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これまでのお話・・・
「腎(じん)」ってなんですか?(その1)
「腎」って何ですか?(その2)
「腎」って何ですか?(その3)
「腎」って何ですか?(その4)
「腎」って何ですか?(その5)
「腎」って何ですか?(その6)
「腎」って何ですか?(その7)
「腎」って何ですか?(その8)
僕自身が若干飽きてる面もないではないですが(笑)、この五臓六腑シリーズは、少々だらだらしても、必ずやりきろうと思います。
大丈夫です。
まただんだんと盛り上がってくるはずです。
自分で立てた旗を、そう簡単に降ろさない、これ人生の基本であります。
・・・そんな訳で、続きいきますよ~!!
☆腎と生殖(その2)
前回、一口に五臓六腑といっても、「臓」と「腑」ではおおざっぱに働きが違う、
その中で、「腎の臓」は特に”蔵する”働き、つまり「求心性の働き」が目立つ臓である、というお話をしました。
ここまでの話をまとめると、「腎の臓」は、
”下焦”に左右一対で位置し、
”豆”のような形をし、
”排尿”に大きく関与し、
”腰の状態”に大きく関わり、
「精」と「志」を蔵し、
人間の「生・老・病・死」の全ステージに大きく関わる、
臓なのでございます。
・・・東洋医学では、人間は生まれる時、父母の「精」が合わさり、そこに天地間の「精」(飲食物からの栄養や空気)が加わり、人間のしての体裁(カタチ)が整う、と説明します。
そして、せいぜい長くても100年ぐらいで、その”カタチ”を失う、と。
カタチのもとである父母の精も、天地間の精も、もともとは「気」から成っています。
その「気」から成る「精」が凝集し、人間らしいカタチを成し、そこに「神」が宿ったモノを「生命」と考えます。
・・・ということは、仏教の説く人間の四苦である「生老病死」でいえば、”生”そして”成長”という流れは、カタチの成立~充実のプロセスであり、
”老”、”病”、”死”というのは、カタチの崩壊~消滅のプロセスですから、気の動きで考えると”生”の「凝集」に対しては「拡散」ということが出来ます。
この流れは当然、自然の法則、摂理ですから、”病”以外は逆らうことは出来ませんが、うまく、上手に乗ることは出来ます。
(コレに下手に逆らおうとして失敗している人を多く見かけますが。(苦笑))
・・・要は自然に、無理なく拡散させていけばよいのです。
実際に実践しようと思うと、大変難しいですが、理屈で言えば、そういうことなんです。
人間の生老病死・・・。
この永遠のテーマの、「正常さ加減」を全面的にプロデュース、オーガナイズしている臓こそが「腎」なのです。
だからこの「腎の臓」の健康を守るということは、即ち健全な人生を全うすることに繋がるのです。
大事にしなくてはなりませんネ・・・。
そこに介入できる、鍼灸という道具。。。
最高過ぎると思いませんか?
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2010.12.20
これまでのお話・・・
「腎(じん)」ってなんですか?(その1)
「腎」って何ですか?(その2)
「腎」って何ですか?(その3)
「腎」って何ですか?(その4)
ここまで、「腎の臓」の”カタチ”と”位置”についてつらつらと述べてきました。
今日はいよいよ、その機能について。
☆腎と根気強さ
東洋医学の言う「腎の臓」というものがしっかりと働いていると、気力体力が充実し、細かい仕事を根気強くやり通すことが出来る、と説きます。
コレ、何故でしょうか。まずはその理由の一つ目、いきます!
