東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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臨機応変性の大事

2018.12.26

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ここんとこ、なぜか

 

慎重さの大事

大胆さの大事

テキトーさの大事

 

という記事を立て続けに書いた。

 

 

特に理由はない。(゚∀゚)

 

 

・・・いつも思ったままに、書いているだけ。

 

(そうでないと、10年近くも、毎日書けない☆)

 

 

結局のところ、日々生きてるとイヤでも色々起こるから、場面によって、押したり引いたり、色々偏ってていいんだけど、いつも偏り過ぎてはならず、

 

常に自分が言っていること、やっていることの「逆」とか「反対」を考えながら、柔軟にことに当たるべきだ、ということでしょう。

 

 

仕掛ける時は仕掛ける。

 

 

仕掛けない時は仕掛けない。

 

 

引くときは引く。

 

 

スルーの時はスルー。

 

 

なに、陰陽論じゃん☆

 

 

だから、治療も一緒。

 

 

基本的なことをキチーッと十二分に身に付けたら、結局は「臨機応変性」が大事、ということに尽きる。

 

 

治療と一緒。

 

 

仕事も一緒。

 

 

人間関係も一緒。

 

 

ここでミスると、当然ドボンするけど、そこから立て直すのもまた、当人の臨機応変性に依存する。

 

 

 

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(一社)北辰会、第16回古典ライブを視聴しました!

2023.03.02

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2.5(日)の朝に行われた、(一社)北辰会会員限定企画である古典ライブ講義を視聴しました!!

 

(2月、シャレにならんぐらい忙しかったんで、報告遅くなりました。。。苦笑)

 

 

今回も藤本新風代表と、奥村裕一学術部長という、北辰会最強コンビによる、岡本一抱(1655-1716)『万病回春病因指南』を題材とした、「眼目」というテーマでの講義でした。

 

 

 

 

眼科疾患の患者さんを取り巻く環境、生活様式は、16世紀に中国で龔廷賢(きょうていけん)によって『万病回春』が書かれた時代と、現代日本とでは、まったく違います。

 

 

勿論、同じ日本でも、岡本一抱が生きた17世紀の江戸時代とも、まったく違います。

 

 

スマホ、PC、書籍、電子書籍の普及などなど、そんなもんは、昔はありゃしませんでした。

 

 

清明院に来る患者さんも、PC、スマホを常に見ている方は非常に多いです。

 

(もはや依存症レベルの方が多いように見受けられますよね。。。)

 

 

また、清明院では開業以来、疲れ目やかすみ目、ドライアイ等はもちろん、緑内障、白内障、ブドウ膜炎などなど、あらゆる眼科疾患の患者さんを診させて頂くことがあります。

 

 

東洋医学が数千年培ってきた、伝統的な眼科医療に対する考え方は、現代においても一定の力を発揮します。

 

 

もちろん、眼科疾患の場合は失明などのリスクを伴う疾患もありますので、眼科専門医の先生の御見解も参考にしながら治療を進めますが、現代日本の鍼灸の現場においても、漢方の現場においても、

 

眼科の諸疾患、諸症状の相談はしばしばあり、私の少ない経験からも、東洋医学的なアプローチが非常に有効であることは疑いありません。

 

 

今回は「眼目を学ぶ」というテーマで、眼の機能の生理にクローズアップしつつ、眼科疾患全般に対する往時の見解、また、江戸期の医家による鍼灸配穴など、総論的な解説もして頂きました。

 

 

目を養うのは血、だから目の疾患や症状には補血、なんてのは、教科書レベル、ビギナーレベルであって、眼には全臓腑が複雑に関わりますので、血だけでなく精はどうか、昇清昇提不足はないか、それらに関わる臓腑はどれか、

 

そもそもおおきく陰虚(積熱)か、陽虚(沈寒)か、照海や陽池の反応はどうなっているか、こういうことを弁えて、臨機応変に対応しないと、なかなか難しい、ということですね。

 

 

 

なお、本ライブ配信は北辰会会員限定企画です。

 

 

 

これを機に入会の方はこちらからぜひ!!

 

 

 

 

 

 

 

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第40回、順天堂東医研に参加してきました!!

