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2011.02.02
以前から思っていることがある。
あらゆる場面における、「要約力」の重要性だ。
近年、(社)北辰会で講師をやらせてもらうようになってから、さらに思うようになった。
膨大な患者さんの情報を、要約してコンパクトに頭の中におさえておかなかったら、すぐに頭がパンクしてしまう。
また、難しい症例に出くわしたとき、要約して分かりやすく先輩に質問しないと、欲しい答えが得られない。
患者さんに問診する時もそうだ。
つまり「要約力」は「質問力」、すなわち「問診力」であり、これは「臨床能力」から、「講義力」にも繋がる。
・・・また現代は、超情報化社会である。
欲しい情報が、テレビやインターネットですぐに簡単に手に入る。
ということは情報の「量」と「質」の問題が大きい、ということだ。
日々、頭の中の情報量はどんどん増えていき、またどんどん忘れ去られていく訳だが、
重要なのはその中のどれが大事で、どれがそうでないか選別し、得たい情報をコンパクトに要約して頭の中に持っておくことだ。
そうすれば、いざという時にその膨大な情報量を加減して出したり引いたり、自由自在なはずだ。
「要約力」は、訓練すれば身に付くと思う。
(個人差はあるとは思うが。)
ではどういう訓練があるかというと、例えば文章を書くことだ。
僕もこのブログをほぼ毎日書いて1年以上、「要約力の訓練」になっていることを、すごく実感している。
またあるいは、その知識について自分よりも知っている人物と会話するなんていうのもイイと思う。
・・・まーしかし、あせりは禁物。(笑)
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清明院に皆様のお力を!<m(__)m>
2011.01.20
今日、以前からご家族皆さんを診させていただいている、とある患者さんに頼まれて、そのご家族の一人で、かなり重篤な疾患を患っておられる患者さんのお宅に往診に行きました。
患者さんはまだ30代ですが、病は末期。
聞くと入院先の病院からは、
「もうやりようがないから」
と言われて、自宅に帰されたとのこと。
西洋医学的には、やれるだけのことはやったということです。
もうこれ以上病院にいても、手の施しようがないから、家に帰りましょう、ということです。
病院からは、残念だけど、処置をしない患者さんを置いておくことは出来ない、
次の患者さんのためにベッドを開けなくてはいけない、だからすぐに家に帰って下さいと、ハッキリ言われたそうです。
ちなみに、病院でのキツイキツイ処置の数々をもってしても、いい傾向を見せたことはあまりなかったようです。
・・・そういう状況の患者さんに、東洋医学はなにか出来るのかというと、出来ます。
僕はこれまで何度も、そういう患者さんを診てきています。
いつもこのブログでも書いているように、鍼で「気」を動かし、「陰陽の調和」をはかるのが東洋医学。
「陰陽の不調和」が”病気”なんだから、患者さんがどのような状況であっても、そこに「陰陽の不調和」を見い出すことが出来て、何か処置をして、
それの「調和がとれたこと」をキャッチすることが出来れば、東洋医学的には治療成立です。
ある意味、いかなる状況でも、お手上げ状態はないのです。
(ただ状況によっては、外科的な手法や点滴や投薬の方が早い状況もある、というだけのことです。)
今日の往診時、患者さんはうまく喋ることが出来ないため、問診はほとんど不能。
それでも、
呼吸が苦しい。
全身が痛いが、特に耳が猛烈に痛い、圧迫感を感じる。
尿、便が出ない。
ものが食べられない。
苦しくて横になれない。
など、御家族からこれまで~現在の状況を伺い、ほぼ体表観察のみで治療に入る。
・・・即座に変化が出る。
呼吸がしやすくなった。
耳の痛みが消えた。
横になれるようになった。
・・・これ、わずか数十分の間での出来事。
横で一部始終を見ていた、その患者さんの奥様の、一瞬見せた安堵の顔が忘れられない。
これまで色々バカにされたりしながらも、東洋医学をやってきて、本当に良かったナーと思った瞬間だった。
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2011.01.17
昨日、1月16日の日曜日は、大阪で行われた、(社)北辰会、本部臨床コースに参加してきました!!