・・・以前、「肝(かん)」は「魂(こん)」を蔵する、というお話をしました。
・・・また以前、「心」は「神(しん)」を蔵する、という話もしました。
・・・そして以前、「脾」は「意(い)」を蔵する、という話もしました。
・・・さらに以前、「肺」は「魄(はく)」を蔵する、というお話もしました。
「肺」って何ですか?(その9)
そしてこれらと同じノリで、「腎」は「志(し)」を蔵する、という考え方があります。
・・・ではこの「志」というものは具体的にどういうものかというと、これは「腎の臓」の機能の一部であり、
1.人間の行動のスムーズな最終決定の際に関わる
2.長期記憶(記憶の貯蔵)に関わる
とされています。
ということは、腎の臓が何らかの原因で弱り、この「志」の働きが鈍ると、単純に忘れっぽくなったり、昔のことが思い出せなくなったり、
行動が優柔不断になった結果、けっきょく、中途半端で終わってしまったり、という症状が現れます。
老人でこうならともかく、最近は若い人でもこういった症状が出ている人が非常に多いように思います。
何かを始めたはいいけど中途半端で、すぐやめちゃう、続かない。
若いのに会話の中に、
「えーとえーと、なんだったっけかな~・・・。」
が多い、これは「腎の弱り」から「志」の機能失調が起こっている可能性が高いです。
要注意です。
これはイカンことですぞ・・・。
(僕も気をつけよっと。)
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2010.12.18
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これまでのお話・・・
「腎(じん)」ってなんですか?(その1)
「腎」って何ですか?(その2)
「腎」って何ですか?(その3)
まだまだいきます!
☆「腎の臓」の形と位置(その3)
前回までは、「腎の臓」が存在する”位置”に焦点を当てて、お話してきました。
今回は”カタチ”に焦点を当ててみたいと思います。
また画像を出しますと、
↑・・・コレなんですが、「腎の臓」、何やら、「マメ」に似ていますねえ?
西洋医学の言う「腎臓=kidney」も、解剖学の本なんかを見ますと、
「ソラ豆のような形をしていて云々・・・」
と、出てきます。
ここから今日は、東西の医学の言う「腎」の概念の違いが一つ、見て取れますので、紹介します。
豆と言えば、みんな食べたことのあるものとして、大豆、小豆、エンドウマメなんかがおなじみですね?
この中でも大豆は、「畑のお肉」と言われるぐらい、たんぱく質を豊富に含んでいて、健康食品としてたまに取り上げられるほどです。
これらの栄養学的な詳しい解説はなんぼでも優良サイトがありますので避けますが、漢方の生薬としても、
黒豆(こくず)、
赤小豆(せきしょうず)、
あるいは黒豆を加工して
香豉(こうし)
などなど、と言って、古くから豆は重用されてきたようです。
また、薬膳の分野では、これら豆類の「食品としての」作用として、大体共通しているのは、
”利水(りすい)”
という、水分代謝を良くする作用が説かれています。
水分代謝というのは要は”お水の巡り”のことですから、これがうまくいかないと浮腫み、冷え、ダルさなどなどの原因になります。
そして水分代謝とくれば、当然、おしっこが大事です。
この、おしっこをしっかりと出す働きに大きく関わるのが「腎の臓」であるため、豆類は、腎の働きの一部を助けてくれる、とも解釈できます。
僕も普段の臨床で、東洋医学的に、「腎の臓」が弱っていて、水分代謝がうまくいってない、と判断した患者さんに対して、
「豆類を積極的に摂るといいですよ。」
とご提案させていただくことがあります。
これ+鍼することにより、徐々におしっこの出がよくなり、浮腫みがひいてきたりすることはよくあります。
・・・しかし、西洋医学的に、腎炎や腎透析などで、慢性的な「腎臓=kidney」の機能不全になってしまっている患者さんには、あまり積極的な「たんぱく質」の過剰摂取は、
腎臓に過剰な負担をかけるため禁忌ですので、お勧めしません。
(ただ、最低限のたんぱく質は必要だから、積極的ではなくても、植物性の良質なたんぱく質を少しはとった方がいいらしいのですが。)
これを一つ考えても、東洋医学の言う「腎の臓」と、西洋医学の言う「腎臓=kidney」は違う、ということがお分かりになるかと思います。
・・・まあつまりは、
病院で腎臓病と言われた=東洋医学的にも”腎の臓の病”
とはならないよ、ということでございます。
次回に続く
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2010.12.17
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これまでのお話・・・
「腎(じん)」ってなんですか?(その1)
「腎」って何ですか?(その2)
さあさあ、どんどんいきましょう!!
