東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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最後の医療

2011.01.20

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今日、以前からご家族皆さんを診させていただいている、とある患者さんに頼まれて、そのご家族の一人で、かなり重篤な疾患を患っておられる患者さんのお宅に往診に行きました。

 


患者さんはまだ30代ですが、病は末期。

 


聞くと入院先の病院からは、

「もうやりようがないから」

と言われて、自宅に帰されたとのこと。

 


西洋医学的には、やれるだけのことはやったということです。

 


もうこれ以上病院にいても、手の施しようがないから、家に帰りましょう、ということです。

 


病院からは、残念だけど、処置をしない患者さんを置いておくことは出来ない、

 


次の患者さんのためにベッドを開けなくてはいけない、だからすぐに家に帰って下さいと、ハッキリ言われたそうです。

 


ちなみに、病院でのキツイキツイ処置の数々をもってしても、いい傾向を見せたことはあまりなかったようです。


・・・そういう状況の患者さんに、東洋医学はなにか出来るのかというと、出来ます。

 


僕はこれまで何度も、そういう患者さんを診てきています。

 


いつもこのブログでも書いているように、鍼で「気」を動かし、「陰陽の調和」をはかるのが東洋医学。

 


「陰陽の不調和」”病気”なんだから、患者さんがどのような状況であっても、そこに「陰陽の不調和」を見い出すことが出来て、何か処置をして、

 

それの「調和がとれたこと」をキャッチすることが出来れば、東洋医学的には治療成立です。

 


ある意味、いかなる状況でも、お手上げ状態はないのです。

(ただ状況によっては、外科的な手法や点滴や投薬の方が早い状況もある、というだけのことです。)



今日の往診時、患者さんはうまく喋ることが出来ないため、問診はほとんど不能。

 


それでも、

呼吸が苦しい。

全身が痛いが、特に耳が猛烈に痛い、圧迫感を感じる。

尿、便が出ない。

ものが食べられない。

苦しくて横になれない。

など、御家族からこれまで~現在の状況を伺い、ほぼ体表観察のみで治療に入る。


・・・即座に変化が出る。


呼吸がしやすくなった。

耳の痛みが消えた。

横になれるようになった。



・・・これ、わずか数十分の間での出来事。



横で一部始終を見ていた、その患者さんの奥様の、一瞬見せた安堵の顔が忘れられない。



これまで色々バカにされたりしながらも、東洋医学をやってきて、本当に良かったナーと思った瞬間だった。




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この記事に関するコメント

“最後の医療” への2件のフィードバック

  1. クリ助 より:

    「色々バカにされたりしながらも」に反応してしまいました。溢れる情熱の裏には悔しさが…。私もバカにされたりしながら今に至るので勝手に想像してしまいました。

  2. いんちょう より:

    クリ助さん
    連続コメント、ありがとうございます
    > 「色々バカにされたりしながらも」に反応してしまいました。
    反応してしまいましたか・・・。(笑)色んな苦い思い出がたまたま頭をよぎってしまいまして。つい書いちゃいました。
    この業界でうまくいっている先生達は、向かい風を上昇気流に変えれるタイプの人が多いように思いますネ。(苦笑)
    現代日本の鍼灸師のサダメなんでしょうかねえ・・・。

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