都合により午後からの参加となり、残念ながら午前中の実技は受けられませんでしたが、
午後は代表理事である藤本蓮風先生による代表講演、
「北辰会の主張」
でした。
北辰会方式がなぜ少数鍼なのか、
なぜ長い時間をかけて、詳細に問診するのか、
それが現在の医療界で、どういう意義を持つのか、
といった、基本的かつ重要な問題を、最新の臨床見解なんかも踏まえつつ、年明け1発目に再確認するような、素晴らしい内容でした。
そのあと、清明院HPともリンクしている、大阪の廣田きらめき薬局、煌鍼灸院(ブログも必見!!)の院長である、廣田三知郎先生による症例発表、
「騒音性耳鳴、無月経」
の症例でした。
廣田先生は僕と同年代ですが、薬剤師のライセンスも持ち、薬局と鍼灸院を一人で経営しつつ、ついでにたくさんのお子さんを育てつつ(笑)、
鍼灸、漢方薬の勉強会にも積極的に参加されておられる、大変パワフルかつ頭脳明晰かつイケメンな先生です。
僕も漢方薬のことで困ったことや分からないことがあった時、よく相談させていただいております。
昨日の症例も、サスガの内容で、とっても勉強になりました。
ところで、鍼灸と漢方薬・・・。
現代では法律の関係で、別々に扱われていることの多いこの二つですが、もともとの理論はどちらも東洋医学な訳ですから、明治維新以前は、
医者といえば鍼灸と漢方、双方を駆使して、両輪の輪のようにして病気の治療にあたっていた訳です。
しかし現代では、鍼灸は鍼灸、漢方は漢方と、まるで別々の存在のようになってしまっています。
なので廣田先生のように漢方薬も同時に使う先生の症例は、鍼灸だけでは思いつかないであろう理論展開なんかに気付いたりして、非常に参考になります。
僕も漢方薬に関してはまだまだ未熟で、勉強中ですが、今後も頑張って勉強していきたいと思います。
そして最後は、先週、順雪会でも講義された島内薫先生によるシリーズ講義、
「空間と方剤」
でした。
・・・まあ、もはや言うまでもなく、相変わらず無尽蔵に出てくる知識の雨あられ・・・。
一体島内先生の脳はどのようになっているんだろうか・・・、と思ってしまいます。
そして、終わった後は飲み会・・・。
そして何と、昨日は米原地区で大雪が降ったため、新大阪から品川まで帰ってくるのに新幹線で4時間!!!(泣)
・・・さすがに若干疲れましたが、寝たらすぐに回復し、今朝は早朝から元気に臨床しております。(笑)
・・・そんな訳で、濃いめの一日でした・・・。
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2010.12.07
最近、随分と寒くなってきました。
・・・というよりも昼と夜の寒暖差、湿度の差が激しいですねえ。
以前も、養生や、急激な気候変動について書きました。
まあ、いずれにせよ本格的な真冬はもうすぐそこです。
こういう時の過ごし方を誤ると、普段から精神的、肉体的に疲れている人は特に、大概カゼをひきます。
そして、そこにさらに誤った養生法を重ねることによって、さらにこじれていきます。
早い段階で正しい治療と正しい養生をしてしまえば、カゼなんてものはどうってことありません!
