東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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(社)北辰会関東支部1月定例会 内経気象学

2012.01.24

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昨日の大雪で、ビックリして家で丸っこくなっていたら、ブログの更新を忘れました。(笑)


22日の日曜日は、高田馬場にある、日本医学柔整鍼灸専門学校にて行われた、(社)北辰会関東支部定例勉強会に参加してきました!!


午前中は、川田浩之学術副部長による、

「病因病理・弁証」

の講義。


コレは我々にとって基礎として非常に重要なテーマであり、しかも来月、これを受けての「治則治法・選穴」という内容の講義を、私が担当することになっているので、

 

ぜひ聴きたかったんですが、実は今回、都合により午後からの参加となってしまいました・・・。(苦笑)

清明院スタッフの何人かは午前中から参加していたようですので、内容、感想についてはスタッフブログ『清明なる日々』をご参照いただくことにします。


そして、午後からは、今回のメイン講義として、本部講師で、『内経気象学入門』の著者である、橋本浩一先生による

「季節天候と病証」

という講義でした!!


すでに関東支部で4回目を数える、橋本先生による内経気象学の講義・・・。

非常にハイレベルな内容であるため、多くの聴講者は話についていくのが大変だっただろうとは思いますが、

こういう、鍼灸師によるハイレベルな東洋医学の話を聴けるのが北辰会の魅力でもあります。

やっぱ、本物の東洋医学、鍼灸の先生を目指すなら、

「分からないけど面白そう!」

とか、

「分からないけど、分かるようになるためにもっと勉強しよう!」

と思える人じゃないとねえ・・・。


正直、お話にならないと思います。


そして終わった後は酒・・・。

今回の飲み会は、聴講性の方も参加していて活気があり、非常にイイ感じでしたね♪

 


よしよし・・・。

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お天気と病気

2012.01.22

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金曜日に、関東地方でも初雪が降りました。

幸い、道路に積もったり、交通機関が麻痺するほどではなかったので、往診事業部には影響は出ず、私もバイクに乗って元気に往診に出ました。


ここのところ寒い日が続いていましたので、ついに来たか!という感じでしたネ。


やはり寒いと、いわゆる「カゼ」をひく人が多いです。


寒さが原因で、神経痛や、五十肩が悪化するケースもあります。


これを東洋医学的にどう考えるかというと、「風邪(ふうじゃ)」「寒邪(かんじゃ)」が合わさって、「風寒邪(ふうかんじゃ)」となって、

自然界の”邪気(じゃき)”として、健康な人体の”正気(せいき)”を脅かすからだ、と考えます。

カテゴリ「邪気」 参照

 

そしてこれは、もともと、飲食の不摂生があったり、睡眠不足などからくる過労があったり、過度のストレスによる血行不良があったりする人は、

当然邪気に侵入されやすく、この「風寒邪」にももちろん侵入されやすくなります。

 


結局は普段の養生が大事だ、ということですな。

 

そしてその「邪気に入られた時のカラダの状況と、邪気の強さや種類」によって、結果的に呈する症状も経過も、千差万別、という訳です。

 

こういうことを前もって予測するのに、自然界の大きな動きを東洋医学的に把握しておくことは非常に有益です。

 


そこで重要なのが、(一社)北辰会、橋本浩一先生の

『内経気象学(だいけいきしょうがく)』

です。

12月(社)北辰会本部定例会 参照

 


これは大変膨大な学問で、抵抗のある人も多いんですが、専門用語の問題だけ慣れてしまえば、実は非常に論理的で分かりやすい学問です。

 


基本的には60年周期で、いついつの何年は土運太過だから、四季はこうなると予測できる、というモノですから、パソコンともよく馴染みます。

 


そこで橋本先生は、なんと内経気象学のPCソフトまで開発しております。

 

(スゴ過ぎる・・・!)

内経気象学リアルタイム 参照

 


常に先手先手を打った治療、また、大自然の大きな動きをも視野に入れた「壮大な」弁証論治が表現できてこそ、東洋医学なんだと思います。

 

・・・精進しなくては、と思います。

 

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(社)北辰会1月本部臨床コース

2012.01.16


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昨日、2012年1月15日は、大阪にて行われた、(社)北辰会本部臨床コースに参加してきました!!

