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中国の宇宙論 ⑥ 地動説との接触

2019.06.01

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これまでのお話し

 

 

中国の宇宙論 ① イントロ

中国の宇宙論 ② 蓋天説 

中国の宇宙論 ③ 渾天説

中国の宇宙論 ④ 宣夜説  

中国の宇宙論 ⑤ その他の説         参照

 

 

◆地動説との接触

 

 

古代から諸説紛々であった中国の宇宙論、まあ最終的には渾天説が最も支持を集めたようで、そのまま大きな変化はないまま、明代まで来たようです。

 

 

因みに、宇宙論に伴う日月星辰に関する学問(天文学)、暦に関する学問(暦法、運気論)、西洋の天文学に関しては、また長い話になってしまうので、

 

いつか書くことにして、ここでは立ち入りません。(^^;)

 

(まあそんなん書き出したらエライことになるー てかムリー 時間とお金があれば大学で一から教わりたいー )

 

 

明代に至って、あのコペルニクス(1473-1543)地動説地球球体説がイエズス会士によって中国に流入して、ようやく変更を迫られたようです。

 

 

渾天説では、水に浮かんだ大地を天球が取り囲んでおり、日月星辰はその天球上を絶え間なく動く、ということになっていましたが、地動説では大地そのものが動いている、

 

ということになり、話がまったく変わってきます。

 

 

しかし、『春秋』緯書である『元命苞』には「天左旋、地右動」とあり、『運斗枢』には「地動則見於天象」とあり、

 

「中国にはもともと地動説の考え方があった!!」

 

という説もあります。

 

(でもまあ、後出しじゃんけん感は否めない。。。)

 

 

また、公転の問題においても、『書経(尚書)』の緯書である『考霊曜』には

 

「・・・地常動不止・・・」

 

とか、

 

「・・・地体雖静而終日旋転・・・」

 

という記載もあるそうです。

 

 

また唐代の『開元占経』や、宋代の『太平御覧』にも、公転を示唆するような記載は見られるものの、歴史的にはあまり重視されてこなかったようです。

 

 

まあこのように、一見、メインストリームでない、マイナーな理論の中に、実は良いものがある、あるいは良いものどころかメインストリームよりも正しいものがある、

 

というのは、現代も同じですな。

 

 

自転公転説はともかく、地球球体説が、西洋では紀元前からあったのに対して、中国では天円地方論がメインであった、という違いは興味深いと思いますね。

 

 

 

天に対する意識、感覚が西洋と違うからではないか、と愚考しますが、どうなんでしょうね。。。

 

 

 

続く

 

 

 

 

【参考文献】

 

「蓋天説と渾天説の話」日本科学史学会

「梁武の蓋天説」山田慶児

Wikipedia「蓋天説」

『中国古代天文学簡史 日訳版』浅見遼訳 近代出版

『中国天文学研究』小沢賢二著 汲古書院

『東洋天文学史論叢』能田忠亮著 恒星社

『中国天文学・数学集』薮内清 編 朝日出版社

『古代中国の宇宙論』浅野裕一 岩波出版

 

 

 

 

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