東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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はるばる・・・(その6)島田力先生、長谷川聡先生

2009.12.21

昨日、20日の日曜日は、僕が日頃お世話になっている、新大久保にある東洋鍼灸専門学校の教務部長である、島田力(つとむ)先生と、

両国にある了徳寺学園医療専門学校で講師をされている長谷川聡先生が、清明院にお見えになりました!


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↑ダンディーな島田先生


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↑マニアックな空気を持つ長谷川先生(笑)

東洋鍼灸専門学校
http://www.toyoshinkyu.ac.jp/index.html

了徳寺学園医療専門学校
http://www.ryotokuji.ac.jp/index2.htm

ボディーワークスペース気流(島田先生の鎌倉にある治療院 清明院ともリンクしています。)
http://www.kiryu-bws.jp/index.html

両先生とは、東京衛生学園の教員養成科に通っている時代に兵頭明先生を通じて知り合い、仲良くさせていただいております。

お二人とも、髪型は僕と対極にありますが(笑)、とても教育に、鍼灸臨床に熱心な、いい先生です!

今の鍼灸教育現場の現状や、今後の展開について、色々と貴重な話をうかがいました。

今は養成学校も爆発的に増えましたので、鍼灸教育の現場も色々な意味で変革を迫られているようです。

大変なことではありますが、いい傾向だと思います。

僕も一応教員免許を持っています。

いつの日か鍼灸学生の前に立つことがあるんだろうか・・・。

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どうしてムクむの?(その2)

2009.12.20

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(その1)では、現代人は水分を飲む量が多過ぎてることが多いように思う、というお話をしました。

 


今日はその続きとして、飲むものの種類(質)について考えてみたいと思います。

 


清明院では初診時、(一社)北辰会専用カルテを使用しています。

 


ここには、一日の水分摂取量と、尿の量の比較、また、カフェイン類(コーヒー、紅茶etc..)をどのくらい摂っているか、飲酒量と飲酒頻度はどうか、

 

などなど、詳しく質問事項が並べてあります。

 


「飲み物」というのは、当然それぞれの種類によって、体内に入った時に人体に及ぼす影響は異なります。

 


東洋医学では、単なる「水」でさえも、30種類程度に分類して考えている(ホジュンにも出てきましたね☆)ほど、飲み物が持つ作用というのは、

時には薬にもなり、時には毒にもなる、と考え、大変重要視しています。

 


つまり、飲み物の種類、量、出入りのバランス、体表所見や症状をトータルで考えて、摂取している水分がその人にとって余分な「毒」になる場合、

 

結果的に体内に「余分なお水」が増えてしまって、それが結果的に「ムクミ」となる訳です。

 


ここで、この世の全ての飲み物について解説することなど、到底出来ませんし、そういった専門書もたくさんありますので、ここでは、患者さん向けに、

 

おおよその傾向を述べますので、参考にしていただければ、と思います。

 


1.甘い飲み物(糖分の多いもの。たくさんありますね。)

・・・心身の緊張を緩め、少量、適量であれば胃腸には良い。しかし飲み過ぎればかえって胃腸を弱らせ、便秘、のぼせ、慢性の炎症などのもとになる。

 


2.苦い飲み物(コーヒーが代表選手かな。)

・・・これも心身の緊張を和らげ、適量であれば便秘やのぼせの解消に役立つ。しかし飲み過ぎればかえってのぼせて、全身的には冷える。

 


3.酸っぱい飲み物(果汁100%ジュースとか、ああいうのの甘くないやつね。)

・・・これは体を引き締め、シャキッとさせますが、飲み過ぎれば血行を悪くし、体を冷やします。

 


4.冷たいものがいいのか、温かいものがいいのか

・・・これはその人の体質によってケースバイケースなんですが、基本的には極端に冷たいもの、極端に熱いものは避けて、一気飲みはしないように、チビチビ飲むのが無難でしょう。

 


5.お酒は?

