東洋医学 伝統鍼灸 清明院

お電話

03-6300-0763

10:00~21:00(完全予約制)

休診日:日曜(土曜、祝日の診療は18時迄)
〒151-0053東京都渋谷区代々木2-15-12クランツ南新宿601
初診・再診の御予約、予約の変更、
その他お問い合わせはこちら

Search Results for: 舌診

東洋医学と「痛み」(その2)

2010.11.11

wp-1584969207303.jpg

 

 

 

これまでのお話・・・

スピリチュアルペイン(その4)
東洋医学と「痛み」(その1)

前回は、”魂(たましい)”というもののお話を少ししました。

 


コレについては、僕も以前から大変重要視(というか意識)しています。

・・・まあさておき、今日はいよいよ、東洋医学では「痛み」というものをどのように考えるのか、というお話です。

 


東洋医学では、人間の体には「気」というものがくまなく、絶えず巡っている、と考えています。

「気」ってなんですか? 参照

 

そしてその「気」というものが、体の中で、過不足による滞りなく、スムーズにバランスよく巡っていれば、「痛み」は出ない、というより”無病”である、と考えます。

 


つまり、「痛み」がある、ということは、東洋医学ではそこに「気」の過不足による、「気の流れの滞り(循環障害)」がある、ということを示している、と考えます。

 


そして、その「原因」を究明するために、問診から始まる各種の診察法(脈診や舌診や腹診などなど)が考えだされている訳です。

 


東洋医学では「痛み」を大きく分けて、2種類の分類をして、解説します。

1.痛みのある部分に「気」が通じていないパターン

2.痛みのある部分に「気」が不足しているパターン

この2つです。

 


1.のパターンなら、「気」を通じさせればよく、2.のパターンなら、そこに「気」が充実するように治療すればよい訳です。

「なんだ、エライ簡単じゃん。」

と思う方も多いかと思いますが、東洋医学が注目するのは、この2つを起こさしめている「原因」です。

 


この「原因」によって、痛みの程度も、出方の特徴も決まってきます。

 


そして「原因」にアプローチ出来ないと、なかなかよくなってくれません。

 


たとえ治療直後に効果があったとしても一時的ですぐ戻ってしまったりします。

 


我々はその痛みの東洋医学的な「原因」「問診」によって調べ、実際に体表観察をしてみることで、明らかにしていく訳です。

 


ここで、

「じゃあ、仮に肩こりの”原因”が長時間のPC作業だったとしたら、鍼ではどうしようもないですよね?」

という意地悪な質問があったとします。

 

(実際に言われたことあります。それも同業者に。)

 

 

僕はこれに対しては、

「長時間のPC作業をしても、肩が凝らない人もいます。そりゃあPC作業なんて不自然なこと、やめてくれるに越したことはないけど、生活の為にはそれがどうしても出来ない、

 

という条件であれば、東洋医学の立場から、PC作業が最も負担をかけた臓腑、経絡を明らかにして、そこの不具合を是正することで、

 

”PC作業をしても肩の凝らない人”に限りなく近づけていくしかない訳です。」

となります。


(真面目に答えるとネ(笑))

 


いずれにせよ、東洋医学の疾病観というのはどこまでいっても「陰陽の不調和」の一語であり、言いかえれば「気の過不足」な訳ですから、

どのような病態、状況においても、まったくのお手上げ、という状況はない訳です。

 


ただ、誤解を招きそうなので付け加えておくと、場合によっては、西洋医学的な手法(外科手術など)を用いた方が早いケースももちろんある、ということです。

 


次回に続く

 

読者の皆様、1日1回、こちらのバナーをそれぞれ1クリックお願いします!!

 

 

人気ブログランキングへ      にほんブログ村 健康ブログ 鍼灸(はり・きゅう)へ

 

清明院オフィシャルホームページ(PC)


清明院スタッフブログ『清明なる日々』  

 

 

 

「心」って何ですか?(その4)

2010.05.31

_20201026_205702

 

 

 

これまでのお話・・・

「心」って何ですか?(その1)
「心」って何ですか?(その2)
「心」って何ですか?(その3)

 


・・・まだまだ続きますよ~!

