東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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停電、食料、ガソリン不足

2011.03.14

都内は、雰囲気的には落ち着きを取り戻して来てはいますが、まだまだ地震の余波は広がっています。

今日から計画停電だそうです。

これが今朝の段階で国民に周知徹底されておらず、主要な駅では数万人が足止めを食らって大混乱だったそうです。

・・・まあー、僕らに出来ることと言ったら「節電」です。

みんなが節電することで、被災地の方の携帯が充電できたり、PCなどから情報を得ることが出来るんです。

清明院も今日からは暫く外看板の電気はつけません。

診療は元気にやっておりますので、ご安心ください。

みんな、なにしろ節電しましょう。

そんな訳で今日は電車がほとんど動きません。

ですので患者さんもほとんどは来られません。

関西方面に実家がある患者さんなんかは、ひとまず関西の実家に引っ込んだ人も何人かおられます。

・・・また当然都内では、車やバイクを使わざるを得ない人が増えます。

そうするとガソリンがなくなります。

都内のガソリンスタンドはガソリンが売り切れて、閉鎖されているところも多いです。

こうなると、昨日お伝えしたバイクの利便性も、ガソリンが切れるまでの時間限定です。orz

・・・また今日は会社自体が休みになったり、自主的に仕事を休んで家にいる人も多くいます。

そういう人は食料を買い込みます。

スーパーからは食料品がなくなります。

原発事故に対する不安も高まる一方です。

国際都市東京、まさに非常事態です。

しかし、こういう時こそ「不動心」がいかに大事か。

心が大きく動じてしまった人、清明院に来て下さい。

元に戻してあげます。

僕は微動だにしていません。

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地震から学んだこと

2011.03.13

残念なことに、まだまだ被害は拡大していますが、僕が住んでいる東京は、最初の混乱と比べたらだいぶ落ち着いてきた感があります。

・・・今回の地震でよくよく分かった、というか再認識したのは何と言っても、

移動手段としてのバイクの重要性、利便性

です。

東京都内では、こういうことがあると、あっという間に交通網はストップします。

そして、今回はなかったけど、もっと大きい地震が来たら、電気、ガス、水道が止まる、という最悪の事態も容易に想定できます。

今回のように、そうならなくても、コンビニで簡単に食べれるような食料はすべて売り切れ状態、地震が起こった夜にはすでにお菓子類ぐらいしか売っていませんでした。

こうなると、もし移動手段がなければ、救援物資が届くまでは、食料もない、水もない、電気も暖房もない、という状態で不安なまま、ただ待つしかない、

 

という最悪の状況に陥る可能性があります。

土曜日に見えた患者さんの中にも、金曜日の夜に5時間歩いて家に帰ったとか、学校や職場に泊まったとか、そういう患者さんが多くおられました。

こういう時、極めて強力なのが「バイク」です。

渋滞も、車ほどの影響は受けません。

まさにタイムマシンです。

仙人じゃない僕らでも、時間と空間を超えることが「ある一定」可能です。(笑)

今回も、電車、バスで往診に出ていたスタッフが出先で地震に遭い、立ち往生し、副院長にバイクで迎えに出てもらって事なきを得る、ということがありました。

副院長はそのあと、奥さんを職場まで迎えに行って、ちゃんと家に帰っていきました。

僕も16歳からバイクに乗っていますが、その便利さに、何度も助けられた経験があります。

・・・しかもバイクは、脳によい。

スタッフブログ バイクで脳トレ 参照

今回の地震で、やっぱりバイクは手放せないナー、と思いました。

危険だ危険だと言われて敬遠されがちなバイクですが、その便利さ、風を切る爽快感は何物にも代えがたい。

免許を取ること、バイクオーナーになっておくこと、皆さんに是非おススメしたいです。

ただまあこれは、道路そのものがバイクで動ける状態であれば、の話ですがネ・・・。

被害の現場はまだまだ大変ですが、みんな頑張りましょう!!

我々も、まずは節電です!!

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気候の変化についていけない!?