・・・お酒は「百薬の長」という言葉があるくらいで、適量であれば、心身の緊張をほぐし、血行を良くする作用があります。

問題は飲み過ぎた場合、胃腸、肝臓、腎臓、その他内臓を弱らせ、慢性炎症、その他様々な症状の原因、引き金になりえます。

まあ、もろ刃の剣ですな。(苦笑)

 


6.カフェイン類は?

・・・これは、ここぞ!という時に使うべきであって、日常的に常用、過飲するのはお勧めできません。常用していると徐々に体の上下のバランスを大いに崩すようです。

(いわゆる冷えのぼせみたいな状態ですね。)


・・・とまあ、超簡単にザックリと示してみました。

 

 

まだまだ挙げていけばキリがないんですが、結局は、量的にも質的にも「偏らない」ことがとても大事だ、ということです。

 


色々な物をバランスよく、しかも全体量として行き過ぎない程度に飲む、というのが理想なんです。

 


ちなみに、これは何も東洋医学独特の考え方でなく、現代の最先端の栄養学でも、ほぼ同じような結論に至っているようです。

 


よく知られた言葉で、「医食同源(いしょくどうげん)」という言葉があります。

 

(因みに「医食同源」という言葉自体は東洋医学にはないようですが。参考サイト

 


上記のような飲食物の特性を知っていれば、体調が悪い時、何かを控えて、何かを多めに摂るだけで、特別に鍼灸、漢方で治療なんてしなくても、

 

自分で十分に対応できちゃいます。

 


まさに「未病を治す」ことが出来る訳です。

 


普段の自分自身の食生活の傾向を知っておくことは大変重要ですので、この機会によく見直してみるといいと思います。

 


調子の悪い人はたいがい「偏り」があるはずです。

 

 

まさに東洋医学のいう「陰陽」のアンバランスなんですね。

 

 

 

◆参考文献

 

『東方栄養新書』メディカルユーコン

『中国伝統医学による食材効能大事典』東洋学術出版社

 

 

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ふと考える

2009.12.17

早いもので、10月10日に開院してから、もう2カ月が過ぎました。

おかげさまで、治療に、それ以外の業務にと、忙しくしているうちにホントに一瞬にして時間が過ぎていきますね(笑)

ところで、黙ってボケ~っと過ごす1分間と、忙しく動いた1分間と比べると、明らかに後者の方が早く感じますよね。

そう考えると、「時間」という、一見絶対的な、万人に共通の尺度のように思えるものも、やはり相対的なものであることに気付きます。

充実した日々を過ごしている人にとっては、毎日が一瞬のうちに過ぎていきます。

・・・ということは常にそういう人にとっては、あっという間に人生も終わっちゃう、ということですネ(苦笑)

(本人の感覚的には、ですよ)

でもそういう人ほど、まわりに与えている影響力は良くも悪くも大きかったりしますね。

まあどっちがいいのか、別に優劣じゃないけど、結局は個人個人の価値観によって、

その人が”良かれ”と思う方を選んでいくのが一番いいんでしょう。

・・・ちなみに僕は、完全に生き急ぐ側の人間ですね(笑)

「意識」と「時間」についてか・・・。

面白そうですね。

・・・今度書こうかな。

(そんなことやってると、あっという間に時間が過ぎるわけです(笑))

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「腹診(ふくしん)」で何が分かるの?

2009.12.16

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今日は、「四診」シリーズの一つとして、「腹診」について書こうと思います。

 

 


詳しく述べたらキリがなさすぎる診察法なので、簡単に紹介しますね。

 


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・・・たまーに、初めて当院に来られた患者さんのおなかを診ていると、

「おなかの状態と私の症状と、何か関係あるんですか?」

という質問をいただくことがあります。

(苦笑・・滅多にいませんけどね。)

 

 


・・・まあでも、肩が悪けりゃ肩だけ、腰が悪けりゃ腰しか診ない医療に慣れている患者さんからすれば、当然の疑問でもありますよね。

 


東洋医学では、どこの病気であろうと、「全身の状態を調える」ことに主眼を置きます。

 


ですので、すべての内臓をしまっている「胸腹部、特に腹部」という部位は、重要な情報源であり、「腹診」は我々にとって欠かすことのできない診察法です。

 


まず、「脈診」で述べたのと同じように、東洋医学の腹診と西洋医学の腹診はこれまた診ている「モノ」が違います。

 

 


東洋医学の腹診で
は・・・

 


1.内臓の状況

(どの内臓(東洋医学的な“五臓六腑”)が弱っているか)

 


2.全身の前後、左右、上下のアンバランス

(体全体の大きな傾き、捻じれ、血行の偏り)

 


3.病気の程度、勢い

(病気そのものの進行状況、これからどうなっていくかetc..)