☆「腎の臓」の形と位置(その2)
「腎」の形と位置については、もう少し書きたいことがありますので、書きます。(笑)
・・・前回、「腎」は腰椎(ようつい)の2番に付着している、と東洋医学では説く、というお話をしました。
この位置というのは、人体を上、中、下の3つに区切った場合、「下」にあたる部分です。
東洋医学ではこのように、人体を上中下の3つに区分する考え方を、よく用います。
その、”上”の部分のことを「上焦(じょうしょう)」と呼び、みぞおちよりも上の部分を指し、ここには「心の臓」と「肺の臓」が存在している、と説き、
”中”の部分はみぞおちからおへその高さで、ここを「中焦(ちゅうしょう)」と呼び、ここには「脾の臓」と「胃の腑」、それから「肝の臓」の一部分と、
「胆の腑」が存在すると説き、”下”の部分はおへそから下の部分で、ここを「下焦(げしょう)」と呼び、ここには「腎の臓」「肝の臓」、
それから「大腸の腑」「小腸の腑」「膀胱の腑」などが存在する、と説きます。
そしてこの「腎の臓」というのは、この”下焦”における中心的な存在、言わば主役、と考えられています。
なぜ主役なのかは、また後ほど解説していこうと思います。
・・・東洋医学に、理想的な体の状況を示す言葉で「頭寒足熱(ずかんそくねつ)」という言葉があります。
これは、頭は涼やか、足は温かい、という、体の”上下”のバランスがキチッと取れた状態を指す言葉です。
病的な状態になると、これが逆転してしまいます。
これを、
「上熱下寒(じょうねつげかん)」
あるいは
「上実下虚(じょうじつかきょ)」
と呼びます。
そして、”下焦”の主役である「腎の臓」が何らかの原因で弱った時、こういう状態になりやすい、という考え方があります。
(もちろんそれが全てではありませんが。)
よく話題になる、更年期障害の代表的な症状に、”ホットフラッシュ(急激な顔面のほてり感、胸から上での発汗、動悸etc..)”というものがありますが、
コレなんかはまさに東洋医学の言う、「上熱下寒」の状態になっていることが多く、その根本原因に、「腎の臓の弱り」が見られることが少なくありません。
そして「腎の臓」の働きを助け、機能が最大限発揮できるように治療していくと、症状が改善することが多いです。
・・・また、話がそれましたネ。(笑)
続きは次回。
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2010.12.16
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前回のお話・・・
ではでは、続きいきます!!
☆腎の形と位置
まずは東洋医学的な「腎の臓」の”形”と”位置”を見ていきましょう。
↑これが、東洋医学の言う「腎の臓」の図です。
(中国明代、張景岳『類経図翼』より)
「相変わらず、テキトーな・・・。」
と思う方もいらっしゃるでしょうが、このように、ザックリとした図にしていることに、むしろ大きな意味があると思っています。
東洋医学の言う「五臓六腑」というのは、そのほとんど全てが、背骨にくっ付いてぶら下がっている、と説きます。
(だから位置が大きくズレない、と考えていたのかどうかは分かりませんが。)
しかし、実際にその臓腑の図を見てみると、背骨との関連性をえらい強調した図になっているのは「腎」のみです。
(上の図でも、背骨と直接連結していますネ。)
ちなみに、「腎の臓」は、腰の部分の背骨(腰椎:ようついの2番)に付着している、と説かれています。
これは、「腎の臓」に異常が起きると、特に腰骨に変形などの異常を起こしやすい、ということを示しているのだと思います。
これについてはまたあとで解説します。
・・・まー、以前にも書きましたが、麻酔もない、精巧な手術器具もない時代に、東洋医学の医者達の興味はもっぱら、
「いかに人体の”機能”を整え、病を治す、あるいは予防するか。」
だったはずです。
また、
”人は自然の子供”
あるいは
”人は小宇宙(ミクロコスモス)”
であり、
”人と自然は一体不可分(天人合一思想)”
という思想的背景から、医療者側の観点からは、あまり病人をばらしていじくりまわすべきでない、あまり傷つけることなく、病人の「治る力」を最大限フル活用して治すべきだ~!