コワいコワいと思って、カゼの人を避けてたってこの時期避けきれませんし、始まりませんから(笑)、
まずは正確な自分の体質を知って、正しい養生法はどんなものかを知るところからスタートするべきでしょう。
西洋医学では、インフルエンザや、肺炎が恐いということもあって、ワクチン接種や、ひいてしまったら解熱剤、抗生剤なんかを使って対応しています。
東洋医学では当然ながら、昔から今日に至るまで、鍼灸と漢方で対応します。
でも双方とも、その前に、まずは「養生」が大事です。
いざひいてしまって、治療しなければならない状況になったとしても、まずは「正しい養生」ありきです。
手洗いうがいはもちろんのこと、普段からのぼせ易い人は足腰をしっかりと防寒しておく必要があるし、
暴飲暴食から胃腸を弱らせている人は飲食を減らし気味にし、胃腸に負担をかけないことがポイントになるでしょう。
また、ハードワーカーで睡眠不足、過労気味の人はしっかりとした睡眠時間の確保、
運動不足で体がなまっていたり、精神的ストレスでイライラしている人は散歩等の軽い運動や、
そういう時間が取れないのであれば、せめて少しぬるめのお湯にゆっくりつかって少し汗を出してあげてから布団に入るとか、
必ずその人の弱点をうまくフォローできるような養生法が効果的です。
よく巷で目にする、
「〇〇さえ食べていればカゼ知らず!」
とかそういう、
”これさえやってればオールオーケー”方式は絶対に間違いです。
これだけ個体差があって、なおかつその個体が置かれている環境も千差万別な訳で、特定の何かをしとけばオールオーケーなんて、どう考えてもありえません。
(特定の感染症に対するワクチンなんかの場合は除く)
そうではなく、
「自分自身の正しい体質と、それを取り巻く今現在の環境、状況」
に対する正確な理解と、
「それに合わせた的確な養生法」
があってこそ、病を未然に防げる、あるいはかかってしまったとしても最小限に食い止めることが可能になるのではないしょうか。
患者さんの話を聞いていると、間違った養生法をしていることが非常に多く見受けられます。
上記に書いたような養生法はあくまでも一例であり、その患者さんに合わせた、もっともっと細かい養生指導も、やろうと思えば可能であります。
きちんとした養生、それをするためのきちんとした自分の体質把握、これが健康の第一歩じゃないかな、と思います。
そのために清明院では、初診時の詳細な問診を大事にしているのです。
治らん治らんと、自分の生活の見直しを棚に上げて、あれ飲んでみたりこれ食べてみたり、ウロウロしてても、思うように治らんのは当たり前です。
東洋医学も西洋医学も確かに優れた医学であり、あらゆる病に効果的ではありますが、
その効果を最大限生かすためにも、
「その人に合った正しい養生の実践」
というのは一大事なのであります。
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2010.12.02
最近多いですねえ、カゼひきさん。
清明院にも、
「咳が止まらないんですけど・・・。」
とか、
「熱っぽいんですけど・・・。」
とか、
「ノドがイガイガするんですけど・・・。」
とか、
「ゾクゾク寒気がするんですけど・・・。」
などなど、一口にカゼといっても、あらゆる症状を訴える患者さんがお見えになっております。
・・・まあ、ここ最近、急に寒くなったし、乾燥もしてるし、無理もないとは思いますが、何でこのように、カゼというのは、
ひく人によって色んな症状に分かれるんでしょうか。
・・・これは、その人が元々持っている「弱い部分」や、その人の置かれている環境が、大いに関係するからです。
これにより、同じように気候が寒くなったとしても、人によって様々に症状が分かれるのです。
東洋医学では、カゼをひく前の、もともとのその患者さんの体質素因、つまり、もともと五臓六腑のどこに問題があったのかを、
問診で得た情報から、あらかじめ明らかにしておきます。
その上で、今回の風邪の症状がなぜ起こったか、今現在の問題の中心はどこかを、論理的に考え、治療をする訳です。
東洋医学的なカゼのパターンは、ひき始めのものも、こじれたものも、非常に多くのパターンがあります。
巷ではよく、
”カゼのひき始めには葛根湯”
だとか、
”くしゃみ3回、小青竜湯”
などという、デフォルメした宣伝文句を目にすることがありますが、本来の東洋医学では、そういう短絡的な結び付け方は致しません。
一人一人に合わせた治療、東洋医学的な的確な診立てを考えていかないと、カゼ一つでもなかなかよくならないんです。
・・・いずれにしても、しっかりと養生して、カゼをひかないような生活、送りましょう!!
