東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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12月(社)北辰会本部定例会 内経気象学 橋本浩一先生

2009.12.07

昨日、12月6日の日曜日は、僕が毎月行っている(社)北辰会本部定例会に参加してきました!

(今回の会場は大阪)

今回の定例会の目玉は、

『内経気象学入門(だいけいきしょうがくにゅうもん)』

の著者で、鍼灸師であると同時に、今や合格率5%以下である”気象予報士”の資格を持つ、橋本浩一先生の講義でした。

橋本鍼灸院HP
http://www.geocities.jp/sunshine_6638005/


橋本先生は、僕が勉強していて難題にぶつかり困った時など、いつも的確なアドバイスを下さり、大変お世話になっている大先輩の一人であることもあり、

 

とても興味深く拝聴してきました。

この本はスゴイ本です!

 


ここまで具体的に気象変化と病気との関連を東洋医学的、かつ現代的に詳しく説いた本は他にないのではないかと思います。

(日本にはもちろん、中国にも!・・・ちなみに市場に出た記念すべき第1冊目を購入したのは僕です(笑))

(↓以下のサイトから購入出来ます。興味がある方は是非どうぞ。)

http://www.pet-honpo.com/books/asia/post-16/

東洋医学には、

「天人合一思想(てんじんごういつしそう)」

という考え方があります。


これは、自然と人間は一体のものである、という考え方で、東洋医学を考える上では欠かせない考え方です。

 


古代中国の医師たちは、はるか昔から大自然の気象変化と人間の病気との関連性に着眼し、実に様々な治療理論や気象予測学が考えられ、

 

それらを駆使して、人々の健康に寄与してきました。

 


今現在世界中で問題になっている新型インフルエンザなんかも、ウイルスやワクチンという考え方ももちろんいいけれども、こういう東洋医学的な観点で考えていくと、

 

割と簡単に説明がつくことがたくさんあります。

 


・・・ということは、インフルエンザや現代の難病に、東洋医学が立ち向かえる可能性がある、ということをおおいに示唆しているし、実際にそれを実践されている先生もたくさんいらっしゃいます。

 


もっと身近な例で言えば、雨の日は体が重だるい、とか、神経痛がきつい、とか、春先にアレルギーが悪化するなんてことは、身の回りにいくらでも実際にありますよね?

・・・東洋医学の考え方は古臭い、と言う人がいますが、僕はそんなことはないと思います。

 


どんなに科学文明が発達しようとも、人間は自然の絶対的な支配から逃れることはできません。

 


もし今すぐに地球から水や緑がなくなれば、人間はあっという間に絶滅するでしょう。

 


僕はむしろ、高度な機械が何もない時代だったからこそ、古代の方が現代よりも正確に真理を捉えていた側面は、おおいにあると思います。

(・・・かといって科学技術や高度な文明社会を否定するわけではもちろんないですよ。現代文明のありがたみは重々承知してます。このブログしかりネ(笑))

 


ともかく、こういう橋本先生のような先駆者たちがいる、ということは、僕たち若い世代にとって大きな刺激であり、この医学を勉強し、

 

実践する上でとても励みになります。

 

 


ありがたいことです。

 

 

ちなみに来月は橋本先生が東京で、(社)北辰会関東支部定例会にて講義して下さいます。

 

 


今から楽しみです!

 

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患者さんの声(50代男性:慢性腰痛、坐骨神経痛、疲労性網膜剥離手術後の眼精疲労など)

2009.12.06

引き続き、新しく届いた患者さんの声をアップします。

50代 男性 

 

 
症状:腰痛、坐骨神経痛、眼精疲労(疲労性網膜剥離手術後)

 

学生時代にやっていた柔道で腰を痛めてから、坐骨神経痛持ちになりました。


スポーツで痛めたものは鍼治療が効くと聞き、過去にも受けていましたが、仕事の忙しさも相まって治療が途切れていました。

 
 
そんな時、家族がお世話になっていた竹下先生に十数年ぶりに鍼治療していただき、今日に至っています。

長時間のデスクワークや車の運転などで痛みが出ることが多く、先生から体の歪みによる不良姿勢も影響していると言われ、

姿勢や歩き方なども気を付けるようになりました。

 
 