・・という考え方もあったのかもしれません。
・・・誤解されたくないので付け加えておくと、西洋医学の、外科手術の技術は言うまでもなく素晴らしいです。
東洋医学には出来ないことが、外科手術なら出来る、早い、という場面も大いにあるでしょう。
しかし、だからと言って全ての面での優劣を語ることは出来ません。
東洋医学にしか出来ないことも大いにある、と僕は思います。
これまでにも、腰椎椎間板ヘルニアや、脊柱管狭窄症など、腰の骨が異常を起こし、腰痛、坐骨神経痛を引き起こす病気で、整形外科医から、
「もう手術をするしかない。」
と言われた患者さんが、手術という選択肢を拒否して鍼治療を開始し、結果的に手術を回避することが出来た症例を、何例も経験しています。
次回に続く
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2012.05.02
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前回のお話・・・
続きいきます!
前回の話で、東洋医学における「血」の原料は、
1.飲食物から取り込んだ栄養分
2.腎精(じんせい)
ということが分かりました。
1.はまあ分かるとして、2.の”腎精”ってのは一体、何なんでしょうか。
聞き慣れない言葉ですねえ。
これは、以前「腎」って何ですか(その6)や、「腎」って何ですか?(その9)の中で紹介したんですが、記事にある通り、
”腎精”とは、「腎の臓」が蔵する、人間の成長発育~死の過程を正常たらしめている根本的なエネルギーで、
もともとは「気」から出来たものであり、生殖能力にも大きく関わる、人間の正常なカタチ(形体)の基盤
のことであります。
(笑・・・何やらムズい~、でもこれ以上簡単に言えない~)
生殖に関わると言っても、当然ながら西洋医学の言う「精子」や「卵子」というものとは違いまして、それらを包括した、もっと広い意味を含んだシロモノなのであります。
この「腎精」というものが、もし人体の「血」が不足した時には「血」に変化して、不足を補ってくれるんだそうです。
面白いこと言いますねえ、東洋医学は・・・。
このようにして、人体内の有形物質は、ある物質が足らなければそれに変化することで、一定の恒常性を保つのだ、という訳です。
なぜなら、すべてはもともと「気」から成る、という考え方が背景にあるから、こういうことが言えるのです。
「血」も「精」も、もともとは「気」・・・。
これを「気一元論」と言います。
元(みなもと=源)は同じ、だから、一定の条件下で、「血」が「精」になったり、「精」が「血」になったりすることは、当たり前なのです。
なので「精血同源(せいけつどうげん)」という訳ですネ。
もちろんこれは我田引水的、牽強付会的な机上の空論でなく、
「実際にその考え方で医療をやってみた結果、患者さんを観察してみた結果、そうとしか考えられないから」
3千年もの間、この立場を堅持し続けているのです。
堅持し続けることが出来るのです。
なので、現代の医療人である我々が学ぶ価値も、あるのです。
続く。
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2011.02.27
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これまでのお話・・・
「腎」って何ですか?(その11)
「膀胱(ぼうこう)」って何ですか?
「膀胱」って何ですか?(その2)
「膀胱」って何ですか?(その3)
「膀胱」って何ですか?(その4)
さーここらで、「膀胱の腑」シリーズをいったん終わりにしましょう!!
