東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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第37回、順天堂東医研を視聴しました!!

2022.02.01

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1.27(木)の夜は、第36回の順天堂東医研に参加してきました!!

 

 

今回の講師も、いつもお世話になっている吉祥寺中医クリニック院長の長瀬眞彦先生

 

 

講義の内容は

 

「六淫:内邪について 自分の内面をみてみると… 」

 

という内容。

 

 

以前このブログにも書きましたが、東洋医学には、西洋医学のように細菌やウイルス、細胞などという考え方はなく、独特な病因論があります。

 

 

それが「邪気」と呼ばれるものですね。

 

カテゴリ  邪気(発病因子)   参照

 

 

これは、主に自然界の極端な環境変化によって、外界から侵襲して来ると考えられる「外邪」と、様々な原因によって体内から発生する「内邪」とに分けられます。

 

 

外邪は中医学ではよく「六淫(りくいん)の外邪」と呼ばれて「風・寒・暑・湿・相・火」の6種類に分類され、それぞれに症状や病理、治療法が深く検討されています。

 

 

今話題のコロナウイルスなんかも、こういった考え方を応用して対処し、高い効果を得たという報告があったことは、すでに伝えた通りです。

 

新型コロナウイルス肺炎診療ガイドライン試行第8版(中華人民共和国国家衛生健康委員会弁公庁)日本語訳版

 

 

内邪については「内生五邪(ないせいごじゃ)」と呼ばれて「風・寒・熱・湿・燥」の5種類に分類されて、それぞれに症状や病理、治療法が検討されています。

 

(ここで、外邪も内邪も、性質はほとんど一緒であることは注目に値しますね。)

 

 

今回は上記のうちの「内生五邪」に関するお話。

 

 

暴飲暴食などの飲食の不摂生や、過度のストレス、睡眠不足などなど、日常生活における様々な要因によって、体内に「内邪」が発生すると、それに応じた症状、病変が起こってきます。

 

 

例えば、暴飲暴食から体内に「湿邪」が発生したとなると、湿邪性の症状や病変が起こることは勿論、外邪としての「湿邪」をも、感受しやすくなります。

 

 

それまでは大丈夫だったのに、曇りなどの湿気の多い日や、雨の日などには、鈍重感や鈍痛や痺れなど「湿邪」による病変を起こしやすくなります。

 

 

雨天前にこういった症状が強くなったという御経験のある方も多いでしょう。

 

 

中医学ではこれを、内と外の邪気が合わさってしまっている、という意味で「内外合邪(ないがいごうじゃ)」と言います。

 

 

これは場合によってはかなり危険で、急性の脳卒中や心筋梗塞などは、東洋医学的にはこういうメカニズムで発症することが少なくないです。

 

 

だから、その人に起こりうる病理を予測しておき、予め生活養生をし、内邪を作らないことが、あらゆる病気を予防することになる訳ですね。

 

 

今回も非常に分かり易い解説で、全国津々浦々の医大生の皆さんから、鋭い質問が乱れ飛んでいたのが印象的でした。

 

 

さて、次回は先日告知したように、2.24(木)19:00~21:00に行われる、

 

第三回 特別公開シンポジウム「東洋医学の学び方~伝統医学とどう向き合っていくか~」

 

です!!

 

 

今回は千葉大の和漢診療科の教授である並木隆雄先生をゲストにお招きして、いつもながら大変豪華な特別回となっております。

 

 

お申込みされた方には、事後のアーカイブ配信もありますので、当日視聴できない方もぜひご参加ください!!

 

 

お申し込みはこちらから、お早めにどうぞ!!

 

 

 

 

 

 

 

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(一社)北辰会、第三回古典ライブを視聴しました!!

2021.07.23

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7.21 (月)の夜は、(一社)北辰会会員限定企画である古典ライブ講義を視聴してきました!!

 

 

第三回のテーマも

 

「古典に学ぶ病因病機 ~万病回春病因指南を題材として~」

 

であり、今回は

 

「中暑」「中湿」

 

にフォーカスした内容でした!

