東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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患者さんの声(60代女性 ふらつき、のぼせ、悪心、食欲不振、肩こり、全身倦怠感)

2016.09.09

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「患者さんの声」をいただきましたので紹介します。

 

(ついつい書いてもらうのを怠けてしまうね。イカンイカン。)

 

 

60代 女性 

 

【症状】眩暈、のぼせ、悪心、食欲不振、肩こり、全身倦怠感

 

【既往歴】高血圧

 

 

「清明院」に通い始めて約2ヶ月になります。

 

数年来、高血圧の諸症状に悩まされ続けてきました。

 

降圧剤は飲みながらも、家系だから、体質だから仕方がないのか・・・と、半ば諦め気味で、サプリメントや漢方薬も色々試してきました。

 

ある日、軽い眩暈に襲われ、中々回復せず、ほぼ一日中ソファーに横になっている日が続き、とうとう義母の四十九日法要にも行くことが出来せんでした。

 

悶々としていた時に、縁あって娘の通う「清明院」にお世話になることになり、初日は這う様にして出かけて行きました。

 

初診は問診、診察、治療合わせて3時間。

 

体力がもつかどうか不安でしたが、治療後、かなり身体が楽になり、付き添ってくれた娘と久しぶりにお茶をして帰れる程になりました。

 

毎回、確実に元気になっていくのを実感していたので、私に“キャンセル”という選択肢はありませんでした。

 

猛暑日も台風の日も何より優先して通い続けました。

 

お陰様でかなり元気になりましたので、来週には義母のお墓参りに熊本まで帰ります。

 

病院通いは、私にはストレスでしかありませんが、「清明院」に通うことは楽しみで、予約日が待ち遠しくて仕方ありません。

 

東洋医学は以前から信頼しておりましたが、とりわけ「清明院」の鍼一本の治療には驚いてしまいます。

 

竹下先生、スタッフの皆様、本当に有難うございます。

 

今後とも宜しくお願い致します。

 

最後に紹介してくれた娘に“有難う!”。

 

 

【清明院からのコメント】

 

 

本症例の初診は2016年の7月、当該患者さんの娘さん(清明院の患者さん)からの紹介でした。

 

最初に来られたのは娘さんで、娘さんが短期間でずいぶんよくなったので、お母様を紹介して下さいました。

 

主訴は高血圧に伴う、眩暈を中心とした諸症状です。

 

清明院では日常的によく診る症状です。

 

原因不明(本態性)の高血圧症の患者さんというのは、症状の原因がよく分からず、対処方法がよく分からない不安感、

 

また今後、高血圧によって脳卒中や心筋梗塞を起こす不安感、またさらに、一生降圧剤を飲む憂鬱さを抱えている方が少なくなく、

 

その不安感や憂鬱さから、諸症状をより増悪させているケースが多いです。

 

こういうものに、鍼灸がとてもいいです。

 

降圧剤から離脱できたケースもあります。

 

初診時、「肝胃不和」と弁証し、治療すると、直後に症状が劇的に楽になりました。

 

そのまま週2回ペースの治療を継続し、8診目には非常に良好な状態となりました。

 

現在ではメンテナンスのため、治療を継続しております。

 

「通院が楽しみになる。」

 

これが本来の医療でしょうね。

 

 

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東洋医学は宗教か。 12

2016.09.02

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これまでのお話

 

東洋医学は宗教か。

東洋医学は宗教か。 2 

東洋医学は宗教か。 3

東洋医学は宗教か。 4  

東洋医学は宗教か。 5

東洋医学は宗教か。 6 

東洋医学は宗教か。 7 

東洋医学は宗教か。 8

東洋医学は宗教か。 9

東洋医学は宗教か。 10 

東洋医学は宗教か。 11     参照

 

 

さて、どんどんいきましょう。

 

 

◆「哲学」ってなんじゃい??