☆「下焦」という世界
「腎」って何ですか?(その3)で述べたように、東洋医学ではおへそから下の、下腹部のことを「下焦(げしょう)」と呼び、とっても大事な臓腑がしまわれている場所だ、と考えています。
すなわち「腎の臓」、「肝の臓」、「小腸の腑」、「大腸の腑」、「膀胱の腑」、「女子胞(じょしほう:子宮のこと)」が存在し、上焦、中焦と比較すると、
最も多くの臓腑が存在します。
それも、消化や排泄、泌尿生殖器といった、生命を維持する上で欠かせない、重要な臓腑ばかりです。
気功などでも、おへその下には臍下丹田(さいかたんでん)という、気を集める特別な場所があるとし、古来から非常に重要視しています。
このように人体の中で非常に大事なポイントに、さりげなく(でもないか。)存在する「膀胱の腑」・・・。
その膀胱の腑と最も関係の深い経絡に、「足太陽膀胱経(あしたいようぼうこうけい)」という経絡があります。
(経絡の話も、そのうち書きます。)
その経絡上に、「崑崙(こんろん)」という経穴(ツボ)があります。
今日はオマケで、その話をちょこっと書いて終わりたいと思います。
☆神秘の霊峰「崑崙山」と「崑崙」という経穴
ちょっと番外編になりますが、この「崑崙」・・・。
外くるぶしの後ろにあるツボでございます。
↑↑若干ムクミが気になりますが。。。
もともと、「崑崙山」という山の名前から取ったモノだと言われております。
(・・・まあ、カタチ的に外くるぶしが崑崙山で、そのふもとってとこでしょう。)
この崑崙山という山は、中国の太古の伝説にもよく登場する山でして、伝説では神様や仙人が住む、霊峰なんだそうです。
実際に現在も、チベット高原の北には同名の山脈が存在します。
(そこは普通の山脈のようですが。(笑))
古代中国で神秘思想が流行した時期、もともと山というのは神聖なものとして扱われていましたが、中でもこの崑崙山は特別扱いだったようです。
「コンロン」とは「渾淪」とも書き、こう書くと非常に深い意味を持ちます。
『列子』天瑞第一にこうあります。
「太初は、気の始めなり。太始は、形の始めなり。太素は、質の始めなり。気形質具わって未だ相離れず、故に渾淪(こんろん)という。」
(穴沢辰雄『列子』明徳出版社 P32 参照)
・・・ここでは、「渾淪」とは宇宙開闢以前の混沌(カオス)のことです。
また道教などでは「崑崙」という言葉はそのまま「脳」を示す、とあり、これまた深い意味があります。
近代日本の著名な鍼灸家も、このツボは非常に強力なツボだと認識しているようです。
(柳谷素霊先生の見解に、藤本蓮風先生も同意しています。藤本蓮風『経穴解説 増補改訂新装版』メディカルユーコンP226参照)
僕自身の臨床経験でも、診断点、治療点として、非常に使えるツボじゃないかな、と認識しています。
・・・まあ、あんまり書いてると止まらなくなりますが、個人的には「足太陽膀胱経」の中でも、非常に臨床における利用価値の高い、興味深い経穴だと思っております。(笑)
そして、そう思うに至るまでに、実践はもちろん、あらゆる着想のきっかけがあった、ということです。
まあ、これを一つのオマケとしまして、「膀胱の腑」シリーズ、いったん終了でございます!!