仕事の都合もあって、
2週に1
度程度の診察しか受けられませんが、治療の都度、日常生活で出来る運動などアドバイスしていただき、

それを実行することで随分楽になったと実感します。

治療間隔が空いても継続して受けることは大きいですね。

 
 
治療後は体が少し重だるい感じで、とても眠くてひと眠りしますが、夜には再びぐっすりと熟睡できます。

翌朝の爽快感と身体の軽さは鍼治療ならではの感覚だと思います。

 

 
毎日の晩酌を週末だけにしたり、それまでの自転車通勤をやめて歩くようにしたりと、それなりに努力しているつもりですが、

筋肉量に対して骨が細めだから膝にも注意して、と言われ、自分では全く想像もしない盲点がまだまだあるのだと思いました。

 
 
43
歳の時に過労から網膜剥離になり手術を受けて以来、目の疲れには特に気をつけているつもりでしたが、治療の時に

「少し熱を持ってるから気をつけて下さい。」

と指摘されてハッとすることもよくあります。

 
これからも竹下先生の治療とアドバイスに従い、身体をこき使わないように注意して、仕事にプライベートに充実した日々を送りたいと思います。

 

<清明院からのコメント>

 


この方は仕事がら肉体労働とPC作業の両方をなさる方で、目も体も酷使するため、
10年前に疲労から網膜剥離を起こしてしまいました。

それに学生時代から持病として抱えている坐骨神経痛もあり、治療の相談を受けました。

「肝鬱気滞、湿熱(かんうつきたい、しつねつ)」と証を立て、2週間に1回、継続的に治療しています。


 
患者さん自身がおっしゃっているように、ご自分で会社を経営されている方などに多いのですが、仕事が忙しいとつい仕事に気が集中してしまい、

自分の体に蓄積している疲労には無頓着になってしまっていることがよくあります。

 
そういう方がある日突然パタッと倒れてしまったり、知らず知らずに大病が進行していて、気づいた時にはもう手遅れ、なんてことは実際にあります。


 
不況と言われる現代で、社会で生き残っていくのは大変なことだと思いますが、自分が倒れてしまったらそれこそ大変です。

鍼灸治療は完全ではないにせよ、それを未然に防ぐことに資するでしょう。

 
忙しくて自分の体と向き合うことがなかなかない方は、是非ご相談していただきたいと思います。

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『てんじんさん』

2009.12.04

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今日は、このブログをお読みになって下さっている方に、おススメのマンガを紹介します(*^^)v

タイトルは「てんじんさん(全3巻)」です!

 

(さらに…)

患者さんの声(40代女性:偏頭痛、四十肩、首肩こり、腰痛など)

2009.12.02

今日は、新たに届いた「患者さんの声」をアップしたいと思います。

新しい「患者さんの声」については届き次第随時更新していきますので、HPの方と合わせて、是非ご覧になって下さい。

(↓↓清明院HP内「患者さんの声」)

http://seimei-in.com/voice/index.html


◆40代 女性 

症状: 偏頭痛、四十肩、首肩こり、腰痛

 

 

肺気腫で寝たきりだった母が、左膝に拘縮を起こした時に週3日往診に来ていただいたのがきっかけで、竹下先生には家族ぐるみでお世話になっています。

 

母はほんの少しの刺激で、呼吸苦の発作を引き起こす時もあり、出来るだけ負担のかからないように全身状態に気を配って治療して下さる姿勢に、

 

母も私も安心と信頼を覚えました。

 

 
母はもともと薬剤師で、漢方薬を中心に扱っていたことから、東洋医学には少なからず馴染みがありましたし、鍼灸治療には効果があることも知ってはいました。

 

・・・とは言え、健康診断の血液検査さえも逃げ出したくなるほど、針嫌いな私です。

 
 
介護者定番病の一つと言われる腱鞘炎を患った際、整形外科で処方された湿布を貼って凌いでいたところ、セーターで隠した包帯をすかさず見つけた先生は苦笑しながら、

「早く言って下さい。」

と気軽に診て下さり、この期に及んでなおも腰が引けていた私も、観念して治療を受けました。

ところが、痛みは全く感じず、蚊に刺されたような刺激があるだけで、まさに拍子抜けです。

 


