東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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タバコと東洋医学(その2)

2012.08.21

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前回のお話・・・

タバコと東洋医学

 


では、続きいきます!!

タバコ(煙草)については、いくつかの日本の江戸時代の名医達の医書にも出てくるようですが、ここでも意見は分かれています。

☆煙草なんて、メマイはするし、金はかかるし、火事のもとにもなるし、やめた方がいいよ!

(by 貝原益軒 『養生訓』)

☆いやいや、煙草は、胸の痞え感とか、痰がとれて気の流れがよくなるし、冷えや余分な水分によるシビレの病気にはイイよ!だけど熱がこもるから、老人はやめた方がいいな~。

(by 香月牛山 『老人必用養草』)

☆大して害がないから、別にやめさすこと無いよ。あんまり咳や痰が出てる時は控えさせりゃいいってぐらいカナ。

(by 平野重誠 『病家須知』)

・・・だそうです。


この記載、下記のブログ様を参考に引用させていただきました。↓↓

http://blog.goo.ne.jp/harumi4567/e/361bcee05abaf1382eb402b06b734fad

まあ、東洋医学的にも、見解の分かれるところだ、ということでしょう。

この中で、香月先生の、「痰がとれる」という言い方に、違和感を感じる人が多いのではないでしょうか。

「痰」については「痰(たん)」「瘀血(おけつ)」について 参照)

「煙」という異物(汚れた空気)が気道に入るんだから、軽い炎症を起こして、痰がかえって絡むはず、と考えるのが普通でしょう。


でも実際は違うみたいです。

「煙」というものは、基本的に何かが燃えたから発生するものであり、五行で言えば「火」、陰陽で言えば「陽」の性質を持っています。

(もちろんその毒性は、燃やされたものによって異なりますが。)

つまり陰の性質を持った邪気である「痰」は、”さほど有害でない”タバコの煙の陽気によって、ある一定、乾かされる側面があるのです。

つまり食生活の不摂生や胃腸の弱り等によって、「痰」という邪気を体にため込んでしまっている人にとっては、

タバコを吸っていた方が症状も出ず、楽にいられるという側面があるのです。

 

(毒を以て毒を制すじゃないけど)

また、お香や、お灸の煙などは、匂いにリラックス効果があり、むしろ有益、とされています。

煙というのは、もちろんモノによりますが、「過度でなければ」問題ないのです。

(一社)北辰会でも、患者さんでヘビースモーカーの人には、無理にやめろとは強制しないように、と教わったことがあります。

 

煙草を吸うことで取れているバランスを一気に崩してしまい、思わぬ症状が出る場合があるからですね。

 

まるで強い薬を断薬する時と似ていますね。

・・・で、僕自身、急にやめたらエライ目に遭いました。(苦笑)

次回はそのお話。

 

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水と熱

2012.08.19

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「水と熱」、一見、相反するこの二つ・・・。

コレが複雑に絡んで、色々な病気を引き起こします。

適正量を超えて、水分を摂っている人は、少なくない。

体の中に、処理しきれない、「余分な水」が生じれば、その「余分な水」があるところには、「気」「血」も停滞してきます。

水は、スラスラとスムーズに流れてないと、汚れてきます。

そうすると、体としては、ますます処理しにくくなります。

いったん水自体の絶対量を減らして、処理能力(自浄能力)に余裕を作るか、そこにキレイな水を集めて、一気に大水で押し流すしかないです。

自然界でいうと、ドブ川の、流れの端っこの方の、ゴミがたまった汚い水のようなもんです。

人体の場合、汚い、余分な水の停滞が長引けば、そこは熱をもつことがあります。

 

これを「鬱熱」と呼んだりします。

汚い水が熱をもつと、煮詰まっていって、ますますドロドロになります。

カレーのようなもんです。

(汚いけど。)

 

これを「痰」と呼んだりします。

その段階になると、この、汚いカレーの熱を冷まそうと、薄めようと、生理的で、キレイなお水がそこに集まってきます。

それで冷やし、流すことが出来ればいいけど、冷やせなかったら、もっともっと強大な汚いお水と熱の塊を成していきます。

 

そこには、「血」も停滞してきます。

 

これを「瘀血」と呼んだりします。

 