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2011.01.30
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これまでのお話・・・
「腎(じん)」ってなんですか?(その1)
「腎」って何ですか?(その2)
「腎」って何ですか?(その3)
「腎」って何ですか?(その4)
「腎」って何ですか?(その5)
「腎」って何ですか?(その6)
「腎」って何ですか?(その7)
「腎」って何ですか?(その8)
「腎」って何ですか?(その9)
「腎」って何ですか?(その10)
・・・さて、そろそろ「腎」シリーズ、ラストになります。
これまで色々と書いてきましたが、「腎」というのは、五臓六腑の中でも特に重要な臓であります。
患者さんが訴える、様々な症状の根本中の根本になっていることも少なくありません。
したがって病を根っこから治療しようと考えた時、治療対象になることも多い臓です。
東洋医学の言う五臓六腑というのは、どれが欠けてもダメ、全体のバランスが重要、という風に考えますが、その中でもとりわけ重要なのはどれかといえば、
私は「肝・脾」・腎」の3臓であると考えています。
(まあここは、考え方によって多少分かれるところでしょうけども。)
ともかく、人間の生殖をつかさどる腎の臓・・・。
近年増加し、問題になっている不妊症や不育症、先天性の病なんかにも、大きく関与することが多いのです。
また、漫画などで描かれる、高齢者のトレードマークといえば「白髪」と「入れ歯」と「曲がった腰」ですが、これらにも「腎の臓」は大きく関わります。
☆「腎」と「髪」と「歯」
以前、髪の栄養である「血」と大きく関わるのは「肝の臓」である、というお話をしました。
しかし髪の栄養には、「腎」も大きく関わります。
なぜならば東洋医学には、
「肝腎同源(かんじんどうげん)」
という有名な言葉があります。
・・・コレはどういう意味かというと、腎が蔵する「精(せい)」は、体の状況に応じて「血(けつ)」に変化し、反対に肝が蔵する「血」が、「精」に変化する場合もある、
という、「精」と「血」は同根で、もともと同じものである、という考え方であります。
つまり、「血」が足らなくなると「精」が変化して補い、その逆パターンもある、ということです。
つまり、
「血の余り」
と言われる「毛髮」には、「肝」と「腎」が大きく関わる、という風に考えるのです。
(これを”精血同源(せいけつどうげん)”と言ったりもします。)
そしてさらに、東洋医学では「歯」のことを、
「骨の余り」
と呼びます。
「歯」というのは実際に、上あごと下あごの骨にガッチリとくい込んでいまして、骨を基礎として伸びてきます。
まさに、成長過程からも、見た目も見るからに「骨の余り」なんですが、その「骨」と、その中にある「骨髓」をしっかりとした良好な状態に保つ働きを持っているのが、
まさに「腎の臓」なのだ、ということです。
・・・ということは、「髪」と「歯」の状態というのは、そのままその患者さんの「腎の臓」の状態を示すことが少なくないのです。
小さい頃から虫歯が多いとか、50代後半で総入れ歯になったとか、出産したら歯がボロボロになったとか・・・、小さい頃から骨折しやすいとか、
中年期から背骨が変形して姿勢が曲がってきたとか・・・、若いうちから白髪が多いとか・・・、などなど、自分を考えても、周りの人を思い浮かべても、
思い当たる方が多いのではないかと思います。
・・・信じられない方もいるかもしれないけれども、高齢者で髪が真っ白の方が、鍼治療を始めてから、黒い髪が生えてきた、という事例を、僕は何度も経験しています。(笑)
まあ要は、
「腎の臓」をいい状態に保つことによって、高齢者はいつまでも若々しくいられるし、
若者は若者らしく、健全な人生を全うすることが出来るのです!
そして、東洋医学は、それの大きな助けになることが出来るのです!
・・・ということで、「腎の臓」シリーズ、ひとまず終了。
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2011.01.29
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「腎(じん)」ってなんですか?(その1)
「腎」って何ですか?(その2)
「腎」って何ですか?(その3)
「腎」って何ですか?(その4)
「腎」って何ですか?(その5)
「腎」って何ですか?(その6)
「腎」って何ですか?(その7)
「腎」って何ですか?(その8)
「腎」って何ですか?(その9)
久々にいきます!(笑)
☆「腎」と「耳」
前回、「人間の生老病死」をつかさどるのが「腎の臓」なのだ~!というお話をさせていただきました。
今日は「腎の臓と聴力」の関係について。
・・・高齢になってくると、耳が遠くなる人が多いですよね?