2022.04.26

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4.21(木)の夜は、第40回の順天堂東医研に参加してきました!!

 

2018年12月に第一回を行ってから、皆々様の御蔭で、早40回となりました。<m(__)m>)

 

 

今回の講師も、いつもお世話になっている吉祥寺中医クリニック院長の長瀬眞彦先生

 

 

講義の内容は

 

「新型コロナウイルス感染症後遺症の症例から学ぶ東洋医学の基礎理論」

 

という内容。

 

 

コロナは今、第6波が落ち着き加減ではありますが、依然として後遺症問題のニュースもチラホラありますね。

 

 

第7波だって、いつ来てもおかしくないですし、今後またどのような形の変異株になるかも、想像もつきません。

 

 

もう最近の都会では、自分の身の回りにコロナに罹患した人が必ず数人はいるような情勢だと思いますが、コロナ感染後、すぐに治って、以後まったく何の問題もないという人もいれば、

 

ちょっとした倦怠感や嗅覚味覚障害を発症し、数か月経って何となく回復したという人もいれば、「筋痛性脳脊髄炎・慢性疲労症候群(ME/CFS)」といわれる厳しい状態になってしまい、

 

ほぼ寝たきり状態を余儀なくされたり、因果関係はよく分からないものの、明らかにコロナ罹患後にそれまでなかったような重い症状が出て、それが半年、1年経っても治らず、

 

仕事などを辞めざるを得なくなってしまって、人生が大きく変わってしまった人など、実に様々なようです。

 

 

そんな訳でまだまだ今年も、コロナ禍は続きそうです。

 

 

2020年の秋に私も学会で発表しましたが、それ以降も、コロナ後遺症対応に漢方、鍼灸による東洋医学的な治療が期待されています。

 

 

今回、長瀬先生の方から、実際のコロナ後遺症の症例を通じて、

 

「画一的、通り一遍に、コロナ後遺症には〇〇湯、みたいな考え方はおかしい。」

 

「患者一人一人の病態に合わせた的確な処方を!」

 

というお話がありました。

 

 

そもそも、中国ではコロナに対して主に「三薬三方」と言われる漢方薬で対応し、高い効果を得たという報告がありましたが、2020年に日本中医薬学会で数回に渡って行われた、

 

中国で実際にコロナの治療にあたった中医師の先生方のオンライン講演を聴くと、そういう、公式見解としての診療ガイドラインは参考にしつつも、現場では各先生方がそれぞれの流儀で、

 

「自分の頭で考えて」患者さん一人一人に合わせた処方をし、効果を挙げたという報告が多かった(ほとんどそうだった)ことが印象的でした。

 

 

東洋医学というのは、本来そのように、その患者さん一人一人の体質と現在の症状を東洋医学的に分析し、臨機応変になされるべきものであって、コロナ後遺症だから〇〇、みたいな処方をするのは間違いの元だと思います。

 

(因みに当たり前ですが、これは鍼灸でも同様です。)

 

 

ただし、その臨機応変をどうやって行うかが、なかなか難しい、ということもまた事実で、今回長瀬先生は「先急後緩」という言葉や、東洋医学のいくつかの重要な治療原則を通じて、

 

治療する際の優先順位のつけ方を、西洋医学の話との絡めながら医学生にも分かり易いように配慮して講義されていました。

 

 

僕は医師でも薬剤師でもないので、湯液に関してエラソーに語るのは憚られますが、西洋医学的に検査してよく分からないから、

 

「とりあえず漢方でも」

 

みたいな、いい加減な処方の仕方で、貴重な生薬資源が無駄遣いされないようにしてほしいものです。

 

 

 

東洋医学に対する、きちんとした正しい認識が、「むしろ臨床家側に」広まってくれることを祈ります。

 

 

 

 

 

 

 

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外邪っちゃ外邪

2020.01.11

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ドライヤーやファンヒーターから出てくる熱風や、クーラーから出てくる冷風は、外邪たりうるか。

 

 

答えは「たりうる」

 

(と思っています。)

 

 

しかしそれはあくまでも、外邪として感受すれば、の話だ。

 