 


4.その患者さんの生活習慣の中で何が一番問題か

(飲食の不摂生なのか、精神的なストレスなのか、睡眠不足等の疲労なのか、あるいは冷えか、など)

 

 


・・・他にも挙げればキリがないんですが、「腹診」というのは、大体これぐらいの情報を、おなかを触ることによって一遍にキャッチします。

 


鋭い人は気付くと思いますが、上記1.~4.は、「脈診」で挙げた内容とほぼ同じですよね?

 

 


・・・そうなんです。

 

 


東洋医学の診察では、色々な診察法を、「合目的的に」重ね合わせて用いることによって、

 

「現段階で最も正すべき、東洋医学的なアンバランスの起こっている部分」

 

をより絞り込んでいくのです。

 

 


それらによってはじき出された、「今、一番戻さなきゃいけない全身的なアンバランスの根幹部分」つまり“現時点における病気の東洋医学的な本質、病態”を指して、
「証(しょう)」と呼ぶわけです。

 

 


ちなみに、東洋医学における「腹診」は、歴史的には中国よりも、むしろ日本において、江戸時代を中心に、盛んに研究されてきました。

 

 


(一社)北辰会代表理事 藤本蓮風先生曰く、

「まさに、日本人は相手のハラを探ろうとしたわけや。」

腹部を触ることによって患者さんの深層心理を探ろうとした日本人・・・。

 

 


この藤本先生の考え方、大変面白いですね。

 

 

 

 

 

 


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患者さんの言葉(生きる力)

2009.12.15

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先日、とある患者さんのお母様から、何気ない会話の中で嬉しいことを言われました。

母「先生の治療を受けるようになって、娘が見違えるように元気になりました!」

竹「あー、それは良かったですねー。」

母「こないだ娘がね、

「お母さん、なんか最近生きる気がしてきた!」

って私に言うんですよ~。ありがとうございます~。」

竹「・・・(一瞬沈黙)ああ~、それはいいことですね~!(笑)」

この会話の赤字部分に、僕はけっこう本気で感動しました。

 

 

面白いもので、対象者(この場合、患者さんご本人)から言われるよりも、第3者から言われる方が、人間の感情を揺さぶる効果は高いですね。

 


これがなぜ効果的なのか、という問題は今度語ることにして、たとえ癌とかアトピーとか、それ以外のいわゆる「難病」じゃなくても、病院で病名もつかず、

 

「ストレスでしょう」

 

とだけ言われ、様々な辛い症状を治らないまま抱えておられる患者さんにとっては、毎日がまさに生き地獄だったりします。

 


仕事もつまんない、友達もいない、恋人もいない、家族ともうまくいかない、体のあちこちに色々な症状がある・・・

「いったい私はなんで生きているんだろう・・・。」

とか、

「これから何を目標にして生きていったらいいんだろう・・・。」

とか、色々と悩み、しまいには、

「どうしたらここから逃げれるんだー!」

とか、

「何かにすがりたい―!」

とか、クヨクヨ、ウジウジと弱腰に考えてしまって、余計に悪循環に陥ってしまい、暗い日々を送っておられる患者さんを、多く見かけます。

 


そういう患者さんの多くを笑顔に変えることが、「鍼」には出来ると思います。

 


当然ですが、鍼にすがりゃあオールオーケーという意味ではないですよ。

 

 

誤解なきように!