 

 

 

 

奥村学術部長の圧倒的知識量と、新風代表のサクッとしたまとめ、というコンビネーションで語られるこの講義ですが、今回はタイムリーな内容であったこともあり、

 

臨床的な話が随所に入っていたのが素晴らしかったです。

 

 

(一社)北辰会はもちろん鍼灸学術研究団体ですが、研究者や学者の集まりではなく、あくまでも「実践から理論へ」を旨とする、鍼灸臨床家集団です。

 

 

今回、途中でカメラのトラブルもありましたが、回を重ねるごとに、スライドの見やすさ、段取りのスムーズさがパワーアップしていますね。(^^)

 

 

 

今回、暑邪に侵襲される「中暑」、湿邪に侵される「中湿」を中心に解説して下さいましたが、印象的だったのは、湿邪にも深さがある、というお話。

 

 

また、脈診所見において、弦と緩が混在するパターンの話もあり、これもなかなか注意すべき話だと思いました。

 

 

臨床をやってて思うことの一つとして、「湿邪=脾の臓にこたえる」という短絡的発想は、非常にマズいということです。

 

 

肺なのか腎なのか、あるいは肝なのか、日本ではほぼ1年中問題になる、「湿邪」というものを、どれだけ多面的に評価し、対応できるかどうか、

 

という問題は、東洋医学の臨床家の腕の見せ所でしょう。

 

 

改めて、よくよく肝に銘じるべきだと思いましたね。

 

 

 

・・・とまあこのように、非常に学びのあるこの講座、会員の先生方限定の講座ですが、これを機に入会の方はぜひ☆

 

 

 

「なんちゃって」じゃない、本気の東洋医学の素晴らしい世界が、待っていますよ☆

 

 

 

 

 

 

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外邪っちゃ外邪

2020.01.11

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ドライヤーやファンヒーターから出てくる熱風や、クーラーから出てくる冷風は、外邪たりうるか。

 

 

答えは「たりうる」

 

(と思っています。)

 

 

しかしそれはあくまでも、外邪として感受すれば、の話だ。

 

 

こういった空調機器、冷暖房すべてが人体に害になる訳では無い。

 

 

むしろ益になることが多いから、これだけ普及している訳で。

 

 

今の時期、風呂上りに脱衣所が寒いところで、濡れ髪のままにしていたら、その方が外邪としての寒邪、寒湿邪を受ける。

 

 

ドライヤーでしっかりと乾かすこと、湯冷めしないように気を付けることで、外邪としての侵襲をかなり回避できる。

 

 

この場合は、ドライヤーの熱風は「生理的陽気」を扶助する役割を果たす。

 

 

また、ドライヤーを当てたら悪化した、イコール風熱邪を感受した、と即断するのも違う。

 

 

体表面(経絡経筋、皮毛レベル)の急激な温度変化から、気(主に衛気)の停滞を起こした、というケースもある。

 

 

もともと上熱下寒傾向のある人であれば、ドライヤーを使うと逆上せると仰る人もいる。

 

 

何でも

 

「どういう体質素因の人に」

 

「どういう刺激(条件)が加わり」

 

「結果的に何が起こったのか」

 

をしっかりと聴取し、考えうる可能性を絞り込み、なおかつ現時点での体表情報と合わせて、動かぬ証拠をつかまえた上で、臨機応変に考えるのが、弁証論治の世界。

 

 

杓子定規的にやったら、必ず間違う。

 

 

 

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次から次へと。。。

2019.06.06

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二十四節気では「芒種」に入り、すっかり暑い日が続きますね。

 

 

明日あたりから天気が崩れ、梅雨の様相を呈して来るようです。

 

 

湿邪持ち、脾虚タイプの人は要注意です。

 

(1週間くらい前から、もうだいぶ反応が出ていましたが。。。)

 

 

清明院では心が絡んでるものが多く、厄介でしたね。

 

 

 

 

まあそれにしても、次から次に勉強したい内容、仕事、ドシドシ入ってきますな。

 

 

こういう時は、あえて無茶せずに寝るに限りますね。

 

 

遅くまで仕事せずに、寝たって別に大丈夫です。

 

 

タルいから寝る☆

 

 

問題なく、世の中回ります。(゚∀゚)

 

 