今回、都合により午後からの参加となりましたが、午後イチは代表理事である藤本蓮風先生による講義、

「奇経八脈の帯脈について~章門穴、帯脈穴の最新情報~」

でした。

奇経八脈については、去年の5月に、関東支部にて、私も講義させていただきました。

昔から、個人的に好きなテーマです。

奇経八脈そのものや、それに所属、関連する経穴は、実際に、僕自身の臨床でも、非常によく使う考え方だし、経穴であります。

今回は蓮風先生のとらえ方、考え方の一端を垣間見ることが出来て、非常に参考になりました。

やはり奇経の魅力は、「治る力を活かす」上で重要な色々なものをいっぺんに調整できる点だと思いますです。

もちろんそれなりのリスクもはらみますがネ・・・。

そのあとは北辰会の本部育成部長である藤本彰宣先生による症例発表、

「ミトコンドリア複合体Ⅳ欠損症」

という大変珍しい病気の、小児の症例でした。

この病名、僕は初めて聞いた病気なんですが、世界的にも珍しい病気なんだそうです。

しかしこういった病気が来ても、我々東洋医学の立場では、問診と、体表観察にて、弁証論治するのみであります!!

この症例でも、わずかな期間で、しっかりと症状を改善させておりました。

西洋医学の難病は、東洋医学では必ずしも難病とは限らない、ということですネ。

・・・一応、誤解されたくないので付け加えますが、当然、「治るか、治らないか。」には、その先生の技術力が大きく関わってきます。

看板に”東洋医学”と書いてあるから、どこに行っても同じかというと、それは違いますので、ご注意ください。

そして終わった後はお酒・・・。

終電で東京へ・・・。

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ととのえ方

2011.10.18

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以前、東洋医学の言う「メンケン」というものについて書いた。

「メンケン」って何ですか? 参照

仮に、コレが出てしまったって、正しい治療が出来ているなら、何の問題もない。

しかし、治療後に、たとえ一時的にしろ、不快な症状が出るのは、患者さんを不安にするし、よくないといえばよくない。

・・・というか、メンケンなしでよくなるに越したことはない。

いつも言うように、東洋医学は、「気」を動かし、人体の「陰陽」のバランスを整え、患者さんの「治る力」を最大限引き出そうとする医学。

で、その「陰陽バランスの崩れの中心」を明らかにするために欠かせないのが、詳細かつ精密な「体表観察」であり、「問診」

それに基づいて治療を進めていくのが「弁証論治」

・・・ですので、治療後に不快な症状が一時的に出たとしても、治療直後では脈、舌などの東洋医学的な所見が好転していることが確認できていれば、

 

特に慌てる必要はない。

しかしながら、極力「メンケン」を出さないように、患者さんが一時でも「不快」ではなく、常に「快」という感覚に包まれながら治癒まで導く、

ということが出来た方が、「より」いいハズ。

そこで要求されるのが、陰陽のバランスを整えるんだけど、その「整え方」を上手にやること。

なんでも、強引にグイッと整えるのがいいとは限らない。

場合によっては優しく、微妙に、そ~っと整えていかないとうまくいかないこともある。

あるいは、いったんあえて崩した方が、結果的に早く整う場合もあるかもしれない。

シーソーみたいな、ヤジロベエみたいな感じ。

上手い先生ほど、ここら辺のさじ加減が絶妙。

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おもうれしい言葉

2011.08.24

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今日、とある患者さんから「重嬉しい(おもうれしい)」お言葉をいただきました。

その患者さんは、すでに5回ぐらい治療しているものの、症状に大きな変化はナシ・・・。

治療後はいい変化を見せるものの、すぐに元の状態に戻ってしまいます。

(さらに…)

「三焦」って何ですか?(その4)

2011.07.12

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これまでのお話・・・

「心包」って何ですか?(その6)
「三焦」って何ですか?
「三焦」って何ですか?(その2)
「三焦」って何ですか?(その3)

 

さあさあ、ドンドコ行きます。

 

