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こないだ、三島由紀夫に関する話をツラツラー・・・、と見ていたら、とある言葉が目にとまった。


彼は亡くなる直前、戦後２５周年記念の産経新聞の企画に寄稿して、

「・・・このまま行つたら「日本」はなくなつてしまうのではないかといふ感を日ましに深くする。日本はなくなつて、その代はりに、

無機的な、からつぽな、ニュートラルな、中間色の、富裕な、抜目がない、或る経済的大国が極東の一角に残るのであらう。

それでもいいと思つてゐる人たちと、私は口をきく気にもなれなくなつてゐるのである」

と、述べている。


・・・というか嘆じている。


現東京都知事の猪瀬直樹さんは、インタビューで、

「現代日本は、この予言どおりになってしまった。」

と仰っている。


現日本維新の会代表の石原慎太郎さんも、

「恐ろしいことに、今の日本は彼の言っていた通りになってしまった。」

というような発言をしていた。


〇


・・・そうだろうか。


そんなに空っぽだろうか。


無機質だろうか。


富裕だろうか。


僕的には「異議あり！」ですな。


気合い入れりゃあ、未来は明るい。


今だって明るい。


少なくとも俺は。（笑）


こないだも、朝まで生テレビで、”アベノミクス”について討論されていて、終盤に、

「アベノミクスに、何かアラや落ち度はないか。」

と発言した女性アナウンサーに対して、自民党の政治家が、

「なんでそうやって発想が暗いのよ！？」

と、問い返していた。



・・・要は心持ちの大事なんです。



僕的には、

「有機的で、中味の詰まった、サードギアぐらいの、色とりどりの、他国と比べたら相対的にじゃっかん富裕な、

抜目はちょっとあるけども、それを反省して軌道修正できる優秀さを持った、或る大国が極東の一角に残ってんじゃん？」

と思います。


悲観論者の言うことも分からんではないけど、だからそう思うなら、悲しいこと言ってないで自分がやりゃいんだよ。


何かをさー。


そういう意味では、三島さん自体を否定するものではないけれど、あの最期を美学とみるか、狂気の沙汰とみるか。


僕はどっちかっていうと、後者に一票かな。



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