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2012.08.25
この聞き慣れない言葉。
僕もキチンと知ったのはちょっと前のことです。
この「同一律」とは、形式論理学の中の根本法則の一つです。
この社会で生きてく上で、”論理”というものはとても重要です。
論理的思考がなければ、この世はメチャクチャになります(笑)
この論理を保つための法則の一つとして「同一律」があるのです。
○ ○ ○
先ほどから出てきている「同一律」とは、
あるモノやコトに対して、「AはAである(A=A)」と表現(定義)すること
です。
つまり、例を出せば、
バナナというものに対して、「このバナナはバナナである。」
とするのです。
まぁ、当たり前と言っちゃそうなんですが、
それは、「バナナ」というものに対して、皆さんがキチンと定義を共通認識として持っているから、
”当たり前の話”として通るわけです。
もう一歩話を進めると、この「同一律」は「定義」と置き換えることができます。
先ほどのバナナで考えると、
「バナナってさぁ~、バショウ科バショウ属の植物の中でも、果実を食せる品種群の総称で、
生産国は世界でもインドがダントツ、お猿さんの大好物で、葉は食器や調理器具としても用いられ、
皮はそれを踏んで転ぶ古典ギャグの必需品として多用され、
黄色く、独特の甘い芳香と味がする果物のことだよね~。」
と定義したとしましょう。
この定義を議論の中で設定するのが同一律です。
そうすると、大前提として”バナナとはどういうものか”という定義があるので、
その定義に基づいた議論が、ここで初めて論理的に展開できるようになるのです。
そして、ルールとして一度決められた同一律(定義)は、その議論の途中で変更してはいけません。
途中から「バナナは果物である」という定義から、「バナナは野菜である」と変えてしまえば、議論の論理性は無くなります。
と、まぁ、なんか少しややこしい話にはなりましたが、
基本的には、皆さんが普段論理的な思考で論理的に生活していれば、こんなことは意識しなくても出来ているわけです。
しかし、様々な価値観が混在する社会では、
自分の考えている「A=A」が、他者から見ると「A≠A」であったり、「A=B」であったりすることは珍しくありません。
また、医療の現場で患者さんと話をしていると、
議論の核となる事柄の同一律を、両者でシッカリ認識しておかないとあらぬ方向へ進んでいってしまう事になりかねません。
ですから、議論を正確に論理的に進めていくには、
議論の命題の中の「同一律」を、正しく両者が認識しておく
という事が非常に重要となっていきます。
長くなったので次回です。
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