健康の秘訣の一つだと思いますね☆

 

 

 

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「治打撲一方」という薬

2019.04.05

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昨日、「牛車腎気丸」という薬という記事を書きました。

 

 

その時に、もう一種類、「治打撲一方」という薬の話にもなりました。

 

 

これはどうか。

 

 

これは実は、以前紹介した江戸期の医家、香川修庵先生(1683-1755)の創方だそうです。

 

香川修庵という人物

墓マイラー 9      参照

 

 

ですが、真柳誠先生の研究によれば、「治打撲一方」という”名前で”文献に登場するのは、あの幕末から明治の漢方医、浅田宗伯先生(1815-1894)の

 

『勿誤薬室方函口訣(ふつごやくしつほうかんくけつ)』だそうで、ということは、この薬の名付け親は浅田宗伯になるそうです。

 

浅田宗伯という人物

墓マイラー 18 浅田宗伯先生    参照

 

 

・・・まあ、個人的にはどっちでもいいんですが。(゚∀゚)

 

 

この薬の中に含まれる川骨(せんこつ)、樸樕(ぼくそく)という、活血化瘀の効果を持つ生薬は、呼び名からして日本独特であり、中国の処方に含まれることはないそうで、

 

そういう意味でもまさに日本製の漢方薬だそうです。

 

(もともとは戦国時代に傷や怪我を治療する秘伝の薬だったのを、香川先生がまとめたんだとか。)

 

(中国では川骨のことは萍蓬(ヘイホウ、コウホネ、カワホネ)というらしいが、『中医臨床のための中薬学』には載っていませんでした。。)

 

 

「治打撲一方」は、昭和になって、一貫堂の山本巌先生が紹介したことで、よく使われるようになった経緯があるそうです。

 

(今ではツムラのエキス剤になっています。)

 

 

これは中医学では血の流れを調える「理血剤」のグループであり、その中でも停滞した瘀血を取る「活血祛瘀剤」のグループで、その名の通り、

 

打撲や捻挫を治療する薬なんですが、応用的に骨折の後遺症などにも使われるようです。

 

 

さらに応用的には、経絡経筋が冷えて、瘀血が停滞した痛みなんかにも使われるそうです。

 

 

・・・ということは、外傷はともかくとして、気滞血瘀や瘀血性の疼痛に応用するには、

 

「経絡経筋に冷えがあり、気が停滞し、血も停滞している」

 

ということが診断できないとマズい、ということになります。

 

 

また、これを適切に運用するには、同じグループの有名な薬であり、現代でもよく使われる

 

「桃核承気湯」「血府逐瘀湯」「桂枝茯苓丸」「大黄䗪蟲丸」「温経湯」「抵当湯」

 

なんかとの使い分けができる能力が要求されるはずです。

 

 

まあ、治打撲一方に限って言えば、熱邪や湿邪の関与する痛みだったり、気虚や陽虚が関与するものに使ったらドボン、ということでしょうか。

 

 

漢方薬というのは、もちろんながら、東洋医学の生命観、疾病観に立脚して考案されたものです。

 

 

ここを無視して使用されているような現実があることは、実に残念に感じます。

 

 

 

 

 

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「牛車腎気丸」という薬

2019.04.04

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こないだ、とあるドクターと話していて、「牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)」という有名な漢方薬の話になった。

 

 

慢性腰痛や耳鳴りの患者さんなんかで、これを処方されている患者さんを、たまに見かける。

 

 

効果のほどを問うと、多くの患者さんは

 

「・・・うーん、うん。。。」

 

て感じの回答が多い。(苦笑)

 

 

・・・何で、こんなことになってしまっているのか。

 

 

少し考えてみたいと思います。

 

 

この薬の出典は、南宋の医家である厳用和(げんようわ)先生が1253年に書いた『済生方』です。

 

 

『済生方』は、厳用和先生の30年以上の臨床経験と学問に基づいて、それまで無数にあり過ぎて、ある意味で医家を混乱させていた、数万もの方剤群を、

 

500程度にスッキリとまとめて下さった、ありがたい本で、中国はもちろん、日本でも珍重され、現代にまで伝わっている書だそうです。

 