「気の停滞」「邪熱」「湿痰」「瘀血」これらが結びついて、大変頑固な、熱くて汚い、ヘドロの塊を形成したりします。

この病理産物の形成の流れを、東洋医学では、「ガン」なんかの考え方に応用します。

最近、ガンの患者さんを診る機会が多くあります。

単純で基本的な話なんだけど、水と熱、その割合、双方の勢い、位置、深さ、それをキチッと踏まえた上で鍼で上手に「気」を動かす、

 

ということが、とても重要だと思います。

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補と瀉と

2012.06.24

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東洋医学、特に鍼灸医学では「補法(ほほう)」「瀉法(しゃほう)」という治療法を、よく言います。

 


「補法」というのは、正気(せいき)、つまり正常な気を補う治療です。

 

補うといっても、何やら怪しいパワーを注入するのではなく(苦笑)、体の中にある正気を、そのツボに集めることによって、

病気と闘う力を賦活化させよう、という目的でやります。

(・・・少なくとも僕は。)

 

それに対して、「瀉法」というのは、邪気(じゃき)、つまり病気の原因になるような、悪い気を散らす治療です。

 

これまでも述べてきたように、「瘀血」「痰濁」、「風、寒、熱、湿、燥、火」などの、病理産物を、直接ぶっ叩いて治療するイメージです。

 


こういった「邪気」が、体の中で暴れて、悪さをしますと、ツボが硬くなったり熱を持ったり、極端に冷えたりします。

 


鍼でコレを正常な状態に戻すことによって、邪気を叩いた、駆逐した、という風に判断します。

 


・・・まあこれ、素人が聞いたら、

「おいおいホントかよ!?うそくさ~。」

って話ですが、僕はこの考え方で何年もやってまして、実際にそうだなあ、という風に実感しておりますし、結果も出ております。

 


多くの仲間もしかりです。

 


 

臨床では、これら二つの治療方法を、患者さんによって、病によって、上手に組み合わせて治療します。

 


以上が基本なんですが、この「補法」「瀉法」については、まだまだ色々ありますので、折に触れて書いていこうと思います。

 

 

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「血」って何ですか?(その9)

2012.06.18

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これまでのお話・・・

「血(けつ)」って何ですか?
「血」って何ですか?(その2)
「血」って何ですか?(その3)
「血」って何ですか?(その4)
「血」って何ですか?(その5)
「血」って何ですか?(その6)
「血」って何ですか?(その7)
「血」って何ですか?(その8)

 

 

続きいきます!

 


◆「血」が出てっちゃったら問題アリ!


これまでで、東洋医学の言う「血(けつ)」というものが、

 

どういうもので、

どうやって作られて、

どういう臓腑に深く関わるのか、


という基本的な内容と、

 

ではそれがどうなった場合に問題があるのか、

 

ということで、部分的、全身的に「血」が足りなくなる「血虚」と、部分的、全身的に「血」が滞る「瘀血」というものについて、具体例を示しながらみてきました。

 


今日は、「血」の病変で、もう一つ重要な「出血」について解説しようと思います。

 


コレ、意外と多いんですよ、最近。

 

女性の不正性器出血や、血便、切れ痔、鼻血、歯茎からの出血などなど、患者さんに詳しく話を聞くと、意外と出血病変というのは多いのです。

 


これ以外にも、我々開業鍼灸師の現場ではなかなか診ることは少ないですが、吐血や喀血、血尿なども、同種の扱いをします。

 

東洋医学においても、正常で生理的な「血」というものは、全身の「血脈」の中を巡行し、全身を栄養するものですから、「血脈」から勝手に出ちゃってはいけません。

 

出てっちゃったら、それは病気と考えます。

 

ちなみに、女性の生理における出血は、もうすでに不必要になった「血」ですので※、あの場合は逆に「一定量出ないと異常」です。

(※「受精→妊娠」というイベントがなかった場合、その準備のために子宮に集まっていた「血」は不要なものとなるため、ある種の「瘀血」という扱いになります。)

 

女性特有の生理、病理についても、そのうち気が向いたら書こうかな、と思っております。

 

「血」が血脈の外に出てしまう病理のメカニズムは、色々あります。

 


単純にケガして出血する以外にも、「虚熱(きょねつ)」「実熱(じつねつ)」といって、体に余分な「熱」が籠り過ぎた場合、

 

その熱が血脈を内側から損傷させ、出血する、というメカニズムが一つ。

 

この場合、出血の量や勢いで「虚熱」「実熱」か見分けますが、この2者がどう違うかについては、難しいのでここでは割愛します。

 

 

