東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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Search Results for: 腎

「腎」って何ですか?(その8)

2011.01.05

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これまでのお話・・・


「腎(じん)」ってなんですか?(その1)

「腎」って何ですか?(その2)
「腎」って何ですか?(その3)
「腎」って何ですか?(その4)
「腎」って何ですか?(その5)
「腎」って何ですか?(その6)
「腎」って何ですか?(その7)

 

年末年始でなんやかんやと忙しくしてるうちに、随分と空いてしまいましたが、続き、いきま~す!!!

 

☆「腎」と生殖

 

前回、「腎の臓」”求心性”の働きを持った臓である、というお話をしました。

 


ところでこの表現、少し分かりにくかったかも知れませんので補足します。

 

・・・このシリーズでこれまで長々と解説してきているように、五臓六腑にはそれぞれ働き、役割があります。

 

「臓」と「腑」に関して大ざっぱにいうと、

「五臓」の方は”何かを貯め込む”、という働きが多く、

「六腑」の方は”何かを通す、あるいは洩らす”、

という働きが多いです。

 


つまり、「五臓」の場合は、

「肝の臓」は「血(けつ)」や「魂(こん)」を蔵(ぞう)し、

「心の臓」は「神(しん)」を蔵し、

「脾の臓」は「意」や「思」を蔵し、また、「胃の腑」と協調して一時的に飲食物を蔵し、

「肺の臓」は「気」や「魄(はく)」を蔵し、

そして今解説している「腎の臓」は「精」や「志」を蔵する、

といった具合であり、「六腑」の場合は、

「胃・小腸・大腸の腑」は飲食物を通し、

残りの3つはまだ解説してないけど、

「胆の腑」、「膀胱の腑」は胆汁、尿を一時的に溜めますが、結局は洩らしますし、

「三焦の腑」も、一面、体の中の”お水”の通り道であります。


(この3つについても、詳しくはいずれ解説します。)

・・・まあこのように、「臓」と「腑」でまずはおおざっぱに働きが分けられ、さらに五臓六腑それぞれに個別の働きがある中で、

 

比較的「腎の臓」の働きというのは目立って”求心力”(引き集める力)が強い、ということです。

 

そして「腎の臓」は、人間の生殖機能に大きく関わります。

 

前置きが思いのほか長くなっちゃったんで、続きは次回。(笑)

 

 

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「腎」って何ですか?(その7)

2010.12.24

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これまでのお話・・・


「腎(じん)」ってなんですか?(その1)

「腎」って何ですか?(その2)
「腎」って何ですか?(その3)
「腎」って何ですか?(その4)
「腎」って何ですか?(その5)
「腎」って何ですか?(その6)

 

さ~、グイグイいきましょー!!

 

☆腎と呼吸

 


「呼吸」とくれば当然、一番関わりが深いのは「肺の臓」、ということになりますが。

「肺」って何ですか?(その12)

 

東洋医学的には実は「肺の臓」だけでなく、「腎の臓」も大きく関わります。

 


東洋医学では”呼吸”というものを”呼”と”吸”に分けて考えますが、その”吸”の方に「腎の臓」が関わります。

 


どう関わるかというと、

「しっかりと深く息を吸い込み、おさめる」

働きをプロデュースしているのが「腎」である、と考えます。

 


つまり「腎」が何らかの原因によって弱ってくると、息が吸いにくくなったり、吸った時に咳こんでしまったりするようになります。

 


カゼをひいて咳が出る、という場合でも、「吸う時に」出るのか「吐く時に」出るのか、あるいはその両方なのか、という風に、腎なのか肺なのか、

 

はたまたその他か、という具合に、原因になっている臓の異常を考えていく場合があります。

 

・・・このように、東洋医学の言う「腎の臓」というのは、「志」や「精」を蔵し、呼吸の”吸”を助けたりと、どちらかというと、求心性の力(引き集める力)を持った臓だと言えます。

 

次回に続く

 

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「腎」って何ですか(その6)

2010.12.22

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これまでのお話・・・


「腎(じん)」ってなんですか?(その1)

「腎」って何ですか?(その2)
「腎」って何ですか?(その3)
「腎」って何ですか?(その4)
「腎」って何ですか?(その5)

・・・どんどんいきましょー!!