 

牛車腎気丸以外にも、現代のうつ病などによく使われる帰脾湯加味帰脾湯など、『済生方』の処方は現代でも応用され続けています。

 

 

牛車腎気丸は、陽気を補い温める作用を持つ「補陽剤」のグループで、あの『金匱要略』に出てくる八味地黄丸の中の桂枝肉桂に変更し、

 

さらに牛膝車前子を加えたものであり、八味地黄丸からさらに、腎を補う作用と、水を捌く力を強めてあるもの、と言えますね。

 

 

ということは、「腎陽虚>下焦の水湿邪」、という診断がついてないのに、使ったらマズい、ということになる。

 

 

腎陽虚とは言っても、八味地黄丸と、牛車腎気丸と、中国明代、張景岳右帰飲、右帰丸あたり、ここを四診(望聞問切)から判断した上で、

 

適切に使い分けているドクターが、どれくらいいるだろうか・・・。

 

 

ネット上を少し見ただけでも、牛車腎気丸のエビデンスレポートはいくつもあるようだが、東洋医学の発想で創方された薬を出すなら、東洋医学的な診断に基づいて、

 

しかも一定期間はそれのみで、使って頂きたいと思うのは僕だけなんだろうか。。。

 

 

西洋医学的な病名に基づき、他の西洋薬とともに漢方薬を出す、これでは何が何だか、じゃないでしょうか・・・?

 

 

 

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平胃散について

2019.03.01

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昨日、四君子湯と六君子湯という記事を書きました。

 

 

ついでなんで、比較的有名にして、「六君子湯」と似ているところのある「平胃散」についても書いておこうと思います。

 

 

・・・まあ、僕は鍼灸の臨床家でありますので、これらの薬の、より臨床的な解説は、漢方家の先生のサイトにお任せするとして、これらの方剤の使い分けの際に考えるような内容が、

 

我々の臨床においても、微妙に配穴や補瀉やその評価に関わってくるんだよ、という話でも書いておこうと思います。

 

 

「平胃散」の出典も、「四君子湯」と同じく、宋代の国定処方集である『和剤局方』であります。

 

 

この『和剤局方』は、以前紹介した森道伯先生の臨床にも出てくる、大変重要な処方集ですね。

 

一貫堂医学について 9(矢数格(道斎)先生の治療) 参照

 

 

『中医臨床のための方剤学』によれば、平胃散「袪湿剤」のグループであり、処方構成は蒼朮15g、厚朴9g、陳皮9g、甘草4gとあり(生姜、大棗を含める場合もあり)、

 

効能は燥湿運脾、行気和胃、主治は湿困脾胃とあります。

 

 

四君子湯六君子湯と違って、人参、白朮、茯苓ではなく、蒼朮を多めにドーンと入れてあることで、「燥湿(湿邪を乾かす)」の効果を主に狙っている訳ですね。

 

 

つまり、湿邪の邪気実によって、脾胃の働きが抑えられているものに対する処方な訳です。

 

脾・胃   参照

 

 

四君子湯、六君子湯”補法(補気)”をベースとした世界とは違う、”瀉法(袪湿)”の世界ですね。

 

 

中国清代の傳山(1607~1684)の『傳青主女科』では、この処方に朴硝(含水硫酸ナトリウム)を加えて、死胎の娩出に使っているというから、興味深い。

 

 

清明院もここ最近、二十四節気では「雨水」に入り、「啓蟄」の前であり、月齢では新月に向かい、こないだの雨で気温がガクンと下がり・・・、

 

という流れの中で、まさに「平胃散証」、という患者さんがチラホラ見えました。

 

 

これは鍼でやるなら、足三里豊隆を瀉法か?あるいは太白を瀉法か??

 

 

それとも脾兪胃兪か?

 

 

あるいはお灸でやるか??

 

 

どれが一番、平胃散チックか??