お年寄りに何か話しかけて、
「エエ??」
と聞き返されて、大きな声でゆっくりと話しかけたらやっと通じた、という経験、皆さんしたことがあるでしょう。
”音”というのは”振動”です。
西洋医学では鼓膜の振動を、耳の奥にある微細な組織と神経が電気信号化して脳に伝えた結果、”音”として認識する、という風に説明します。
東洋医学では、音波による振動刺激を「肺の魄気」がキャッチし、「心神」に伝えた結果、”音”として認識する、と考えます。
「肺」って何ですか?(その9)
「心」って何ですか?(その1) 参照
・・・しかしそう考えると、
”音が正常に聞こえる”
ということと関与するのは「肺の臓」と「心の臓」しか関わらんじゃないか、とも思えます。
でも、東洋医学では、聴覚には腎の臓が大きく関与する、と説きます。
コレは、
「耳の中の構造」
と、
「音を伝える仕組み」
に理由があると個人的には思っています。
耳の穴の中には、解剖学的には「耳小骨(じしょうこつ)」という小さな3つの「骨」があり、その「骨」が”振動”を伝える構造になっています。
そして、音が正常に伝わるためには水分が必要です。
耳の奥の”内耳”といわれるところは、リンパ液で満たされております。
「音」というのは、まず外気の振動によって”鼓膜”が振動して、その振動を耳の中の小さな「骨」が、「水」で満たされた耳の奥(内耳)に伝えるのです。
この、音を伝える上で欠かせない構造と成分である「骨」と「お水」をつかさどる役目を担っているのが実は「腎の臓」なんです。
だから、いくら感覚をつかさどり、伝達と認知をつかさどる心の臓(神)や肺の臓(魄)がしっかりしていても、腎の臓がに異常があれば、
耳という「音を捉まえる場」自体が成立しないため、聴き取れない、ということになります。
大便や小便、発汗に関わり、余分なお水と必要なお水を分け、体内のお水をきれいに保つことに、大きな役割を果たす腎の臓・・・。
正常な骨の成長発育、成人後の骨の形の維持に大きく関わる腎の臓・・・。
こういう腎の臓ですから、働きが弱ると、「骨」は脆弱になり、「お水」はよどみ、枯れ、音がうまく伝えられなくなる、すなわち、
”耳が遠くなる”
のです。
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2011.01.05
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これまでのお話・・・
「腎(じん)」ってなんですか?(その1)
「腎」って何ですか?(その2)
「腎」って何ですか?(その3)
「腎」って何ですか?(その4)
「腎」って何ですか?(その5)
「腎」って何ですか?(その6)
「腎」って何ですか?(その7)
年末年始でなんやかんやと忙しくしてるうちに、随分と空いてしまいましたが、続き、いきま~す!!!
☆「腎」と生殖
前回、「腎の臓」は”求心性”の働きを持った臓である、というお話をしました。
ところでこの表現、少し分かりにくかったかも知れませんので補足します。
・・・このシリーズでこれまで長々と解説してきているように、五臓六腑にはそれぞれ働き、役割があります。
「臓」と「腑」に関して大ざっぱにいうと、
「五臓」の方は”何かを貯め込む”、という働きが多く、
「六腑」の方は”何かを通す、あるいは洩らす”、
という働きが多いです。
つまり、「五臓」の場合は、
「肝の臓」は「血(けつ)」や「魂(こん)」を蔵(ぞう)し、
「心の臓」は「神(しん)」を蔵し、
「脾の臓」は「意」や「思」を蔵し、また、「胃の腑」と協調して一時的に飲食物を蔵し、
「肺の臓」は「気」や「魄(はく)」を蔵し、
そして今解説している「腎の臓」は「精」や「志」を蔵する、
といった具合であり、「六腑」の場合は、
「胃・小腸・大腸の腑」は飲食物を通し、
残りの3つはまだ解説してないけど、
「胆の腑」、「膀胱の腑」は胆汁、尿を一時的に溜めますが、結局は洩らしますし、
「三焦の腑」も、一面、体の中の”お水”の通り道であります。
(この3つについても、詳しくはいずれ解説します。)
・・・まあこのように、「臓」と「腑」でまずはおおざっぱに働きが分けられ、さらに五臓六腑それぞれに個別の働きがある中で、
比較的「腎の臓」の働きというのは目立って”求心力”(引き集める力)が強い、ということです。
そして「腎の臓」は、人間の生殖機能に大きく関わります。
前置きが思いのほか長くなっちゃったんで、続きは次回。(笑)
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