☆「腎」と成長


皆さんご存知のように、人間は普通、母親の体の中で成長をはじめ、ある程度成長した段階で”おぎゃあ”と生まれ、成人するぐらいまで肉体的成長を続け、

 

その後は徐々に衰えていき、最終的には死に至ります。

 


コレは人間の生命の、永久不変の法則でしょう。

 


東洋医学では、この当然の過程に、五臓六腑の中で最も大きく関わるのが、「腎の臓」である、と考えています。

 


・・・ではなぜ、「人間の成長発育~衰退~死」「腎の臓」が関わるんでしょうか。

 

これが前回書いた、「腎の臓」がしっかりしていると気力体力が充実して云々・・・ということの答えの”2つ目”となります。

 


東洋医学の言う「腎の臓」というのは、前回書いた「志(し)」に加え、「精(せい)」というものを貯蔵している、と考えております。

 


この「精」というものが、人間の成長発育~死の過程を正常たらしめている根本的なエネルギーだ、と考えております。

 


コレはしかも、成長発育のみならず、「腎」以外の臓腑の働きを助け、全身の肉体的状態、精神的状態をも、元気はつらつにしてくれているものである、と考えています。

「精」の分類や生成過程、精神的なものとの具体的な関わり方は難しいし、専門的になってくるのでここでは割愛します。)

 


だから具体的には、先天性の疾患や、発育不良、初潮や精通が極端に遅れる、不妊症や不育症などは、東洋医学的にはこの「腎の臓」の異常が関わることが多いのです。

 


・・・ところで、中華三大宗教と言われる、儒教、道教、仏教の中の”道教”に、「三宝(さんぽう)」という考え方があります。

 


一般によく知られているのは聖徳太子『十七条の憲法』の中で説いた、

「篤(あつ)く”三宝”を敬え」

「三宝」が有名です。

 

コレは仏教の言葉で、”仏・法・僧(ぶつ・ほう・そう)”の3つのことですが、道教の言う「人の三宝」というのは、”精・気・神(せい・き・しん)”の3つを言います。

(ちなみにこの他に、「天の三宝(日・月・星)」、「地の三宝(火・水・風)」という言い方もあります。)

 

 

これは、「精・気・神」、この3つを以て、人間の生命の基本要素とする、という考え方です。

 


この考え方を東洋医学で考えると、「気」は大自然、もちろん人体も含む、全てのおおもとです。

「気」ってなんですか? 参照

 


そして、「神」は生命の輝き、活力であり、五臓の中では「心の臓」と最も関わりが深いです。

カテゴリ 「心・小腸について」 の中の「心」に関する7話 参照

 


そして「精」はカタチ(形体)の基盤であると同時に、生命の根源的なエネルギーを指し、五臓の中では「腎の臓」と最も関わりが深い、と考えているのです。

 


・・・今日の話はちょっと難しかったかもしれないけども、まあ、こういう考え方をひとまず信じて、そのように治療してみた結果、ちゃんとそのような変化が現れるから、

 

日常の「実践」の中からこの医学の「理論」の確かさを再確認することが出来るんです。

 

東洋医学は、苦しむ患者さんを目の前にした、実際の医療の実践の中から生まれ、発展してきた医学なのであります。

 

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「腎」って何ですか?(その5)

2010.12.20

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これまでのお話・・・


「腎(じん)」ってなんですか?(その1)

「腎」って何ですか?(その2)
「腎」って何ですか?(その3)
「腎」って何ですか?(その4)

 

ここまで、「腎の臓」”カタチ”と”位置”についてつらつらと述べてきました。

 


今日はいよいよ、その機能について。



☆腎と根気強さ

東洋医学の言う「腎の臓」というものがしっかりと働いていると、気力体力が充実し、細かい仕事を根気強くやり通すことが出来る、と説きます。

コレ、何故でしょうか。まずはその理由の一つ目、いきます!

