては、なおのこと、だと思います。
僕自身はもちろん、同じ志を持つ仲間たち、諸先輩方のひたむきな臨床が、より多くの患者さんの心を動かし、一人でも多くの患者さんが助かり、
ついには歴史を動かす日が来ることを、僕は願っています。
・・・以上にて、今回の「鍼灸には保険が効かない!?」シリーズは一旦終了といたします。
このテーマについては、細かいことを言い出したらまだまだありますので、そのうちまた書こうと思います。
ぷららさん、いいコメントを本当にどうもありがとうございました<m(__)m>
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