東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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「体表観察」は曖昧か。

2010.04.04

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清明院では、初診の患者さんへの「問診」が終わると、必ず「体表観察」という流れを経て、「治療」を行います。

 


この「体表観察」つまり「東洋医学的な身体診察」という過程なくしては、鍼灸をどこにやったらよいかがはっきりしません。

 


それぐらい重要というか、もう必要不可欠な過程になります。

 


この「体表観察」には、

「脈診(みゃくしん)」

「腹診(ふくしん)」

「背候診(はいこうしん)」

「原穴診(げんけつしん)」

「舌診(ぜっしん)」

 

などなど、様々な診断法があり、それらを縦横無尽に駆使しながら、その患者さんの病態を「東洋医学的に」把握します。

 

 


それによって得た情報と、問診によって得た情報とを合わせて、理論的に総合判断し、一番効果的だと思われる経穴に、適切な刺激の鍼灸をする訳です。

 

 


しかしまあここで、意地悪な意見として、

1.「じゃあ、問診で患者さんがウソついた場合は問診の情報ってあてになりませんよね?しかもそれが本当かどうかの確認なんて出来なくないですか?」

とか、

2.「体表観察で得た情報っていうのも、結局は治療する人の主観に委ねられるものだから、そんなものあいまいですよね?あいまいなものを診断材料にするんですか?」

という意見がありえるでしょう。

 

これは、1.の問診に関しては、ある程度当たっています。

 

 


確かに患者さんが本当のことを喋ってくれないと、こちらが惑わされることがあります。

 

 

だから僕の場合、問診で得た情報というのは、実際に「体表観察」をしてみるまでは、

「ウソやおおげさや勘違いの可能性もある情報」

として、冷静に持っておきます。

 

 


・・・まあ、自分の体のことを事細かに他人に話す、なんていう行為は、めったにすることじゃないし、あまり知られたくない、話したくないこともあるのが普通でしょう。

 

 


ですので、問診で聞いただけで、これは100%真実の情報だ、という保証なんてのは、どこまでいってもないのです。

 

 


コレ、当たり前ですよね・・・??

 

 


次に2.「体表観察情報」は治療者の主観的な情報だからあてにならない、あいまいだ、というのは少し間違っています。

 

 

まあ、人間の感覚(五感)を頼りにした診察法である以上、血液検査や画像診断のようなもの(数値化、映像化)とはそもそも違うよね、というのはその通りです。

 

 


東洋医学では、術者の主観的な情報を、大いにあてにします。

 

 


・・・というか、それがないと東洋医学は成立しません。

 

 

 

だから治療者の「技術」に、治療効果が大きく左右される面があるんです。

 

 

それがダメだ、というのなら、話が東洋医学のそもそもの否定になってきます。(苦笑)

 

 


「技術」「知識≒経験」が上がれば上がるほど、積み上げられるほど「感覚=五感=主観」は、ブレなくなってきます。

 

 


僕自身も実際にやっていて、そう感じますし、先輩たちもみなさんそうおっしゃいます。

 

 


だから、たとえ感覚的であっても、自分自身の中にキチッとしたブレない物差しを持つことが出来れば、臨床上、全然あいまいじゃないんです。

 

 


むしろ融通性がある分、機械での検査よりも、時に正確だと、僕は思います。


(この意味、分かりますかね・・・?)

 

 


清明院には、言語障害や認知症、あるいは乳幼児の患者さんなど、初診の段階からそもそも「問診」が出来ず、「体表観察」のみで治療するしかなかった患者さんが、何人かおられます。

 

 


しかし皆さん、鍼灸治療によって良好な経過を得ています。

 

 


これが、「体表観察術」が全くのあいまいな代物ではなく、臨床上あてになる、使い物になる、再現性や普遍性がある、ということの証左ではないでしょうか?

