お電話
03-6300-0763
10:00~21:00(完全予約制)
2013.01.26
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最近、急性症の患者さんが多い。
カゼに限らず、今朝からおかしいとか、昨日から急におかしいとか。。。
症状としては、胃痛、眩暈、腹痛、下痢、関節痛、頭痛などなど、実に様々です。
こないだ書いたように、24節気で「大寒」過ぎたら次は「立春」。
「易(えき)」の世界では、「風」とか、「雷」に例えられる、よく言えば動的で活発、悪く言えば極めて不安定な「春」という季節のお出ましです。
(震雷木、巽風木の卦)
・・・で、すでにその影響か、非常に動きの速い病にかかっている患者さんを診ることが少なくありません。
こういう場合、どれだけタクティカルに治療を進められるか、術者のウデが問われます。
鍼をした、その場で楽になった、ハイじゃあ3日後に来てネ、では、急性症を治療しているとは言えません。
全然不十分です。
治療直後から、時系列的に何が起こっていくか、ということを詳細に予測し、実際に観察し、結果を分析することが、多くの重要な知見を与えてくれます。
清明院では、急性症の場合、2時間後、あるいは翌日、どういう状況になったか、必ず電話してもらって確認します。
・・・で、その変化を見極めた上で、次の手を打って行きます。
病と対峙して、常に先手先手が打てるように、細心の注意を払います。
スリリングな日々。(笑)
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2013.01.17
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咳や痰と言ったら、「肺の臓」の異常から起こっていることが多いです。
カゼを引くと、咳や痰がよく出ます。
患者さんが治療中にゲホゲホ咳をしていると、院内が何とも言えない空気感になりますね。
(THE 医療機関!って感じね。)
東洋医学では、肺と皮膚は関係が深い、と言います。
(『黄帝内経素問』痿論(44)「肺主身之皮毛.」)
皮膚が急激に冷やされた結果、「肺の臓」の気の流れが悪くなり、呼吸そのものや気道に、様々な症状が出る。
なんか、分かったような、分かんないような話。(苦笑)
でも実際、こういう考え方でイケるケースも、あります。
咳が出ると、患者さんは
「カゼを引いた、冷えた。」
と訴えます。
しかし、当然ながら、それをまったく鵜呑みにすると、上手くいかない場合がある。
年末年始の胃腸の弱り、年始からの仕事の多忙さによる睡眠不足等の疲労、ストレス、こういうものの方が、大きな原因になっていることがある。
特に、ベースにキツイ疲労があって、急に咳が出だしたような場合は、治療に工夫がいる。
咳など、急性の症状というのは、色々なことを教えてくれる。
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2013.01.15
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これ、去年の年末あたりから、相当診ました。
悪心嘔吐、お腹の張り、食欲不振などの、胃腸の症状を伴うカゼ・・・。
年末あたりから、ノロウイルスなんてのも流行っていますし、病にも”流行り廃り”がありますねえ。
”流行り廃り”があれば、”永久不変”もまたあるワケです。
東洋医学が2500年以上前に説いた病治しの法則性は、その”永久不変”の部分をこそ、説いているのです。
〇
・・・さて、こういった症状、本当に鍼で治るのでしょうか。
僕は「治る」と思っています。
僕が鍼をしたことによって、結果的に患者さんの”治る力”が賦活化され、結果的にウイルス感染による悪心嘔吐や、それに伴うカゼの諸症状が治った、
と、清明院の患者さんは思っておりますし、僕もそう思っています。
特に、ノロウイルスについては、去年の年末に、蓮風先生ブログ『鍼狂人の独り言』でも、触れられていましたね。
『鍼狂人の独り言』 ノロウイルス を含む記事 参照
カゼのウイルスがあるから、ノロウイルスがあるから必ず発症するワケではない、カゼひいたり、吐き下ししたりするのは、
そのウイルスにさらされた「人間側に」そもそも何らかの原因、問題があったからです。
そこを考えた上で、しかも今現在の状況を東洋医学的に分析し、治療するのが我々の仕事です。
結果的に、治る場合が多い、という印象を持っています。
また、重要なのは、今現在のこの症状、病気が自分の手に余るものかどうか、それを判断する技術も、東洋医学にはあります。
だからどうか、受けてみてもらいたい。
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2012.12.30
2012.12.21
2012.12.13
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今日は、昨日忘年会だったというのに、新患さんが3人お見えになりました。。。
2012.12.07
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清明院には、消化管に病気をお持ちの患者さんが多く見えます。
胃炎、腸炎、食道炎、ひどいものでは食道がん、胃癌、大腸癌、クローン病、安倍元総理で有名になった潰瘍性大腸炎など、実に様々な病気の方が見えております。