決して西洋医学を否定せず、専門医やかかりつけ医の意見を尊重しながら、鍼灸治療を行う姿勢もまた、先生への信頼を深めてくれました。

3回の母の治療後に必ず診ていただき、整形外科では長引くと言われていた痛みが1週間ほどで和らぎ始め、気づけば楽になっていたのを今も忘れられません。

 

 
以降、ぎっくり腰の再発、四十肩、ストレスによる不眠や倦怠感、肩こり、頭痛、アレルギー性鼻炎など

あらゆる症状に早め早めに対応していただき、お灸もそれまで抱いていたイメージとは全く異なるものであると、身をもって体験しました。

 
 
介護する側もされる側も青息吐息になりがちの在宅介護生活を、無事に乗り切れたのは鍼灸治療があったからこそと、心から感謝しています。

 


特にこれといった症状のない現在、けれど五十路を間近に控えた身体は若いころとは違った症状を訴え始め、そんな身体のメンテナンスとして
2週に1度のペースで治療を受けています。

問診後のお腹の触診で、

「○○な事がありませんか?」

と、ずばり言い当てられ、体は隠し事が出来ませんね、と苦笑することも度々ですが、これからも鍼灸治療は続けるということは、隠さずに申し上げます。

 

 

<清明院からのコメント>

 

 


この方のお母様は、重度の肺気腫を患っておられ、安らかに亡くなられる、ほんの数日前まで往診にて治療させていただいておりました。

その頃から、主介護者であった娘さんを治療させていただくようになり、現在に至ります。


 
寝たきりの人ひとりを、在宅で介護する、ということは、並大抵のことではありません。

主介護者(この場合娘さん)やその周りにいるご家族にかかる精神的、肉体的負担は想像を絶するものがあります。


 
特にこの患者さんのお母様の場合は、一度呼吸苦の発作が起こってしまうと、見る見るうちにパニック状態になってしまい、

御家族は夜中も目を離すことが出来ず、相当大変だったろうと思います。

 
こうした場合に、当院では被介護者はもちろん、介護者であるご家族にも鍼灸治療を受けることをお勧めしています。

 
この方の場合は「心肝気鬱(しんかんきうつ)」と証を立て、鍼灸治療を続け、肉体的な負担が減ると、精神的にも前向きになり、

つい暗く弱気で落ち込み気味になってしまいがちな介護生活を、なんとか乗り切ることが出来ました。

本当に最後まで、在宅介護でよく頑張ったと思います。

 
 
また、本患者さんのように、お母様が亡くなられた後も、当院を信頼して治療の相談をしてきて下さることは、我々にとっても大変嬉しいことであります。

 
娘さんから頂いたこの文章を読んでいてふと思い出しましたが、お母様が亡くなられた後、娘さんご夫婦が、主治医の先生、ヘルパーさんと私を、

 

 

「お別れ会」といってお食事会にご招待いただき、決してしんみりせずに、楽しいひと時を過ごさせていただいたことがありました。

 


 
当時まだまだ経験が浅く、知識も少なく、呼吸苦発作が起こらないようにと祈るように、慎重に、緊張しながら治療する私を、もともと薬剤師であり、

 

医療人としては大先輩であるのに、

「先生、先生」

と呼んで下さり、丁寧な態度で、最大限立ててくれたお母様の、優しいお人柄がよく表れているように感じた食事会だったことを、懐かしく思い出します。 

 

 
今後も、このご一家の健康な日々を見守っていきたいと考えております。

 

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ブログの反響

2009.12.01

色々な患者さんや同業者の先生から、

「先生のブログ読みました!」

という声を聞きます。嬉しい限りです(感謝)

・・・感想は予想通り様々で、

「とても分かりやすいです!」

から、

「まったく分かりません・・・。」

まで、色々あります。

でも僕は、これでよいのだ、と思います。

なぜならば、このブログは一人でも多くの人に読んでいただき、東洋医学、鍼のすごさ、

(あと正直、清明院の存在もね(*^^)v)

を知っていただくことが目的なのであって、「ある人」や「ある層」を限定的に対象としたものではないからです。

なので、賛否両論あって全然OKです。

これまた陰陽なんです。

賛否の「否」を恐れて、当たり障りのないことしか言わないなら、僕は成長しません。

むしろ「否」こそ大事にして、その「否」を「賛」に変える終わりない努力が、僕の血肉になっていくんじゃないかと思っています。

これからも色々なテーマで書こうと思います。

鍼灸の話、業界の話、日常の他愛もないこと、何でも書きます!