2011.03.10

最近、患者さんから、

「暑くなったり寒くなったり、雨が降ったり、ついていけないわ~・・・(+_+)」

という話をよく聞きます。

今は、24節気では「啓蟄(けいちつ)」に入り、季節がまさに冬から春に移り変わろうとしている時です。


こういう時、気候は不安定になりがちで、それについていけず、様々な異常を起こす人が少なくありません。

・・・これ、なんででしょ?

人間は、外気温や湿度の変化に合わせて、発汗したり、尿や便を排出したりして、一定の状態を保っています。

だからあまりにも極端な変化が起こると、調整しきれずに、体内環境の恒常性が崩れることがあります。


・・・では、どうすればそれを回避することが出来るんでしょ?

それは、結局のところ、暴飲暴食や、睡眠不足や、ストレスをためたり運動不足したりしないこと、という、ごくごく当たり前の話に帰着します。

また、東洋医学では、さらにもう少し細かく、四季折々に合わせた養生の仕方も定義しています。

(そのうち紹介しましょう。)

・・・では実際に、変化についていけなくて、体に異常が起こってしまったらどうすればよいのでしょうか??

 

「正しい」鍼にいけばよいのです。(笑)

 

 

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国家試験

2011.02.26

今日、鍼灸学校の学生さん(3年生)が治療に見えて、

「先生、明日鍼灸の国家試験なんです。」

とのこと。(苦笑)

治療してる場合じゃないといえばないけど、緊張でのぼせちゃってしょうがないと。(笑)

「そうかー・・・。でも緊張するんだよナー。分からんでもないわー。」

と思いながらいつも通り治療。

今日があん摩マッサージ指圧師の国家試験、明日の日曜日が鍼師、灸師の国家試験だそうです。

よく、「鍼灸マッサージ師」と、3つセットで呼ばれることが多いこの資格ですが、実は”鍼師””灸師””あん摩マッサージ指圧師”という3つの資格に分かれています。

試験直前というのは、試験を受ける当人としては、なんかコレで人生が大きく動いてしまうような、ミスしたら取り返しがつかないような、

 

そんな不安な気持ちになるもんです。


・・・まあ結論から言うと、

「心配ないさ~。大丈夫さ~。」

です。

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「惑う(まどう)」

2011.01.25

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東洋医学の聖典とされる、代表的な書(大古典)に、

『黄帝内経(こうていだいけい)』

という書物がある。

この『黄帝内経』

『素問(そもん)81篇』

『霊枢(れいすう)81篇』

から成る本で、あわせて162篇もある、世界最古の医学書だ。

 


その『霊枢』の中の80番目に、

『大惑論(たいわくろん)』

という篇がある。

 


『黄帝内経』の中には多くの興味深い篇があるが、この篇もなかなか興味深い。

 


この篇は”黄帝(こうてい)”という王様と、”岐伯(きはく)”という名医の対話なのだが、その中で黄帝が、

「とある場所に行ったら急激に不安になってめまいがしたんだけど、どうして??」

と岐伯に聞く。

 

 

すると岐伯は、

「こうでこうでこうだからです。」

と、冷静に、考えられるそのメカニズムを述べた。

 

 

しかしそれでも黄帝は納得いかず、

「ホントにそうかなあ??その場所に、僕を不安にさせる特別な何かがあるんじゃないの??」

と聞いた。

 

 

すると岐伯はさらに、

「違います。”全然”違います。それはこうでこうでこうだからです。」

と、またもや冷静にメカニズムを説明した。

 

 

すると黄帝は、

「ふ~ん・・・じゃあこれは?じゃあこれは??」

と、不安になったり、物忘れしたり、眠れなくなったり、逆に眠かったりといった、精神的なものの影響が大きいとされる、不可解な症状について、

 

矢継ぎ早に岐伯に聞いていった。

 


