東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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腹診における逆証所見 6

2018.12.13

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これまでのお話し

 

腹診における逆証所見 1

腹診における逆証所見 2

腹診における逆証所見 3

腹診における逆証所見 4

腹診における逆証所見 5

 

参照

 

 

さて、続きいきましょう。

 

 

1.煩渇吐逆腹脹(はんかつとぎゃくふくちょう)

 

黄疸煩渇、吐逆腹脹+不眠、煩躁熱渇するものは2、3日で死す。

 

(浅田宗伯(1815-1894)『先哲医話』に福井楓亭(1725-1792)の言として紹介)

 

 

2.凸臍移動臍(とつさい いどうさい)

 

水腫で腹滿し、凸出するもの、臍を按じて、あちらこちらに移動するもの

 

(原南陽(1753-1820)『叢桂亭医事小言』)

 

水腫の腹、按じて臍が左右に移動するもの

 

(畑金鷄(1767-1809)『金鷄医談』)

 

 

1.黄疸+煩渇、吐逆不眠+煩渇は、何度か診たことがありますが、実に可哀想な状態です。

 

 

鍼しても、薬入れても、まさに焼け石に水、といった感じで、非常にキツイ思い出がよみがえりますね。

 

 

でも、鍼して、その場だけでもスーッと一時的にでも楽になる感覚は、亡くなる寸前の患者さんにとって、大きな救いになるのはなるようです。

 

 

まるで神仏にでも拝むかのようにして、感謝して頂いたことを、今でも鮮明に覚えています。

 

 

2.の臍の位置が不安定になるパターンも、たまに診ますが、これに関しても、最近、(一社)北辰会奥村裕一先生が最近の研究論文で深く掘り下げて下さいました。

 

「江戸期鍼灸諸流派における膏之原・肓之原ー膈膜・募原・心包・三焦との関わりー」2016『伝統鍼灸』43巻1号、および「日本鍼灸古流派の研究―腹診および腹部刺鍼を中心として―」1997『全日本鍼灸学会雑誌』47巻4号

 

 

奥村先生の論文は短い文章の中に、圧倒的な研究量、知識量が凝縮されています。

 

 

何度も何度も読んで、少しづつ理解しましょう。

 

 

また(一社)北辰会では、約40年前の発足以前より、江戸期の夢分流の腹診を参考に、臍には非常に注目しており、以前の蓮風先生の症例でも、

 

事故で意識不明になった患者さんを、臍の際に鍼をして蘇生させた話を聞いたことがあります。

 

 

生命予後に関わるような重症疾患や、ここ一番の時に臍周を使う印象がありますね。

 

 

・・・まあ、人間も、胎児のうちは臍から栄養を受ける。

 

 

人間を果物に例えれば、蔕(ヘタ)のようなものです。

 

 

出生後も、西洋医学的に、解剖学的に何もないから、そこには何もない、とは考えません。

 

 

逆証の患者でなくても、臍が浅いか深いか、歪んでいないか、臍周囲の色や緊張や膨隆の具合などはどうか、これらは東洋医学に非常に大事な所見です。

 

 

 

続く

 

 

 

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NHKの番組の影響

2018.11.26

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少し前に、NHKで東洋医学の特集をやった。

 

 

それに関しては、このブログ上でも煽ったし、感想も述べた。

 

NHK「東洋医学 ホントのチカラ~科学で迫る 鍼灸・漢方薬・ヨガ~」

NHK「日本人のおなまえっ!」

NHKの見た!            参照

 

 

なんだかんだで、メディアの力(それも大手の)の重要性は理解しているつもりだ。

 

 

こないだ、とある大学病院の先生と、メールでやり取りする中で話題になったのですが、北里大学と東京大学の鍼灸の外来では、あの番組以降、

 

問い合わせが凄まじく、現在では半年先まで初診予約が埋まっている状況らしい。(笑)

 

 

ほおー、すごいっすねー(゜o゜) という話になった。

 

 

 

 

・・・で、清明院はどうかというと。

 

 

まっっっったく影響なしです。(爆)

 

 