☆「三焦」は”外からの熱による病(温病)”の段階と程度、状態を表わすことがある。


・・・人間は、色々な原因があって病気になるワケですが、中国南宋の陳言(1131-1189)先生『三因方』の分類によれば、

1.外の環境の変化によって病になったモノ(外因:がいいん)

2.不養生、不摂生などによって、体内環境の変化によって病気になったモノ(内因:ないいん)

3.その他の要因によって病になったモノ(不内外因:ふないがいいん)

 →例えば先天性の病気、ケガ、虫さされ、毒蛇にかまれたetc…

以上の3つに大別されます。

 

1.の中の一つで、特に外からの「熱邪(ねつじゃ):外界の過剰な熱」による病について考えた時、「三焦」という言葉を使って、


「病の位置」

「病の程度」

「病の状態」

を表わす、という考え方があります。

 

「外からの熱邪」に侵入された病について考える、東洋医学の学問分野のことを「温病学(うんびょうがく)」と言います。

 


これは中国の明~清の時代、比較的近代になってから発達した、東洋医学の中では”年若い”学問分野といわれます。

 

上記の、病を三焦に分ける考え方は、この「温病学」の中の重要な考え方となります。

 

これは、熱邪による病は、浅い位置から上焦→中焦→下焦と徐々に深く侵入していき、最終的には命に関わる段階まで達する、という考え方であり、

上焦を陽、下焦を陰、中焦をその中間(境界線)と考えると、上から下へ、陽から陰へ、浅から深へ、という、熱邪の侵入経路を、

「三焦」という言葉を使って示したものです。

 

「三焦」のどれなのか弁(わきま)える、という意味で、「三焦弁証(さんしょうべんしょう)」と言います。

 


・・・まあ、「上下」という座標軸を「深浅」に転換して、病の位置、程度問題を考えている訳で、これまさにトポロジーですね。(笑)

カテゴリ トポロジー(位相幾何学)について 参照

 

本来「普通の熱」というのは、上へ上へと上昇し、広がっていくものです。

 


しかしこの場合は「病的な熱=熱邪」ですから、逆に下へ下へと侵入し、むしろ収斂していくのです。

 

これは「三焦」という考え方の、一つの臨床応用編です。

 

 

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(社)北辰会関東支部6月定例会

2011.06.27

昨日、6月26日の日曜日は、高田馬場にある日本医学柔整鍼灸専門学校(略して日本医専)にて行われた、(社)北辰会関東支部、定例勉強会に参加してきました!!

今回は、初めて使わせていただく会場で、しかも鍼灸学校です。

過去にも、北辰会関東支部が勉強会に鍼灸学校をお借りしたことはあったんですが、今回の日本医専はまったくの初めてです。

しかも今年度は、今回を皮切りに、3回ほど貸していただく予定になっている学校です。

日本医専の、何人かの先生の御好意で今回、お借り出来ることになりました。(感謝合掌)

当日は北辰会とは別に、学校説明会も開催されるということで、学校の事務の方や、教員の方々には、色々と気を使わせてしまいましたが、

結果的には大きな問題なく、勉強会を終われたんじゃないかと思います。

・・・さて、内容ですが、午前中、臨床コースは支部学術副部長、川田浩之先生による「臨床各論 眩暈(めまい)」

基礎コースは三上孝先生による「臓腑経絡学 脾・胃」でした。

僕は臨床コースの方に参加させていただきましたが、やっぱ基本てのは何よりも大事で、その基本的な知識の一つ一つの意味と、

それぞれの繋がりがなぜそうなるのか、まできっちりおさえておくことが大事だと再確認しました。

午後イチは実技「背候診(はいこうしん)」です。

僕も臨床コースでひと班担当させていただきましたが、皆さんヤル気のある、素直な先生方で、大変指導しやすかったです。

坂口憲二似の先生もおられ、ひときわ輝いていました。(笑)