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2010.11.11
これまでのお話・・・
前回は、”魂(たましい)”というもののお話を少ししました。
コレについては、僕も以前から大変重要視(というか意識)しています。
・・・まあさておき、今日はいよいよ、東洋医学では「痛み」というものをどのように考えるのか、というお話です。
東洋医学では、人間の体には「気」というものがくまなく、絶えず巡っている、と考えています。
「気」ってなんですか? 参照
そしてその「気」というものが、体の中で、過不足による滞りなく、スムーズにバランスよく巡っていれば、「痛み」は出ない、というより”無病”である、と考えます。
つまり、「痛み」がある、ということは、東洋医学ではそこに「気」の過不足による、「気の流れの滞り(循環障害)」がある、ということを示している、と考えます。
そして、その「原因」を究明するために、問診から始まる各種の診察法(脈診や舌診や腹診などなど)が考えだされている訳です。
東洋医学では「痛み」を大きく分けて、2種類の分類をして、解説します。
1.痛みのある部分に「気」が通じていないパターン
2.痛みのある部分に「気」が不足しているパターン
この2つです。
1.のパターンなら、「気」を通じさせればよく、2.のパターンなら、そこに「気」が充実するように治療すればよい訳です。
「なんだ、エライ簡単じゃん。」
と思う方も多いかと思いますが、東洋医学が注目するのは、この2つを起こさしめている「原因」です。
この「原因」によって、痛みの程度も、出方の特徴も決まってきます。
そして「原因」にアプローチ出来ないと、なかなかよくなってくれません。
たとえ治療直後に効果があったとしても一時的ですぐ戻ってしまったりします。
我々はその痛みの東洋医学的な「原因」を「問診」によって調べ、実際に体表観察をしてみることで、明らかにしていく訳です。
ここで、
「じゃあ、仮に肩こりの”原因”が長時間のPC作業だったとしたら、鍼ではどうしようもないですよね?」
という意地悪な質問があったとします。
(実際に言われたことあります。それも同業者に。)
僕はこれに対しては、
「長時間のPC作業をしても、肩が凝らない人もいます。そりゃあPC作業なんて不自然なこと、やめてくれるに越したことはないけど、生活の為にはそれがどうしても出来ない、
という条件であれば、東洋医学の立場から、PC作業が最も負担をかけた臓腑、経絡を明らかにして、そこの不具合を是正することで、
”PC作業をしても肩の凝らない人”に限りなく近づけていくしかない訳です。」
となります。
(真面目に答えるとネ(笑))
いずれにせよ、東洋医学の疾病観というのはどこまでいっても「陰陽の不調和」の一語であり、言いかえれば「気の過不足」な訳ですから、
どのような病態、状況においても、まったくのお手上げ、という状況はない訳です。
ただ、誤解を招きそうなので付け加えておくと、場合によっては、西洋医学的な手法(外科手術など)を用いた方が早いケースももちろんある、ということです。
次回に続く
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2010.11.03
清明院では現在、求人募集しております。
本物の鍼灸医学の世界を、我々と追求してみませんか?
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そろそろ時期が迫ってきましたんで、手前ミソながら、年末、12月26日(日)に代々木青少年オリンピックセンターにて、(社)北辰会関東支部主催で行われる、
同会代表理事である、藤本蓮風先生による特別講演の宣伝をしたいと思います。
今回の講演テーマは
「日本鍼灸を訪ねて」
であります。
それ以外にも、近年は毎回恒例となっていますが、
「ミニ公開臨床」
といって、まあ、本来の北辰会方式の臨床を2時間の問診から全てお見せすることは、時間の都合上出来ませんので、簡単な問診から、
体表観察~治療までの流れを蓮風先生に披露していただく、という企画を行う予定です。
ちなみに午前中(10時~12時)は、私が講義させていただきます。
講義テーマは、
「神主学説(しんしゅがくせつ)」
であります。
鍼灸師、医師、薬剤師、鍼灸学生の皆様はもちろん、一般の患者さんや東洋医学に興味のある方なら、どなたでも参加できます。
(もちろん内容は専門家向けですが。)
お申し込みは(社)北辰会HP内、申込フォームから受け付け可能です。
ポスターはこちら
申込フォームはこちら
なお、申し込み期限は12月12日(日)まで、先着100名限定、すでに申し込みがかなり来ているようですので、お早めのお申し込みをお勧めします。
この機会にぜひ、”中国が本場、中国が本場”と言われる鍼灸医学が、我が国においてどのように展開されたのか、蓮風先生が誘う、
「日本鍼灸を訪ねる旅」にいざなわれ、その強烈な臨床を目の当たりにして下さい!
なお、私が講義させていただく「神主学説」についても、
「は?なにソレ??」
という方も多いと思いますので、このブログにて、さわり部分のみ紹介していこうと思っております。
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2010.11.01
これまでのお話・・・
「心」って何ですか?(その7)
「小腸」って何ですか?(その1)
「小腸」って何ですか?(その2)
「小腸」って何ですか?(その3)
「小腸」って何ですか?(その4)
・・・「小腸の腑」シリーズ、いよいよラストでございます!!