 

 


「体表観察」における主観、というのは、東洋医学の基礎理論や、先人達の貴重で膨大な経験から得られた、普遍性、再現性を持った、確かな理論に基づいた「主観」なのです。

 

 


あいまいと斬って捨てるのはもったいないです。

 

 

メチャメチャあてになります。

 

 


あいまいで、あてにならないものによって診断する医学が、数千年もの間、患者さんの支持を得られるはずありません。

 

 


この医学には、「体表観察術」”不可欠”なんです!

 

 

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勉強会行ってきました!

2010.03.23

臨時休診をいただき、患者様各位にはご迷惑おかけしましたm(__)m

 

今日からは再び朝からガンガン臨床再開しております!

今回は、3月21日(日)、3月22日(月)と、二日間にわたって、(社)北辰会 役員講師研修会に行ってきました。

今回のテーマは「実技(基本事項の徹底確認~実際の治療まで)」でした。

清明院では、診察~治療~予後の推定~養生指導まで、純粋な東洋医学の考え方にのっとった治療法である、「北辰会方式」を採用しています。

これは、「診察」の部分も、「治療」の部分も、東洋医学の基本的な考え方に基づいた、言わばすべて「実技」であり、当然、「技術」を必要とします。

(正直、簡単には真似できません。プロの仕事なんだから当たり前ですけどね。)

東洋医学は、西洋医学と違い、世界共通で血液検査で〇〇の数値が高い=〇〇病=治療は〇〇、予後は〇〇、という考え方はしません。

診察も治療も、結局のところ術者の「技術力」がモノを言います。

 

だから名医と凡医の差が出ることも当然あります。

(西洋医学でも当然技術の問題はありますが、東洋医学の方が「より」技術が要求される面があると思います。)

要は患者さんの話を聞き(問診)、体に触れて(切診)、体臭や声色なども意識し(聞診)、舌や顔色などを見て(望診)、どこまで患者さんの病の状況を読み取ることが出来るかどうか。

その情報をもとに治癒までの最短距離を考え、実際にそれを表現できるか(刺鍼・施灸・漢方処方)、という治療の流れのすべてに、

 

術者自身の感性、思考力、感覚、発想力などが常に要求されます。

(当然、基礎理論は踏まえた上での話、ですよ。)

ですから、東洋医学は終わりなき、果てしなき「技術力追求」の世界なんです。

 

僕はそれが面白くてしょうがないんです。(笑)

僕の班の担当は藤本彰宣(あきのり)本部育成部長でした。

 

きわめて分かりやすい説明と、随所にサスガの超絶テクニック、見せていただきました。

以前から、彰宣先生は僕がお付き合いさせて頂いている諸先輩方の中でもかなり頼りになる、尊敬できる先輩の一人であります。

勉強会終了後の懇親会では、(社)北辰会代表理事である藤本蓮風先生と対面(トイメン)に座らせていただき、これまた貴重な話を色々と伺うことが出来ました。

が、しかし2次会で…。

 

(ここはコメントしないでおきましょう。そっと胸にしまっておきます。(苦笑))

そして3次会、4次会、そして翌日と、まあとにかく、色々と貴重な知識、技術を教わり、またパワーアップしてきました!

今日の臨床で、再び自分の変化(成長)を実感しております。

 

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患者さまの声(20代女性:頭痛、肩こり、冷え症、手に汗をかくetc..)