 

 

7年前にこのブログを書き始めてから、何度となく出てくる「哲学」という言葉。

 

 

辞書的には

 

「世界や人間についての知恵・原理を探究する学問。もともと臆見や迷妄を超えた真理認識の学問一般をさしたが、次第に個別諸科学が独立し、

 

通常これらと区別される。存在論(形而上学)、認識論(論理学)、実践論(倫理学)、感性論(美学)などの部門をもつ。 」

 

とあります。(『大辞林 第三版』

 

(ムズイネー)

 

 

これは、幕末から明治の思想家、西周(にしあまね)先生philosophyの訳語として作った言葉です。

 

西周(にしあまね)という人物 参照

 

 

このブログではこれまで、鈴木大拙、西田幾多郎、老荘、孔孟、ヘーゲル、マルクス、デカンショなどなど、日中、

 

欧米の様々な哲学者を紹介してきました。

 

カテゴリ 「哲学者・偉人」 

カテゴリ 「道教・道家思想」

カテゴリ 「儒教・儒家思想」

カテゴリ 「仏教・仏教医学」    参照

 

 

また、哲学の部門と言っていい、形而上学、論理学、美学などについて触れたこともあります。

 

「形而上学」と「形而下学」

「形而上学」と「形而下学」 2

「演繹(えんえき)」と「帰納(きのう)」

「トートロジー」という言葉

前提が間違っていると、そこから先が全部間違う

『弁証論治のための論理学入門』 

なぜ「局所」をやらないのか。          参照

 

 

何で僕がこのブログで、こういうことを強調し続けているかというと、もちろん単純に好きだから、ということもあるけれども、

 

ここんとこがしっかりとしてないと、精神がフラフラ、グラグラしちゃうんですよ、人って。

 

 

 

なぜ半人前の医療人が、患者前でフラフラすると思うかといえば、一番はコア(支柱)となるものが無いからでしょう。

 

(と、僕は思っています。)

 

 

鍼灸師が、学校で一生懸命西洋医学を教わって、いくら詳しくなったって、所詮「医師」ではない。

 

(まあ俺は実は西洋医学、けっこう好きなんだけどね。(笑))

 

 

東洋医学を教わって詳しくなったって、運用の仕方が分からない。

 

 

で、迷える新米新灸師は、先輩の御高説を信じてやってみるんだけど、必ず、そのメソッドでは治らない症例にブチ当たる。

 

 

そこで、自分でせっせと工夫できる人は一抜け出来るけど、それでブルッちゃう人は、また他の先輩のところに行って、今度はその話を信じる。

 

 

・・・で、また次、その次・・・、と、10年も20年もそんなことやってる鍼灸師がいたりします。

 

 

引き出しは多い、でも、どの引き出しの中身もショボい。

 

 

どっかで、自分が「不動心」にならないと、結局、患者さんは引っ張っていけないと思います。

 

 

なんか、患者さんて、そこをこそ、よく見てる気がします。

 

 

僕らはある意味、近代日本の発達した医療制度の中で、一般的な医療体制の網の目からこぼれた、「迷える」患者さんを主に相手にする仕事。

 

(と、「僕は」思っています。)

 

 

そこで、こちらサイドがフラフラと迷っていたら、患者さんをいい方向に導けないでしょう。

 

 

そうならないためには、根本哲学を鍛えることでしょう。

 

 

それが出来ると、出来てくると、圧倒的に生きやすくなると思いますね。

 

(”僕の場合は”そうでした。)

 

 

・・・西洋医学と東洋医学の根本的な認識哲学の違いを書こうと思ったけど、なんか長くなっちゃった、次いこう。(笑)

 

 

 

カテゴリ 鍼灸と保険・業界のお話

鍼灸(師)批判について(その4)    参照

 

 

 

続く

 

 

 

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「理」の意味 5

2016.08.05

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これまでのお話・・・

 

「理」の意味

「理」の意味 2

「理」の意味 3

「理」の意味 4     参照

 

 

では、一旦まとめましょう!!

 

 

◆「機」の意味

 

 

「機」という漢字の意味をネットで調べるますと、以下のように出てきます。

 

 

1.物事の起こるきっかけ。また、物事をするのによいおり。機会。時機。「―を見る」「反撃の―を逸する」

 

2.物事の大事なところ。かなめ。「―を制する」

 

3.飛行機。「プロペラ―」

 

4.仏語。仏の教えに触発されて活動を始める精神的能力。教えを受ける人、あるいは修行をする人の能力・素質。機根。

 

5.布を織る装置。はた織り機。「機業織機

 

6.細かい部品の組み合わせで働く仕掛け。からくり。「機械機関機器印刷機発動機

 