それでも岐伯は、

「それはこうで、それはこうで、その場合はこうで・・・。」

と、冷静にそれらのメカニズムを粛々と、淡々と説明した。

・・・しまいには、黄帝も納得した、というお話である。

安易に神秘に寄り添い、感情的になる黄帝と、医者として、冷静、理知的に返す岐伯・・・。

これは、現代でも、よくある光景ではなかろうか。

「”大”きなと”惑(まど)”いを”論”じる」

患者さんの心理というのは、2500年前から変わっていないのでしょうかネ・・・。

(ちなみに上記の大惑論の翻訳は僕なりのものですので、若干偏ってますがあしからず。(笑))

 

 

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ココロとカラダ

2011.01.21

毎日患者さんを診ていると、

「人はどうしてこんなにもストレスを抱えて生きるようになってしまうのか・・・。」

と思うことがある。

・・・なにもハナから悪気があったワケでなし。

どちらかといえば楽な方、楽な方と選んできたつもり。

それなりに人生を楽しもうと、やってきたつもり。

それなのに毎日毎日、許せないことばかり、イライラすることばかり。

あるいは、それを隠そう隠そう、抑えよう抑えよう、とか、

そんなことはない、自分の判断は間違ってなかったと、自分に言い聞かせるようにして我慢我慢・・・。

ごまかしごまかし・・・。

そしてその裏では今にもはち切れそうな、ブチ切れそうな思いを常に抱いていたり・・・。

そういう精神状態が、あらゆる病の原因になることは明らか。

そこで、周りや自分を許そうとか、ありのままを受け止めるとか、ありきたりな理想論に、すぐに限界を感じるのも明らか。

どこでどう失敗したのかが分からず、打開策も見出せず、苦しみもがく。

・・・残念ながら、この問題には、決定版の解決方法というのはないと思う。

これさえやれば間違いナシ!という方策はないのだ。

ケースバイケース過ぎる。

したがっていかなる方法論の提示も、無数にある中の一つにすぎない。

ここら辺のこととか、あるいはその方法論のことを説いた書物が、最近よくコンビニなんかにおいてある。

まあ、「売れる」ということだろう。

大手出版社からも、どんどん本が出る。

テレビや雑誌で、盛んに特集が組まれる。

ネット上でも、そういう内容のブログやHPが人気なようだ。

カリスマ占い師が、下手な芸能人よりテレビに引っ張りダコ。

・・・まあ、要はみんな不安なワケだ。

漠然と。

そしてみんな「より建設的な方法で」、どうにかそれを解消したいワケだ。

・・・ということは、東洋医学に熱い視線が注がれ始めているのも、なるほど納得だ。

・・・ということは、僕らとしては、これからホントに、楽しみだ。

 


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(社)北辰会関東支部12月定例会

2010.12.27

昨日、12月26日(日)は、代々木オリンピックセンターにて行われた、(社)北辰会関東支部定例会に行ってきました!!

今回、午前中は僕が

『神主学説(しんしゅがくせつ)』

というテーマで2時間講義をさせていただくということで、朝からミョ~なテンションでございました。(笑)

・・・『神主学説』というテーマは非常にマトが広いテーマなので、何がどの程度伝わったか、やや不安でありますが、アンケートの集計を待って、

 

今後の参考にさせていただきたいと思います。

そして午後は藤本蓮風先生による代表特別講演

『日本鍼灸を訪ねて+公開臨床』

と、医師である、和歌山の村井和先生による最新の症例報告(5例)でございました。

蓮風先生の講義も、公開臨床も、村井先生の症例も、相変わらずハンパじゃなかったです。

蓮風先生の魂の叫び、また村井先生による、医師が実際に病院で鍼灸外来を立ち上げ、

「病気の治療」

に東洋医学的な考え方で、鍼灸師に教わった”鍼灸”を用いて、しかも好成績をおさめているという現実、多くの参加者の心に響いたんじゃないかと思います。

関東支部では、年に2回、奈良から蓮風先生を東京にお招きし、ご講演いただいております。

(宿泊型研修会「順雪会(じゅんせつえ)」を入れると年3回ですが、順雪会は群馬での開催となります。)