 

こういった空調機器、冷暖房すべてが人体に害になる訳では無い。

 

 

むしろ益になることが多いから、これだけ普及している訳で。

 

 

今の時期、風呂上りに脱衣所が寒いところで、濡れ髪のままにしていたら、その方が外邪としての寒邪、寒湿邪を受ける。

 

 

ドライヤーでしっかりと乾かすこと、湯冷めしないように気を付けることで、外邪としての侵襲をかなり回避できる。

 

 

この場合は、ドライヤーの熱風は「生理的陽気」を扶助する役割を果たす。

 

 

また、ドライヤーを当てたら悪化した、イコール風熱邪を感受した、と即断するのも違う。

 

 

体表面(経絡経筋、皮毛レベル)の急激な温度変化から、気(主に衛気)の停滞を起こした、というケースもある。

 

 

もともと上熱下寒傾向のある人であれば、ドライヤーを使うと逆上せると仰る人もいる。

 

 

何でも

 

「どういう体質素因の人に」

 

「どういう刺激(条件)が加わり」

 

「結果的に何が起こったのか」

 

をしっかりと聴取し、考えうる可能性を絞り込み、なおかつ現時点での体表情報と合わせて、動かぬ証拠をつかまえた上で、臨機応変に考えるのが、弁証論治の世界。

 

 

杓子定規的にやったら、必ず間違う。

 

 

 

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脊髄損傷と鍼灸

2019.10.14

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「脊髄損傷」という病気があります。

 

 

これは病気というか、ケガ(外傷)からくるものがほとんどです。

 

 

最近ではプロレスラーの高山善廣さんが試合中の事故で起こしました。

 

 

背骨の中には「脊髄」という、中枢神経の束が入っている訳ですが、これが何らかの外傷によって障害されると、主にその障害部位から下のレベルの筋運動や感覚が機能しなくなってしまうという、大変気の毒な病気です。

 

 

この病気は、以前にもプロレスラーのハヤブサさんなど、有名人に何人か患った方がおられますので、知っている人も多いことと思います。

 

 

・・・で、これに対して、清明院の鍼灸はどうか、というお話。

 

 

僕は20代の前半から、今日に至るまで、ずーっと往診(在宅医療)をやらせていただいておりますので、脊髄損傷の患者さんを診させていただく機会は、これまでにも多々ありました。

 

 

仕事が出来ない、あるいは出来ても大変なハンデの中でおやりになっている方がほとんどですので、自費で継続して治療するのは大変なことですし、

 

外来では正直、あまり診る機会は少ないのですが、これまで、往診の患者さんも入れると、10人以上診ています。

 

 

今現在は、外来でも数名、診させていただいています。

 

 

もちろん普段通り、北辰会方式の弁証論治で対応します。

 

 

臨機応変な少数鍼治療と、養生指導が、僕に出来るすべてです。

 

 

これによって、主に飲食、二便、睡眠の状況を変えていき、リハビリでのストレスの緩和や、QOLの向上に繋げていきます。

 

 

脊髄損傷の患者さんに対する対応として、西洋医学的、リハビリテーション医学的に考えることと言えば、

 

「障害機能の回復」

 

「残存機能の維持・増進・改善」

 

です。

 

 

また現在ではiPS細胞を使った「再生医療」がこれにどこまで出来るのか、ということに期待が高まっています。

 

 

これに対して、我々東洋医学ではあくまでも

 

「一人一人の患者さんに合わせた、陰陽バランスの調整」

 

です。

 

 

・・・まあ、それが結果的に、残存機能の維持増進改善や、障害機能の回復に繋がれば良い、繋がるかどうか、どこまでいけるか、という話であるわけです。

 

 

脊髄損傷の患者さんが日々感じておられるストレスは、我々健常者の想像を絶するものだろうと思います。

 

 

生来の麻痺でなければ、健常であった時(動かせていた時)の記憶があるからこそ、尚更でしょう。

 

 

治療後に起こる変化に関して、こちらが過度な期待をし過ぎるとか、あるいは患者さんに期待させ過ぎるのはちょっと違うと思うし、何人か実際にやってみれば分かると思いますが、