・・・以前、「肝(かん)」は「魂(こん)」を蔵する、というお話をしました。

「肝」って何ですか?(その4) 参照

 


・・・また以前、「心」は「神(しん)」を蔵する、という話もしました。

「心」って何ですか?(その1) 参照

 


・・・そして以前、「脾」は「意(い)」を蔵する、という話もしました。

「脾」って何ですか?(その5) 参照

 

・・・さらに以前、「肺」は「魄(はく)」を蔵する、というお話もしました。

「肺」って何ですか?(その9)

 

そしてこれらと同じノリで、「腎」は「志(し)」を蔵する、という考え方があります。

 


・・・ではこの「志」というものは具体的にどういうものかというと、これは「腎の臓」の機能の一部であり、

1.人間の行動のスムーズな最終決定の際に関わる

2.長期記憶(記憶の貯蔵)に関わる

とされています。

 


ということは、腎の臓が何らかの原因で弱り、この「志」の働きが鈍ると、単純に忘れっぽくなったり、昔のことが思い出せなくなったり、

 

行動が優柔不断になった結果、けっきょく、中途半端で終わってしまったり、という症状が現れます。

 


老人でこうならともかく、最近は若い人でもこういった症状が出ている人が非常に多いように思います。

 


何かを始めたはいいけど中途半端で、すぐやめちゃう、続かない。

 


若いのに会話の中に、

「えーとえーと、なんだったっけかな~・・・。」

が多い、これは「腎の弱り」か「志」の機能失調が起こっている可能性が高いです。

 

要注意です。

 

これはイカンことですぞ・・・。

(僕も気をつけよっと。)

 

 

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「腎」って何ですか?(その4)

2010.12.18

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これまでのお話・・・


「腎(じん)」ってなんですか?(その1)

「腎」って何ですか?(その2)
「腎」って何ですか?(その3)

まだまだいきます!

 

☆「腎の臓」の形と位置(その3)


前回までは、「腎の臓」が存在する”位置”に焦点を当てて、お話してきました。

 


今回は”カタチ”に焦点を当ててみたいと思います。

 


また画像を出しますと、

腎(類経図翼)

↑・・・コレなんですが、「腎の臓」、何やら、「マメ」に似ていますねえ?

 


西洋医学の言う「腎臓=kidney」も、解剖学の本なんかを見ますと、

「ソラ豆のような形をしていて云々・・・」

と、出てきます。

 


ここから今日は、東西の医学の言う「腎」の概念の違いが一つ、見て取れますので、紹介します。

 


豆と言えば、みんな食べたことのあるものとして、大豆、小豆、エンドウマメなんかがおなじみですね?

 


この中でも大豆は、「畑のお肉」と言われるぐらい、たんぱく質を豊富に含んでいて、健康食品としてたまに取り上げられるほどです。

 


これらの栄養学的な詳しい解説はなんぼでも優良サイトがありますので避けますが、漢方の生薬としても、

黒豆(こくず)、

赤小豆(せきしょうず)、

あるいは黒豆を加工して

香豉(こうし)

などなど、と言って、古くから豆は重用されてきたようです。

 

また、薬膳の分野では、これら豆類の「食品としての」作用として、大体共通しているのは、

”利水(りすい)”

という、水分代謝を良くする作用が説かれています。

 


水分代謝というのは要は”お水の巡り”のことですから、これがうまくいかないと浮腫み、冷え、ダルさなどなどの原因になります。

 


そして水分代謝とくれば、当然、おしっこが大事です。

どうしてムクむの?
どうしてムクむの?(その2) 参照

 

この、おしっこをしっかりと出す働きに大きく関わるのが「腎の臓」であるため、豆類は、腎の働きの一部を助けてくれる、とも解釈できます。

 


僕も普段の臨床で、東洋医学的に、「腎の臓」が弱っていて、水分代謝がうまくいってない、と判断した患者さんに対して、

「豆類を積極的に摂るといいですよ。」

とご提案させていただくことがあります。

 

これ+鍼することにより、徐々におしっこの出がよくなり、浮腫みがひいてきたりすることはよくあります。

 


・・・しかし、西洋医学的に、腎炎や腎透析などで、慢性的な「腎臓=kidney」の機能不全になってしまっている患者さんには、
あまり積極的な「たんぱく質」の過剰摂取は、