 

☆心は舌と関係が深い


東洋医学では、

「舌診(ぜっしん)」

と言って、舌の色や形、動き具合や舌に生えている苔の状態などをよく観察することで、正確な診断の材料にします。

 

これは我々にとって非常に重要で有益な情報を与えてくれる診察法であり、毎回の診療において、欠かすことのできないものであります。

 

そしてこの”舌”そのものには、五臓では心、それから脾が大きく関与します。

 


脾についてはまた今度説明しようと思いますが、心という臓は、(その1)で述べたように、ものを覚えたり、考えたり、判断したりする、

 

精神的な働きの中枢である、と述べました。

 


また同時に、心は触覚や味覚、嗅覚など、あらゆる感覚を感知する働きもある、とされています。

(西洋医学では、そういった働きの中心は”脳”である、と説明しますが、東洋医学では”心”と説明します。)

 


舌と言えば、当然ながら、味覚を感知する、重要な感覚器ですよね?

 

また、上手にしゃべる時、ものを食べる時に大活躍する部位でもあります。

 


これらの働きには心の臓が大きく関与することから、

「舌は心の苗(びょう)たり」

と言われ、心に異常が起こると、うまくしゃべれなくなったり、味が分からくなったり、舌そのものがピリピリと痛んだりします。

 

(唐容川『血証論』吐血の項 参照)

 

 

こういった症状のある時、鍼でもって「心」を調整してやると、症状が取れることが多いのです。

 


・・・ところで、

「西洋医学が言う「脳」の働きを「心」に置き換えるなんて、随分ブッ飛んだ発想だナー・・・。」

と思う人も多いんじゃないかと思います。

 

そこで一つ、有名な話を紹介します。

 

亀節子さんという人が書いた、

意識の闇、無意識の光』

という本の中に出てくる話なんですが、

(この本は、かのユングを日本に紹介した第一人者である、河合隼雄先生も推薦されている本です。興味のある方はどうぞ。)

 

心臓と肺を移植したとある女性患者が、それ以来、嗜好がすっかり変わってしまったというお話で、
 

術後彼女は、フライドチキン、ピーマン、冷たいビールなどを非常に欲しがるようにり、さらに、ブロンドの女性との情事を期待している自分を発見した。

それからしばらくして、自分に接吻したティムという名の青年を、深い息とともに体内に呑みこんでしまうという、わけの分からぬ夢を見た。

その後、新聞の死亡記事から、自分のドナーが、夢と同じティムという名前だったことを知って、彼の両親に会いに行った彼女は、ようやく彼女の身の上に起きた変化の原因らしい事実にいきついた。

オートバイに乗っていて事故死したティムは、ピーマンやフライドチキンや冷たいビール、それにブロンドの女性が好きな18の青年だったのだ。

この驚くべき体験から、心臓の提供者と患者との関係を調べていくと、たくさんの人が、この患者とよく似た体験をしていることが判明した。

・・・というお話です。

 


「心は神を蔵し、精神活動の中枢となる」
と、2500年前にさらりと述べている東洋医学、恐るべし・・。

 

(次回に続く)

 

読者の皆様、1日1回、こちらのバナーをそれぞれ1クリックお願いします!!

 

 

人気ブログランキングへ      にほんブログ村 健康ブログ 鍼灸(はり・きゅう)へ

 

 

 

 

「体表観察」は曖昧か。

2010.04.04

_20201019_002306

 

 

 

**********************************************************************************************
     にほんブログ村 健康ブログ 鍼灸(はり・きゅう)へ
   ↑↑↑          ↑↑↑
この2つのバナーを、1日1回クリックに是非ご協力下さい!<m(__)m>

 


クリックしていただくと、ランキングポイントが上がります!!
**********************************************************************************************

 

 

 

清明院では、初診の患者さんへの「問診」が終わると、必ず「体表観察」という流れを経て、「治療」を行います。

 


この「体表観察」つまり「東洋医学的な身体診察」という過程なくしては、鍼灸をどこにやったらよいかがはっきりしません。

 


それぐらい重要というか、もう必要不可欠な過程になります。

 


この「体表観察」には、

「脈診(みゃくしん)」

「腹診(ふくしん)」

「背候診(はいこうしん)」

「原穴診(げんけつしん)」

「舌診(ぜっしん)」

 