・・・ところで、手相診断というものがあるぐらい、「手」というのは、一人一人個性があります。

だから、実技指導の時は、講師の先生とまったく同じ感覚をその場で受講生が持つ、ということは、土台限界がある、と思っています。

しかしながら、背中一つ触るにしても、その触り方にやはり「基本」というものが存在します。

コレ(基本)を徹底的に理解、練習、実践することで、先輩たちと「ある程度」いや、「かなりの部分」、感覚を共有することが出来るようになります。

こういった練習会で得るべきことというのは、「基本的な型」を徹底的に踏まえ直し、かつ発展への手がかりを一つでも掴むことなんじゃないかと思います。

そして最後は本部副学術部長である油谷真空先生による「弁証問診(べんしょうもんしん)」でした。

北辰会方式では、初診時、1~2時間、詳細な問診をします。

これは、単なる雑談をしている訳ではもちろんなく、西洋医学的な問診をしている訳でもなく、東洋医学的な「証(しょう)」を立てるために、

目的意識を持って、東洋医学的な診断の材料になる情報をキャッチしているのです。

それのことを「証を弁(わきま)えるための問診」だから「弁証問診」と言います。

また、「問診」というのは、初診時、まだ不安で、医者に対して半信半疑状態の患者さんとの、大切なコミュニケーションの場でもあります。

患者さんがおっしゃる情報を、東洋医学的に理論的にとらえ直す、という作業をしつつ、患者さんの緊張をほぐし、安心して鍼を受ける準備を整える、という意味もあります。

・・・まあ、最後に油谷先生が恥ずかしそうにおっしゃった、

「弁証問診にはダジャレが大事!」

という言葉に、弁証問診のすべてが集約されていると思います。(笑)

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「錯雑証(さくざつしょう)」という考え方(その2)

2011.06.05

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前回、東洋医学的に診断、治療するのには、「弁証(べんしょう)」という過程が欠かせないヨ、というお話をしました。

 

そして、たくさんある弁証のやり方の中から、「八綱弁証(はっこうべんしょう)」というものを紹介しました。

 

この、八綱弁証では、病気の何を明らかにするかというと・・・、

・表裏(病気の位置が、浅いところにあるか深いところにあるか)

・寒熱(病気の性質が、冷えによるものか熱によるものか)

・虚実(病気の趨勢がどうか、いわば勝ち戦か負け戦か)

を、明らかにします。

 


・・・なんだかムズいように聞こえるかもしれないけど、ここはそんなに難しいことは言っていません。

 


単純に、素直に、そのまま理解して下されば、と思います。

 


・・・例えば病の「寒熱(かんねつ)」を考えた場合、この病は冷えのものだ!ということが明らかならば、治療方針を考えるのは簡単です。

 


温めりゃよいのです。

 


つまり、鍼灸治療ではお灸や、気を集めて温めるような鍼が中心になるし、漢方薬であれば温める作用のある生薬を使った処方になってきます。

 


また、病の「虚実(きょじつ)」を考えた場合も、この病は勝ち戦だ!押せ押せムードだ!ということが明らかならば、治療方針としては、

バンバン悪いものを体外に排出するように持っていけばよい、ということになります。

 

積極的に汗をかかせたり、便を下したり、尿を排出させたり、吐かせたりすればよいのです。

(・・・単純でしょ?簡単な話です。)

 

しかし、問題は、これら(表裏・寒熱・虚実)が明確に割り切れず、偏りが中途半端な場合です。

 

東洋医学ではそれのことを、「錯雑証(さくざつしょう)」と呼んで、大変重要視します。

 

 

次回に続く

 

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「錯雑証(さくざつしょう)」という考え方

2011.06.04

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東洋医学には、「錯雑証(さくざつしょう)」という考え方があります。

 


今日はそのお話をします。

以前書いたように、東洋医学では、病の全体像を、細かい部分まできっちりと把握するために、「弁証(べんしょう)」を行います。

 


これは、

・八綱弁証:病の位置(病位)、性質(病性)、趨勢(病勢)、

・臓腑弁証:五臓六腑のどれが病んでいるか、

・病因(病邪)弁証:邪気(病理産物)の種類は何か、

・正邪弁証:勝ち戦か負け戦か、

などなどを明らかにするためのもので、東洋医学的な診断上、必要不可欠な過程であります。

 