☆「小腸の腑」と関わる体の部位
西洋医学では、小腸が悪くなったら、当然大便に異常が出たり、腹痛が出たりするはず、という風に考え、それを調べたりして、診断をつけていく訳ですが、
東洋医学ではそれだけではありません。
”五臓六腑”と”体の色々な部位”というのは、「経絡(けいらく)」というものの存在によって密接に結びついている、と考えているからです。
「五臓六腑(ごぞうろっぷ)」って何ですか?
「経絡(けいらく)」って何ですか? 参照
五臓六腑のどれかが悪くなったら、その臓腑に関連する経絡にも異常が起こることがあり、逆に言えば、経絡上の異常を調べることによって、臓腑の異常を診断していく訳です。
例えば「小腸の腑」を病んだとしたら、手の小指側~肘~肩の後ろ側、首の横~顔面の横側(耳付近)なんかに異常が出てきます。
「異常」とは、具体的に言うと、上記の各部分が冷えたり、熱を持ったり、硬く引き攣ったり、あるいは緩んでしまって力が入らない、などの異常です。
具体的に病名を挙げれば、いわゆるテニス肘や五十肩、寝違いや中耳炎なども、この範疇に入ってきます。
(一般的な考え方からしたら、およそ”小腸”とは結び付かんでしょ?)
また、これとは逆に、上記の各部分を慢性的に使い過ぎたりして、悪い状態を放置しておくと、徐々に「小腸の腑」まで病んできて、
非常に治りにくい状態になる、というパターンもあります。
このように、
「五臓六腑」から「経絡」へ、
「経絡」から「五臓六腑」へ、
という病のルートを、東洋医学では非常に重要視しています。
これは、初診の時に、発症した時点から現在までの様子を詳しく問診することの理由の一つでもあります。
・・・たまに、初診の患者さんから、
「なんで痛いところに鍼をしないのですか??」
と聞かれることがありますが、それはこのように、東洋医学においては、全身のバランスを考えた上で、最も悪い反応の出ているところ(経穴)に治療を施すことが、
最も有効だと考えているし、実際にそうだからです。
このように、五臓六腑と経絡とは非常に深く関わり、その関わり方を熟知した上で、問診し、体表観察し、効果的な鍼をして気血の流れを調え、
バランスを調整するする、これが我々の仕事なのであります。
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2010.10.16
今日も1日、満員御礼でございました!!(感謝)
・・・東洋医学でも西洋医学でも、よく言われることの一つに、
「患者さんが診療所に入ってきた時から診察は始まっている。」
という言葉があります。
今日のように忙しい時なんかは、この考え方は非常に役立ちます。
患者さんが入ってきた瞬間、
「ん?今日は少し様子がおかしいぞ・・・。」
とか、
「はは~ん、何かいいことがあったな?」
と思わせることが、大体、顔に書いてあります。(笑)
また、歩き方なんかからは、
「あれ?今日は腰がおかしいのかな?」
とか、
「膝がおかしいのかな?」
とか、顔色だけでなく、”姿勢”というものも、ときに我々に非常に有益な情報を教えてくれます。
治療者はそれを極力素早くさりげなく読み取り、診察に入る訳です。
その段階をキチッと踏まえておくと、非常に診察の効率がいいように思います。
清明院では初診時、非常に時間をかけて患者さんの話を聞く(問診する)けれども、「不問診」の部分というのも、実は問診と同じぐらい重要なんですね。
丁寧な問診+丁寧な不問診+丁寧な体表観察+丁寧な刺鍼
を常に意識することによって、自分の治療の精度を限りなく高める訳ですね。
当たり前の話ですが、大事なことです。
「初心忘るるべからず」
でございます。
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2010.10.09
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前回までのお話・・・
「肺」って何ですか?(その12)
「大腸」って何ですか?
「大腸」って何ですか?(その2)
「大腸」って何ですか?(その3)
「大腸」って何ですか?(その4)
前回までで「大腸の腑」の働きについて、重要なことは述べました。
(他のに比べると少ないっしょ?)