2010.03.02

再び、「患者さんの声」をいただきましたので、載せさせていただきます。


20代 女性 

症状:頭痛、肩こり、冷え症、手に汗をかく、お腹が張る

私は、子供の頃から頭痛持ちで、1日に2~3回は鎮痛薬を飲みながら生活していました。

これまでも頭痛に良いということは色々とやってきたのですが、あまり効果を実感することが出来ず、

「元々の体質だからしょうがない、頭痛薬は効いているんだから、ごまかしながら付き合っていこう。」

と思っていました。

そんな折に偶然清明院を知ったことがきっかけで、HPを拝見し、院長先生のアツいブログを拝読し、

「もしかしたらこの先生なら治して下さるのでは・・・。」

と思うところがあり、思わず予約を入れました。

丹念な問診と触診の末に手首に鍼を1本。

目で確認しないとどこに打たれているのか分からないくらいの感覚です。

鍼治療を受けるのは初めてでしたが、痛い、怖いといったイメージからは程遠く、むしろ心地いいとさえ感じられたことが驚きでした。

私の場合は治療翌日から劇的に治療の効果を感じました。

頭痛薬を飲まずに過ごせた何年かぶりの1日でしたので、ちょっとその感激は忘れられません。

それから時々は薬を飲む日もありますが、それでも1日1回で、あとはスッキリ治まっています。

頭痛がないことの方が私にとっては非日常といった感じですので、今も毎日嬉しく、新鮮な感動を感じています。

まだ初診から1カ月ですが、頭痛以外の体調も治療に通うたびに段々良くなっていることが実感でき、竹下先生に診ていただいて本当に良かったと思っています。

20年来の頭痛も治ってしまったすごい鍼です。

私のように慢性的な症状に悩んでおられる方も、諦めずに相談してみて下さい。お勧めです。

【清明院からのコメント】

この方のご職業は薬剤師であります。

この方のように、薬剤師でありながら、薬に頼って生活することに疑問を感じる方は少なくありません。(苦笑)

現在、長年の頭痛を、「心肝火旺(しんかんかおう)>湿困脾土(しつこんひど)」と考え、治療を進めております。

経過は順調であり、このまま上手くいけば、幼少の頃から手放せなかった痛み止めから、卒業できるかもしれません。

近年は医療費高騰で、保険の患者負担割合を増やすとか、診療報酬を引き下げるとか、色々と問題になっておりますが、

東洋医学を効果的に使うことで、こういった社会問題にも寄与出来るのではないかと、清明院では考えております。


またこの方のように、清明院には医師、看護師その他、医療従事者の患者さんが多数おられますが、同じ業種の方から支持していただけるということは、

僕にとって大変嬉しいことであります。

 

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「メンケン(瞑眩)」って何ですか?

2009.12.30

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東洋医学には、「瞑眩(メンケン)」という言葉があります。

(なぜか、「メイゲン」とは読みません。)

 


これは何かというと、

 

①服薬後に一時的に表れる種々の予期しない反応。例えば悪心、瞑眩、胸悶など

 

(『尚書(書経)』説命萹上「もし薬瞑眩せざれば、その疾癒えず」)

 

②頭がふらつき、目がくらみ、目を開けていられない症状のこと

 

だそうです。(燎原『漢方用語大辞典』P1173)

 

 

また、(一社)北辰会代表である藤本新風先生がかつて、藤本彰宣(あきのり)名義で、『鍼灸OSAKA』誌114号に、瞑眩に関して論考を書いたこともあります。

 

(鍼灸家、必ず読むべし!!)

 

 

「瞑眩」という熟語自体に、いわゆる「めまい」のような意味もある訳ですね。

清明院でも、患者さんから、

「鍼の直後は少しだるくなって眠くなるんだけど、翌朝えらく体がスッキリしてます。」

とか、痛みのある患者さんなんかで、

「鍼した後、帰る時に一度痛みが強くなったんだけど、次の日になったらすっかり痛みが取れていて驚いた。」

とか言われることがあります。

 


この、

 

「少しだるくなって、眠くなる」

 

であるとか、場合によっては

 

「一時的に症状が強くなる」

 

しかし、結果的には症状、及び全身状態の好転につながる状態を東洋医学では”メンケン”と言います。

 


・・・なぜ、こんなことが起こるんでしょうか?