 


自助努力が大切なのは言うまでもないです。

 

 

鍼は魔法ではなく、患者さん自身の「治る力」を手助けする大変優れたツールだ、ということです。

 


なぜそういうことが出来るかと言うと、東洋医学っていうのは、人間の「精神面も含めた」「全体的な」アンバランスを診る、正す、という観点を絶対にはずさないからなんだと思います。

 


ということは、人間の「心」と「体」も、分けて考えないんです。

 


西洋医学では心は心療内科、体は内科や外科、ですよね?

 


東洋医学では心と体を分解して考える、という考え方自体がそもそもありません。

 


専門的に言うと分ける考え方もありますが、それは便宜上分けてるだけで、結局は一つのもの、という考え方が貫かれています。

 


それを「心身一如(しんしんいちにょ)」と言います。

 

「心身一如」自体はもともと禅の言葉)

 

体の治療即心の治療、心の治療即体の治療、という考えのもとに成り立った医学であるため、この医学に基づいて「治療」を施すと、体の症状が良くなるにつれて心も穏やかになってくる、

 

前向きになってくる、という現象がしばしば起こります。

 


心の問題以外にも、肩こりの治療をしてたら胃痛が治った、とか、頭痛の治療してたら生理痛も治った、とか、東洋医学には副産物がたくさん付いてきます(笑)

 

 

副作用どころか副効果、です。

 


それで、上記のような言葉につながる訳です。

「人生を変える一本の鍼」

・・・これって、素晴らしいことだと思いません??

 


いや~しかし、冒頭の赤字部分の言葉、あとからじわじわ来ます(笑)

 


東洋医学は、鍼はほんとにスゴイです。今日も明日も明後日も、鍼が出来る、させていただける、ということを、誇りに思います。

 

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12月(社)北辰会関東支部定例会

2009.12.14

13日の日曜日は、代々木青少年オリンピックセンターにて毎月行われている、(社)北辰会関東支部の定例会に行ってきました!

関東支部の定例会には、毎月本部からゲスト講師の先生がお見えになるのですが、今回は(社)北辰会学術部長である、奥村裕一先生がいらっしゃいました。

奥村先生は僕が最も参考にした本である、『臓腑経絡学(ぞうふけいらくがく)』の主編者の一人であります。

 

現在は大阪で開業する傍ら、森の宮医療学園の非常勤講師、各県の鍼灸師会での特別講座など、精力的に活動されている先生です。

↓この本には本当にお世話になった・・・。

 

今回は奥村学術部長の恐ろしい体力にビビりました。

前日の12日の夜から、奥村先生は東京に上京されている娘さんと食事を済ませた後、清明院に来て下さり、関東支部の役員何人かで軽い勉強会を行いました。

 

(写真撮らなかった!!残念・・。)

13日も朝一から奥村先生による、「アトピー性皮膚炎について」というテーマで(なんと2時間半!)講義。

午後は実技指導と症例レポートの解説と、終了後の忘年会までずーーーっとしゃべり通しでビッチリ働いて、最終に近い電車で大阪に帰っていかれました。

最後、特に疲れた様子もなく、

「いやー、みんなが一生懸命聞いてくれるもんでつい喋りすぎたわ!(笑)」

とおっしゃっておりました。

 

さすが学術部長・・・。

 

並みの中年ではありません。これが鍼パワーなのでしょう。

 

・・・見習いたいものです。

 

 

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どうしてムクむの?

2009.12.13

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先日、患者さんからこのタイトルのようなご質問をいただきました。

 


僕はこの質問にはいつも、


「ムクミっていうのは体にある余分なお水です。原因は

1.水分の飲み過ぎか、

2.余分な水分を排出する機能の低下か、

3.あるいはその両方か、

です。で、あなたの場合はですね、・・・」


という感じで、説明させて頂いております。

 

 

多くの患者さんを観察していますと、圧倒的に1.「水分取り過ぎパターン」が多いように思います。

 


現代は、「飲み物」があまりにも簡単に手に入ります。

 


家の冷蔵庫の中には飲み物があるし、もしなくても水道水が飲めるし、最悪でも、家から歩いて3分以内の位置には自動販売機があるし、

 