マジで1ミクロンも影響なしです。(笑)

 

 

微動だにしません。(゚∀゚)

 

 

清々しいくらい、いつも通りです。(゚∀゚)

 

 

まあ、相変わらず毎日初診の患者さんはみえますし、毎日何本も問い合わせの電話はかかってきますし、毎日数十名の難治性疾患の患者さんがおみえになりますが、

 

あの番組が放送された翌日も、それはまったく変化はなく、その話を振ってきた患者さんすら、一人もいなかったんじゃないかな。。。(苦笑)

 

 

皆さんいつも通り、症状変化の報告と、近況報告でしたね。

 

 

なので、知り合いの先生からこれを聞いた時、大学病院の鍼灸外来とウチとでは、見えている患者さんの層が全然違うんじゃないかな、という気がしましたね。。。

 

(あとまあ、信頼して下さっているポイントというかピントというか。。。)

 

 

因みに、ある鍼灸学校の附属臨床施設でやっている友人も、あの番組以降メチャクチャ患者さんが増えたとか、問い合わせが増えたとか、放送翌日はその話題で持ちきりだったとか言っていて、

 

それにも非常にギャップを感じました。

 

 

大手メディアの影響、俺も受けたいナー (ΦωΦ)(ΦωΦ)

 

 

 

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「裏白樫??」

2018.11.14

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先日、久々に見えた遠方の患者さんが仰った。

 

「先生、こないだ腰に激痛が走って、すぐに結石の痛みだと分かったんで、救急車で病院に行きました。」

 

と仰る。

 

「ほう、で、結石だったの??」

 

と問うと、

 

「そうでした。。。」

 

とのこと。

 

 

この患者さんは以前に何度も経験しているので、そこまでパニックにはなっていなかった。

 

 

けっこういらっしゃるんですよね、腎臓や膀胱に結石ができやすい患者さん

 

胆石の人もいますね。)

 

 

結石については、東洋医学的には、特定の臓腑、特定の位置に慢性的に邪熱が停滞しやすい人に起こりやすい、と考える場合が多い。

 

 

そして、この患者さんが、

 

「こういう時、裏白樫のお茶ってどうでしょうかね・・・?」

 

と仰る。

 

 

「・・・ウラジロガシ??( ;∀;)」

 

 

こないだ、「糾励根(きゅうれいこん)??」という記事を書いたばかり。(苦笑)

 

 

うーん、聞いたことがあるような、ないような。。。

 

 

こういう、民間療法はキリがないすね。

 

 

さっそく調べてみると、「裏白樫」のお茶を飲むのは、かなりポピュラーな民間療法のようだ。

 

wikipedia ウラジロガシ

 

 

ウラジロガシエキスは立派に薬にもなっているらしい。

 

薬のしおり ウロカルン錠

 

 

・・・これを見ても、うーん、知ってたような、知らなかったような。。。(苦笑)

 

 

とりあえず飲んでみて様子見るよう伝えました。

 

 

・・・いやー、患者さんは先生です。<m(__)m>

 

 

 

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日本東洋医学会 東京都部会に参加してきました!!

2018.11.13

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11.11の日曜日は、日本東洋医学会、東京都部会に参加してきました!

 

(終了後、北辰会関東支部定例会にも参加してきました!!)

 

 

今回は、先日このブログで一貫堂医学、森道伯先生に関する記事を書いたときに何度か連絡を取らせていただいた矢数芳英先生が一貫堂医学について語るということで、

 

お誘いいただき、楽しみにしていました。

 

墓マイラー 52 森道伯先生

森道伯という人物

一貫堂医学について 10(患者の死と道伯先生の臨床)     参照

 

 

この日は朝から女子医大の東洋医学研究所の所長である伊藤隆先生による、藤平健先生に関する講義。

 

 

藤平健先生に関しては、以前少し触れました。

 

「四逆散」というお薬 8

墓マイラー 20 尾台榕堂先生

尾台榕堂という人物

丸山昌朗という人物             参照

 

 