 

 

 

こう考えながらやるってのも、楽しいもんだねー(゚∀゚)

 

 

 

 

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四君子湯と六君子湯

2019.02.28

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こないだ、患者さんで、「四君子湯」という漢方薬を処方されている方がいらっしゃった。

 

 

・・・そこでふと、昔のことを思い出した。

 

 

ずいぶん前のことだが(15年以上前かな?)、蓮風先生が実技デモで腹診をしながら、

 

「これは四君子湯の証や!四君子湯と六君子湯は違うぞ!!どう違うか、お前分かるか!?」

 

と、当時の講師の先生が指されて、その先生が答えられずにアワアワしていたのを思い出した。

 

 

そのあと確か、太白に鍼をなさっていたように思う。

 

 

・・・で、当時、帰ってから、四君子湯六君子湯の違いについて一生懸命調べたことがあった。

 

 

久々に思い出したんで、ここに書いておく。

 

 

 

 

四君子湯の出典は中国宋代の国定処方集である『和剤局方(1110)』で、この方剤は『中医臨床のための方剤学』では「補気剤」のグループの薬だ。

 

「補気剤」の代表選手、といってもいい方剤みたいです。)

 

 

内容は人参6g、白朮9g、茯苓9g、炙甘草6gとのこと。

 

(本によって別説もあるようだが。。)

 

 

効能は益気健脾、主治は脾気虚とある。

 

 

人参炙甘草で津液を補い、白朮、茯苓では湿邪を取る、この相反する作用をもって、全体としては脾の臓の弱りをフォローする薬、というワケだ。

 

(相反する作用を持つ生薬をあえて配合して、結果的に効果を高める、これを相反相成というそうです。)

 

 

それに対して、六君子湯はどうか。

 

 

出典は明代の虞摶(ぐたん 1468-1517)による『医学正伝(1515)』だそうで、四君子湯よりもずいぶん後になって考案された処方らしいですが、

 

これも分類的には「補気剤」のグループで、四君子湯脾気虚がさらに進んで、脾胃ともに気虚(脾胃気虚)を起こし、さらに湿痰を生じているものに対する方剤で、

 

前述の四君子湯の4味に加えて、和胃降逆の作用を持つ小半夏湯の内容(半夏・生姜)を加え、さらに理気健脾、燥湿化痰陳皮と、補脾、養営大棗を加え、

 

全部で8味もの、やや複雑な構成になっている。

 

 

総じて効能は補気健脾、和胃降逆、理気化痰、主治は脾胃気虚痰湿、ということになる。

 

 

清代の名医で有名な程国彭(ていこくほう 1662-1735)『医学心悟(1732)』に、

 

「・・・気虚挟痰、清陽不昇、濁陰不降、即上重下軽、六君子湯主之。・・・」

 

と、簡潔に述べているように、臨床的には脾胃の弱りによって中焦から上昇(特に上焦)に痰湿が停滞しているものに使うとある。

 

 

四君子湯六君子湯も、どちらも脾気虚を補うという点では同じだが、六君子湯の場合は胃の気虚痰湿の邪実が射程に入っている、ということですね。

 

 

鍼では、四君子湯の場合は大白への補法でいいと思うが、六君子湯の場合は、大白だけで終われるのは相当腕達者だと思う。

 

 

二穴に分けるか、腹を使うか・・・。

 

 

いずれにせよ、所見も評価も、全然異なる。

 

 

 

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ノニと巴戟天

2019.02.21

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こないだ、患者さんで、

 

「生理痛にノニジュースが良いと聞いて、飲むようにしたら痛み止めを使わないでもいられるようになった!」

 

という人がいらした。

 

 

この手の話は、臨床をやっているとゴマンと出会うが、バカにしてはならないと思っています。

 

藤本鉄風先生の教えですね。)

 

 

・・・今回も、ほう、と思って、少し調べた。

 

 

清明院から歩いてすぐのところに、巨大なビルが建っている「ノニ」

 

 

こないだ話題になった「青汁王子」じゃないけど、こういった健康食品産業ってのは、スゴイもんだね。(゜o゜)

 

 

新宿にビルが建つなんて、鍼灸院ではとても無理っす☆

 

 

10代の頃から、朝から晩まで勉強して、臨床して、休みの日は勉強会行って、やっとこさっとこ学術を身に付けて、それでもやっとこさっとこメシが食えているくらいなのに、

 