職場や学校にも、自動販売機が置いてあるところが珍しくありません。

 


その上、テレビの健康番組なんかで、

「毎日2リットルは飲んで脳梗塞を予防しまショー!」

なんてやってるもんだから、みんなこぞって飲みます。

 

 

一生懸命飲みます。

 

 

良かれと思って。

 


・・・結果、ダブダブの、立派にムクんだ姿になっていることが多いです。(笑)

 

 


このムクミ(停滞した水分)というものは、東洋医学的にはなかなかタチが悪くて、体を冷やし、体を重ダルくし、疲れやすくします。

 

 


ついでに集中力も奪われ、眠くてしょうがないとか、仕事に行く気が起きないとか、現代人によくある様々な症状を引き起こします。

 

 

これらは、東洋医学的に考えたらすべて当たり前のことです。

 

 


腰痛にしても肩こりにしても、マッサージに行っても全然楽にならないとか、症状を慢性化させている原因の多くがこの「余分なお水」だったりすることが多く見受けられます。

 

 


確かに、

 

「人体の60%は水分で出来ている!」

 

というのはその通りでしょうし、そう言われてしまうと、いかにも飲まないとヤバいように聞こえます。

 

 


しかし、それはあくまでも「使える」水分の話で、「使いもんにならん」水分がいくらあったって邪魔なだけです。(笑)

 

東洋医学ではこういう、体の中にある邪魔な水のことを、

 


「水湿の邪(すいしつのじゃ)」

 

あるいは

 

「湿邪(しつじゃ)」「水邪(すいじゃ)」「水毒(すいどく)」

 


などと呼んで、治療する場合には、これをいかに体から追い出すかを考えます。

 


「邪魔なお水」の出口(逃げ道)はどこかと言えば、大きく分けて3つあります。

 

すなわち汗、小便、大便です。

 

(他に呼気とか、その他の分泌物なんかもあるけどね)

 

 

東洋医学では、よく、この3つの出口からうまいこと邪魔なお水を排出させるように、治療していきます。

 


なので治療していくうちに、


「おしっこの量が増えました!」


とか、


「便が前よりも柔らかくなってスッキリ出るようになってきました!」


とか、


「以前よりも全身にじわっと汗をかくようになりました!」


という言葉が患者さんから出てくると、僕としては


「しめしめ・・・(二ヤリ)」


となる訳です。(笑)

 


ちなみに、上記のやり方は、東洋医学には無数にあり、とてもここで説明しきれるような内容ではないので、省きますが、はるか昔のお医者さん達も、

 

これにはずいぶん苦労した様子が、古典の中にも多数出てきます。

 


「ムクみ」という症状を気にされてる方は、まず自分が一日にどれだけ飲んでいるか、それに見合った量が排出出来ているか、について考えてみるといいと思います。

 


お酒もお茶もみそ汁もラーメンのスープもぜーんぶ含めて、です。

 


現代は飲食物があまりにも簡単に手に入るし、仕事など、他の事で頭がいっぱいのため、どれだけ飲んでるか、食べてるかなんて、意識にすらのぼらないことが多いんです。

 


多くの人はそれ(飲食の総量)を7、8割に減らすだけで、10日もすればムクみの改善を実感できると思います。

 

(体重も減るでしょうね)

 


あと当然、飲んでる「量」以外に飲んでるモノの「質」の問題がありますが、これについてはまた今度・・・。

 

 


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はるばる・・・(その5)角田竜二先生

2009.12.12

12日の土曜日、僕の鍼灸学校時代の同級生のカクさんが奥さんと娘さんを連れて清明院にやってきました!


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↑・・・なかなか美人になりそうな日瑚(にこ)ちゃん。

かくさんは現在、都内の鍼灸整骨院で副院長として頑張っております。

僕も頑張らねば…。

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「脈診」で何が分かるの?