 


東洋医学では「気」を動かし人体の「陰陽」のバランスを整え、「治る力」を最大化することによって、病気を治療します。

・・・ということは、何度も述べた通りです。


その結果、深い位置の病(五臓六腑の病)が浅い位置(皮膚、筋肉etc..)に浮き上がってくることがあります。


また、経験的には、もともと急性の病だったものが、治らずに慢性化してしまっているものは、治っていく過程の中で、一度急性の時の新鮮な状態に戻る場合があります。


この変化に関しては、こちらもある程度は予測できますが、具体的にどういった現象が、どの程度起こるか、ということまでピタリと当てるのは、

 

正直僕には、実際はなかなか難しいです。

 


上に紹介したように、「瞑眩」という字を見ても分かるように、「瞑」は瞑想の瞑で、「目をつむる」の意味があり、「眩」「目がくらむ」ですから、

要は判断がつきにくい変化である、という意味があります。

 


そこで、こういった変化が、治療の失敗による「悪化」なのか、「メンケン」なのかを適切に判断する意味でも、

1.初診の時にしっかりと問診をとらせていただき、

2.しっかりと体表観察して「証」を立て、

3.その患者さんの病歴、体質などをキチッと踏まえておいた上で、

「治療」に入るということが極めて重要になります。

 


こうすることにより、患者さんの術後の変化が、「悪化」なのか「メンケン」なのかがハッキリする訳です。

 


ゆえに、「初診」はそういう意味でも大変重要であり、僕にとっては欠かすことのできない大事な段取りな訳です。

 


まあ、鍼灸治療を受けて、思わぬ変化が表れた場合は、慌てず騒がず、治療した先生に相談するといいと思います。

 

(ここで狼狽して、ガチャガチャいじくりまわすと、訳が分からなくなります。。。)

 


ちゃんとした先生であれば、適切に対応して下さるはずです。

 

 

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なぜ、「痛いところ」に鍼をしないのか

2009.12.26

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これはですねー、僕が鍼を持った当時からずーっと、新しい患者さんに聞かれ続けている疑問であります。

 


この間も、何気ない会話の中で聞かれました。

 


これについては以前、「ある腰痛の患者さん」というタイトルでも少し述べましたので、そちらも参照してください。

 


これは患者さんからしてみれば、ある意味当然の疑問でもあります。

 


僕はこの質問が来たときはたいてい、

「もちろん打つ場合もあります。でもね、それで治るものはごく軽症のものなんです。また、患部に鍼を打つということは、弱っている(血行の悪い)ところに鍼を打つわけだから、

 

それだけリスク(かえって悪化させる危険性)も高いんです。」

とか、場合によってはもっとシンプルに、

「この場合は打たない方が効くと思うからです。」

という風に説明します。

 


しかし、これには実はもっと深イイ意味があります。

 


今日は僕の経験を例に挙げて説明しようと思います。

 


このブログ上でも、HP上でも何度も言うように、清明院では「東洋医学」に立脚した治療を行います。

 


治療をするにあたっては、その患者さんのどの臓腑(五臓六腑)が悪いのか、どの経絡が悪いのか、ということを考えながら診察し、最も効果が高いと思われる経穴(ツボ)を選んでいきます。

 


つまり、「東洋医学的な」病気の原因究明をさせていただく訳です。

 


その過程を経て、この臓腑が悪くて、この経絡が悪くなっている、という診断結果を得た上で、初めて治療に入りますので、「痛いところ(患部)」に鍼をするよりも、

 

その痛みを起こさしめている「原因」となっている臓腑や、それと関連する経絡に、経穴を使って直接アプローチした方が結果がいいことが多いし、

 

もし結果が良くなかったとしても、なぜ良くなかったのかを考察するのが非常にやりやすいんです。

 


もちろんこれは僕の経験上の話です。

 


しかし、もし皆さんが鍼師だとして、それまでの経験や知識から見当のつかないこと、あるいは効かないと分かっていることを、患者さんに出来ますか?