藤平健先生は、千葉古方、奥田謙蔵先生の流れをくむ、昭和漢方界を支えた重鎮の先生の一人です。

 

(千葉大の和漢診療科のHPに詳しい紹介ページがあります。)

 

 

声が聴き取りやすく、内容も難しくなく、藤平先生の併病理論がよく分かる、非常に聴きやすい講義でした。

 

 

2コマ目は日本東洋医学会の元会長である松田邦夫先生による和田東郭先生のお話し。

 

 

松田邦夫先生も、一貫堂処方のもとの一つにもなっている、あの『万病回春』を現代語訳されており、今回初めて話を聴けるので楽しみにしていました。

 

 

因みに和田東郭先生といえば、今でもよく使われる四逆散、抑肝散の使い手として有名です。

 

 

このブログにも何度も登場しています。

 

和田東郭という人物

和田東郭の言葉

「和田東郭」を含む記事     参照

 

 

松田先生は盛んに、患者の精神面、医師の精神面など、「心持の大事」を、和田東郭の臨床を通じて説いているように思えました。

 

 

蓮風先生もそうですが、やはり大ベテランになると、「心持ち」をこそ重視するようになるのかなあ、と思いましたね。

 

 

3コマ目は昭和大学の薬学部の教授である川添和義先生による生薬に関する講義。

 

 

大変聴き取りやすい講義で、スライドも見やすく、そういう意味で非常に参考になりました。

 

(サスガ大学教授、人気の講座を持っているんだろうな、という感じがしました。)

 

 

僕は漢方に関しては、必要な患者さんに関しては、「漢方臨床専門数十年」の、ゴリゴリの漢方家の先生を紹介して、一切お任せする主義なので、

 

細かいことは正直あまり分からないのですが、メーカーによって、同じ名前でも内容物や内容量が違うというのは、使う側からすると大変だろうなあ、

 

と思いました。

 

 

そして最後は矢数芳英先生による「一貫堂医学」に関する講義。

 

 

矢数芳英先生は、森道伯先生の弟子で、昭和の日本漢方界の巨人である矢数道明先生の御令孫です。

 

矢数道明という人物

墓マイラー 28 矢数道明先生   参照

 

 

講義の中で仰っていたように、矢数先生のハングリー精神を感じる、非常に分かりやすい講義でした。

 

 

森道伯先生は、結核と脳卒中の治療に苦戦した、それをどうにか予防できないか、ということで発案されたのがいわゆる一貫堂医学である、

 

また、矢数家が森道伯先生と関わるきっかけとなった、矢数格先生がマラリアの治療を受けた五積散の使い方や、芳英先生自身の奥様の荊芥連翹湯の症例など、

 

聴きどころがたくさんあり、あっという間に時間が経ちました。

 

 

また今回は、来年の日本東洋医学会の会頭でもある花輪壽彦先生とも、少しお話が出来ました。

 

 

今後、東京都内でも、清明院のように東洋医学をやっている数少ない鍼灸院と、漢方家の先生方で手を組んで、患者さんの益になる治療がドンドン出来たらいいですね。

 

 

医師と鍼灸師の間にある、見えない壁のようなものは、こちらから積極的に取り払っていこうと思います。

 

 

そして終了後は北辰会へ。

 

 

今回の飲み会では、S先生がいつも以上に冴え渡っていました☆(^^)

 

 

 

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ローズマリーティー?? 5

2018.11.07

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これまでのお話し

 

ローズマリーティー??

ローズマリーティー?? 2

ローズマリーティー?? 3

ローズマリーティー?? 4         参照

 

 

 

◆様々な研究成果

 

 

ここまで、あまり聞きなれない「ローズマリー」なるものの原産地や生育環境、現状や薬効に触れながら、話を進めてきました。

 

(・・・ちょっと間が空いたんで、正直、忘れかけていたよ(゚∀゚))

 

 

洋の東西問わず、人類の歴史の膨大な時間の中で、野山に生えている植物を食べてみたり、干してみたり、煎じてみたり、他の植物と合わせてみたりしながら、

 

体内に入れることで、その植物に毒があるとか、薬効があるとか、そういうことに気付いていった訳ですね。

 