 

腎臓に過剰な負担をかけるため禁忌ですので、お勧めしません。

 

(ただ、最低限のたんぱく質は必要だから、積極的ではなくても、植物性の良質なたんぱく質を少しはとった方がいいらしいのですが。)

 


これを一つ考えても、東洋医学の言う「腎の臓」と、西洋医学の言う「腎臓=kidney」は違う、ということがお分かりになるかと思います。

 


・・・まあつまりは、

病院で腎臓病と言われた=東洋医学的にも”腎の臓の病”

とはならないよ、ということでございます。

 

 

次回に続く

 

 

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「腎」って何ですか?(その3)

2010.12.17

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これまでのお話・・・


「腎(じん)」ってなんですか?(その1)

「腎」って何ですか?(その2)

 

さあさあ、どんどんいきましょう!!

 



☆「腎の臓」の形と位置(その2)

「腎」の形と位置については、もう少し書きたいことがありますので、書きます。(笑)

 


・・・前回、「腎」は腰椎(ようつい)の2番に付着している、と東洋医学では説く、というお話をしました。

 


この位置というのは、人体を上、中、下の3つに区切った場合、「下」にあたる部分です。

 


東洋医学ではこのように、人体を上中下の3つに区分する考え方を、よく用います。

 


その、”上”の部分のことを「上焦(じょうしょう)」と呼び、みぞおちよりも上の部分を指し、ここには「心の臓」と「肺の臓」が存在している、と説き、

”中”の部分はみぞおちからおへその高さで、ここを「中焦(ちゅうしょう)」と呼び、ここには「脾の臓」と「胃の腑」、それから「肝の臓」の一部分と、

 

「胆の腑」が存在すると説き、”下”の部分はおへそから下の部分で、ここを「下焦(げしょう)」と呼び、ここには「腎の臓」「肝の臓」、

それから「大腸の腑」「小腸の腑」「膀胱の腑」などが存在する、と説きます。

 


そしてこの「腎の臓」というのは、この”下焦”における中心的な存在、言わば主役、と考えられています。

 


なぜ主役なのかは、また後ほど解説していこうと思います。

 

・・・東洋医学に、理想的な体の状況を示す言葉で「頭寒足熱(ずかんそくねつ)」という言葉があります。

 


これは、頭は涼やか、足は温かい、という、体の”上下”のバランスがキチッと取れた状態を指す言葉です。

 


病的な状態になると、これが逆転してしまいます。

 


これを、

「上熱下寒(じょうねつげかん)」

あるいは

「上実下虚(じょうじつかきょ)」

と呼びます。

 


そして、”下焦”の主役である「腎の臓」が何らかの原因で弱った時、こういう状態になりやすい、という考え方があります。

(もちろんそれが全てではありませんが。)

 


よく話題になる、更年期障害の代表的な症状に、”ホットフラッシュ(急激な顔面のほてり感、胸から上での発汗、動悸etc..)”というものがありますが、

コレなんかはまさに東洋医学の言う、「上熱下寒」の状態になっていることが多く、その根本原因に、「腎の臓の弱り」が見られることが少なくありません。

 

 


そして「腎の臓」の働きを助け、機能が最大限発揮できるように治療していくと、症状が改善することが多いです。

 


・・・また、話がそれましたネ。(笑)

 

続きは次回。

 

 

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「腎」って何ですか?(その2)

2010.12.16

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前回のお話・・・

「腎(じん)」ってなんですか?(その1)

 

ではでは、続きいきます!!

 



☆腎の形と位置

 


まずは東洋医学的な「腎の臓」の”形”と”位置”を見ていきましょう。

腎(類経図翼)

↑これが、東洋医学の言う「腎の臓」の図です。

 

(中国明代、張景岳『類経図翼』より)

 


「相変わらず、テキトーな・・・。」

と思う方もいらっしゃるでしょうが、このように、ザックリとした図にしていることに、むしろ大きな意味があると思っています。

 


東洋医学の言う「五臓六腑」というのは、そのほとんど全てが、背骨にくっ付いてぶら下がっている、と説きます。

(だから位置が大きくズレない、と考えていたのかどうかは分かりませんが。)