・・・まあとにかく、大変貴重な機会のうちの1回です。

今回は会場のキャパの問題もあり、100名限定ということで、申し込み受け付けのパンフレットを出したんですが、

実際は120名を超える参加者が訪れ、なかなか、というかかなりの大盛況、といったところでした。

これはおそらく、関東支部としては過去最高の参加人数であろうと思います。

・・・でも、その参加人数を聞いた蓮風先生が、

「まだまだや、もっともっと来るはずや!!」

とおっしゃっていたのが、個人的には印象的でしたネ。

蓮風先生は、あれだけの実績を残し、あれだけの評価を得ながらも、あぐらをかかず、まだまだ攻めています。

チャレンジスピリットを捨てていません。

・・・これは、大いに見習わなくてはならないと思います。

いや~しかし、僕としてはとりあえず年末の大仕事が終わって、ホッとしております。(笑)

来年もガンバろっと。

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東洋医学と「痛み」(その5)

2010.12.09

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これまでのお話・・・

スピリチュアルペイン(その4)
東洋医学と「痛み」(その1)
東洋医学と「痛み」(その2)
東洋医学と「痛み」(その3)
東洋医学と「痛み」(その4)

・・・まあ、つらつらと書いてきましたが、この辺でいったん区切りましょう。

 


僕が年末にしゃべるネタが尽きてしまっても困りますんで・・・。(笑)

 


西洋医学では、人間の感情や感覚、思考については「脳=brain」を中心に考えます。

 


それに対し、東洋医学ではこれらのものについても「五臓六腑」、とりわけ「心の臓」を中心に考えます。

 


・・・と言っても、当然「脳」というものを無視した訳ではなく、もちろん「脳」や「頭部」は重要視はするけれども、人間の正常な生命活動維持には、

 

あくまでも五臓六腑だぜ!頭部や脳の機能がいくら重要でも、その根本には五臓六腑の正常な働きがあってこそだぜ!!という立場で、生理学、

 

医学が説明されています。

 


徹頭徹尾その立場で、このシリーズの最初の方に述べた、緩和ケアにおける「スピリチュアルペイン」のようなものについても考えていきます。

 


ですから当然、東洋医学では、そういったものに対する対応も、

「気」を正しく動かし、五臓六腑の陰陽、虚実のバランスを整える、

という方法に、結局は帰結します。

(もちろん、傾聴、ともにいる、といった、緩和ケア医療に出てくる方法論も、上記に含まれます。)

・・・話を戻すと、「痛み」をはじめ、あらゆる不快な感覚(症状)というものを取れにくくさせる大きな要因に「不安感」というものがあります。

 


この「不安感」というものと、「心の臓」は、大変関わりが深いです。

 


「不安」と症状の関係については、以前も書きました。

「不安」と「症状」
「不安」と「症状」(その2) 参照

この「不安感」というものが現れる東洋医学的な原因として、「心の臓」の異常を考える場合が多いです。

 


理屈では分かっていても不安である、何をしていても何となく不安である、考え過ぎてしまう、

 


それにより、症状がなかなかとれない、そして余計に不安になる、という悪循環を何とか断ち切る方法として、「心の臓」へのアプローチを考える場合が、東洋医学にはあります。

 


これがうまくいくと、

非常に強力な鎮痛効果+何とも言えない安心感、安堵感

を、鍼で表現することが出来ます。

(言葉で言うほど簡単ではありませんがネ。)


しかしこれまで、この考え方、方法論に、何度僕自身が救われたことか・・・。

 


末期癌の患者さん、重度の精神病の患者さん、あらゆる「心に残る」「忘れられない」症例が、頭を駆け巡ります・・・。

 

以上で一旦、このシリーズを完結したいと思います。


詳しい話は、年末にしようと思っております。

 

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「病識」という言葉

2010.11.27

皆さん、「病識(びょうしき)」という言葉、ご存知でしょうか。

 


参考にwiki

 

要するに、

「自分が”病的な状態”であるということを自覚していること」

と考えていいと思います。

 

これはよく、現代医学の、精神科、あるいは内科領域でしばしば問題になる用語だそうです。

 