とある健康食品を開発して、上手に宣伝して、通販で全国に売ったら、新宿に巨大なビルが建つ。。。

 

 

これが社会の現実です。(;’∀’)

 

 

・・・まあいいっす、僕は僕で、大都会新宿の片隅で、コツコツとやります。(`・ω・´)ゞ

 

 

さてこの「ノニ」ですが、東南アジアからオーストラリアにかけての太平洋熱帯地域全域に生育する常緑低木または小木だそうです。

 

 

日本では沖縄に「ヤエヤマアオキ」という和名の自生種があるそうで、古くから果実や根や茎が薬用に使われてきた歴史があるそうです。

 

 

まあ、「ノニ」の効果については、色んなサイトで、色んなこと(効果効能)が実に景気よく書かれています。(苦笑)

 

 

・・・でもまあ、こちらのサイト様に書かれているように、科学的根拠は不十分、という、いつものやつではないでしょうか。

 

 

ただ、冒頭にも述べたように、「科学的根拠が不十分」だから大したものではない、と即断するのは違う。

 

 

因みにノニは、morinda属の植物なんだそうだが、同じmorinda属の植物を使う生薬に「巴戟天(はげきてん)」という生薬があります。

 

 

毓麟丸(いくりんがん)、巴戟丸(はげきがん)、金剛丸(こんごうがん)といった、聞きなれない処方に使われるようで、中薬学では「補益薬」のグループで、特に「助陽薬」に分類されます。

 

(まあ、陽気を補うグループです。)

 

 

巴戟天は根っこの部分を使うらしいが、腎陽虚+寒湿邪の女子胞の冷えからくる不妊症や生理痛、生理不順などによく使う生薬だそうで、

 

ノニもこれと似たような効果が期待できるとすれば、生理痛が取れたというのも納得できる。

 

 

しかし、熱帯地域にある植物で、冷えを取るとは。

 

 

清熱にいきそうなイメージを持っていましたが、陰虚熱、湿熱には禁忌だそうです。。。

 

 

意外とこういう、患者さんのいう、健康食品で奇効が得られたという話が、鍼灸治療や、養生研究の役に立つことがある。

 

 

 

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気温湿度の乱高下と衛気

2018.04.20

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最近、気温湿度の乱高下が激しいですね。

 

 

日によって違う、同じ日のうちでも朝晩と日中が違う。

 

 

これについていけず、体調を崩す患者さんも多いです。

 

 

温度が上がれば火邪や暑邪、下がれば寒邪、湿度が上がれば湿邪、乾燥すれば燥邪と、「寒熱湿燥」の邪気に侵襲されやすくなる。

 

 

そして、それら全部に、百病の長である「風邪」が加わることが多い。

 

(もちろん、どの邪気がどういう風に入るかについては、もともとの体質状況によるわけですが。。。)

 

 

急激な外的環境の変化は、気血のムラを生み、そこにある意味内邪としての「風」が生じる。

 

 

だから外的環境変化が激しいからと言って、必ずしも罹患するのが外感病だけとは限りません。

 

 

まあ、基本として、「風寒暑湿燥火」の6つを六淫の邪気と呼んだりするわけですが、これ要は外的環境の変化です。

 

 

東洋医学の理論上、その外的環境の変化にうまく対応するのは人体の正気の中でも「衛気」であります。

 

 

この衛気が部分的に虚ろであったり、停滞していたりして乱れていると、六淫に侵襲されやすくなります。

 

 

ですので、衛気については、その生成メカニズムから、現在どういう状態になっているかを診断する能力、学術がないと、東洋医学的な治療は出来ません。

 

 

衛気に作用しやすい経穴についても、熟知しておく必要があります。

 

 

合谷、申脉、外関・・・。

 

 

あるいは腹部の諸穴。

 

 

肺と衛気、腎と衛気、太陽経と衛気、陽維陽蹻と衛気、三焦と衛気・・・。

 

 

最近、大いに助かっています。

 

 

「衛気」って何ですか? その18

「浮く」の意味 まとめ

「翳す」意味 ⑤

「肺」って何ですか?(その12)

「腎」って何ですか?(その11)

「三焦」って何ですか?(その12)     などなど参照

 

 

 

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