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2012.06.16
アジサイ・・・紫陽花(しようか)、中国では八仙花(はっせんか)と呼ばれる、ユキノシタ科の花。
青、赤、白、紫と様々な色のアジサイが目を楽しませてくれます。
↑↑↑ 道端で撮った、アジサイたち
道にあれだけ咲いているのに、花屋で購入しようとすると、結構高いんですよね~アジサイって。
高級花なんかな???
そんなアジサイは、実は、お薬として使用できると知ってましたか?
〇
常山(じょうざん)。
これは漢方の生薬の一つで、中国やヒマラヤ、インドなどに生息する常山アジサイの根を乾燥させたものです。
(ちなみに、常山アジサイの若枝を蜀漆(しょくしつ)と言い、こちらも漢方では有名選手であります。)
常山アジサイと、日本に生えているアジサイは、実は全く違った種類なんですが、その薬効や成分はとても似ているものがあります。
↑↑↑ これが常山です。
↑↑↑ こっちが常山アジサイの花です。(日本のアジサイより、小ぶりの花がまたカワイイですね。)
この常山の薬効ですが、
1.吐痰行水(とたんこうすい)
2.截瘧(さいぎゃく・せつぎゃく)
と出ております。
(『中医臨床のための中薬学』 神戸中医学研究会 より抜粋)
簡単に言えば、
1は、湿邪とか痰濁と言われる、言わば、
体に溜まった余分なドロドロした水を吐かすことで体外に排出し、
正常な水を循環させる治療方法のことです。
この吐かせて邪気を排泄させる方法を、漢方では「吐法(とほう)」と言います。
しかし、この吐法を促す生薬は毒性が強いものが多く、
飲ませ方や煎じ方、用量に注意を払わないといけません。
この、常山も毒性を持つ生薬の一つです。
日本でも、レストランで飾りとして出されたアジサイを食べて、
激しい嘔吐に見舞われたため、厚生労働省が注意を喚起する文章を出しているそうです。
2は、何やら1よりさらに聞き慣れない言葉ですね(笑)
東洋医学には「瘧疾(ぎゃくしつ)」という病があります。
東洋医学の中では瘧疾は結構有名ですので、鍼灸師の先生方なら聞いたことがあるはずです。
じゃ、知らない方のために、「瘧疾」ってどんな病気なの?って話ですが、
簡単に言うと、「マラリヤみたいな病」です。
じゃ、マラリヤって何(笑)?ってなりますが、
マラリヤはハマダラ蚊を媒介として、マラリヤ原虫という虫が血中に侵入することで引き起こされる病気です。
罹患すると、激しい悪寒戦慄とともに40℃を超える発熱や、
激しい頭痛、嘔吐などが数時間続き、その後、大量の発汗とともに解熱します。
これをマラリヤ発作といい、この発作が次第に周期的に2~3日に一回起きるようになります。
最終的には、脳の血管を詰まらせたり、血液のもとである赤血球を破壊したり、
肺水腫による呼吸困難を合併させ、死に至るとってもこわ~い病気です。
そして、「瘧疾」はこのマラリヤと非常によく似た症状を呈する病です。
「截」とは”断ち切る”という意味でありますから、2の「截瘧」とは瘧疾の病を断ち切るということです。
常山は瘧疾を治す生薬の代表でもあります。
この様に、普段、親しみのある食べ物や植物が実は、漢方薬として活躍していたなんてことはよくあることなんです!!
漢方もたくさんあって覚えるのが大変ですが、このように普段の生活と織り交ぜて覚えていくと、案外記憶に残りやすいもんです。
綺麗な花ほど棘がある・・・。
アジサイ、綺麗ですが、間違っても口にしないように(笑)
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立夏
先日、焼き肉屋で、えごまって葉っぱをサンチュとカルビとあわせて巻いて、初めて頂きました。
すご~く美味しかったですが、紫陽花の葉っぱによく似てるんです。
お向かいのお宅に紫陽花が満開で、葉っぱちぎって味見してみたりしてーなんて頭をよぎりましたが、死ぬとこでしたね(笑)あ~危なかった
山の子供さん
コメントありがとうございます(^_^)
> 先日、焼き肉屋で、えごまって葉っぱをサンチュとカルビとあわせて巻いて、初めて頂きました。
> すご~く美味しかったですが、紫陽花の葉っぱによく似てるんです。
似てるかもしれませんね(笑)
> お向かいのお宅に紫陽花が満開で、葉っぱちぎって味見してみたりしてーなんて頭をよぎりましたが、死ぬとこでしたね(笑)あ~危なかった
実はアジサイの毒成分は「青酸」といい、ドラマとかでおなじみの毒薬・青酸カリと同じような成分なんです(笑)
ただ、致死量に至るような濃度では全くないようですよ~
知らないって怖いですね~(汗)
勉強になりました~ありがとうございます(笑)
山の子供さん
コメントありがとうございます(^_^)
> 知らないって怖いですね~(汗)
> 勉強になりました~ありがとうございます(笑)
いやはや、まさに(笑)