7.物事の細かい仕組み・働き。「機構機能無機有機

 

8.細かで見えにくい事柄。「機微機密軍機

 

10.心の働き。「機嫌機知機転機敏春機心機動機

 

 

(『goo辞書』漢字ペディア 参照)

 

 

 

いつものように藤堂、白川、諸橋など、軽く調べてみましたが、あまり面白い意味が出てきませんでした。。。(苦笑)

 

 

「病因病機」「機」の意味として、もっとも適当なのは、上記で言うと7.でしょうかね。

 

 

つまり「病因病機」の意味は、

 

「病の原因と、病の細かい仕組み。」

 

となります。

 

 

前回書きましたが、「病因病”理”」の方は

 

「病の原因と、病の普遍的筋道、法則、道理」

 

と解釈できますので、「機」「理」の2者を比較すると、正直どっちもどっちな感じもしますが(苦笑)、「病」というのも、個別具体的な自然現象(仏教でいう”事”に相当)であり、

 

そこには病理のみならず、生理も含めた一定の普遍的法則性(理)がある、と考え、それを術者の脳内に、文章なりチャート図なりに論理的にまとめ、

 

そこから推定、類推できる治療結果や、中長期的な予後を出来るだけ的確に予測しながら治療を進めていく、というのが北辰会方式の弁証論治なわけですから、

 

単に病の仕組みを考えているだけでは生理的な変化をとらえきれておらず、不十分なところがあるように思え、その意味ではやはり「病因病理」という言い方の方が、

 

より実際に近く、適切な感じがします。

 

 

・・・まあ、昔の北辰会の先輩方が、流儀を作っていく時に、こういうちょっとした言葉に、こういう意図を込めたかどうかは、今となっては不明なんですが、

 

僕的な考察としてはこんな感じです。

 

 

 

・・・まあこのように、ちょっとしたことでも、細かく考えていくと、なかなか面白いものです。(゚∀゚)

 

 

 

 

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「理」の意味 4

2016.08.02

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これまでのお話・・・

 

「理」の意味

「理」の意味 2

「理」の意味 3     参照

 

 

 

◆「理」の意味から見る”病因病理”

 

 

ここまで、「理」という言葉の意味をあれやこれやと考えてきました。

 

 

多義的で、古代中国のあらゆる思想哲学において重視されてきた言葉であることが分かったと思います。

 

 

 

 

話しを最初に戻すと、東洋医学的な病のメカニズムのことを、北辰会では「病因病理」といい、症例を内外で発表する際には、その「病因病理」を、

 

わざわざチャート図にして添付し、発表するようにしています。

 

 

これは、文字でゴチャゴチャ書くよりも、チャート図にすればスッキリと一目瞭然だからです。

 

 

症例によっては、非常に複雑怪奇になる東洋医学的な病理パターンを、ペライチの紙に見取り図的に図示して、スッキリとまとめることが出来るかどうか、

 

これは非常に「論理的思考」や「その症例に対する理解度」が問われるところです。

 

 

まさに、「病の東洋医学的な設計図」として、「病因病理チャート図」を使っているわけです。

 

 

これが、一症例一症例、頭の中に的確に描ける人ほど、論理的でシャープな弁証論治が出来る人、ということになります。

 

(まあ忘れちゃいけないこととして、それプラス「技術力」「人間性」ということになる訳ですが。)

 

 

ホンモノの臨床は、理論偏重でもイケない、技術偏重でもイケない、まさに「学・術」両面のバランスの取れたものであることが理想です。

 

(それでも、現実は術者の個性によって、理論偏重になったり、技術偏重になったりするものですがネ。。。)

 

 

さて前回まで、東洋哲学における「理」の意味をツラツラ書いて来ましたが、この意味からすれば、”病因病理”という言い方は、

 

「病の原因と、病の普遍的な筋道、法則、道理」

 

となります。

 

 

では、現代中医学の言う、”病因病機”という言い方の場合はどうなんでしょう。

 

 

違いは何なんでしょう。

 

 

次回からは「機」の意味を考えて、「理」と比較してみたいと思います。

 

 

 

続く

 

 

 

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「打鍼」復興の歴史

2016.07.22

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来週、東洋鍼灸専門学校にて、「北辰会方式打鍼術~実技編~」を講義します。