 

現代では、こういった漢方薬やハーブを科学的な手法を用いて成分分析をして、どういった成分が入っていて、それが体内に入るとどのような変化を起こし、

 

結果的にどのような変化が人体に起こるのかが研究されていたりします。

 

 

ローズマリー以外にも、健康食品などの研究の現状などに関しては、こちらのサイト様が参考になります。

 

 

「ローズマリー」に関しては、

 

細菌の繁殖抑制、筋緊張緩和、疼痛緩和、健胃作用、癌の抑制に関与する可能性がある、摂り過ぎは良くない可能性がある、

 

などのことが、研究によって分かっているようです。

 

 

ただ、そう謳う根拠となっている元論文までは読んでいないので、その論文や研究自体の信憑性については未確認です。(苦笑)

 

 

「健康食品」あるいは「健康にいいと言われている食品」には、必ず上記のような情報(〇〇大学の研究によって明らかになったとか、〇〇学会誌に載っていて云々・・・)ということが書いてありますが、

 

そういう情報だけをもとに、ガンガン摂取するというような、安易な判断は控えましょうね。

 

 

極力プロのアドバイスに従い、「果たして自分にはそれが合うのかどうか」という観点が重要です。

 

 

漢方薬もそうですが、キチッと「その人の体質と、現在の状況」にあっているかどうか、それを正確に判断できる人の勧めかどうか、が大事です。

 

 

自己判断や、「にわか」の人に勧められたものを下手に鵜呑みにすると、取り返しのつかない失敗をすることが多々あります。

 

 

 

続く

 

 

 

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ローズマリーティー?? 4

2018.10.29

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これまでのお話し

 

 

参照

 

 

 

◆命名の由来の続き~生薬としての効能に関して

 

 

前回、もともとの名前である「ローズマリー」、また、和名である「マンネンロウ」について紹介しました。

 

 

今日は中国名の「迷迭香(めいてつこう)」について、考えてみたいと思います。

 

 

これの命名の由来は正直分かりませんでしたが、「迷」はもちろん「迷う」、「迭」「代わる、滑る、入れ替わる」、「香」はそのままの意味でしょうから、

 

「迷うようにあっちこっちに代わるがわる生える、香気の強い木」

 

ってな感じじゃないでしょうか。

 

(笑・・・まったく間違ってたりして。(゚∀゚) もし詳しい方おられましたらご教示下さいませ<m(__)m>)

 

 

一応、生薬としての効能は「健胃、鎮痛、駆風」と出てきました。

 

 

また、性味は「辛・温」、帰経は「心・肝・脾・肺」とも出てきました。

 

(温帯で採れるからといって、冷やすわけではないのね。。。本によっては清熱解毒と書いてあることもあるんだが。。。)

 

 

横浜薬科大学編『漢方薬膳学』によれば、「発汗解表、健胃、鎮静」などと出てきます。

 

 

また、ハーブに詳しい先輩の話では

 

「働きはハッキリしていて瀉法的」

 

「香りが強く心肺に作用しやすい、香水としても使われる(料理でも)」

 

「経験的にはハーブの中でも比較的強く、発散、開竅、通気、清気という印象」

 

といった情報が得られました。

 

 

総合すると、どうも気血を巡らせる働きが強く、瀉法的に働く薬効がある、ということが分かりますね。

 

 

心肺に作用しやすいということから、呪術的、宗教的側面を持ちやすいことも頷けます。

 

 

 

続く

 

 

 

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ローズマリーティー?? 3

2018.10.28

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これまでのお話し

 

参照

 

 

◆名前の由来

 

 

植物の効能を考えていく時、その名前(ネーミング)自体に、薬効だったり、性質だったりが端的に表れている場合もあります。

 

 

昔の人は、何かその植物の特徴をとって、名前を付けていることが多々あります。

 

 

ではそもそも、「ローズマリー」という名前の由来は何だったんでしょうか。

 

 

ローズマリーの属名Rosmarinus「海のしずく」を意味するそうで、ヨーロッパでは、教会、死者、生者を悪魔から守る神秘的な力を持つといわれ、また記憶や友情を意味するらしいです。

 

(なんかスゲー( ゚Д゚))

 

 

キリスト教以前のヨーロッパでは、祝典や結婚式、葬儀に用いられたとされ、「変わらぬ愛」「貞節」の象徴とされ、その生育はキリストの生涯を象徴し、

 

多くの伝説で聖母マリアと結びついているとか。。。

 

参考 wikipedia「ローズマリー」参照

 

 

・・・なるほど、一点気になるのは、”その生育がキリストの生涯を象徴”??