今回は、ではその大腸を病むと具体的にはどうなるのか?というお話です。
☆「大腸の腑」の異常
まず重要なのが、「便秘」、「下痢」等の、分かりやすーい、「お通じの異常」ですわな。
コレが起こっている、ということは、もし病的なものであれば、病変の「場所」としては「大腸の腑」ということになるけれども、これを治療する上では、
これが起こった「メカニズムに対する理解」が極めて重要です。
色々と問診し、体表観察し、その症状の原因を特定しなかったら、治療なんて出来るはずありません。
だから、「便秘には〇〇!」なんていうのは、土台、あり得ない話なんです。
そんなんで治ったら誰も苦労しやしません。(苦笑)
☆「大腸の腑の経絡」の異常
五臓六腑には、それぞれと関わりの深い経絡が存在し、全身をくまなく巡っています。
今はコレについて一つ一つ詳しくは述べませんが「大腸の腑」にもそれはあります。
「経絡」については「経絡(けいらく)」って何ですか? 参照
「大腸の腑」の経絡は、
手の人差し指、手首、肘、肩、首筋、歯、鼻、ほっぺた、目、
などを通っています。
これらの部分の異常(例えばテニス肘、五十肩、肩こりなどなど..)は、意外と「大腸の腑」の異常と関係があることがあります。
例えば、五十肩で痛くてしょうがない、と言う人に、よくよく話を聞いてみると、そういえば肩が痛くなる少し前から便秘気味だった、なんていうことがあるんです。
このように、東洋医学では、一見、症状とは関係のない部分に鍼やお灸をしたり、症状とは関係のなさそうなことをあれこれと問診したりするのは、こういう、
「臓腑の異常」
と、
「経絡の異常」
を常に結び付けて考えているためなんです。
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2012.07.08
2016.05.09
2016.04.12
2016.04.28
2015.06.04
2012.12.23
2014.02.17
2014.04.26
2025.09.01
2025年 9月の診療日時2025.08.15
2025年7月の活動記録2025.08.01
2025年 8月の診療日時2025.07.04
2025年6月の活動記録2025.07.01
2025年 7月の診療日時2025.06.26
2025年5月の活動記録2025.06.01
2025年 6月の診療日時2025.05.10
2025年4月の活動記録2025.05.01
2025年 5月の診療日時2025.04.04
2025年3月の活動記録2025.04.01
2025年 4月の診療日時2025.03.13
2025年2月の活動記録2025.03.01
2025年 3月の診療日時2025.02.06
2025年1月の活動記録2025.02.01
2025年 2月の診療日時2025.01.21
順天堂東医研、第6回公開シンポジウム「総合診療と東洋医学」2025.01.10
2024年12月の活動記録2025.01.02
2025年 1月の診療日時2025.01.01
謹賀鍼年!!2024.12.28
年内診療終了!!2024.12.14
2024年11月の活動記録2024.12.01
2024年 12月の診療日時2024.11.07
2024年10月の活動記録2024.11.01
2024年 11月の診療日時2024.10.10
清明院15周年!!!2024.10.09
2024年9月の活動記録2024.10.01
2024年 10月の診療日時2024.09.19
2024年8月の活動記録2024.09.01
2024年 9月の診療日時2024.08.03
2024年7月の活動記録2024.08.01
2024年 8月の診療日時2024.07.10
患者さんの声(70代女性 目の痛み、不安感)2024.07.05
2024年6月の活動記録2024.07.01
2024年 7月の診療日時2024.06.05
2024年5月の活動記録2024.06.01
2024年 6月の診療日時2024.05.10
2024年4月の活動記録2024.05.01
2024年 5月の診療日時2024.04.13
(一社)北辰会、組織再編。2024.04.02
2024年3月の活動記録2024.04.01
2024年 4月の診療日時2024.03.14
2024年2月の活動記録2024.03.01
2024年 3月の診療日時2024.02.15
2.17(土)ドクターズプライムアカデミアで喋ります!2024.02.04
3.10(日)(公社)群馬県鍼灸師会で講演します!2024.02.03
3.3(日)「浅川ゼミ会」にて講演します!2024.02.02
2024年1月の活動記録2024.02.01
2.25(日)順天堂東医研、第5回特別公開シンポジウム「日本とインドの伝統医学」に登壇します!!2024.02.01
2024年 2月の診療日時2024.01.11
2023年、9月~年末の活動一覧