 

患者さんも、術者の側も、実際は非常に根気のいる治療です。

 

 

それでも、密にコミュニケーションをとりながら、コツコツとあきらめずに治療していくと、麻痺までは回復しなくても、色々なポジティブな変化が出ることがあります。

 

 

発汗、排尿、排便、睡眠の状況の良性変化、また、上肢が動く患者さんでは車いすを使うので、肩こりや頭痛、逆上せ感などの不快な不定愁訴の改善

 

何より日々の生活で感じるマイナスな気分の良性変化などなど、鍼灸治療の産物、副産物は枚挙にいとまがないです。

 

 

これは僕自身がこれまでに何度も経験しているところです。

 

 

 

本来は、脊髄損傷専門のリハビリ病院でも、積極的に東洋医学的な鍼灸漢方でのアプローチを採り入れるべきだと思っています。

 

 

 

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「温経湯」と「芎帰調血飲」と鍼灸と。

2019.07.06

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ここまでのお話し

 

 

「温経湯」というお薬

「芎帰調血飲」というお薬      参照

 

 

 

◆では、使い分けはどうする??

 

 

あくまでも、私は湯液に関しては専門家ではないので、実際に使ってみての印象は語れませんが、何人かの専門家にも質問させていただいたので、ここに簡単にまとめてみます。

 

 

『中医臨床のための方剤学』では、温経湯芎帰調血飲は、「理血剤」のグループです。

 

 

「理血」とは、”血の病変を治す薬”という意味であり、「活血袪瘀剤」「止血剤」に分けられます。

 

 

「活血袪瘀剤」の代表選手は、有名な桃核承気湯、血府逐瘀湯、桂枝茯苓丸あたりでしょう。

 

 

「止血剤」にはマニアックな処方が多いのですが、『金匱要略』にも出てくる芎帰膠艾湯は有名ですね。

 

(ここにも”芎帰”が!(゜o゜))

 

 

このうちの、「活血祛瘀剤」の中に出てくるのが、温経湯芎帰調血飲であります。

 

 

温経湯は下焦(足厥陰肝経、場合によっては肝の臓まで)を温め、血流を改善し、瘀血を去って新血を作ります。

 

 

芎帰調血飲は、気血の巡りをよくすることに主眼が置かれていますが、出典である『万病回春』にあるように、患者さんの状態に合わせて、約30パターンにもわたって、臨機応変に加減して使う薬です。

 

(そういう汎用性のある処方だからこそ、龔廷賢”産後一切の諸病”とまで言いきっているのでしょう。)

 

 

温経湯では冷え(下焦の寒邪の邪実による気血の停滞)が中心になりますから、例えば月経痛なんかの下腹部痛はさすったくらいでは引かない、きついものです。

 

 

しかも口唇が乾燥したり、手が火照ったりと、上焦には熱も持ちます。

 

 

このような上熱下寒のバランスを調えつつ、血の流れをよくして瘀血を去り、新血を作るのが温経湯

 

 

それに対して、肝気を巡らせて、結果的に血を巡らせるのが芎帰調血飲

 

 

・・・さてこれ、鍼灸ではどうやるか。

 

 

長くなったので続く。。。

 

 

 

 

 

 

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『素問 異法方宜論(12)』の同病異治

2019.06.27

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東洋医学のバイブル『黄帝内経 素問』の中に、「異法方宜論(12)」という有名な篇がある。

 

 

ここでは「同病異治」の道理を説いている。

 

 

「同病異治」というのは、同じ病でもいろんな治し方があるという意味で、それはどうしてか、という問題を取り上げたのがこの篇だ。

 

 

内容はいたってシンプルであり、

 

 

◆東方の民

 

→海が近くて魚と塩辛いものばっかり食べてるから、熱が籠ったり、血を病みやすく、オデキが出来る人が多い。

 

→砭石(石のメス)で切開や出血させるような治療が適してる!

 

 

◆西方の民

 

→砂漠や丘陵地帯が多く、おいしいお肉や新鮮な乳製品ばっかり食べてて太ってるので、外邪には入られにくいが、内臓を病んでいることが多い。

 

→内服薬が適してる!!