 

 

なんそれ??

 

 

どゆ意味??

 

 

これは、常緑低木で常に青々としており、暑さ、寒さ、乾燥にも強いところから、そのように考えられたのかもしれません。

 

(詳しい人は教えて下さい。<m(__)m>)

 

 

また、マリアとの関わりでは、キリストとともにエジプトに逃げたマリアが、ローズマリーの木にマントをかけておいたら、翌朝、マントと花の色が同じ色に代わっていたという話があり、

 

マリアを象徴するのがバラであることから、この木が「ローズオブマリア」→「ローズマリー」になったという、都市伝説もあるようです。(苦笑)

 

 

和名の「マンネンロウ」については、ネットの『語源辞典』によれば、もともと香りが強いので「万年香(まんねんこう)」と呼ばれていたが、

 

「マンネンコウ」「マンネンロウ」に変わったのは、書き間違いとも、木が青々としていることから「万年朗」という、”永遠の若い青年”という意味を当てたとか、

 

言われているようです。

 

 

ここまでで、割かし宗教的な意味合いの強い植物であることと、香気の強い植物であることが分かりました。

 

 

 

続く

 

 

 

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ローズマリーティー?? 2

2018.10.27

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前回のお話し

 

ローズマリーティー??     参照

 

 

◆そもそもどこに生えてたの??

 

 

植物とその効能を考えていく時、まずは

 

どこに自生していた植物なのか(原産地)

 

を知ることで、ある程度そのものが持つ性質を把握できることがあります。

 

 

ローズマリーというのは、地中海沿岸地方が原産地なんだそうです。

 

(ふむふむ、ヨーロッパの植物な訳ですな。)

 

 

地中海沿岸地域ということは、「地中海性気候」といって、比較的温暖な気候で、冬には一定の降雨があるが、夏は日ざしが強く、乾燥するそうです。

 

 

植物としてはローズマリーの他に、夏の乾燥を利用した耐干性の樹木性作物(オリーブやブドウなど)、冬の降雨を利用した冬小麦栽培が行われるほか、

 

乾燥して牧草の育たない夏に、家畜を高山へ移動する移牧も行われるそうです。

 

 

これらを組み合わせた混合農業のことを「地中海式農業」といい、オレンジ、レモン、イチジク(無花果)、コルクガシ、月桂樹(ローレル、ローリエ)などが栽培され、

 

オリーブ油、ワインなどが多く出荷されているそうです。 

 

(やはり、暖かい気候で、しかも乾湿の偏差が大きい地域であるせいか、東洋医学的には理気活血、清熱解毒モノがよく採れるようですね。)

 

 

・・・で、そんな環境にあって、ローズマリーはシソ科に属する常緑性低木で、和名では「マンネンロウ」と呼ばれ、中国では「迷迭香(めいてつこう)」と呼ばれます。

 

(この日中でのネーミングの由来が気になりますね。あとで触れましょう。)

 

 

生葉もしくは乾燥葉を香辛料、薬(ハーブ)として用い、花も可食であり、水蒸気蒸留法で抽出した精油も、薬として利用されるそうです。

 

 

ふむふむ、大活躍だね、ローズマリー。 

 

 

 

続く

 

 

 

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「”鍼灸”ってこの世に必要?」

2018.10.20

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たまに学生さんに問います。

 

「ねえ、鍼灸ってこの世に必要??」

 

と。

 

 

普段、斜に構えているような学生も、少し動揺した顔をしますな。(笑)

 

 

たいがいは無言、でも、少し動揺してから、

 

「必要・・・だと思います。」

 

みたいに答える場合があります。

 

 

すると僕はすかさず、

 

「どうして?どうして必要なんですか??」

 

と問います。

 

 

すると、貝が閉じたかのように、たいがい無言になる。(笑)

 

 

鍼灸師の皆さん、例えば自分のお子さんや、お身内からこう聞かれたら、どう答えますか??