などなど、様々な診断法があり、それらを縦横無尽に駆使しながら、その患者さんの病態を「東洋医学的に」把握します。

 

 


それによって得た情報と、問診によって得た情報とを合わせて、理論的に総合判断し、一番効果的だと思われる経穴に、適切な刺激の鍼灸をする訳です。

 

 


しかしまあここで、意地悪な意見として、

1.「じゃあ、問診で患者さんがウソついた場合は問診の情報ってあてになりませんよね?しかもそれが本当かどうかの確認なんて出来なくないですか?」

とか、

2.「体表観察で得た情報っていうのも、結局は治療する人の主観に委ねられるものだから、そんなものあいまいですよね?あいまいなものを診断材料にするんですか?」

という意見がありえるでしょう。

 

これは、1.の問診に関しては、ある程度当たっています。

 

 


確かに患者さんが本当のことを喋ってくれないと、こちらが惑わされることがあります。

 

 

だから僕の場合、問診で得た情報というのは、実際に「体表観察」をしてみるまでは、

「ウソやおおげさや勘違いの可能性もある情報」

として、冷静に持っておきます。

 

 


・・・まあ、自分の体のことを事細かに他人に話す、なんていう行為は、めったにすることじゃないし、あまり知られたくない、話したくないこともあるのが普通でしょう。

 

 


ですので、問診で聞いただけで、これは100%真実の情報だ、という保証なんてのは、どこまでいってもないのです。

 

 


コレ、当たり前ですよね・・・??

 

 


次に2.「体表観察情報」は治療者の主観的な情報だからあてにならない、あいまいだ、というのは少し間違っています。

 

 

まあ、人間の感覚(五感)を頼りにした診察法である以上、血液検査や画像診断のようなもの(数値化、映像化)とはそもそも違うよね、というのはその通りです。

 

 


東洋医学では、術者の主観的な情報を、大いにあてにします。

 

 


・・・というか、それがないと東洋医学は成立しません。

 

 

 

だから治療者の「技術」に、治療効果が大きく左右される面があるんです。

 

 

それがダメだ、というのなら、話が東洋医学のそもそもの否定になってきます。(苦笑)

 

 


「技術」「知識≒経験」が上がれば上がるほど、積み上げられるほど「感覚=五感=主観」は、ブレなくなってきます。

 

 


僕自身も実際にやっていて、そう感じますし、先輩たちもみなさんそうおっしゃいます。

 

 


だから、たとえ感覚的であっても、自分自身の中にキチッとしたブレない物差しを持つことが出来れば、臨床上、全然あいまいじゃないんです。

 

 


むしろ融通性がある分、機械での検査よりも、時に正確だと、僕は思います。


(この意味、分かりますかね・・・?)

 

 


清明院には、言語障害や認知症、あるいは乳幼児の患者さんなど、初診の段階からそもそも「問診」が出来ず、「体表観察」のみで治療するしかなかった患者さんが、何人かおられます。

 

 


しかし皆さん、鍼灸治療によって良好な経過を得ています。

 

 


これが、「体表観察術」が全くのあいまいな代物ではなく、臨床上あてになる、使い物になる、再現性や普遍性がある、ということの証左ではないでしょうか?

 

 


「体表観察」における主観、というのは、東洋医学の基礎理論や、先人達の貴重で膨大な経験から得られた、普遍性、再現性を持った、確かな理論に基づいた「主観」なのです。

 

 


あいまいと斬って捨てるのはもったいないです。

 

 

メチャメチャあてになります。

 

 


あいまいで、あてにならないものによって診断する医学が、数千年もの間、患者さんの支持を得られるはずありません。

 

 


この医学には、「体表観察術」”不可欠”なんです!

 

 

読者の皆様、1日1回、こちらのバナーをそれぞれ1クリックお願いします!!

 

 

人気ブログランキングへ      にほんブログ村 健康ブログ 鍼灸(はり・きゅう)へ

 

 

清明院オフィシャルホームページ(PC)

 

清明院スタッフブログ『清明なる日々』

 

 

 

 

 RSSリーダーで購読する

ブログ内検索
おすすめ記事一覧
カテゴリー
最近の投稿