 

 

実はこれはなかなか画期的な話でして、これまで、鍼灸学校で「打鍼」のことが紹介程度に講義されたことはあっても、

 

平常授業の中で、打鍼を日本で一番、臨床で応用しているといっていい、「北辰会方式の打鍼術」が、

 

”鍼灸学校の授業の中で”

 

”実際の打鍼の道具を手に取って”

 

北辰会の講師によってハッキリとした形で講義されるのは、有史以来初めてなんじゃないかと思います。

 

(笑・・・大げさか。)

 

 

まあ、気合い入れていこうと思います。

 

 

こういう機会を下さった東鍼校の校長先生、学科長に感謝します。

 

 

 

 

ところで「打鍼」というのは、もともとは先の尖った太い鍼を、木槌でコンコンと叩いて皮下に打ち込み、治療する方法と言われてきました。

 

(いたそーですねー)

 

 

古文献に書いてあるように、先の鋭く尖った鍼を使って、実際に木槌でその鍼の頭を叩いて、皮膚に打ち込む先生もいらっしゃるようですが、

 

これは痛みなく行うのが非常に難しく、北辰会ではそれを現代人の繊細な感覚に合うようにアレンジし、太くて先の丸い鍼を使って、

 

その鍼を腹部のツボに当てて、その上から木槌で叩打し、独特の圧加減と振動と音の響きで刺激する、非常にソフトな治療法として、

 

さらにそれを現代中医学の弁証論治の考え方ともクロスオーバーさせて、「北辰会方式打鍼術」として昇華しております。

 

(因みに、最近の長野仁先生大浦慈観先生たちの研究によれば、江戸期から”刺さない打鍼術”は存在していたようです。)

 

 

ですので、現代の鍼灸臨床の現場ではむしろ普通の人よりも過敏な、小児や女性などによく用います。

 

 

 

 

ところでところで、江戸時代に打鍼を世に広めたのは、先日ご一族の墓所に墓参してきました、江戸初期の京都の鍼医、御薗意斎先生です。

 

墓マイラー 21 御園家代々の墓

御薗意斎という人物  参照

 

 

御園意斎先生以前にも、打鍼術自体はあったそうですが、御薗意斎先生の師匠とも言われる、臨済禅の僧医である夢分斎という先生が、

 

打鍼をするにあたっての診察、治療部位を腹部に限局し、さらに禅の考え方と組み合わせて理論的に展開し、

 

「夢分流打鍼術」

 

として一つの流儀としてまとめ、それを当時のカリスマドクターであった御薗意斎先生に伝え、世に広まり、さらにその後、奥田意伯という人物が、

 

夢分斎先生の伝書として刊行したのが

 

『針道秘訣集』

 

という有名な本であると言われています。

 

 

その後、打鍼術は全国色々なところで行われていたようですが、現代でも続く、鍼管を使って刺入する管鍼術に押されたのか、江戸後期から大正時代あたりまでは、

 

衰退していた時期もありましたが、昭和の初期になって、私が今教鞭を取っている、東洋鍼灸専門学校を作った柳谷素霊先生によって紹介され、

 

その弟子筋である橋本素岳先生、小野文恵先生、福岡の馬場伯光先生たちが、臨床で応用していたあたりから、復興が始まったようです。

 

墓マイラー 15

柳谷素霊という人物  参照

 

 

・・・で、1970年代(昭和40年代)に至って、打鍼術の伝書である『針道秘訣集』を解説した本である『弁釈針道秘訣集』を刊行し、

 

自分たちなりにアレンジし、再び大きく世に広めたのが、北辰会代表、藤本蓮風先生です。

 

 

・・・で、僕はその影響を受けて、普段の臨床に北辰会方式の、”刺さない”打鍼を使っているわけなんですね。

 

 

これは江戸時代初期から現代までの数百年、連綿と続く一筋の流れなのです。

 

 

打鍼をやるならば、こういうことをキチッと踏まえないと。

 

 

 

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日本中医学会に行ってみようと思います

2016.07.15

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ちょっと先の話になりますが、9.17(土)、9.18(日)の二日間、東京都江戸川区にあるタワーホール船堀にて、

 

日本中医学会という学会の学術大会が行われます。

 

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中医学というのは、今や東洋医学教育のグローバルスタンダードとなっております。