 

(真っ直ぐな眼差しで)

 

 

・・・これだけ社会インフラとして発達し、ほぼ誰もその信憑性を疑わない西洋医学。

 

 

医師と言えば、高収入職業の代名詞ですね。

 

 

全国の街中に白い巨塔が建ちまくっており、ほぼ100%の国民が病院で生まれ、病院で死にます。

 

 

で、学校や会社には西洋医学の先生が健診に来て、血液検査と画像診断と心電図検査を行い、風邪ひいたら病院で薬もらう、何か病気になったら、病院で薬もらう。

 

 

みんな義務として持っている保険証を使って、数百円から数千円という、低廉な料金で、現代最先端科学技術の粋を凝らした西洋薬がたくさんもらえる。

 

 

・・・で、その薬をもってしても治らなかったら、入院して手術する、化学療法受ける。

 

 

それも全て国民皆保険で、受けれる。

 

 

今や年間90兆の国家予算のうち、40兆は医療費。

 

 

それも、この数字には救急車の出動費と介護にかかったお金は入ってないらしい。

 

 

まあ、そうこうしているうちに年取って、人は死ぬ。

 

 

・・・これ、鍼灸が入る隙間、あるんですか??

 

 

・・・もしねえなら、別に必要なくね?

 

 

俺はねー、これねー、

 

「大いにある!ありまくる!あってあってしょうがない!全然手が足らない!!だから絶対に必要だ!西洋医学が治せないものを治せる鍼灸師の存在が!!」

 

と、思ってんですよ。(゚∀゚)

 

 

20年くらい前からね。

 

 

・・・でもね、もし

 

「鍼灸には、西洋医学が出来ないことをやってのける力なんてない、鍼灸は一種の刺激療法、物理療法として、西洋医学の理解の及ぶ範疇で運用すべきものだ。」

 

っていう立場をとるならば、マッサージチェアとか、低周波治療器とか、湿布と大して変わんねんじゃねんすか??

 

 

また、病院の湿布で楽にならない人を、1時間以上かけて一生懸命揉んであげて、

 

「いやー、楽になったよ、ありがとう。」

 

と言われて5、6千円もらって幸せ、なんて、そこら中の無資格の外人さんがやってないすか??

 

 

そんなら、わざわざ500万も払って三年間も学校通って、国家資格なんて取らんでもよくね??

 

 

ここんとこ、どう思ってんですかね、皆は。

 

 

 

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大伯父の人生 5

2018.10.16

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これまでのお話

 

大伯父の人生 1   

大伯父の人生 2

大伯父の人生 3

大伯父の人生 4       参照

 

 

フィリピンの戦い(主にレイテ島、ルソン島)の日本軍の犠牲者は、約50万人と言われているらしい。

 

 

大東亜戦争では軍人、民間人合わせて300万人以上の日本人が亡くなっているので、その約6分の1はフィリピン戦で命を落としていることになる。

 

 

フィリピンで戦った日本軍は、ほぼ全滅に近い。

 

 

その犠牲の一人が私の大伯父、というワケだ。

 

 

これは、冷静にフィリピン戦の前までの流れ(南方での負けっぷり)から考えれば、当然の結果、と見ることも出来る。

 

 

援軍も補給も弾薬もない中で、マニラ陥落後、半年ものゲリラ戦。。。

 

 

下された命令は、有名な「永久抗戦」

 

 

アメリカの本土上陸を1秒でも遅らせろ、そのための捨て石になれ、という、大本営からの無理難題のお達し。

 

(これを大真面目に守ろうとしたわけだから、教育というのは恐ろしい。)

 

 

まあ、大東亜戦争自体がそうだけど、何であんな、そもそも勝ち目ゼロの戦争なんてやったのか。

 

 

白人の横暴に、アジアを代表して刃向かった?