 


しかし、実際にその臓腑の図を見てみると、背骨との関連性をえらい強調した図になっているのは「腎」のみです。

(上の図でも、背骨と直接連結していますネ。)

 


ちなみに、「腎の臓」は、腰の部分の背骨(腰椎:ようついの2番)に付着している、と説かれています。

 


これは、「腎の臓」に異常が起きると、特に腰骨に変形などの異常を起こしやすい、ということを示しているのだと思います。

 


これについてはまたあとで解説します。

 

・・・まー、以前にも書きましたが、麻酔もない、精巧な手術器具もない時代に、東洋医学の医者達の興味はもっぱら、

「いかに人体の”機能”を整え、病を治す、あるいは予防するか。」

だったはずです。

 

 

また、

”人は自然の子供”

あるいは

”人は小宇宙(ミクロコスモス)”

であり、

”人と自然は一体不可分(天人合一思想)”

という思想的背景から、医療者側の観点からは、あまり病人をばらしていじくりまわすべきでない、あまり傷つけることなく、病人の「治る力」を最大限フル活用して治すべきだ~!

 

・・という考え方もあったのかもしれません。


・・・誤解されたくないので付け加えておくと、西洋医学の、外科手術の技術は言うまでもなく素晴らしいです。

 


東洋医学には出来ないことが、外科手術なら出来る、早い、という場面も大いにあるでしょう。

 


しかし、だからと言って全ての面での優劣を語ることは出来ません。

 


東洋医学にしか出来ないことも大いにある、と僕は思います。

 


これまでにも、腰椎椎間板ヘルニアや、脊柱管狭窄症など、腰の骨が異常を起こし、腰痛、坐骨神経痛を引き起こす病気で、整形外科医から、

「もう手術をするしかない。」

と言われた患者さんが、手術という選択肢を拒否して鍼治療を開始し、結果的に手術を回避することが出来た症例を、何例も経験しています。

 

次回に続く

 

 

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「腎(じん)」ってなんですか?(その1)

2010.12.15

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さてさて、そろそろ五臓六腑シリーズを再開したいと思います。

 


これまで、肝、心、脾、肺、胃、小腸、大腸と、つらつらと解説してきました。

(右にある、それぞれのカテゴリー参照)

 

・・・このシリーズで僕が気を使っているのは、

1.「極力、東洋医学の専門用語を使わないこと」

2.「各種の古典からの、原文を使った引用は極力避けること」

3.「喋り口調で書くこと」

4.「どこから読んでも理解できるように」

などです。

 

1.をあまりやると、読んでくれる人がかなり限られてしまうように思います。

2.をやると、それだけでアレルギー反応を示す人が多くいることを、僕はよく知っています。(苦笑)

3.は、そうすることで、少しは読みやすくなるかなあという配慮からです。(特に論文口調に慣れてない若い人)

4.は、東洋医学という学問は当然ながら非常に膨大な内容を持っていますので、その大きな山を目の前にして、”興味はあるけど手が出ない”人のために、

 

楽しく、楽に読めて、気が付いたらずいぶん詳しくなってた、という感じになっていただきたいとの思いから、どこからでも、各人が興味のある部分から入れるようにと工夫した書き方を心がけています。

 


・・・というような理由からであります。

 

ではいきます。

 


東洋医学の言う「腎」というのは、五臓六腑の中の、”五臓”の中の一つであります。

「五臓六腑(ごぞうろっぷ)」って何ですか? 参照

 


「腎の臓」というものも、当然西洋医学の言う「腎臓=kidney」とは、まったくの別物です。

 


位置も機能も形態も、部分的には西洋医学のそれとオーバーラップすることはありますが、まったく別の概念としておさえた方が正解だと思います。

 


なぜならば、理論的に深く突き詰めていくと、どんどんつじつまが合わなくなるからです。

 


コレは五臓六腑すべてに共通して言えることです。

 


ここら辺を最初からごっちゃにして理解してしまうと、後々ワケが分からくなってしまうケースが非常に多いように思います。

 


東洋医学は東洋医学、西洋医学は西洋医学、どちらもすごいけど、2者は根本的に違うんだ、という意識です。

 


まあ例えるならば、聖書の言葉や考え方を徹頭徹尾仏教の用語で説明することが困難であることと似ていると思います。

 

前置きが長くなりましたので、続きは次回。(笑)

 

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Dr’s Prime Academiaで喋ってきました!