是非今後とも、清明院ブログをよろしくお願いいたします。

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11月(社)北辰会関東支部大研修会

2009.11.30

たまには、普段僕たちが、どういう勉強会に参加してるかを書いてもいいんじゃないかな、と思うので、昨日僕が参加した研修会について書こうと思います。

11月29日の日曜日、清明院は休診日でしたが、今年も毎年恒例の(社)北辰会関東支部主催の大研修会が、代々木オリンピックセンターにて行われました。

今回のテーマは去年に引き続き”「打鍼」について”です。

(↓写真のコレね。)

受けたことのある患者さんもいるんじゃないでしょうか?

 

おなかに先の丸い鍼を当てて木槌で「コンコン」と叩くやつです。

DSC00208

今回の研修会のテーマは、「手から手へ」の少人数実技指導であったこと、あと会場のキャパの問題なんかもあって、80名限定の募集でしたが、

 

定員を大幅に上回る申し込みがあり、最終的には88名の参加となり、申し込みされた何人かの先生には、大変申し訳ないのですがお断りしなくてはいけないほどだったので、

 

イベントとしては大成功のうちに幕を閉じた、と言っていいと思います。

(社)北辰会の本部からは、代表理事である藤本蓮風先生をはじめ5人のそうそうたる先生方が助っ人にみえて、まあ一日大盛況でした!

僕も午前中は実技指導させていただきましたが、受講生の方々の真剣味やひたむきさがよく伝わって、僕自身も大変いい刺激をもらいましたね。

初心を思い出し、

「あー、こういうの、なんかイイネー♪」

と思いながら指導してました。


午後は藤本蓮風先生の特別クラスで司会をさせていただきましたが、いや~・・・、去年もそうだったけど、今年の藤本先生にもシビれましたね~。サスガ!!


何がシビレたか、詳しく書いてもキリがないし難しくなるのであえて書きませんが、とにかく終わった後、

「あんなもんでどうや?」

と聞かれて、

「流石ですm(__)m」

としか言いようがなかったですね。


終わった後の懇親会でも、色々と質問させていただきましたが、最終的に先生いわく、

「とにかくただ患者さんのために、鍼の世界を真剣に追求するだけや、ああなるのにコツなんてない!」

・・・とのことでした。

「ですよね。」

としか言いようがないですねコレもね(笑)


・・・ガンバろ。


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「経穴(けいけつ)」って何ですか?

2009.11.29

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この疑問については、清明院HP内の「よくある質問」のコーナーに挙げてありますので、まずはそちらをご覧ください。

清明院HP内「よくある質問」

 

ここに書いてあるように、「経穴」というものは、

1.目には見えず、機械で測定することも出来ず、

2.緊張度や寒熱などが「変化する力」が大事であり、

3.「ある病気、症状=〇〇という経穴」という考え方は間違いである、

と述べてあります。

 


今日はさらにこのことを詳しく、分かりやすく、述べてみたいと思います。

 


なるべく患者さんに分かるように、専門用語は極力避けて、説明してみようと思います。

 


まず、1.目に見えない、機械で測定できない という定義づけですが、これは、”「気」って何ですか?”のところで述べたとおり、東洋医学のいう「気」というものは、

 

絶えず動いており、ギュッと集まれば形を成し、ふぁ~と散れば形を成さないものである、という、この宇宙の有形と無形の間を自由に行き来する存在であり、

 

人間の「カラダ」というものは、その「気」が集まった形であると考え、さらにそのカラダの中を「流れる気(経絡の気)」も、形のない存在、と考えます。

 


「気が集まって、形を成した姿」である人間の体を、縦横無尽にめぐる「経絡の気」は、「形のない存在、つまりここでは目に見えない存在」として、

 

ぐるぐると全身を廻りながら、人間の「陰陽のバランス、調和」を保っている、最も重要な存在、と考えます。

 