2009.12.11

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これまでも書いてきたように、東洋医学は、人間の体に対して、西洋医学とは違う独特の捉え方をしています。

 

ですので、当然病人を診る時の診断方法も、西洋医学の方法とは異なります。

 

それらを「四診(ししん)」というのですが、これからこのブログで、何回かに分けて、それらを紹介していきたいと思います。

 

まずは「脈診(みゃくしん)」からです。

 

↓↓脈診というのは、手首の内側(親指側)にある、血管の拍動を調べる診断法です。


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「それは西洋医学でも診ますけど・・・?」

と思った方もいるかもしれませんが、東洋医学の「脈診」は西洋医学のそれとは診ている「モノ」が違います。

 


西洋医学の脈診では、主に「脈の速さ」「律動性」を確認するために診ます。

 


ここで問題にするのは1分間に何回打つか、途中で途切れたりしないか、です。

 


これにより主に心臓などの循環器系の異常を窺うわけですね。

 

それに対して東洋医学の方では、脈の速さはもちろん、脈を打つ時の手首の血管の硬さ、拍動を打っている位置、皮膚表面からの深さ、左右差、

 

勢いや力の有無なんかも含めて、細かく細かく、それらを同時に診ています。

 


それをすることによって何が分かるのかと言うと・・・

1.その患者さんの全身状態

(今現在どの程度体力が弱っているか、場合によっては患者本人に自覚がなくても、緊急の処置が必要な脈もあります。)


2.どの臓腑に一番負担がかかっているか

(これは脈だけでは言いきれないけれども、おおよその見当は付きます。)


3.日常生活における一番の問題点は何か

(飲食の不摂生なのか、睡眠不足なのか、精神的なストレスなのかなど、これも脈以外の診断法と併せて考えなければいけないけど、おおよその見当は付きます。)


4.体の上下、左右、前後におけるアンバランスが起こっている位置

(え?何で脈で??と思う人もいるかも知れませんが、東洋医学では、体のあらゆる部分を全身の縮図と考えます。
ですので、脈も全身の縮図と考えています。


だから、足の裏だけで全身が治療出来るとか、耳だけで全身が治療できるとか、そういう発想があるわけです。

脈もしかりです。ただこれも、脈だけで判断するのではなく、それ以外のあらゆる診断法と組み合わせて判断していきます。)


5.病気の勢い

(その患者さんの病気が、おとなしく経過する病気か、どんどん悪化していく病気か、古い病気か、もう治りかけているかなど、他の診断法と併せて、総合的におおよその見当をつけます。)

上記以外にも、専門的なことを言えばいくらでもあるんですが、いい専門書がいくらでもあるし、難しくなるのでここでは省きます。

(難しいことは省いてばっかり(笑))

 


・・・まあ要するに、東洋医学の脈診は、西洋医学の脈診と違って、患者さんのその場その時の「全身の状態」に意識の中心を置いている、ということが言えると思います。

 


これがある程度分かるようになると、大変便利です。

 


やっぱり、その場その時の患者さんの状態が確認できない状況で鍼をする、というのは、大変恐いことです。

 

そのため、「脈診」は僕にとっては、毎回の治療において欠かすことの出来ない大事な診察法です。

 

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「副作用」って何ですか?

2009.12.08

今日は「副作用」のお話し。

 

 

「副作用」を調べますと、(公社)日本薬学会のサイト様のこのページよると

 

病気の治療に関わる主作用に対し、それとは異なる別の作用や有害である作用のこと。

 

一般的には主作用以外の作用でも患者にとって不都合でない場合は副作用と呼ばないことが多い。

 

病気の予防、診断、治療に通常用いられる用量で起こる好ましくない反応を有害反応(adverse reaction)と呼ぶ。

 

医薬品添付文書では副作用の項目に有害反応が記してあり、一般には副作用有害反応は同じ意味として扱われている。

 

(2005.10.25 掲載)(2009.1.16 改訂)

とあります。

 


・・・なぜ、今日はこんな当たり前みたいな疑問を書いたかというと、先日患者さんから、

「漢方薬には副作用がないんですよね?」

という言葉を聞いたからです。

 

 

