東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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「芍薬」という生薬2

2017.10.03

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こんばんは 浅田です

 

 

 

前回は、『神農本草経』に書かれている芍薬について書きました。

 

 

「芍薬」という生薬

 

参照

 

 

 

今日は、『中医臨床のための中薬学』を引用して、芍薬について書いていきます。

 

 

 

芍薬は、「赤芍」と「白芍」に分けられます。

 

 

 

『神農本草経』では、赤と白の区別がされておらず、宗の時代で初めて「赤芍」と「白芍」に分けられました。

 

 

 

 

〇まずは「赤芍」

 

 

 

・芍薬の根を“皮付きのまま”乾燥させたもの

 

赤芍だからと言って、赤い花という訳ではありません。

 

 

 

・苦味

 

“苦”は、泄(降・瀉)、堅、燥、降逆、清熱、瀉火、瀉下、燥湿に働く。

 

 

 

・肝に帰経する

 

※“帰経”とは、ある薬物がどの臓腑・経絡の病変に対して主要な治療効果を現すかを示すものであり、薬物の適応範囲ともいえる。

 

 

 

・清熱薬に分類される

 

清熱涼血

 

活血止痛

 

清肝瀉火

 

 

 

 

〇対して「白芍」

 

 

・芍薬の根を“皮を除去して”乾燥させたもの

 

これも、白芍だからと言って、白い花という訳ではありません。

 

根に皮がついているか、ついていないかの違いです。

 

 

 

苦酸味

 

“酸”は、収斂、固渋の効能を持つ。

 

 

 

・肝、脾に帰経する

 

 

 

・補血薬に分類される

 

補血斂陰

 

柔肝止痛

 

平肝斂陰

 

 

 

 

皮を付けた「赤芍」ではなく、皮を取った「白芍」に、“酸味”と、“脾帰経”が加わるという所が不思議ですね。

 

 

 

皮を取ったら、味の種類が減って、帰経も減りそうなのですが、皮を取ることで、逆に味と帰経が増えるのです。

 

 

 

 

このように、「白は補にして赤は瀉、白は収にして赤は散」に働くと言われています。

 

 

 

芍薬は、皮の有無だけでこれだけ効能が変わるのです。

 

 

 

 

 

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