東洋医学ではそのように考えているため、目に見えない経絡の上にある「経穴」というものも、当然目には見えないですよ、となります。

 

 

で、この「気」そのものを物理的、あるいは数値に置き換えたりして、機械で捉えることは現状出来ていません。

 

 

だから非科学だ、ではなく、現状の最先端科学ですら追い付いていない、大いに研究対象とすべき「未」科学とはいえまいか、というのが、私個人の考え方です。

 

次に、2.経穴が変化する力の重要性 ですが、これは実際に、毎日毎日患者さんの経穴を診ていますと、それは実に様々に変化します。

 


時には冷えたり、熱を持ったり、ガチガチに硬くなったり、ふにゃふにゃに柔らかくなったりと、その場その時によってあらゆる変化を見せます。

 


・・・要するに、「経穴」はこうやって色々と変化しながら、時々刻々と移り変わる外界の環境に適応するべく、結果的に体全体の「陰陽のバランス調和」を保ってくれている訳です。

 


この変化する力が強ければ強いほど、「陰陽バランス」を保とうとする力が強い、すなわち、「生命力が強い」と考えます。

 


東洋医学ではこの、人間みんなが持つ「陰陽バランスを保とうとする力」すなわち生命力、言いかえれば自然治癒力(免疫力と言ってもいいかもしれません)、

 

さらに平たく言うと、人間もともと持つ「治る力」を、鍼灸や漢方で調えて、最大限活かしきることによって、病気を治そうぜ、というのが目的なんです。

 


まあ簡単に言うと”カラダにとって無理や負担の少ない、やさしい医学”ですね。

 


ですから、3.〇〇の病気には〇〇という経穴 という考え方で、同じ経穴に延々と処置をしていても、時々刻々と変化する、外界や人間の体の微妙な変化に、

 

到底ついていけるはずはないんです。

 


ただ、そういった本をよく見ますと、確かに〇〇という症状の場合に、変化の出やすい経穴が、大体紹介されていることに気付きます。

 

 

あるいは、有名な古典からの引用も多いです。

 

(つまりは、過去の名医の経験則です。)

 


なので、中には本に書いてある通りのことをやって、病気や症状がよくなる人がいるのはそのためなんです。

 


しかし、「経穴」というものはそういう、通り一遍の使い方をすると、場合によっては症状を悪化させることもあります。

 


そもそも、人間の健康に関することを、軽々に扱ってはいけません。

 


最近はインターネットもあるし、あらゆる情報が無数にあふれ、しかもそれを簡単に手にできる時代です。

 


その中にはもちろん正しく尊い情報もありますが、単なる「お金もうけ」のための、おかしな情報もかなり混ざっています。

 

 

あるいは、医療従事者ですらない者による、無責任な知識のひけらかし、単なる売名行為も少なくありません。

 


しかも、おかしな情報に惑わされない、冷静な自分を持つことすら難しい、ストレスフルな世の中ですしね(苦笑)

 


僕はこのブログで、自分が出来る限り最大限、「正しく尊い情報」を発信していこうと思っています。

 

(まあ、そうはいっても間違うこともあろうかと思います。もし誤謬を見つけて下さったら、ぜひご教示ください。)

 

・・・だいぶ前に、寝違いの患者さんを治療した時、うまくいって、治療直後に劇的に痛みが取れたことがあります。患者さんは信じられない、といった様子で、

「先生には”気の流れ”とかが見えるんですか??」

と聞いてきました。

 

僕は即座に、

「いえいえ、まったく見えませんよ。普通に東洋医学的に診立てて治療しただけですよ。(笑)すごいのは僕じゃなくて、東洋医学なんだと思います。

 

しっかりと勉強して経験を積めば、今のは誰でも出来ます。」

と、答えました。

 

患者さんは

「なるほどー・・・。」

と仰っていましたが、ここでもし、

「ええ、見えます。実は私には神通力があるんです。今後寝違いを2度と起こさないためには、このネックレスを100万円で・・・」

と答えてたら、今頃お金持ちになってたのかしら・・・。(苦笑)

 

 

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緊急情報!