 

 

◆北方の民

 

→寒くて、乳製品中心の遊牧生活をしているため、内臓が冷えて脹満の病が多い。

 

→お灸が適してる!!

 

 

◆南方の民

 

→蒸し暑くて酸味や発酵食品をよく摂っているため筋肉の攣りや痺れが多い。

 

→鍼が適してる!!

 

 

◆中央の民

 

→四方から色々な食べ物が入ってくるので、色々なものを食べているが、苦労しないので、痿軟の病や血行不良(寒熱)の病が多い。

 

→マッサージが適してる!!

 

 

・・・で、名医というのは、これらをよく理解して、治療の大原則を踏まえて、臨機応変に対応できる先生のことです。

 

 

という内容です。

 

 

要は東西南北の民衆の生活様式に着眼し、それに応じた治療をしないとダメよ、って話です。

 

 

現代人、特に都市部で生活している人は、「中央の民」に一番近いですかね。

 

 

街中に無資格も含めたマッサージ屋さんが溢れかえっているところを見ると、納得です。(苦笑)

 

 

まあそういった中で、清明院は「鍼灸砭石担当」として頑張ります!!

 

 

異法方宜論的な、鍼灸砭石の適応症はオデキ、筋緊張、神経痛、神経麻痺、内臓の冷えから来る脹満らしい。。。

 

 

・・・まあ、よく診てます、確かに。(^^)

 

 

 

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刺激量の問題 ⑥(置鍼か単刺か3)

2019.06.17

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これまでのお話し

 

刺激量の問題 ①  

刺激量の問題 ②  

刺激量の問題 ③   参照

 

 

◆置鍼か単刺か。  つづき

 

 

置鍼といっても、置鍼時間がある。

 

 

北辰会では、特に決まりはないが、普通で10分程度、長くて30~40分、短くて2~3分、という感じでやっている先生が多いように思う。

 

 

よく初学者から、

 

「置鍼時間はどうやって決めてるんですか?」

 

と聞かれることがある。

 

 

僕自身も昔、先輩に聞いたことがある。

 

 

当時、先輩は笑いながら、

 

「患者の帰り際の後ろ姿に聞け。」

 

と答えて下さったように思う。

 

 

今思うと、なかなか味な答えだ。(笑)

 

 

ここはあまりマニュアル化できないし、ある意味、術者一人一人が自分で感得していくべき部分であって、ある意味、マニュアル化しては「いけない」部分ではないかと思う。

 

 

・・・というのは、患者さんの気の動き方というのは、たとえ同じ病気、同じ性別、同じ年代であっても、患者によって、術者によって、

 

その時その時の状態によって、いかようにでも変わるからだ。

 

 

そもそも生理的な気の動きの早さというのは、『黄帝内経霊枢』脈度萹(17)の中に一定の基準はあるものの、人によって微妙に違う。

 

 

しかも、その人が「どういう人と対峙するか」によって、それは変動する。

 

 

病気によっても変動するし、同じ病人でも季節によって、時間帯によって、その日の状況によって、全て変動する。

 

 

しかもこれは、患者だけでなく、術者も同様。

 

 

極言すれば、その術者の鍼による気の動きも、日によって違うのだ。

 

 

現実的にはなかなか難しいことだが、本来は、それに応じて全ての患者さんで、置鍼時間を変えるべきなんでしょう。

 

 

臨床は千変万化、ということだ。

 

 

よって、ここをあまりマニュアル化してしまったら、ある意味、最大の良さである、個体差に合わせた東洋医学でなくなっていく。

 

 

なので最初のうちは、一本打ったら脈を診て、舌や顔など、観察できるところを入念に観察し、3分5分経ったら再び観察し・・・、と、実験、練習、実地臨床を繰り返し、

 

自分なりの感覚を掴んでいく、感得していくしかないのだ。

 

 

スポーツマンが、その競技でのパフォーマンスを最大化するために、「自分なりの」ポジションやフォームを模索していくのに似ているか。

 

 

 

続く

 

 

 

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抜鍼のやり方「去如絃絶」について 4

2019.03.25

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これまでのお話し

 