・・・その昔、とある腰痛の、なかなか治療がうまくいかない患者さんがおられまして、僕は当時、なぜだろうなぜだろう、と考えながら、

睡眠時間を削ってその患者さんの病気について調べ、細かく再問診をしながら治療していると、

「そんなことどうでもいいから、さっさと腰に鍼をしてくれよ!!」

と言われたことがあります。

 


このとき、本当は自分の技術不足を素直に反省するべきだなー、と今は思うのですが、当時僕は自分の必死の努力(のつもり)を

「そんなことどうでもいい」

と言われた怒りと悲しみから、

「僕はあなたの召使いではありません!そんなに自分の体のことが分かるんなら、鍼ならあげるからご自分で腰に鍼を刺したらどうですか!?」

と言ってしまったことがあります。

 

 

いわゆる「逆ギレ」ですネ。(苦笑)

 


・・・当然、二度とその患者さんは見えませんでした。

 

 

今にして思えば、完全に冷静さを欠いた若造の、安いプライドから来る、だっさい物言いですね。

(まあもし今、こんな後輩がいたら、その「やる気」は高く評価しますがね。)

 


こういうとき、本来なら(プロなら)冷静に患者さんの納得が得られるような説明がキチッと出来なければいけません。

 


それでも納得が得られないし、治っていかないようなら、

「自分なりに最善は尽くしましたが、残念ながら今の僕には治せません。」

と素直に謝り、自分よりも腕達者だと思う先生とか、信頼できる西洋医にでも紹介するべきなんです。

 


「臨床」というのはまさに真剣勝負です。

 


こういう時に、患者さんに言われるがままに、ハイハイと言って患部に鍼してても、それで治らなけりゃ、結局「下手くそ」の烙印を押されます。

(ちなみに、その経験もあります。)

 


そこで頑固に、「いや、私はこう思うのだ!」といって、東洋医学的に一生懸命考えた鍼をしても、やっぱり治らなかったら「下手くそ!」と言われます。

 


こちらのプロ意識(まあプライドみたいなもんか)と、患者さんの要求との最大公約数が表現できてて、しかも治った、効いた場合にのみ成立するのが我々の「臨床」です。

 


これはあまり言いたかないんだけど、大変、厳しい世界だと思います。

 


でもその中で、苦しんだ末に僕が得た、一臨床家としての結論が、

「東洋医学的な最高の鍼の世界を追求すること」

ですし、それで生活がまわり出してしまえば、メチャメチャ楽しいんです!

・・・まあちょっとカタい話になったけど、それを踏まえて、冒頭のテーマに関して平たーくいうと、

「東洋医学では、症状の原因にアプローチできる経穴は、必ずしも患部周辺にある訳ではないのです。だから結果的に患部に打たないことが多いんです。

 

僕の経験上、その方が効きます。」

ということです。

 

 

コレじゃあ平たすぎるかな・・・?

 

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患者さんの声(40代女性:偏頭痛、四十肩、首肩こり、腰痛など)

2009.12.02

今日は、新たに届いた「患者さんの声」をアップしたいと思います。

新しい「患者さんの声」については届き次第随時更新していきますので、HPの方と合わせて、是非ご覧になって下さい。

(↓↓清明院HP内「患者さんの声」)

http://seimei-in.com/voice/index.html


◆40代 女性 

症状: 偏頭痛、四十肩、首肩こり、腰痛

 

 

肺気腫で寝たきりだった母が、左膝に拘縮を起こした時に週3日往診に来ていただいたのがきっかけで、竹下先生には家族ぐるみでお世話になっています。

 

母はほんの少しの刺激で、呼吸苦の発作を引き起こす時もあり、出来るだけ負担のかからないように全身状態に気を配って治療して下さる姿勢に、

 

母も私も安心と信頼を覚えました。

 

 
母はもともと薬剤師で、漢方薬を中心に扱っていたことから、東洋医学には少なからず馴染みがありましたし、鍼灸治療には効果があることも知ってはいました。

 

・・・とは言え、健康診断の血液検査さえも逃げ出したくなるほど、針嫌いな私です。

 
 