 

カテゴリ 「中医学」 参照

 

 

1949年に、現、中華人民共和国が建国されました。

 

 

言うまでもなく、統治機構は共産党一党独裁体制です。

 

 

そして、1955年、北京中医薬大学任応秋教授『中医的弁証論治的体系』という論文を発表して以来、中国によって盛んに主張されるようになったのが、

 

いわゆる”現代中医学”というものです。

 

(この辺の細かい歴史的背景についても、機会があったら語りましょう。)

 

 

そして、1972年、米国のニクソン大統領が訪中し、同年、日本の田中角栄首相日中国交正常化して以来、日本にも本格的に中医学が入ってきました。

 

 

中医学の輸入に対しては、当然ながら日本の東洋医学業界にも、批判や否定、あるいは肯定などの、実に色々なリアクションがありましたが、

 

今から約50年前から、これを積極的に取り入れ、実際の鍼灸臨床レベルにおける、さらに高次元な「日本的な応用」を試みてきたのが、

 

北辰会代表、藤本蓮風先生だと思います。

 

 

・・・まあ、僕も一応、日本中医学会の会員ですので、日曜日のみですが、行ってみようと思います。

 

 

 

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頭から汗が出る人

2016.06.24

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蒸し暑い日々が続いています。

 

 

皆さん、汗がベタベタして、イヤでしょ!?(笑)

 

 

東洋医学では、汗の出方と性質と、出た後の変化を問題にします。

 

 

患者さんから聞いていると、全身、色々な部位から汗をかく人がおります。

 

 

患者さんの中で、

 

「頭だけから妙に汗が出るー( ゚Д゚)」

 

と仰る人がいます。

 

 

さてこれは、東洋医学的に考えると、どういう現象か。

 

 

まずは弁証論治の父、張仲景(150?-219)先生『傷寒論』に聞いてみましょう。

 

 

1.辨痓濕暍脉證第四.に、

 

「濕家之爲病.一身盡疼.發熱.身色如似熏黄.濕家.其人但頭汗出.背強.欲得被覆向火.若下之早則噦.

 

胸滿.小便不利.舌上如胎者.以丹田有熱.胸中有寒.渇欲得水.而不能飮.口燥煩也.

 

濕家下之.額上汗出.微喘.小便利者死.若下利不止者.亦死.」

 

と、出てきます。

 

 

まあ要するに、「湿邪」を体にため込んでいる人は、頭に汗かくよ、って話です。

 

(笑・・・端折り過ぎか。)

 

 

こういう人は、胃腸を弱らせると、体の状態が余計に悪化し、頭の汗が止まりません。

 

 

 

続く。

 

 

 

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「邪気」と「邪鬼」

2016.04.30

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 先日、「補瀉」について書きました。

 

補瀉 目次 参照

 

 

補法は正気を集めること、瀉法は邪気を散らすこと。

 

 

「虚証」に対して補法、「実証」に対して瀉法。

 

 

「虚証」とは、”正気の弱り”を中心とした病、「実証」とは、”邪気(病因)の攻勢”を中心とした病、でした。

 

カテゴリ 八綱弁証(診断) 参照

 

 

そして、「補瀉」の目的は、畢竟するに、気の流れを良くして、正気が持つ「治る力」を最大化することでした。

 

 

東洋医学の解剖生理学と言ってもいい、「臓腑経絡学」『黄帝内経』によってキチッと定義される前、医療の中心は巫祝(ふしゅく:まじない)であったと言われております。

 

 

病というのは、患者さんに悪い「オニ」が憑りついて起こるもの、と考えられていました。

 

 

「オニ」、「鬼」と書いて「キ」と読みます。

 

 

「気」「鬼」。

 

 

似て非なるものなわけです。

 

 

要は、この曖昧で神秘的な「鬼」の考え方を、「陰陽論」でもって、「気」ととらえ、論理的に整理し直したのが東洋医学、と見ることも出来ます。

 

(あまりにもザックリ言い過ぎか。(苦笑))

 

 

・・・まあ、どんどん行きましょう。

 

 

 

続く

 

 

 

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2016年度 活動予定

2016.03.30

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 そろそろ、あっという間に3月が終わります。

 

(早い!!(゜レ゜))

 

 