まあ要するに、人間の体というのは冷えてもダメ、余分な熱が籠ってもダメなのです。

 

体内に生じる生理的な「熱」も、逃げ場がなくなったり、過剰に産生されたりすれば、「余分な熱」として問題になります。

 


それが血脈に籠れば、出血する可能性がある、ということです。

 


また、血脈内の血を推し進める「気」の働きが弱った場合にも、ダラダラと弱々しく出血してしまうことがあります。

 


これも、どの臓腑の弱りが「気」の働きをダウンさせているかを考えて治療します。

 


あるいは前回までに述べた「瘀血」があるために、「血」の停滞が部分的にきつく、そこから出血してしまうこともあります。

 

これは、血脈上に引っかかって進めない部分が生じて、横からあふれたようなもんですが、本体は瘀血ですので、瘀血を除くように治療します。

 

つづく

 

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「血」って何ですか?(その8)

2012.06.16

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これまでのお話・・・


「血(けつ)」って何ですか?
「血」って何ですか?(その2)
「血」って何ですか?(その3)
「血」って何ですか?(その4)
「血」って何ですか?(その5)
「血」って何ですか?(その6)
「血」って何ですか?(その7)

 

 

続きいきます!

 

 

実際に、瘀血によっておこる痛みというのは、どのようなものなんでしょうか。

 

数年前、私の母が交通事故に遭いました。

 


会社の同僚と何人かでワゴン車に乗り、栃木県の有名な「いろは坂」を下っていた時のこと。

 


運転に慣れてない人が運転したそうで、カーブを曲がり切れず、ガードレールに正面から激突。

 


危うく谷底には落ちずに済んだのですが(苦笑・・・もし落ちてたらもうこの世にいません。)、その時に母はシートベルトで腹部を強烈に圧迫されました。

 

それにより、腸管が一部損傷し、小さな穴が開いており、このままでは腹膜炎を起こす可能性があるということで、緊急手術、となりました。

 

手術により腸管の穴は塞がったものの、手術した跡が、麻酔が切れた後に猛烈な激痛に襲われました。

 


痛み止めを点滴するも、大して効かず、夜間になると一層痛みは強まり、その日はほとんど眠れなかったそうです。

 


それを訴えると、看護師さんが患部に湿布を貼ってくれたり、さすってくれたりするけど、これもまったく無効・・・。

 

腸管の手術だから、メシも全く食えない。

 

緊急入院して手術をした栃木の病院に、僕が行ったのはその次の日。

 


清明院の診療終了後。

 


母はなかなか見たことがないぐらい、激痛に歪んだ、苦悶の表情をしておりました。(苦笑)

 


どのような体勢をとっても痛い、手術痕から腰にかけてのズキズキと鋭い痛み、夜になってくると余計痛い、とのこと。

 

ちょっと専門的になるが、これは事故、手術と、ある意味2回に渡る「外傷」によって腹腔内に急激に生じた瘀血による、経気の阻滞です。

 

急激に生じた瘀血と、経気の強烈な阻滞が、平素の肝鬱を助長させ、しかもそこに睡眠不足、断食も加わり、脾腎が動かず、一過性ではありますが心血をも不足させ、心神不寧も呈していました。

 

もちろん瘀血を速やかに除きたいが、こういう時に不用意に破血や活血をかけると、瘀血が動じてしまい、かえって痛みがきつくなることがあるのは経験済み。

 

まずは空間的な気の遍在も視野に入れた理気と、寧神安神が先だ。

 


母は辛そうに、

「あんた、こーゆーの、鍼で何とかならないんかね・・・?」

というので、

「もちろんなるよ。」

と即答し、とあるところに鍼を一本。

 


その場で痛みが半分以下に和らぐ。

 

痛み止めの点滴よりも、湿布よりも、看護師さんの”さすり”よりも、一本の鍼が効いたという事実。

 

もちろんこの症例は、開腹手術をしなければ、腹膜炎から絶命していた可能性もある症例なので、緊急手術はやむを得なかったと判断してるが、


その後の経過については、東洋医学の方に分があったと思っている。

 

 

つづく

 

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「血」って何ですか(その7)

2012.06.11

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これまでのお話・・・

「血(けつ)」って何ですか?
「血」って何ですか?(その2)
「血」って何ですか?(その3)
「血」って何ですか?(その4)
「血」って何ですか?(その5)
「血」って何ですか?(その6)

 

 

続きいきます!