とりわけ、アルコール依存統合失調症などの病気の際に、よくこの用語が問題になります。

 


自分がアルコール依存統合失調症に該当する状態になっていても、その自覚が患者さん自身にない。

 


患者さん本人としては、自分のことをいたって健康だと思っている。

 


そういう時、

”病識がない”

と考え、問題視し、治療の第一歩は、

”病識を持つこと”

と考えたりすることがあるようです。

・・・まずは、自分が健康でない、ということを理解するところが治療の始まり、と考えると、コレは何も西洋医学に限ったことではなく、

 

我々が普段診ている患者さん達でも、当てはまるケースは大いにあるように思います。

 


例えば、ある患者さんは、仕事に追われ、あくせくあくせく働いているうちに、それが当たり前になってしまった。

 


当然食生活、睡眠時間はメチャクチャ、運動は全くしてない、ストレスは常に感じている。

 


そういう人が、たまたま腰が痛くなったので、紹介されて鍼灸院に来た。

 


診てみると、とても1回や2回の治療で立て直せるような体の状態ではない。

 


しかし本人としては「病識」がないため、すぐ簡単に治ると思っている。


・・・こういうケース、実際に、たまにあります。

 


こういう場合に、患者さんを極力ビックリ(動揺)させないように、何がどうよくないか、そしてそれはどうすればよくなるか、という話を、

患者さんの納得を得ながら進めるのは、なかなか難しいことです。

 


こういうケースは、特に、20代、30代の若い患者さんに多いように思います。

 


確かに、あまりにも自分の体のことを気にし過ぎて、いつも不安がってばっかりいるのも問題です。

 


しかし、自分の健康を過信し過ぎて、突っ走った結果、手遅れ状態になってしまった。

 


それから慌てても、最悪、

”時すでに遅し”

になってしまっている場合さえあります。

・・・忙しく働くのも結構だけれども、たまには自分の体を冷静に見つめなおし、確かな「病識」を持つことは、

”未病を治す”

ことに直結します。

「病識」、軽んじてはいけないと思います。

 

 

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スピリチュアルペイン(その2)

2010.11.07

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前回、「スピリチュアルペイン」という言葉を理解するにあたって、まず「スピリチュアル」という言葉の概念について説明しました。

スピリチュアルペイン(その1) 参照

 


・・・で、今回は「スピリチュアルペイン」についてです。

 


近代ホスピス運動の草分け的存在で、緩和医療の重要性を説いた、イギリスの女医、シシリー・ソンダース(1918-2005)は、「痛み」というものを、

4つの概念に分類しました。

 

 

すなわち・・・


1.身体的な痛み
(痛み、ダルさ、息苦しさによる、日常生活への支障)

2.精神的な痛み
(怒り、恐れ、不安、イライラ、孤独感etc..)

3.社会的な痛み
(仕事、経済、家庭内、人間関係の悩みetc..)

4.スピリチュアルペイン
(人生の意味、死生観、死の恐怖、苦しみの意味に対する問いかけetc..)

この4つです。

 


そしてこれら1.~4.は、相互に関連しあっているとし、この4つをまとめて、

トータルペイン(全人的な痛み)

として総括し、医療者はこれらの痛みを深く理解するべきだ、としました。

 


上記の1.~4.は、下に行くにつれて、

「エ?痛みじゃないじゃん・・・。」

と思う人も多いかと思いますが、これらは相互に関わり合っている、という”トータルペイン”の立場、考え方からすれば、「痛み」である、

 

ということになります。

 


コレは近年、たまに話題になる、「緩和ケア」という医療分野の用語であり、考え方です。

 


「緩和ケア」や「ホスピス」というものは、近代日本は生活と宗教の関わりが浅いせいか、まだまだ日本人にはあまり根づいておりません。

 


ですので聞き慣れない話というか、すぐに理解するのに戸惑う方もおられるかとは思います。

 


しかしこれはとても重要な考え方だと思います。

 

いいところですが、次回に続く。(笑)

 

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