2023.09.20

 

 

 

 

清明院では現在、求人募集しております。

 

本物の鍼灸医学の世界を、我々と追求してみませんか?

 

募集内容の詳細はこちら

 

 

 

 

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・・・いやはや、お陰様で、日々忙しくさせて頂いております。

 

 

この夏は、実に多くの鍼灸学生さんが治療に見えました。

 

 

コロナ前に通院されていた、県外の患者さん達も、だいぶ復活しました。

 

 

患者さんや同業者、医師の先生方からの紹介も、なかなかの勢いで増えています。

 

 

因みに、開業してすぐ位の頃から、清明院の新患の約半分は紹介患者さんであり、現在では7割以上は紹介患者さんです。

 

 

無事に治ってくれて、周囲の人に鍼灸の良さを拡散してくれている患者さんや、これまでの人脈に、ただただ感謝です。合掌

 

 

皆様、数ある中から清明院を選んで頂き、本当に有難いことです。

 

 

そんな訳で清明院、コロナ禍前の爆裂状態に、徐々に戻りつつあります。

 

 

しかし、コロナ前よりも、僕もスタッフも、清明院自体が、全然パワーアップしています。

 

 

学生さんについては、まあ本当の病人(患者)ではありませんが、実際に治療を受け、あるいはそれを見学し、学生さん自身がどう感じるかは分かりませんが、清明院というのは、カッコよく言えば、僕の人生の真剣勝負の場です。

 

 

どういう感想を持ったにせよ、今後の人生に活かして頂けたら、と思いますね。

 

 

そんなこんなで、ブログもほったらかしになってますが(笑)、チョイチョイ更新していこうと思います。

 

 

先ずは活動報告から。

 

 

 

 

8.5(土)、9.2(土)は、再び医師のための勉強会、Dr’s Prime Academiaで喋ってきました!

 

 

8.5の講義は「臓腑経絡学 膀胱・腎」

 

9.2の講義は「臓腑経絡学 心包・三焦」

 

 

いずれも、かつてこのブログに書きました。

 

カテゴリ「腎・膀胱」

 

カテゴリ「心包・三焦」 参照

 

 

この『臓腑経絡学』は、西洋医学で言えば「解剖生理学」にあたる学問であり、我々東洋医学の、キホンのキです。

 

 

これを知らずして、東洋医学的な診療というのは有り得ず、私は20年以上前から、鍼灸家も漢方家も気功家も、全ての東洋医学的な診療を行う者が基本に置くべき、

 

数年かけてでも全面的にキッチリ踏まえるべき学問である、と思っています。

 

 

DPAでは毎回、色々と有難い感想を頂き、医師・医学生の皆さんの向学心や、理解力に脱帽しつつも、これを学んだ医師たちが、鍼灸、漢方で多くの患者さんを救うであろうことを、大変期待しています。

 

 

このシリーズも、永久保存版で、最後まで講義しようと思っています。

 

 

 

乞うご期待!!!

 

 

 

 

 

 

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清明院のコロナ後遺症対応に関して

2023.05.12

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清明院では現在、求人募集しております。

 

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2023年5月8日(月)から、新型コロナウイルス感染症は5類に変更となりました。

 

厚労省サイト 参照

 

 

5類になったことで、この3年間の騒動も、ようやく一つの節目を迎えた、と言って良いでしょう。

 

 

この3年間で、職を失い、生活が全く変わってしまった人、また、感染してしまったことで、お身内や近しい方が亡くなってしまった、という方など、無数の悲しみと不幸が、世界中を襲いましたね。

 

 

コロナ以前の当たり前が、当たり前でなかった、ということを嫌というほど思い知らされた3年間だったと思いますし、現在もなお、後遺症で苦しんでいる方が多数おられることと思います。

 

 

ですので、5類になったと言っても、なーんかこう、スッキリ!という感じはないですよね。。。

 

