東洋医学 伝統鍼灸 清明院

お電話

03-6300-0763

10:00~21:00(完全予約制)

休診日:日曜(土曜、祝日の診療は18時迄)
〒151-0053東京都渋谷区代々木2-15-12クランツ南新宿601
初診・再診の御予約、予約の変更、
その他お問い合わせはこちら

五輸穴②

2020.11.25

清明院では現在、院内診療、訪問診療ともに多忙のため、求人募集しております!

 

 

募集内容の詳細はこちら!!

**********************************************************************************************
      にほんブログ村 健康ブログ 鍼灸(はり・きゅう)へ 

 

  ↑↑↑        ↑↑↑
こちらを、1日1回クリックに是非ご協力下さい!<m(__)m>

クリックしていただくと、ランキングポイントが上がります!!
**********************************************************************************************

 
 
 
 
 
こんばんは。齋藤です。
 
 
 
 
 
前回の続きです。
 
 
 
 
 
前回の話はコチラです。
 
 
 
 
 
霊枢「本輸編」に記載されています内容を紹介したいと思います。
 
 
 
 
 
霊枢「本輸編」には、膝肘関節以下にある五臓五輸(井榮輸経合)、六腑六輸(井榮輸原経合)などの重要な経穴について述べおり、その中で、各経絡における、五輸穴を説明しています。
 
 
 
 
 
十二経絡全て書いていくと大変ですので、手の太陰肺経を書いていこうと思います。
 
 
 
 
 
「肺出於少商。少商者、手大指端内側也。為井木。溜干魚際。魚際者、手魚也。為榮、注干太淵。太淵、魚後一寸、陥者中也。為腧。行干経渠。経渠、寸亢中也。動而不居。為経。入干尺沢。尺沢、肘中之動脈也。為合。手太陰肺経也。」
 
 
 
 
 
現代語訳では以下の通りです。
 
 
 
 
 
「肺臓の所属する経脈の血気は少商穴より出ます。少商穴は、手の第一指の端の内側(解剖学用語上は外側となる)にあり、井穴で木に属しています。流れて魚際穴に行ります。魚際穴は手の魚のきわにあり、榮穴です。太淵穴に注ぎ込みます。太淵穴は手の魚(母指球)の後ろ一寸のへこみの中にあり、輸穴です。経渠穴を経ます。経渠穴は、腕後(手根骨)の寸口部の中の、脈が打ち続けているところにあり、経穴です。集まって尺沢穴に入ります。尺沢穴は、肘中の脈打つ部分にあって、合穴です。これが手の太陰肺経の五輸穴です。」
 
 
 
 
 
色々と書いてありますが、井穴は少商穴で、榮穴は魚際穴、輸穴は太淵穴で、経穴は経渠穴で、尺沢が合穴という事です。
 
 
 
 
 
それでは、これら五輸穴のそれぞれの主治に関して書いていこうと思います。
 
 
 
 
 
主治に関しては、難経「六十八難」に記載されています。
 
 
 
 
 
以下訳文になります。
 
 
 
 
 
「六十八難曰、五臓六腑、各の井榮兪経合有り。皆な何を主る所や。然るに、経に言う、出ずる所を井と為し、流する所を榮と為し、注する所を兪と為し、行す所を経と為し、入する所を合と為す。井は心下満を主り、榮は身熱を主り、兪は體重節痛を主り、経は喘咳寒熱を主り、合は逆気而泄を主る。此れ井榮兪経合の主る所の病也。」
 
 
 
 
 
簡単にまとめると、井穴は心下満に効果があり、榮穴は身熱に効果があり、兪穴は體重節痛に効果があり、経穴は喘咳寒熱に効果があり、合穴は逆気而泄に効果がありますよっていう事が書いてあります。
 
 
 
 
 
喘咳寒熱や體重節痛、身熱は想像がつきますけど、心下満や逆気而泄はちょっと想像しづらいですよね。
 
 
 
 
 
心下満とは、胸部と腹部の境目である、みぞおちの部分が、苦しくなったり、詰まった感じがする症状と想像してもらえればいいと思います。
 
 
 
 
 
逆気而泄は、下に行かなければいけない気が下に行かず、上に昇ってしまっている状態で、頭は逆上せて、足は冷えているといった状態です。
 
 
 
 
 
そういった症状に対して、この五輸穴を使用することにより、治すことができますと説明しています。
 
 
 
 
 
続く 
 
 
 
 
参考文献 

『現代語訳 黄帝内経霊枢 上巻』 南京中医学院編 石田秀実監訳 (東洋学術出版)

『意釈黄帝内經霊枢』 小曽戸丈夫+浜田善利共著 (築地出版)

『ハイブリット難経』 著:割石 務文 (六然社)
 
 
 
 

読者の皆様、1日1回、こちらをそれぞれ1クリックお願いします!!

 

 

 

 にほんブログ村 健康ブログ 鍼灸(はり・きゅう)へ

関連記事: 齋藤

ブログ記事関連タグ

この記事に関するコメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です


:上の図のアルファベットと数字を、左のボックスに御記入ください。 (迷惑コメント対策ですので、お手数おかけしますがよろしくお願い致します。)

RSSリーダーで購読する

ブログ内検索
おすすめ記事一覧
カテゴリー
最近の投稿
アーカイブ