 

一般的な中医学の教科書をみますと、瘀血のある人というのは、


1.皮膚がサメ肌で、

2.あざやしみ等の色素沈着が多く、

3.舌の色が紫がかっていて、

4.毛細血管の怒張ができやすく、

5.同じ場所が刺すように痛み、

6.痛みが夜間に出やすく、

7.じっとしていると余計に痛みが増す


などなど、色んなことが書いてあります・・・。


たまに、こういった基礎的な内容のことを指して、やれ「臨床的でない」だの、やれ「机上の空論だ」などと騒ぐ人がいますが、こういう基礎が頭に入ってないと、

 

コレが臨床的かどうかの判断すらつかないワケで、各臨床家間での認識、パフォーマンスのバラツキを減らすためにも、最低レベルの底上げのためにも、

 

こういったガイドラインの策定というのは意味があると思うし、策定した側だって、

”さすがにコンぐらいは意味分かるでしょ?”

ってことで作ったのでしょう。

体系だった、基本的な理論と論理性、コレは医学には必要不可欠です。

 

その上で、各人のセンスに基づいた”名人芸(各人芸か?)”を大いに表現すればいいんだと思います。

 


 

この「瘀血」というものが患体の中に多くなればなるほど、正常な「血」の運行は妨げられ、あらゆる異常が出て来ます。

 

その中のメインは「痛み」です。

 


「痛み」については、以前書きました。

カテゴリ 「痛み」について 参照

 

色々な痛みがありますが、この「瘀血」によっておこる、頑固で刺すような痛み、どの姿勢でも痛い、夜間特に痛い、というのは厄介です。

 

治療しても、劇的に治まると言うよりも、徐々に痛みが薄らいでくる、という効き方の方が多いという印象を持っています。

 

次回は具体例を挙げます。

 

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「血」って何ですか?(その6)

2012.06.09

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これまでのお話・・・

「血(けつ)」って何ですか?
「血」って何ですか?(その2)
「血」って何ですか?(その3)
「血」って何ですか?(その4)
「血」って何ですか?(その5)

 

 

続きいきます!!!

 

東洋医学の基礎を、一般人用に解説しようと試みる、このシリーズ・・・。

 

忘れそうになるけど、ちゃんと、書きます。(゜レ゜)

 

こうした、コツコツとした努力は、やがては大岩を穿つのです☆

(笑・・・とかいって、まったく穿たなかったりしてネ♪・・・それはそれで面白い。)

 

・・・ま、無駄な努力と言われようが、これをやってる人はあまりいないんで、ボチボチやってま~す。

 

◆血が滞ると問題アリ

 

前々回、前回と、血が不足すると問題が起こるぞ、ということを書きました。

東洋医学では、血が部分的、あるいは全身的に不足した状態を「血虚(けっきょ)」といいますが、不足はないけど、血が滞っている状態のことを「血瘀(けつお)」といいます。

そして、その「血瘀」が慢性化して、ある部分に固着したものを、「瘀血(おけつ)」といいます。

有名な言葉で、この単語だけが独り歩きし、女性誌などで軽々に扱われているのをよく見かけますが、きちんとした東洋医学的な診断(弁証)に基づいて治療しないと治りません。

この「瘀血」というものは、そう簡単な病理産物ではないのです。


この、何やら見慣れない「瘀(お)」という字には、「滞る」という意味があります。


ですから、「血瘀=血が滞る」という意味だし、「瘀血=滞った血」という意味であり、前者は形容詞的な言い方、後者は名詞的な言い方です。



あらゆる慢性疾患や、ガンなどの重症疾患を治療していう上でも、無視することのできないこの「瘀血」・・・。

 


実に様々な原因で滞ります。


1.体が冷えて血の動きが悪くなる場合、

 

2.余分な熱が籠ってしまって、血が煮詰まり、動きが悪くなったケース、

 

3.血を動かす原動力となる「気」がうまく働かない場合、

 

4.単にケガをしたとか、

 

理由は色々あります。


治療する上では、上記のような様々なケースを想定し、

「一体全体、なぜ血が滞ったのか?」

「滞りの中心は上下左右前後内外のどこか?」

を考えて治療します。


ここが的外れだと、いくら一生懸命治療しても「瘀血」は取れてきません。


「瘀血」はしばしば、きっついきっつい、強烈な痛みや痒みの原因になったりします。


色々な思い出があります。

 

続く。

 

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「血」って何ですか?(その4)

2012.05.05

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これまでのお話・・・


「血(けつ)」って何ですか?
「血」って何ですか?(その2)
「血」って何ですか?(その3)

 

 

続きいきます!