消化管と言えば、口から肛門までの長い道のりであり、食道、胃、小腸、大腸という、長い長い道のりです。
消化管の内側の粘膜は、いつも外界の刺激と接しているワケではありませんが、外界から取り込んだ飲食物は、消火液とごちゃごちゃに混ざっているとはいえ、
ある意味、そのままの形で粘膜に触れます。
そしてそこから、栄養分を吸収し、代謝し、血肉にする訳ですネ。
外界のものと触れる、という意味では、消化管粘膜は「体の外」であり、「皮膚」と似ています。
消化管の異常は皮膚との関連が深く、その逆もしかりです。
アトピーの方の胃腸が整ってくると、皮膚の症状がよくなる、便秘の人がよくなってくると、皮膚がキレイになってくる、これは日常よく見かける現象です。
まあ、「中から美容鍼灸」です。(笑)
〇
鍼灸治療は、鍼や灸での「皮膚」を介した刺激で、身体の各部に影響を与え、全身を調整する治療、とも言えます。
漢方薬での治療は、「消化管粘膜」を介した刺激で、全身各所に影響を与え、調整する治療、とも言えます。
皮膚も、消化管も、深浅でいうと「浅」なんです。
東洋思想には「表を以て裏をうかがう」という大切な考え方があります。
表(浅)から、裏(深)を動かす。
裏を無理に触ろうとしないことの追求の究極が、もっとも裏を動かすのでしょう。
一番手前は、一番奥。
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2012.10.24
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東洋医学の、五行論(ごぎょうろん)という考え方では、「肝の臓」を「木」に分類します。
「五行」って何ですか?(その8)
「肝」って何ですか?(その13) 参照
現代人、都会人は、体を動かさず、毎日毎日パソコンに向かって、イライライライラ・・・。
職場の人間関係に、イライライライラ・・・。
彼氏や彼女に、イライライライラ・・・。
奥さんや旦那さんに、子どもに、親に、イライライライラ・・・。
自分自身に対しても、イライライライラ・・・。
なんで、そんなことになっちゃってんすか?・・・というぐらい、まさに「ハチ切れんばかり」の状態の人をよく見かけます。(苦笑)
こういうことだと、本来は伸び伸びと、縦横無尽に空間や土中に広がっていく「木」に例えられる「肝の臓」が、鬱々として伸びれなくなることがよくあります。
要は、「肝の臓」に機能失調が起こるワケです。
そうなると、「木」である「肝の臓」はなんとかせねばと、地面から「水」をぐんぐん吸い上げて吸い上げて、何とかいい状態を作ろう作ろう、
正常な状態を保とう保とうとしますが、そうすると今度は地面の水が枯れてくることもあります。
(これを「木旺水虧(もくおうすいき)」なんて言ったりします。)
ちなみに、五行で「水」に例えられるのは「腎の臓」であります。
要は、「腎の臓」の力を借りて、どうにか立て直そうとする訳ですが、この「水」が枯れてくる場合がある。
そうすると徐々に「木」は水分を失い、硬く脆くなっていき、ついには梢が擦れて火がついて山火事になるか、「ボキッ」と折れるか、です。
で、治療としては、そうならないために、早い段階でどうするか考えなくてはなりません。
まず、梢が擦れないように、地下の水が枯れないように、「木」そのものを間引くか、「水」を足すか、と考えます。
ここで、自然界における大地の地下水の原料はなんでしょうか。
雨ですよね?
では雨に相当するものは人間で言うとなんでしょうか。
原料は飲食物でしょう。
では飲食物はドコに入るんでしょうか。
「胃の腑」ですねえ。
「脾の臓」や「胃の腑」は、五行でいうと「土」にたとえられます。
つまり、「木」である肝の臓を立て直すための、潤沢で清浄な「水」を得るためには、「土」である脾の臓や胃の腑の働きが重要なのです。
飲食物は、ヘタに足しまくると、カラダ全体がびちゃびちゃのパンパンになって、結果的に「水」は淀み、「木」は「根グサレ」を起こします。
飲食物が”その患者さんの体にとって”適量になるように、量を加減しなければいけないし、加工食品だらけの現代においては、質も考えなければいけません。
また、雨が降った場合にびちゃびちゃにならないように、土壌(脾や胃)の側の状況にも注意を払わないといけない。
「木」の異常一つとっても、対処法は様々なんですが、ごく当たり前の自然現象に基づいて考えれば、何が大事か、よく分かると思います。
ポイントは「木」、「水」、「土」です。
これは、「水」の異常や、「土」の異常の場合でも、こうやって、同じように考えていくことが出来ます。
なぜ、こうなる理論設計になっているか。
水害は、現代の中国でも大問題。
東洋医学が、長江、黄河といった、大きな河川の流域に発展した、農耕民族が作った医学であることと、関係が深いだろうな、思っています。
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2012.10.22
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前回までのお話・・・
「歯痛」と鍼灸(その1)
「歯痛」と鍼灸(その2)
「歯痛」と鍼灸(その3)
「歯痛」と鍼灸(その4)
ちょっと空いたけど、続きいきます!!(笑)
◆「歯」と「歯ぐき」
口の中の病気は虫歯以外にも色々ありますが、歯と関わりの深いものに、「歯ぐき」の病気があります。