 

またすぐに新しい感染症のパンデミックが起こる可能性だってありますし、地震などの天災も、不穏なペースで続いていますし、戦争のこともありますから、

 

まだまだ慎重に、様子を見つつ、徐々に元の生活に戻していこう、というフェイズに入った、というくらいの感じですね。

 

 

ところで、たまに聞かれるのでここに書いておきますが、清明院でのコロナ後遺症対応ですが、2020年の段階から、普通にやっております。

 

(当たり前のことと考え、特に宣伝もしてきませんでした。苦笑)

 

 

 

個人的には、2020年の秋に、第10回、日本中医薬学会学術大会にて「COVID-19 治癒後の諸症状の⼀症例」と題して、症例発表をさせて頂きました。

 

 

これは恐らく、日本で最初の、コロナ後遺症を鍼灸のみで扱った症例の、学会発表だったであろうと思います。

 

 

コロナ後遺症に関しては、もちろんその後もチョイチョイ、相談されては診ておりまして、いずれも非常に効果的だなあ、という印象を持っております。

 

 

・・・というわけで、いくつかの症例を、ここに簡単に紹介しておきます。

 

 

◆症例1 50代女性 

主訴:全身倦怠感、嗅覚障害、味覚障害、痰

他院の鍼灸師からの紹介

コロナ感染以前からあった倦怠感が、コロナ感染で増悪し、その他の症状も出現し、改善しない。

「肝鬱腎虚」と弁証し、初回治療後、長時間睡眠。数回の治療で改善。

 

◆症例2 30代男性 

主訴:記憶障害、集中力低下、浅眠、頭痛、抑鬱感、倦怠感、胸痛、下痢、腹痛、動悸、唇の荒れ

HPを見て来院

コロナ感染後、諸症状が出現し、無理して仕事を続けて、さらに悪化した。他院の漢方薬で少し改善するも、改善しきらない。

「湿熱中阻>肺腎陰虚」と弁証し、1回の治療で大幅に改善。

 

◆症例3 40代男性 

主訴:関節痛、筋肉痛、下痢、脱毛

清明院患者の紹介

コロナ感染後、脱毛の症状が出る。その1か月後にワクチン接種後、それまでになかった症状が出現。

「肝脾鬱結≧心血不足」と弁証し、5回の治療で大幅に改善。

 

◆症例4 30代男性 

主訴:集中力低下、頭痛、倦怠感、息苦しさ、胸痛、脱毛、動悸

清明院患者の紹介

コロナ感染後、多様な症状が出現。休職を余儀なくされた。

「湿困脾土≧心肝気鬱」と弁証し、6回の治療で職場復帰、15回ほどの治療でほぼ回復する。

 

◆症例5 30代女性 

主訴:嗅覚消失

鍼灸師からの紹介

コロナ感染後、嗅覚が消失。

「肝気犯肺(魄気の異常)」と弁証し、1回で好転。10回ほどの治療でほぼ回復する。

 

 

・・・とまあこんな感じですが、挙げていったらキリがない感じです。

 

(因みに、当院の新規の患者さんのほとんどは、既存の患者さんか、鍼灸師や医師の先生方からの紹介です。(感謝合掌))

 

 

ここで強調しておきたいのは、当院では、「コロナ後遺症だから〇〇穴」とか、「コロナ後遺症だから〇〇証」などといった固定的、画一的な考え方は用いず、

 

あくまでも一例一例において、「その患者さんに」何が起こったのかを東洋医学的に分析、理解して治療に当たっている、ということです。

 

 

また最近では、コロナワクチン接種後に起こった、原因不明の体調不良がなかなか改善しない、という患者さんも多数見えており、こちらに関しても、鍼灸治療は非常に有効である、という印象を持っております。

 

 

今後も、国の方針としてワクチン接種は続けるのでしょうし、コロナに感染してしまって、後遺症に悩まれる患者さんもおられることでしょうから、これからもコロナ後遺症や、ワクチン接種後の体調不良の対応には、

 

「日本の医療の番外地」である路地裏の零細鍼灸院として、力を入れていきたいと思っています。笑

 

 

 

 

 

 

 

 

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