 

◆血が不足すると問題発生

 

これまでの話で、東洋医学における「血」というものは、基本的には「飲食物」が主な原料となり、足らなくなると「腎精」「血」に変化してくれることによって不足がフォローされ、

 

主として「血脈」の中を流れて、全身を隅々まで循環し、必要に応じてカラダを栄養するもの、でした。

 

また、睡眠時など、あまり使われない時は「肝の臓」に蓄えられている、というお話もしました。

 


そして、「血」が循環する際の原動力や律動性には「心の臓」「肺の臓」が、飲食物を消化吸収するためには「脾の臓」「胃の腑」が、


「腎精」から「血」に変化するには「腎の臓」の働きが大きく関わり、「血」の生成、作用は、実に様々な臓腑の働きに支えられているよ、

 

というお話でした。

 

・・・で、今日は、”「血」が不足する”とはどういうことか、を考えてみたいと思います。

 

上記のようなメカニズムで生成される訳ですから、当然、「脾の臓」「胃の腑」に異常があって、飲食物をうまく消化吸収出来なければ、


「血」が生成されにくくなり、不足が起こってきます。

 

それでも、「腎の臓」がしっかりしていて、「腎精」をガッチリ蓄えてくれていれば、不足をフォローできます。

 

また、「肝の臓」「血」がたっぷりと貯蔵されていれば、ここからも不足をフォローすることが出来ます。

 


ですので、”脾胃が弱い=必ず血が不足する”という短絡的な考え方はNGなのです。

 


しかし、脾の臓や胃の腑が弱く、飲食物から「血のもと」を取り込めない、しかも腎の臓も弱っていて、「腎精」による血のフォローが出来ない、

 

なおかつ肝の臓にもあまり貯蔵出来ていない、ということになると、これは”全身的な血の不足”が起こります。

 


まずコレが一つ重要。

 

こうなると、カラダを潤すことが出来なくなるワケですから、いたるところがパサパサになってきます。

 

具体的には皮膚、髪、爪がパサパサ、弱く脆くなり、全身的に血色が悪くなり、唇や舌の色も褪せて白くなってきます。

(コワイネ~)

 

もう一つのパターンとして、「血」の全体量としてはあるんだけど、巡る力が弱い、あるいは何かによって邪魔されてるために、停滞してしまって、

 

必要な部分に届かず、”部分的に”足らなくなるパターンです。

 

皮膚に足らなければ痒みを起こしたり、目に足らなければ眼精疲労を、筋肉に足らなければこむら返りやけいれんなどなど、実に様々な症状を引き起こします。

 

これが、”部分的な血の不足”です。

 

二つ目にはコレが重要です。

 

・・・ちなみにこの、「部分的な血の不足」の原因の一つである、”停滞してしまって、使い物にならん血”のことを東洋医学では「瘀血(おけつ)」と呼んでおります。

 

「瘀血」については、素人の方でも、聞いたことのある方も多いのではないでしょうか。

 

 


以前、このブログでも紹介しました。

「痰(たん)」「瘀血(おけつ)」について 参照

 


要はこの瘀血が、正常な血の運行を物理的に邪魔して、必要な部分に届かないと、様々な症状が起こす場合があるのです。

 


それ以外にも、肝や心や肺の異常により、「気の停滞」が起こると、血の正常な循環が保てなくなる、というケースもあります。

 

・・・このように、「血の不足」と一口に行っても、東洋医学的にはまずそれが「全身的なのか、部分的なのか」を考え、それらのメカニズムまで考え、対処、治療しております。

 

 

ちなみにちなみに、言うまでもないですが、東洋医学の言う「血の不足(血虚)」と、西洋医学の言う「貧血」とは別物ですので、あしからず。(苦笑)

 

 


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患者さんの声(50代男性 脊柱管狭窄症による腰痛、坐骨神経痛など)

2011.08.06


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「患者さんの声」をいただきましたので、ご紹介いたします。

50代 男性 学校法人役員

症状:腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)に伴う腰痛、坐骨神経痛など

 

はり治療体験記


手術から一転して、はり治療で痛みが無くなった!