まあコレ、良く聞く言葉なんですが、僕は大体、

「ん~ないわけじゃないんだけど、要は西洋薬よりも体に優しいものが多いんですよ~。」

なんて答えることが多いです。

・・・しかしこれもねー、正確に答えようとすると、

「東洋医学には、もともと“副作用”という考え方そのものがないので、漢方薬を飲んで症状が変わらない、あるいは改善しないで、不快な症状が現れた場合は、

 

最悪、”間違った処方”である可能性もあります。

 


また、最初の症状が良くなって、別の症状が出てきた場合は、初診の時とは体の状態が変わったということですので、別の処方に変えてもらう必要があるかもしれません。

 

また、副作用と似て非なる考え方で”瞑眩(メンケン)”なんていうものもあります。云々・・・」


となります。

 

 

・・・なんか、小難しい感じしちゃいますよね!?

 

(苦笑・・・僕が患者さんなら、説明中に寝てしまいそうです。。。)

 


ですので、上に書いたような、ちょっとぼかしたような答え方をすることが多いんです。

 

(そもそも、薬に関して口出しできる権利は我々鍼灸師にはありませんし、業務範囲外になります。)

 


東洋医学ではいわゆる診断名のことを「証(しょう)」といいます。

 


この「証」は同じ人の同じ病気でも、その場、その時の体の状態によって変わってきます。

 


東洋医学の医者はその「証」を東洋医学独特の「診察法(四診術と言われます)」によって絞り込み、よし、現段階ではこれで間違いない!と思われる処方をします。

 


このように、「証」を考えて、論理的に治療を進めるやり方を「弁証論治(べんしょうろんち)」といいます。

 

 

要するに、その時その瞬間の患者さんの状態に合わせて、病全体の成り立ち、仕組みを意識しながら、東洋医学の世界観の中で論理的に治療を進めていくわけですね。

 


漢方薬にしても鍼灸にしても、たまにステレオタイプ的に「副作用がない」と言われる所以は、漢方薬、鍼灸を用いる際の土台となる、東洋医学自体に

「副作用という“考え方”そのものがない」

からなのであって、決して、

 

「東洋医学なら、鍼灸でも漢方でも、どんな治療をしても悪化しない」

 

とか、

 

「どんな治療内容であっても、体の害にならない」

 

訳ではないのです。

 


漢方でも鍼灸でも、「証」を間違えて処方、施術すれば、悪化することもあるし、体の害になることだって当然あります。

 

 

また、主訴(メインの症状)は取れたけど、他の症状が出てきてしまった、なんてこともあり得ます。

 


ちなみに余談ですが、たまにまことしやかに言われる

「漢方には即効性がない」

というのも、大きな間違いで、キチッと証にあった漢方薬を飲めば、飲んだその場で症状が楽になるなんてことはざらにあります。

(もちろん病気や症状によりますが)

 


中国の古典では、生半可な知識、経験の医者が治療にあたり、患者さんを悪化させてしまうことを、

「中工の害(ちゅうこうのがい)」

といって、キツく戒めています。

 


・・・ですから、漢方だから、鍼灸だから無条件にいい!というわけではなく、正確に「証」が立てられる先生が使うから、これらの効果が最大限発揮でき、その結果、

「東洋医学っていいもんだよね~。効くよね~(^O^)/」

となるわけです。

 

 

一般にしばしば言われる、

「漢方薬は副作用がないからいいんだけど、即効性がなくてね~・・。」

とかいう風に、漢方薬を間違った理解で位置づけてしまうのは大変もったいない話だと思います。

 

(副作用がない=×、即効性がない=×ですね。。。)

 

 

これを言うなら、

「間違った認識が蔓延しているんで、もっと漢方薬をビシッと使いこなせる先生が増えてくんないかな~」

と、現状を憂うのが正確な認識だと思います。

 

 

なにせ、シップやうがい薬、ビタミン剤等のサプリメントと同等に扱われる時代ですから・・・(苦笑)

 

 

ちょっと愚痴っぽくなっちゃいましたが、僕も、今よりももっともっと、「鍼灸をビシッと使いこなせる」先生になりたいと思っています。

 

 

参考資料「副作用の定義について」PDF

 

 

 


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