いよいよ、2016年度が始まりますね。

 

 

普段の水曜日は学校で教えているので、春休み中は、比較的水曜日は色々と思索しながら、ゆっくり過ごさせていただきました。

 

 

さて、2016年度の活動予定。

 

 

まずは何と言っても、このデカくなった清明院をもっともっと、フル活用することです。

 

 

以前の清明院は、患者さんとスタッフでパンパンになったから、出ました。

 

 

今度の清明院もそうしましょう。

 

 

患者さんにもスタッフにも、もっともっと増えていただき、既存スタッフには、もっともっと成長していただきましょう。

 

 

既存患者さん達の健康は、僕が鍼で何としても守りましょう。

 

 

まあ今年も重症、難病、奇病、不定愁訴、何でも上等で、バンバン治していこうと思っています!!

 

 

そして学校教育活動。。。

 

 

今年もへこたれずに、学校で東洋鍼灸専門学校の3年生、東京衛生学園専門学校、臨床教育専攻科(教員養成科)2年生を対象に講義します。

 

 

東鍼校の方は1クラス半年間20コマ、昼夜4クラス、全てやります!

 

 

衛生学園の方は10月に2日間、4コマのみですが、まあ、例年通り、言いたい放題、やりたい放題でいこうと思っています☆(笑)

 

 

響け、届けと、念じながら。

 

 

そして北辰会の方でも、4.24、11.27、12.18に東京で喋ります!!

 

2016年度 北辰会関東支部カリキュラム 参照

 

4.24は「北辰会方式の一連の流れとその勉強法」

 

11.27は「北辰会方式 弁証・病因病理構築・選穴・治則治法」

 

12.18は「臓腑経絡学 総集編」

 

 

どれも、やるからにはマジですので、気合い入れていきます。

 

 

特に12月は藤本新風副代表と、2年ぶりに東京衛生学園にいらっしゃる藤本蓮風代表の前座の、朝イチ一発目ですので、

 

いっちょガツンとかまそうかな、と思っています。(笑)

 

 

本部も支部も、非会員も学生も、聴きに来ない人は損しますよ~。(笑)

 

 

あと毎回、実技指導はしますけどね。

 

 

学会発表の方ですが、今んとこ未定です。

 

 

世界学会でカマしたかったんですけどねー。。。

 

 

口演発表は英語発表なんで、ちょっとムズイかなー、って感じなんだそうです。

 

(F●●K!!(笑))

 

 

・・・まあいいです。

 

 

今後も色んな拡声器使って、東洋医学、中国伝統医学に立脚した日本固有の鍼灸医学、世に問います。

 

 

 

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3月(一社)北辰会役員講師研修会

2016.03.29

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 3.27の日曜日は、大阪で行われた(一社)北辰会役員講師研修会に参加してきました!!

 

 

今回は北辰会の役員、講師限定の、”内輪の”勉強会。

 

 

とは言っても、もはや北辰会は役員講師だけでももはや50人くらいいます。

 

 

規模的にはほとんど普通の勉強会です。(笑)

 

 

以前は、この勉強会は、非常にマニアックな知識と技術の塊のような先生方が、全国から一堂に集まって、それぞれの最新の考え方、

 

診方などをぶつけ合って、情報交換するような場だったのですが、近年は

 

「標準的な北辰会方式の指導法の統一」

 

ということで、北辰会方式というものを教わりに来た人が、迷わずに上達できるように、講師間での教え方にバラつきがあまり出ないように、

 

極力、指導法を標準化しよう、で、それを皆ですり合わせよう、という動きになっています。

 

 

・・・まあ、とは言っても、あれだけのメンバーが揃いますから、やっぱり話はマニアック、高度な話になります。(笑)

 

 

技術ごとですから、すり合わせとか、マニュアル化という枠組みになじまないことも当然出てくるのです。

 

 

M先生との、数学的な情報処理、物理学的な情報処理、弁証論治家によって、情報処理のシステムが違う、という話、

 

なかなか面白かったですね。

 

 

今回、土曜日の時点でカゼ引いていて、非常に心配でしたが、日曜日の研修会、月曜の漢祥院研修、すべて無事終えることができ、

 

ホッとしています。(*‘∀‘)

 

 

さて、今日も情報処理。(笑)

 

 

 

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