 

 

「腰部脊柱管狭窄症」と整形外科で診断され、手術も覚悟していた時、清明院を紹介されて、さっそく電話でアポイントを入れ、竹下院長に面会しました。

問診の項目がやたらと多く、驚きましたが、治療する側からすれば持てる知識を最大限活用するには必要なことと思い、西洋医学の現状とは大きな違いを感じました。

はり治療がもし満足いくものでなくても、結局は手術しかないので、それは嫌だという思いと、多少投げやりな気持ちで、

金銭面でも道楽程度に考えて治療をはじめてみましたが、日ごとに痛みが消えていくのを実感しながら、同時に入院して手術をするという現実的な考えが頭の中から消えていきました。

まだ現役のサラリーマンとしては、時間、お金、痛み、空白、損失等々多くの節約ができたと喜んでいます。

 

西洋医学だけではなく、治療の幅を広げる東洋医学も視野に!

以前から腰痛や首の痛みで、40年以上に渡り苦しんでいたので、整形外科やカイロプラクティック、整体などへ足繁く通っていましたが、はり治療は全く考えたことはありませんでした。

たまたま勤務先の学校で、はり師・きゅう師の養成を開始したことで、はり治療を知ることになり、体験的に治療を受けたことがきっかけでしたが、

それでも体験治療を受けた時点では、はり治療への期待は薄いものでした。

 

脊柱管狭窄症と診断され、手術をする日程まで検討していたところ、

「なんでも治す先生がいる。」

と紹介された清明院で、痛みがなくなることを実感したことで、いつの間にかはり治療を他人に勧めている自分に気付きました。

 


年齢に関係なく、はり治療に恐怖感を持っている方が多くいますが、西洋医学で治らず、手遅れになるほうがもっと恐怖であるとの思いもあり、

治療の幅を東洋医学、とりわけはり治療に広げてみることをお勧めします。

 


【清明院からコメント】

 

まず、「なんでも」は治せませんのでお間違いなきようお願い致します!!(苦笑)<m(__)m>

私は市井の平凡な鍼師の端くれですので、確かに東洋医学の限界というものは果てしないとは思うけど、現時点では私に出来る範囲なんてまだまだ限られている、大したことない、と思っております。

良いウワサが広がってくれることは、悪いウワサが広まることと比べれば、大変嬉しく思いますが、勘違い、ミスリードされないか、ちょっと心配な気もしています・・・。(苦笑)

ここは正確に言えば、「なんでも」治せるわけではもちろんないけど、「何が来ても」最善の対応が出来るようには、常々心がけております。

ですので当然、清明院では場合によっては、病院(西洋医学)の受診をお勧めさせていただくこともあります。

この方は初診時、足を引きずったように、見るからに痛そうに治療院に入って来られました。

「脊柱管狭窄症※」により、電車での通勤時、起床時、歩行時等々、日常生活のあらゆる場面で腰痛、坐骨神経痛に悩まされ、

大変つらく、すでに病院では手術を勧められている、とのことでした。

※腰の部分の骨の内部にある、トンネル状の空洞が骨の変形により狭くなり、そこを通る重要な神経が圧迫されて、腰以下に痛みや痺れを生じる病気のこと。

整形外科では、骨の変形、神経の圧迫といった、物理的な要因に症状の原因を求めようとしますが、東洋医学では、問診と体表観察(四診)で得られた情報から、

 

その患者さんが最もバランスを崩しておられる部分を見つけ出し、そこを是正するのみであります。

この方の場合、1時間以上の問診の結果、10代の頃に柔道で腰をいためて以来の腰痛持ちで、過去には首と腰のヘルニアを患った過去があり、

それ以外にも過度の飲酒、仕事でのストレス、プレッシャー等々、日常生活にいくつか問題があることが明らかになりました。

そして、「腎虚(じんきょ)≒瘀血(おけつ)」と証を立て、治療を開始すると、4診目ぐらいで明らかな変化が出始め、

その後徐々に徐々に痛み、痺れが軽減し、現在では歩行、立ち上がり等では特に問題がなく、快適に生活されております。

学校法人の理事職であるため、ハードワーカーであり、まだたまに、以前よりは軽いものの、痛みが出ることがあるので、治療を継続してはいますが、

 

全体的な症状は初診時から比べると雲泥の差であり、今ではパッと見どこも悪くない人、といった感じです。

 


結果的に、どうみても東洋医学によって、手術を回避することが出来た、と評価してよい症例ではないかと思います。

 

 

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