 

 

自国の権益の更なる拡大のため?

 

 

大東亜共栄圏という理想郷の実現??

 

 

日清、日露、第一次と勝ち進んで、調子に乗った??

 

 

まあいずれにせよ、要は強い奴に、勝ち目のないケンカを挑んで、普通にボコられた、ってトコですかね。

 

(まあ、そう仕向けた強い奴の手に乗っちゃった、って感じですかね。)

 

 

腹立つけど仕方ない。

 

 

現実として受け入れざるを得ない。

 

 

まあ後世の我々は、何事も、精神論根性論や、運任せだけでは勝てない、ということと、勝てないと分かっていながらも、ケンカを挑まなきゃならない、

 

というような状況を絶対に作らない、ということを、キチッと学び、日々意識するべきだと思います。

 

(鍼灸臨床も一緒ですね。)

 

 

まあそれでも同じことを繰り返してきたのが、人間の歴史なんでしょうけども。。。orz

 

 

フィリピン戦の全体像については、この動画が分かりやすかった。↓↓

 

 

 

 

また、この証言集も、貴重なものばかりで、非常にリアル。↓↓

 

(NHKが作ったものだからヤダ、という人もいるかもしれないが、実際の当事者の声であることには変わりない。)

 

 

戦争証言アーカイブス

 

 

映画では、ルソン島の戦いをモデルにした日本映画は恐らくなく(あったら誰か教えて下さい)、レイテ島の戦いを題材にした『野火(のび)』という有名な映画がありまして、

 

これは実際にレイテ島の戦いを生き抜いた作者、大岡昇平さんの小説をもとにしており、1959年版と2015年版があります。

 

 

僕は2015年版を見ましたが、まあー、ほとんどホラー映画です。。。

 

 

『野火』で描かれているのは、レイテ島の主な戦闘で日本が敗北して、敗走後の散り散りになった兵士たちのジャングルでの話ですので、ルソン島の戦いで言えば、

 

3月に大伯父が亡くなった後の、北部での半年くらいの状況に近いでしょう。

 

(てか、そうであってほしい。。。)

 

 

 

 

 

 

 

 

宇多丸さんは絶賛です。

 

(因みに上記に紹介した動画と映画は、どれもショッキングな内容なので、心臓弱い人はやめといた方がいいです。)

 

 

・・・まあ、実際に2世代前の日本人が経験した、こういう動画や映画や証言なんかを、空調の効いた部屋で、清潔な飲み物でも飲みながら見れるという現実に、

 

僕ら現代の日本人は心から感謝できるかどうか、じゃないすかね。

 

 

私の祖父は海軍出身なんですが、いつか

 

「そもそも戦争なんてバカバカしいんだけど、レイテまでは仕方ない面はあった。でもそれ以降は、降伏の段取りが遅すぎた。だから結果的に無駄な犠牲を増やし過ぎた。」

 

というようなことを言っていたことがありました。

 

 

まあレイテまでは、連合艦隊がギリギリ機能していたので、これは海軍軍人らしい見方なのかもしれませんが、まあ当時の国家体制では、あの時点での降伏は無理だったんでしょうね。

 

 

あの当時に、中枢部がパッとそういう判断が出来るような状況だったのであれば、そもそも開戦なんてしてないようにも思えます。

 

 

・・・戦争から学ぶことは多く、非常に大事だと思っています。

 

 

日々の鍼灸臨床も、学校講義も、清明院という組織のマネージメントも、同じところがあるからです。

 

 

自信のない症例に

 

「そもそも触らない」

 

という選択、多角的に見て、イケるかと思って触ったけど、やはり無理だったという場合に、

 

「ではどうやって幕引きするか」

 

という選択など、その場その場での的確な判断力、集中力が要求されます。

 

 

これを間違えば、旧日本軍のように、多くの犠牲を伴って「大敗」します。(苦笑)

 

 

 

続く

 

 

 

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