抜鍼のやり方「去如絃絶」について 

抜鍼のやり方「去如絃絶」について 2    参照

 

 

ここまで、『黄帝内経霊枢』九鍼十二原(1)に出てくる補瀉法のうち、補法に関して、先日のセミナーで藤本新風先生が強調しておられたやり方に関して書いてきました。

 

 

しかし、補法だけへの理解ではアンバランスです。

 

 

今日はこの部分に書かれている瀉法についても書いておきます。

 

 

しかもしかも、誤解を恐れず言うと、現代日本の鍼灸院での外来臨床では、運動不足で飽食の時代、デスクワーク中心の頭脳労働、ストレス社会、

 

結果的に癌、脳卒中、心臓病、糖尿病など、あらゆる邪気(病理産物)をため込んだ、実証(邪気のカタマリ)の患者さんが、基本的には多いように思います。

 

(苦笑・・・もちろん決めつけはダメですが)

 

 

ですので、瀉法に対する理解、適切な運用は非常に重要です。

 

 

瀉法の場合は素早く刺入してゆっくりと抜く、「速刺徐抜」です。

 

(因みに補法はその逆ね。「徐刺速抜」です。)

 

 

しかも鍼孔は閉じず、邪気を漏らせと書いてあります。

 

 

ここに、抜鍼の時に「排陽得鍼(陽を排して鍼を得べし)」という表現が出てきます。

 

 

これには色んな解釈があるようなのですが、要するにきれいに邪気を散らすためには、皮膚表面の気を停滞させないことです。

 

 

瀉法の場合、グッと一気に刺鍼して、ジワーッと抜く、しかも皮膚表面に気を停滞させずに、きれいに邪気が散るように持っていく、これが大事です。

 

 

ただ、邪気であれ正気であれ、どちらも所詮は「気」です。

 

 

補瀉の対象は「気」

 

 

ここには「言実与虚.若有若無.(虚と実を言わば、有るが如く無きが如し)」と書いてあります。

 

 

補瀉とは、相対的なものであるということです。

 

 

新風先生も、先日の講義の中で石坂宗哲(1770-1841)の補瀉観である「虚法、実法」を紹介していましたが、ここらへんが補瀉の妙だと思います。

 

石坂宗哲という人物

墓マイラー 16 石坂宗哲    参照

 

 

まずは型を覚え、しかる後に、それを臨機応変、変幻自在に運用できる世界を志向する。

 

 

型が大事、基礎が大事、でもそれにとらわれないことが大事。

 

 

それまた陰陽論。

 

 

 

おもしれ-話になってきたけど、おわり。(゚∀゚)

 

 

 

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東洋鍼灸専門学校、後期授業開始☆

2018.09.26

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あっという間に本日から、東洋鍼灸専門学校の後期授業が開始です。

 

 

後期の学生さんはどんな人なのか、これから何が起こるのか、実に楽しみであります☆

 

 

教壇に立っていて感じるのは、ウンウンと頷きながら、目を輝かせながら聴く学生さんもいれば、斜に構えたような態度で、評論家然とした態度で聴いている学生さんもいます。

 

 

上記は、実はどっちも、やりやすいんです。

 

 

私と学生さん、そこに気の交流が起こっていることを実感できるんでね。

 

 

臨機応変にもやりやすい。

 

 

やりにくいのは、無関心、無感動、といった感じの、

 

「暖簾に腕押し」

 

的な雰囲気のある教室。

 

 

どんなに煽っても、如何にも興味無さそうな顔で、シラーっとこっちを見ている。

 

 

聴いてないのかな、と思って当ててみると、ちゃんと聴いている。

 

 

「は? 一応ちゃんと聴いてますけど、何か問題でも??」

 

みたいな態度。(笑)

 

 

これが一番やりにくいですね。

 

 

でもまあ、それも含めて、鍼の臨床の練習、修行だと思ってやっています。

 

 

鍼をして、良い変化、悪い変化も含めて、変化があるやつはやりやすいんですが、何の変化もないのはやりにくいのと似ているように思います。

 

 

これから半年、まあ頑張ってみようと思います☆

 

 

 

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