2009.11.28

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今日は清明院から緊急のお知らせです。

 

先日、政府の行政刷新会議の事業仕分け作業で、医療用漢方製剤を健康保険から外すという案が、なぜかほとんど何の議論もないまま出されました。

 

私の所属する(社)日本東洋医学会および、(社)北辰会では、これに対して断固反対の意向を表明し、署名活動を開始しました。

 

以下、(社)日本東洋医学会からの呼びかけ文を載せておきます。↓

 

(以下本文)

 

この議論は長年、自民党政権時代に政府ならびに財務省が再三提案しては消えた案件ですが、今回の仕分け作業の中で、他の課題と一緒くたになって提出されました。

 

過去には平成5年、6年に(社)日本東洋医学会が署名活動を行い、それぞれ、2週間で24万名、3ヶ月で148万名の皆様から署名を頂戴しております。

 

しかしながら今回は平成5年、6年にあった保険給付はずしと異なり、診療報酬の問題等大きな問題の中で埋もれたまま、仕分け作業班の意見が通ってしまう可能性もあります。

 

仕分け作業が終わるのが11月下旬、審議に持ち込まれる12月上旬には政刷新会議仕分け結果の審議が行われ、そこで決定されると他の案件とともに、漢方の保険給付がはずされる危険性が大です。
 

 

漢方は現在、医療の現場で医師の7割以上が用いて、がん患者さん、更年期障害などの女性疾患、花粉症などのアレルギー疾患、腰痛、膝関節症などの疼痛管理などに、医療の現場で医師が使うことによって、大きな効果を挙げており、医療として欠かせない薬です。

 

また、全国の医学部・医科大学でも医学教育の中に漢方教育が取り入れられ、日本東洋医学会で専門医教育も行われ、専門家育成も進んでいます。

 

今回の行政刷新会議の判断は国民不在のものであり、断固として阻止すべきと考えます。

 

 

            平成21年11月20日
            社団法人日本東洋医学会会長 寺澤捷年
            日本臨床漢方医会理事長 石川友章
            NPO健康医療開発機構理事長 武藤徹一郎
            医療志民の会共同事務局長 木戸寛孝

 

 

本趣旨にご賛同いただけます皆様からのご署名をお願い致します。
メールアドレスをご記入の上、連絡の可否の欄を可にしていただいた方には、漢方関連のニュースをお知らせ致します。

 

(以上)

 

・・・とあります。

 

僕個人としても、鍼灸と漢方は同じ「東洋医学」という一家の家族みたいなものと考えているので、署名しようと思います。

 

患者さんにもご賛同いただける方には是非協力していただきたいと思います。m(__)m(以下に電子署名サイトURL↓)

http://kampo.umin.jp/contents02.html

 

医療費削減しないといけないのは分かるし、他の案件も山積みで忙しいのも分かるけど、自分たちが一生懸命仕事でやってることを、

 

こう勝手に話進められちゃったら、そりゃカドたっちゃいますよ、誰だって。

 

数字とか合理性もいいけど、「医療」っていうのは「患者さん」という弱者のためのものなんだから、現実の患者さんの声をまずはよく聞かないとねぇ。

 

・・・ただ、この件で僕が思うのは、漢方薬も鍼灸も、キチッとした東洋医学的な診断に基づいて処方するから、医療として初めて成立する(効果が期待できる)んであって、

訳も分からずに「カゼに葛根湯」とか、「くしゃみ3回小青竜湯」みたいな使い方をしているDrがいるから、こういう案が出てしまう面がある、

 

ということも考えなくてはいけないと思います。(鍼灸の場合もしかり)

 

僕レベルでも、患者さんから、

 

「病院で漢方薬もらったけど全然効かなかった」

 

という残念な言葉を耳にすることは実際しばしばあります。

 

 

詳しく聞くと、専門でない僕から見ても、どう見てもメチャメチャな処方がされていることも珍しくありません。

 

いくら漢方、鍼灸が広まってよかった、といっても、「効かない」「意味ない」という評判が広まっていいはずありません。

 

こういう現実を踏まえた時、今やらなくてはいけないのは、東洋医学の現場の医療の、教育制度、資格制度も含めた、現実的な構造そのものの改革じゃないのかな、と僕は思います。