コレには、実に色々な弁証法があるのですが、代表的なものとして一番上の「八綱弁証(はっこうべんしょう)」という弁証法があります。

「八綱」って何ですか? 参照

 


「八綱弁証」以外の弁証法についても、そのうち述べようと思います。

 


そして、この「弁証」つまり”証を弁(わきま)える”という過程を経て、「論理的に病をとらえて」治療を進めていくワケです。

 

いわば、無数にある「病気」というものを、「弁証法」という、”東洋医学の理論のフィルター”にかけて、病気の全貌を掴んでから、戦略的に治療に入るワケです。

 

だから、失敗する可能性が限りなく低くなり、成功する可能性が限りなく高くなるワケです。

 

・・・患者さんにとっても術者にとっても、それが一番いいに決まってますよね?

 

で、この過程のことを、「弁証論治(べんしょうろんち)」といいました。

「弁証論治」って何ですか? 参照

 


つまり、

”証を弁(わきま)えて治を論ずる”

という考え方です。

 

・・・なんか、前置きが長くなっちゃったので、続きは次回。

 

 

 

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東洋学術出版社から・・・

2011.02.25

今日はちょっとカタイお話。(苦笑)

・・・今日、東洋学術出版社から、とある勉強会の案内がメールで届きました。

なんでも、

中医学(ちゅういがく)の教育がそれほど整っていない学校の学生さんや、あるいは整っていなかった学校を卒業したOBの方など

を主な対象とした勉強会をやるそうで、講義名は

「中医弁証(ちゅういべんしょう)トレーニング」

と題して、全4回のシリーズ講義だそうです。

講師は、清明院のスタッフは僕も含めて全員お世話になったことがある、東京衛生学園の兵頭明(ひょうどうあきら)先生だそうです。

詳細はこちら

兵頭明先生は日本の中医学教育の草分け的存在の一人であり、東洋学術出版社という出版社も、

我々の勉強にとって欠かせない、数多くの貴重な良書を出版して下さっております。

最近ではインターネットを使って、有料で講義そのものを試聴できるサービスまで始めています。

興味のある方はこちら

・・・まあ現状、世界レベルで東洋医学を考えた場合に、共通の用語、共通の考え方に基づいて、

世界中の東洋医学者が討論できうる東洋医学の理論ツールと言ったら、「中医学」をベースに置く以外にないだろうと思います。

簡単に言うと、現在、世界中で最も広まりつつある(メジャーになりつつある)東洋医学なんじゃないかと思います。

「中医学」というのは、以前書いたように、新中国が国家主導でまとめ上げた、大変論理性の高い医学です。

東洋医学と中医学 参照

(・・・まあ、色々と問題はあるにせよ・・・です。)

(社)北辰会も理論のベースにはこの「中医学」を置いています。

兵頭先生が教鞭をとっておられる、大森にある東京衛生学園専門学校も、国内でも特に積極的に中医学教育を実践している学校の一つです。

僕自身、学生時代にこの「中医学」の教科書と出会えたから、東洋医学に夢中になれた面が多分にあります。

この中医学教育が、残念なことに日本ではなかなか浸透していません。

現在、鍼灸学生が授業で使用している『東洋医学概論』という教科書がありますが、これも中医学をベースにしているとは言えません。

(というか、ベースがハッキリしないように思います・・・。)

その分、よく分からず、東洋医学というもの自体に混乱、曲解してしまう学生が多いのが現状です。

中には、「中医学」がどういうものかもよく分からずに、勉強したこともないのに、変に批判する学校教員や学生までいる始末です。

批判するにしたって、批判する対象をよく勉強してもいないのに批判できる神経が、僕には意味不明であります。

単なる近所迷惑です。(苦笑)

僕個人的には、東洋医学という膨大な学問を一生をかけてキチッと理解していく上で、

最初の段階で「軸」に据えるのに最もいいのが現状では中医学だと思っています。

基礎基本としての中医学教育が、もっと活発化することを望みます。

コレを読んで下さっている学生諸氏や、中医学に興味はあるけど疎い駆け出し鍼灸師の方は、ぜひ参加してみたらいいと思います。

「百聞は一見にしかず」

です。

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