前回までのお話で、歯そのものには「胃の腑」「大腸の腑」「腎の臓」が関わるということを書きました。
では歯ぐきはどうなんでしょうか。
歯ぐきのことを、東洋医学では「歯齦(しぎん)」とか「牙齦(がぎん)」とかいいます。
歯ぐきの異常というと、歯肉炎とか、歯槽膿漏とかが思い浮かぶと思いますが、東洋医学でも当然そういう病気について考えております。
まあこれも、結論から言うと「胃の腑」「大腸の腑」「腎の臓」の異常が中心になるのですが、この中でもとりわけ「胃の腑」との関連が深い、と考えているようです。
「胃の腑」が大きく関わるということは、働きの上でワンセットになっている「脾の臓」も大きく関わる、ということです。
多くのケースで、「脾の臓」や「胃の腑」が弱ると、歯ぐきが弱って、炎症を起こしたり、出血したり、痩せたりしてしまいます。
◆「歯」と「歯ぐき」の関係
また、よくこのブログに出てくる、『黄帝内経(こうていだいけい)』という、東洋医学のバイブルと、肩を並べるぐらい重要な古典で、
『難経(なんぎょう)』という書物があります。
ここに、
「腎の臓」がしっかりしてないと、骨が枯れちゃいます。
「腎の臓」がしっかりしてないと、骨髄を温めることができません。
骨髄が温かでないと、肉が骨にしっかりとくっつきません。
骨と肉とがしっかりと密着してないと、肉に張りがなくなって、だんだん萎縮します。
肉が張りを失って萎縮すると、その結果、歯から歯ぐきの肉がずれおちて、歯を営養することができなくなり、歯は枯れてきて、つやをなくします。
・・・と、書いてあります。
(『難経』24難を抜粋意訳 by竹下)
ここに書かれているように、「歯」と「歯ぐき」は、「骨髄(この場合は歯髄と考えてもいい)」の栄養状態を介して、「腎の臓」と深い関わりを持っております。
「骨(歯)」と「肉(歯ぐき)」がキチッと密着するためには、「骨」の内部にある「骨髄」の状態が影響するなんて、なかなか興味深いことを言うなあ、と、個人的には思っています。
続く
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2012.10.12
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前回までのお話・・・
「歯痛」と鍼灸(その1)
「歯痛」と鍼灸(その2)
「歯痛」と鍼灸(その3)
では、続きいきます!!
前回、歯にも経絡が巡っているため、その経絡と関わりの深い臓腑が病むと、歯そのものの気の巡りが悪くなって、虫歯などの異常が起こりやすい、というお話をしました。
歯に巡る経絡は「胃の腑」と「大腸の腑」に関わりの深い経絡なので、胃の腑の消化吸収機能や、大腸の腑の排せつ機能に異常のある方は、
歯に異常が起こりやすい面がある、と、東洋医学では考えます。
ただ、東洋医学の言う「胃」や「大腸」は、西洋医学の言うそれとは意味や位置づけが違いますので、病院で、大腸にポリープがあるって言われたから歯が悪いんじゃないかとか、
胃潰瘍があるから歯が悪いんじゃないかとか、あるいはその逆の発想とか、そういう風に短絡的には考えませんので、あしからず。
・・・前置きが長くなったけど、今日はそもそも「歯」って、東洋医学ではどういう風に考えるの?というお話の続き。
◆「歯」は「骨」!?
かつて書きましたが、東洋医学の言葉で、「歯は骨餘(こつよ)」という言葉があります。
これは、「歯は骨の余りですよ~ん。」という意味です。
(『黄帝内経霊枢 五味論(63)』「・・・齒者.骨之所終也.・・・」)
まあ歯が生えてくる、そもそもの土台は顎の骨ですしネ。
「骨」あっての「歯」なのです。
だから、骨が弱くなると、土台がもろくなるから、結局は気の巡りが悪くなって、歯も弱くなりますよ~ん、というお話です。
この場合は、経絡の不通と違って、基本的には歯が全体的にもろくなります。
老人や、産後の女性の歯がもろくなったりするのは、このメカニズムであることが多いです。
ちなみに歯と骨は、構造も似ていて、硬くて白い表面の内部には、骨には「骨髄(こつずい)」、歯には「歯髄(しずい)」という、大切な組織が入っております。
西洋医学とは意味づけは違うけど、東洋医学でもこの「髄」というものを重要視します。
この、歯や骨の中にあり、歯や骨が丈夫さを保つ上でも重要な、この「髄」というものは、腎の臓が大きく関係する「精」というものが元になって、凝集し、エキス化したものと考えていいでしょう。
・・・なので、東洋医学では、骨がしっかりと丈夫であるには、「腎の臓」の機能が大事ですよ~ん、と考えるのです。
つまり、東洋医学では、虫歯を予防し、いい歯を長持ちさせるには、「腎の臓」「胃の腑」「大腸の腑」の機能をしっかりと守っていくことが重要だ、ということなんです。
続く
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2012.07.08
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日本東方医学会学術大会、申し込み締め切り迫る!!2023.11.01
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清明院14周年!!2023.10.04
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日本東方医学会、医鍼薬地域連携研究会(DAPA)について2023.05.30
生薬観察登山に行ってきました!