 

例えば、漢方薬を処方できるのは認定専門医のみにするとかね。(薬局もしかり)

 

 

コンビニや薬局の店頭で売っていいのは、濃度をかなり抑えた「漢方サプリ」的なもののみにするとかね。

 

(まあエキス剤ってそういうことなのかもしれないが、そうであればそれに保険が使えるのはおかしい、ともなる。)

 

 

漢方薬はあくまでも「薬」であり、サプリメントや栄養ドリンクとは目的からして違います。

 

 

「薬」の目的は病気の治療であり、日々の健康維持や、疲労回復、栄養補助は補足的な意味であって、薬の本質ではないのです。

 

お隣の韓国や中国では、もうとっくに東洋医学と西洋医学の二本立て医療が実現しているというのに…。

 

ちなみに余談ですが、今や欧米では東洋医学振興の動きが高まっていますし、韓国では若い女性が結婚したい職業のNO1は韓医師(鍼灸、漢方を扱う医師)なんだそうです。(苦笑)

 

・・・なんか遅れてないですか??

 

 

日本の医療って。

 

 

どうして?やっぱまたお金と利権の話?と思う方も多いんじゃないでしょうか。(苦笑)

 

 

基本的には明治の初期の制度をそのまま踏襲していますし、我々鍼灸マッサージ師に関する法律(あはき師法)は、戦後間もない昭和22年から基本的には変わっていません。。。

 

(社)北辰会代表理事、藤本蓮風先生の言葉ですが、

「医療とは、正しく患者に働きかける意志と行動である。」

という、いい言葉があります。

 

(アルテミシア『臓腑経絡学』「総合と総体」参照)

 

 

日本の医療も、客観的に見てそう思える医療であってほしいんですがね・・・。

 

 

・・・皆さんは、いかが思われますでしょうか?

 

 

 

 

「経絡(けいらく)」って何ですか?

2009.11.26

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・・・「気」「陰陽」ときて、今日は「経絡」について書こうと思います。

 

「陰陽って何ですか?」のところでチラッと述べましたが、「経絡」というのは、ごく簡単に言えば

 

「体を流れる”気”の主な通り道」

 

です。

 

 

その通り道の上にあって、「気」の流れを調整するのに役立つ点を「経穴(けいけつ)」というわけですね。

 

 

・・・まあ最近、コンビニに売ってる本なんかで、『〇〇に効くツボ大事典』とか、『~ツボダイエット』とか、

 

 

ヒッジョーに、ある意味安っぽく、ある意味キャッチーに、経絡や経穴が扱われています。(苦笑)

 

 

どこそこのツボを押せば、間違いなく〇〇の病気が治る、とか、どこそこのツボを押せば、間違いなく痩せる、とかが、もし本当ならば、僕らはとっくに億万長者です。(苦笑)

 

 

この世に病気の人なんか、いなくなりまっせ?

 

 

我々、真剣に、医療として、東洋医学をもって病気と向き合おうとしている者にとっては、「経絡」や「経穴」というものがあまり軽々に扱われるのは心外です。

 

 

れまで、このブログで、古代中国の自然哲学では、この世のすべてのものは「気」から出来ていると考え(気一元論)、その「気」「陰陽」の2つに分け、

 

それらがうまいことバランスをとることによって、あらゆる自然現象の「変化」を説明、理解したんだよ(太極陰陽論)、というお話をしました。

 

 

 

その「自然現象」には当然、人間のあらゆる活動(食べる、寝る、排泄するetc..)も含まれます。

 

 

これら一つ一つについても、東洋医学では細かく細かく、微に入り細に入り、説明されています。

 

 


どのように細かく説明されているかと言うと、人体のあらゆる器官(内臓、皮膚、骨や筋肉、目や耳などの感覚器)と、「経絡」というものを上手に結び付けて、

体の表面に出ている(というより体の表面からうかがい知ることのできる)様々な情報を、これでもか、と言うぐらい詳細に観察し、

そこから体の内部の機能(何が起こっているのか)を予測して、ひとつひとつ説明しています。

 

 


これは「蔵象学」とも言われ、昔から中国にある、「表をもって裏を知る」という、大変優れた考え方です。

 

 