介護者定番病の一つと言われる腱鞘炎を患った際、整形外科で処方された湿布を貼って凌いでいたところ、セーターで隠した包帯をすかさず見つけた先生は苦笑しながら、

「早く言って下さい。」

と気軽に診て下さり、この期に及んでなおも腰が引けていた私も、観念して治療を受けました。

ところが、痛みは全く感じず、蚊に刺されたような刺激があるだけで、まさに拍子抜けです。

 


決して西洋医学を否定せず、専門医やかかりつけ医の意見を尊重しながら、鍼灸治療を行う姿勢もまた、先生への信頼を深めてくれました。

3回の母の治療後に必ず診ていただき、整形外科では長引くと言われていた痛みが1週間ほどで和らぎ始め、気づけば楽になっていたのを今も忘れられません。

 

 
以降、ぎっくり腰の再発、四十肩、ストレスによる不眠や倦怠感、肩こり、頭痛、アレルギー性鼻炎など

あらゆる症状に早め早めに対応していただき、お灸もそれまで抱いていたイメージとは全く異なるものであると、身をもって体験しました。

 
 
介護する側もされる側も青息吐息になりがちの在宅介護生活を、無事に乗り切れたのは鍼灸治療があったからこそと、心から感謝しています。

 


特にこれといった症状のない現在、けれど五十路を間近に控えた身体は若いころとは違った症状を訴え始め、そんな身体のメンテナンスとして
2週に1度のペースで治療を受けています。

問診後のお腹の触診で、

「○○な事がありませんか?」

と、ずばり言い当てられ、体は隠し事が出来ませんね、と苦笑することも度々ですが、これからも鍼灸治療は続けるということは、隠さずに申し上げます。

 

 

<清明院からのコメント>

 

 


この方のお母様は、重度の肺気腫を患っておられ、安らかに亡くなられる、ほんの数日前まで往診にて治療させていただいておりました。

その頃から、主介護者であった娘さんを治療させていただくようになり、現在に至ります。


 
寝たきりの人ひとりを、在宅で介護する、ということは、並大抵のことではありません。

主介護者(この場合娘さん)やその周りにいるご家族にかかる精神的、肉体的負担は想像を絶するものがあります。


 
特にこの患者さんのお母様の場合は、一度呼吸苦の発作が起こってしまうと、見る見るうちにパニック状態になってしまい、

御家族は夜中も目を離すことが出来ず、相当大変だったろうと思います。

 
こうした場合に、当院では被介護者はもちろん、介護者であるご家族にも鍼灸治療を受けることをお勧めしています。

 
この方の場合は「心肝気鬱(しんかんきうつ)」と証を立て、鍼灸治療を続け、肉体的な負担が減ると、精神的にも前向きになり、

つい暗く弱気で落ち込み気味になってしまいがちな介護生活を、なんとか乗り切ることが出来ました。

本当に最後まで、在宅介護でよく頑張ったと思います。

 
 
また、本患者さんのように、お母様が亡くなられた後も、当院を信頼して治療の相談をしてきて下さることは、我々にとっても大変嬉しいことであります。

 
娘さんから頂いたこの文章を読んでいてふと思い出しましたが、お母様が亡くなられた後、娘さんご夫婦が、主治医の先生、ヘルパーさんと私を、

 

 

「お別れ会」といってお食事会にご招待いただき、決してしんみりせずに、楽しいひと時を過ごさせていただいたことがありました。

 


 
当時まだまだ経験が浅く、知識も少なく、呼吸苦発作が起こらないようにと祈るように、慎重に、緊張しながら治療する私を、もともと薬剤師であり、

 

医療人としては大先輩であるのに、

「先生、先生」

と呼んで下さり、丁寧な態度で、最大限立ててくれたお母様の、優しいお人柄がよく表れているように感じた食事会だったことを、懐かしく思い出します。 

 

 
今後も、このご一家の健康な日々を見守っていきたいと考えております。

 

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