『黄帝内経』はもちろん、有名な『管子』にも書かれているこの考え方は、現代でももちろん通じるものです。

 


・・・このことをもっと活用することが、実は現代の医療においても大変重要なんじゃないかと僕は思っています。

 

 


過剰、あるいは不必要な検査等によって患者さんにかかる肉体的、精神的、経済的負担を考えた時、このような考え方を最大限活かせば、

 

患者さんの負担をかなり軽減してあげることが出来ます。

 

 

もちろん、医療費削減にもつながるでしょう。

 

 

まあ、話がちょっとそれましたが、まとめますと・・・

 

1.東洋医学の言う「経絡」というものは、「人体における気の主な通り道」


2.人間の正常な状態(「陰陽」のバランスがとれた状態)を保つために必要不可欠なもの


3.経絡上にある特異な反応点である「経穴」を鍼や灸で刺激することによって、結果的に「気」の流れが調えば、体全体の気の流れの「陰陽」のアンバランスが調って、

 

正常な状態に近付くため、病気を治す力が最大化する、というわけです。

 

・・・簡単でしょ?(笑)

 

 

これが大まかに言った場合の、東洋医学の疾病観です。

 

 

このように、ごくシンプルな疾病観を持ってるから、逆に、どんなに複雑怪奇な病にも対応可能なんです!

 


病人における体全体の気の「陰陽」のアンバランスというのは、その人のもともとの体質や、病気の種類によっても違います。

 


また、時期によっても、地域によっても、さらには同じ人の同じ病気であっても、その場その時によって、違ってきます。

(ここらへんが難しいところなんです。)

 


「東洋医学」というのはそういう難しいことを、非常に分かりやすく、きれいに分類し、整理整頓して、実際に医療を行う者のため、ひいては患者さんのために、

 

極力運用しやすいような形で、何千年もかけて、上手にまとめてくれてあります。

 

 


・・・まあ、やればやるほど、勉強すればするほど、考えれば考えるほど、コレ(東洋医学)最初に考えた人って、一体何者だ!?凄すぎる!!と思います。

 


先人のそういった苦労には、ほんとに頭が下がります。

 

 

 

「経絡」って何ですか?(その2)  に続く

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はるばる・・・(その4)林行彦先生

2009.11.25

またはるばるではないんだけど、こないだ、23日の祝日に、僕が以前都内の病院で働いていた時の先輩である、林行彦先生が、清明院を見に来て下さいました。

↓37歳とは思えない若さの林先生(笑)

image004

林先生は現在、大田区で治療院を開業しながら、以前からやっていた空手の先生もなさっています。

林鍼灸治療室HP(清明院HPともリンク張ってます。)
http://hayashi-therapy.com/index.html

・・・この先生がいなかったら、僕は鍼灸師の道をあきらめて田舎に帰っていたかもしれません。

何も分からずに群馬から上京し、学生時代にバイトで入った整形外科の病院で、僕は衝撃を受けていました。

患者さんの病気について質問しても何も答えられない、プロ意識の低い鍼灸、柔整の先生、偉そうにふんぞり返る医師である院長(悪い人達ではなかったけどね。)、

 

その院長にへコヘコするばかりで、患者さんや他のスタッフのことなど何も考えてない幹部職員達・・・。

当時の僕は

 

「これはなんちゅう業界だ!こりゃあ選ぶ仕事を間違えたな…。」

 

と、本気で群馬に帰ることを考えていました。

 

そんなとき、僕より少し後に入ってきた臨床経験者の林先生は、たちまち患者さんが付き、人気の先生になっていきました。

 

何か質問しても僕が納得いくまで説明してくれたし、何より、鍼灸師を目指して上京した僕にとって、鍼で患者さんを集めていたのが当時の僕としては大変魅力でした。

「ああ、中にはこういう先生もやっぱりいるんだ。こうなればいいんだ。」

と、考えを改めたのを懐かしく思います。

 

現在では、僕は僕なりの考え方、やり方で、林先生のやり方とはまた違った鍼灸をやっていますが、初期の段階で、僕に最もいい影響を与えてくれた先生です。

 

こういう色々な先輩方に支えらえ、ここまで来れたことをとても感謝しています。

 


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